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ママ友11



 大浴場に入った瞬間、猛烈な湿気と低音のボイラーの音に全身を包まれた。
 むしゃくしゃしていた俺は、頭でも洗ってさっぱりしようと洗い場の椅子に腰掛けた。
 シャワーの蛇口を捻ると同時に、手の平にシャンプーをしゅこ、しゅこ、しゅこ、と、三回プッシュした。
 髪にシャンプーを泡立てると、ヤケクソに頭を擦りまくった。俺はどうしてあんな化け物を誘ってしまったんだろうと後悔しながら、頭にシャワーをぶっかけた。
 熱いシャワーと大量の泡が額に流れて来た。目を閉じた瞬間、あの巨大ペニスで引っ掻き回されながら喘いでいる中村さんの姿がふと浮かび、余計むしゃくしゃした。
 
 強烈な嫉妬に胸を締め付けられた俺は、胸に溜まったそれを吐き出すかのように、唇に流れ落ちて来た泡を、ブッ! と噴き出した。
 ついさっきまで俺の腕の中で悶えていた中村さんの顔や喘ぎ声や荒い息づかいが次々に思い出された。そして中村さんの髪から匂う甘いリンスの香りまでもが鮮明に蘇って来た。
 泣きそうなくらいに切なくなった。まるで学生時代に大好きだった女の子にフラれた時のような、そんな切なさだった。

(いい歳して、俺はアホか……)

 そう自分を戒めるが、しかし、その切なさはなかなか消えようとはせず、結局、リンスが終わっても、胸の奥でゾワゾワと蠢いていた。

(もしかしたら、中村さんに惚れてしまったか……)

 そう思いながら両手で髪の水を切り、ブハッ! と息を吐きながら顔を上げると、目の前の鏡にニコッと微笑む中村さんの顔が映っていた。

「うわっ!」と驚きながら慌てて後ろに振り返った。
 ブランっと垂れた大きな乳が、すぐ目の前に迫っていた。両膝に両手をつきながら中腰で鏡を覗き込んでいた中村さんが、俺の顔を見るなり「んふっ」と微笑んだ。

「あれ?……随分と早いけど……あいつ、早漏?」

 そんな俺の言葉に、再び中村さんは「んふっ」と微笑むと、「だってヤってないもん」と言いながら、その場にソッとしゃがんだ。

「どうして?」と聞こうとした瞬間、露天風呂のドアがガチャッと開き、真っ白な湯気と共に青年が現れた。
 青年は、中腰でそそくさとやって来た。そして俺達の前で、照れくさそうにペコっと頭を下げると、そのまま逃げるようにして脱衣場へと消えて行った。

「ヤらせてくれって迫られたけどね、断ったの。でも、ここまで誘っておきながら最後の最後で断るのも気の毒でしょ、だから、手で抜いてあげたの」

 中村さんはそう微笑みながらボディーソープを手の平にプッシュすると、精液らしきものが飛び散った太ももをシャカシャカと擦り始めた。

「そうなんだ……でも、それでよく我慢したね……」

 俺がそう聞くと、中村さんは、笑いを堪えながら「えっ? 私が?」と目を丸くした。

「違う、違う、あの男だよ。中村さんみたいな綺麗な女を前にして、よく手コキだけで我慢できたね」

「うん……ただね、手コキしてあげてたら、途中でやっぱり我慢できなくなってきたらしくて、セックスがダメなら私のアソコを舐めさせて欲しいって言って来たよ」

「それで、舐めさせたの?……」

 俺は中村さんの顔を覗き込みながら聞いた。

「うん。だって可哀想じゃない、あんなに挑発しちゃったんだもん」

 そうあっけらかんと笑う彼女の笑顔を見ていると、突然頭の中に、深夜の露天風呂で見知らぬ男に性器を舐めさせている中村さんの姿が浮かび上がり、俺の中で新たなる興奮がムラっと涌き上がった。

 もわもわの湯気の中に、じっとりと汗ばんだ白い乳がたぽんっと浮かんでいた。しゃがんだ太ももと尻のラインが滴る湯でぬるぬると光り、まるでソレ系のフィギアのように完璧な美しさを輝かせていた。
 俺はそんな中村さんの眩しい裸体をソッと見つめながら、ポツリと呟いた。

「これからも……一人で露出を続けるんですか?……」

 中村さんは、俺の目を真正面から見つめながら柔らかく微笑み、「わかんない」と首を振った。

「よろしければ……その時は、俺を呼んで下さいよ……ボディーガードでもなんでもしますから……」

 そんな俺の言葉にも、中村さんは無言で微笑みながら首を横に振っていた。

 浴場の奥で、ライオンの口から溢れる湯がドボドボと音を立てていた。出しっ放しのシャワーが俺の臑に噴射し続けていた。
 怪しげな沈黙の中、椅子に座る俺の股間にチラッと視線を向けた中村さんが、突然、「くすっ」と微笑んだ。
 見ると、俺のペニスがじんわりと硬くなっていた。完全な勃起ではなかったが、それなりの形に膨張していた。

「最後に抱いて」

 中村さんは、柔らかく微笑みながら俺の目を見た。
 俺は迷う事なく中村さんの腕を掴んだ。そして浴槽の中に連れ込むと、中村さんは突然浴槽の縁にしがみつき、そのヌルヌルする檜の縁に乳を押し付けながら、自ら尻を大きく突き上げた。

「後ろからシテ……」 

 ツルツルに輝く尻の谷間から、ねちゃっと歪んだワレメが顔を出していた。ここをあの青年に舐めさせていたのかと思うと、そんな中村さんの変態性が、なぜか無性に切なく感じた。これが最後だと思えば思うほど、その奇妙な切なさは募るばかりだった。

 半分しか勃起していないペニスは、まるで『ちくわ』のようだった。丸い尻を左手で押さえ、右手でペニスを摘んだ。紀州梅のようなしわしわの亀頭をワレメにヌルヌルと擦り付けていると、ふと、脱衣場の小窓に、ジッと身を潜めてこちらを覗いている例の青年の姿が見えた。

(ざまぁみろ……おまえなんか、所詮、使い捨ての舐め犬野郎なんだよ……)

 俺はそう呟きながら、わざと青年に見せびらかすようにして穴の中にペニスを埋めた。

 こんな『ちくわ』のようなフニャチンでも、中村さんの穴はスムーズにこいつを向かい入れてくれた。それだけ中村さんの穴は濡れていた。異常なほどにドロドロに濡れていた。

 最初は、青年に対して優越感に浸っていた俺だが、しかし、これほどの汁の量が溢れていた事を知ると、再び(あの男に舐められてこんなに感じていたのか……)という嫉妬と絶望に襲われ、俺は腰を振りながら脱衣場の青年を睨んだ。

 腰を振る度に浴槽の湯がタプタプと揺れ、蠢く俺達を中心にして水輪が広がっていた。次第に大きくなって行く波は、浴槽の縁に衝突してはそのままポチャポチャと溢れていた。

 俺のペニスがフニャチンだからか、それとも中村さんが濡れ過ぎているせいか、中村さんの膣は、筋が切れたかのように弛んでいた。
 そんなユルユルの穴の中に、フニャフニャのペニスをスカスカとピストンしていると、いつの間にか脱衣場の窓に青年の姿は消えていた。
 俺は(ざまぁみろ……)と呟きながら腰を振った。
 ユルユルのオマンコは、決して気持ちのよいオマンコとは言えなかったが、しかし、中村さんを抱くのはこれが最後だと思うと俺の感情は高ぶり、そんなユルいオマンコでも最高の快楽を与えてくれたのだった。



             


そんなスリリングな一泊旅行から戻ると、その翌日からさっそく中村さんが恋しくなった俺は、居ても立ってもいられない状態になっていた。

(中村さんに会いたい。会いたくて会いたくて堪らない。あの真っ白な柔肌に包まれながら、思う存分、射精しまくりたい……)

 そんな事ばかり考えながら過ごしていた俺は、妻を抱く時も中村さんの事を想っていた。動画サイトでエロ動画を探す時も中村さんに似た女優を探し、風俗に行ってもできるだけ中村さんに近い女を選んだ。
 挙げ句の果てには、出会い系サイトで露出願望の女を募集した。すぐさま四十才の変態熟女が引っかかった。中村さんとは似ても似つかないおばさんだったが、それでも俺は彼女を混浴露天風呂へと連れて出し、そのおばさんを中村さんだと思いながら、見知らぬ親父達と一緒にそのおばさんを犯したりしていた。

 そんな事で中村さんに対する想いを紛らわせつつ、三ヶ月が過ぎた。
 月日が経てば経つほど中村さんに対する想いは募ったが、しかし、あの旅行以来、中村さんは一度もウチには遊びに来ておらず、結局、中村さんとは会えないままだった。

 そんなある日、リビングで娘をあやしながらテレビを見ていると、対面キッチンで洗い物をしていた妻の口から中村さんの話が出た。

「中村さん、再婚するんだって」

 妻はそう言いながら、軽く濯いだだけの皿を食器洗浄機の中に一枚一枚並べ始めた。

「再婚?……誰と?」

 俺は、心臓を鷲掴みされたかのような衝撃を受けながら慌てて聞いた。

「誰って言われても……名前聞いてもあなたわからないでしょ?」

 妻が小さく微笑んだ。

「まぁ、そうだけど……どんな人なんだ?」

「うん。年下だって。二十六才の新潟の人らしいよ」

「新潟?」

「うん。それで中村さん、来月には新潟に引っ越してしまうらしくてね……」

 新潟という言葉が、重い偏頭痛のように俺のこめかみを締め付けた。
 まさか、と、思いながらも、俺は、妻に動揺を悟られないよう、「なんでまた新潟の人なんかと……」と、わざとテレビに顔を向けながら聞いた。
 すると妻は、「それがね」と言いながら、出しっぱなしになっていた水道の蛇口を閉めた。そしてスリッパの音を鳴らしながらリビングにやって来ると、

「私もびっくりしたんだけど、その人とはね、この前、私たちと一緒に西山動物園に行った時に知り合ったんだって言うのよ。ぜんぜん気づかなかったわよね。中村さん、いつの間にそんな若い男と知り合ったのかしら?」

 と、まるで俺が何もかも知っているかのような口調で聞いて来た。

「そんな事、俺が知るわけないだろ!」と怒鳴るように答えた俺は、そのあまりにも残酷な現実に、頭を鉈で叩き割られたような衝撃を受けた。
 たちまち俺の脳裏に、巨大なイチモツを誇らしげに突き出している青年の勝ち誇った姿が浮かんだ。それを掻き消すように慌ててテレビのリモコンを取った俺は、意味もなくチャンネルを変えた。
 テレビの画面に『笑点』のオープニングが映し出された。膝の上に乗っていた娘が、きゃっきゃっ、きゃっきゃっ、と喜びながら、笑点のオープニングに合わせてデタラメに踊り出した。
 俺はその軽快なメロディーを聴きながら、(絶対にあいつだ……)と下唇を噛み締めた。

 そう確信した俺は、持っていたリモコンをおもいきり握りしめた。手の平の中でプラスチックがギシギシと鳴る。
 妻はそんな俺の顔を恐る恐る覗き込むと、不思議そうに首を傾げながら、「あなた、どうかしたの?」と聞いて来た。
 
 俺は「あん?」とアゴをしゃくりながら、まるでチンピラのように妻を睨みつけた。

「……どうしてあなたが怒ってるの……」

 妻のその驚いた表情を見て我に返った。俺は慌ててテレビを指差すと、「だから、この林家たい平ってのがムカつくんだよ。ちっともおもしろくねぇだろこいつ。っーか、誰なんだよって感じだよな」と、そう誤魔化しながら慌ててチャンネルを変えた。

 ショックだった。あの日、あの露天風呂で、中村さんとあの青年との間でいったい何があったのだろうと想像すると、胸の鼓動が鳴る度に激しいショックを感じた。
 そんなショックに襲われながら滅茶苦茶にチャンネルを変えまくっていると、ふと中村さんの「んふっ」という柔らかな笑みが俺の脳裏に浮かんだ。切なさと怒りが複雑に混じり合い、俺は叫び出したいくらいのストレスを感じた。

 妻は、そんな不審な俺に何度も首を傾げながら、箱の中から素早くティッシュを二枚抜き取った。そしてそれで娘の涎を拭き取りながら、「それもね……」と言葉を続けた。

「中村さん、もう妊娠しちゃってるらしいのよね……三ヶ月だって。っていう事はさ、やっぱりあの旅館でその人と何かあったのかもしれないわね……」

 妻は、ワイドショー的な口調でそう言うと、娘の涎を拭き取ったティッシュを拳の中で丸めながらキッチンへと戻って行った。

 三ヶ月。妊娠。
 俺は口内でそう呟きながらも、やはり、あのとき中村さんは、あの青年にヤらせていたんだと思った。手コキをしてアソコを舐めさせただけなどと言っておきながら、中村さんは、ちゃっかりあの巨大な肉棒を喰っていたのだ。
 そう思った瞬間、最後に交わったあの大浴場で、中村さんのアソコが妙にユルかった事を思い出した。

(あんなでっかいチンポを入れられた後だったから、ユルユルだったんだ……)

 そして同時に、あのとき、穴の中から異様なほどにドロドロと溢れ出していた濃厚な汁を思い出した。

(ヤツは中出ししたんだ……それで中村さんは妊娠したんだ……そうとも知らず、俺は、俺は、ヤツが吐き出した精液を中村さんのいやらしい汁だと思い込んで、悶えていた……)

 怒りを通り越して絶望に包まれた。脱力感に襲われ、娘を抱いていた腕が弛み、そこから娘が這い出した。
 ソファーの上をハイハイする娘の背中を見つめながら、俺は再び、中村さんの「んふっ」という笑みを思い浮かべた。
 今までにない興奮が俺を襲った。あの優しいママの柔らかい笑みの裏に、危険日でありながらも見ず知らずの男に中出しさせてしまうという、とんでもない変態性欲が隠れていたのかと思うと、俺は何としてでも、もう一度あの柔らかいメス豚を犯しまくりたいと、既に硬くなっているペニスをズボンの上から握りしめた。

 不意に、洗い物を再開した妻が、「それでね……」と、対面キッチンの向こう側でポツリと呟いた。

「新潟に引っ越す前にね、もう一度、旅行しませんかって中村さんに誘われたんだけど……」

 俺は、慌てて妻に振り返った。
 妻はそんな俺の形相にギョッと驚き、「ダメならいいのよ、ただ、どうですか? って誘われただけだから」と慌てた。

「その……新潟の人も一緒に行くのか?……」

 俺がそうボソッと聞くと、妻は、「その人は、今、韓国に出張中なんだって」と、さらりと答えた。

 いつの間にか、テレビのチャンネルは『笑点』に戻っていた。小遊三が何かを言い、それに対して歌丸がカツラをかぶりながら何かを答え、その瞬間、会場がドッと湧いた。
 割れんばかりの笑い声と拍手がテレビのスピーカーから溢れると、ソファーに座っていた娘がそれに合わせて嬉しそうに顔を綻ばせた。

「いいよ」

 そう答えると、妻は、青椒肉絲のドロドロの汁が溜まったフライパンを持ったまま、「えっ?」と聞き直した。

「来週の日曜日だったら、俺が乗せてってやるよ」

「ホント!」

 妻は飛び跳ねんばかりに喜び、フライパンを流しの中にガコンっと置いた。

「温泉にしようと思うんだけどね」

 妻はスキップしながらキッチンを出ると、いつの間にそんな所に隠し持っていたのか、テレビの下の引き出しから大量のガイドブックを取り出した。
 そして、さっそくそれをパラパラと捲りながら、「やっぱり近場の温泉のほうがいいわよね」と呟くと、付箋の付いているページを開いた。
 妻と中村さんは、俺に内緒で既にこの計画を進めているようだった。妻にしたら、旦那の俺がそれを了解してくれるかどうかが一番の問題だったのだろうが、しかし、中村さんは、きっと俺は了解するだろうと確信していたに違いない。

 中村さんの甘い香りが蘇って来た。あの柔らかい乳とむちむちの尻、そして止めどなく汁が溢れる淫らな陰部が、鮮明に俺の脳裏に浮かび上がった。

「露天風呂がある所ならどこだっていいよ……」

 突っ慳貪にそう言いながらソファーを立ち上がると、俺はそのままトイレに向かった。

 背後から、「それなら地賀温泉の中原旅館がいいわね。あそこは大きな露天風呂が有名だから」という妻の声が聞こえた。

 トイレのドアを開けながら、「ママ友か……」と小さく呟いた。
 便座を上げ、ズボンのジッパーを下ろすと、コリコリっと硬くなった肉棒がヌッと飛び出した。

 真っ赤な亀頭の裏にソッと指先をあて、尿道を軽く擦った。すぐさまヌルヌルの我慢汁が溢れ出した。
 生暖かい我慢汁を亀頭全体に伸ばし、尿道のワレメに指腹をヌルヌルと滑らせていると、不意に中村さんの陰部を触っているような感覚にとらわれた。

「ママ友の汁……」

 そう呟いた俺は、再びあの汁が溢れる穴の中に潜り込む事が出来るのだと思うと、おもわず頬が弛んだ。

 ヌルヌルの尿道からシュッと小便が飛び出した。
 小便は我慢汁に進路を妨害され、綺麗に左右に分裂した小便は便器からはみ出しては床をべたべたに汚した。

(こんな風にして中村さんを汚してやろう……)

 そう思いながら小便をしていると再び肉棒が硬くなり、圧迫された尿道は、まるでホースの口を摘んだように小便の勢いを激しくさせた。

 小便が壁に飛び散った。

 俺は阿呆の小学生のようにケラケラと笑いながら、そのまま壁付けのトイレットペーパーに小便をぶっかけてやったのだった。
 
(ママ友の汁・完)



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