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たまねぎの皮7

2013/05/30 Thu 15:38

たまねぎの皮6



 冷蔵庫の奥に五百ミリパックの牛乳を見つけた。賞味期限はとうの昔に切れていた。
 一応、蓋を開けてみた。牛乳はヨーグルトのようにドロと固まり、凄い臭いを発していた。小学生の頃、隣りの席の沢本和恵が、五時間目の授業中にいきなりクリームシチューのようなゲロを吐いた事があったが、それはあの時のゲロと同じ臭いだった。

 厨房の真ん中で巨大な寸胴をかき混ぜているチーフの所にそれを持って行った。当店自慢のデミグラスソースはチーフの命であり、これを作っている時の彼は馬鹿みたいに真剣だ。
 それをチーフの前に突き出した。寸胴をかき混ぜる手を止めたチーフがジロッと横目で俺を見た。

「おい。腐ってるぞ」

 そう言いながらチーフの鼻先に封の開いた牛乳パックを近づけると、チーフは露骨に嫌な顔をしながら「うっ」と顔を背けた。

「おまえ、何年この世界でメシ喰ってるんだ、あん? 食材は大切にしろってメダカの調理学校で習わなかったか?」

 チーフは下唇の端をギュッと噛みながら、悔しそうに項垂れた。長いコック帽が戦艦の大砲のように斜めになった。

「例え牛乳一本でも卵一個でも無駄にしちゃいけねぇよ。それが料理人の基本姿勢というもんだ、よーく覚えとけよ」

 チーフは下を向いたまま黙っていた。俺は「ふん」と鼻で笑いながら、項垂れるチーフのコック帽をスッと取り上げると、それを自分の頭に被せた。コック帽を取られたチーフの頭はてっぺんだけが丸くハゲ、まるで頭の上に白いフリスビーを置いているようだった。

 コック帽を斜めに被りながら厨房の中を徘徊した。コック達は俺と目が合わないよう項垂れながら黙々と作業を続け、コック長も必死に俺から目を反らしていた。
 俺はそんな奴らを見下ろしながら煙草に火をつけた。堂々と煙草を吹かしながら厨房を歩き回り、堂々と冷蔵庫の中から生ハムを取り出してはそれを齧った。
 しかし誰も俺に注意しなかった。いや、注意などできるわけがない。なぜなら俺は、この店を経営する親会社の副社長になっていたからだった。

 あの日、倉庫で優希ちゃんとヤった後、再び俺は縛られていた女オーナーを通路で犯してやった。散々優希ちゃんの中で出した後だった為、もう無理だと思っていたが、しかし、縛られた女オーナーの卑猥な姿を目にした瞬間、俺のペニスは驚異的な復活を遂げたのだった。

 女オーナーを犯しているすぐ目の前の鉄扉の向こうでは、オーナーのお抱え運転手が「大丈夫ですか社長!」と必死に叫んでいた。しかし俺は、そんな声も興奮剤のBGMにしてズボズボと犯しまくっていた。
 その時、女オーナーを犯していたのは俺だけではなかった。そう、優希ちゃんも一緒に女オーナーを犯していたのだ。
 但し、優希ちゃんの場合は、犯すというよりも愛撫だった。俺は性欲発散で肉棒をズボズボとピストンさせていたが、優希ちゃんは愛情の延長線で女の乳首を舐めたり唇を吸ったりしていたのだ。
 すると、そのうち女オーナーもその気になって来た。必死に声を堪えていた女オーナーは、もはや我慢できなくなったのか、鉄扉の向こうの運転手に帰るように指示を出した。
 運転手がしぶしぶ帰って行くのを確認した俺は、さっそく女オーナーの縄を解く事にした。そして頑丈に縛られた縄を解きながら、「もし逃げたりしたらあの写真を世界中に散蒔くからな」と念を押すと、女オーナーは「わかってるわよ」と怪しい笑みを浮かべ、いきなり俺のペニスにしゃぶりついてきたのだった。

 再び三人は激しく絡み合った。薄汚い深夜の通路で、USAハードコア顔負けのドロドロ乱交を繰り広げていた。
 もはや女オーナーも優希ちゃんも俺のペニスの取り合いだった。レズの世界にどっぷりとハマっていた二人は、事もあろうに強姦魔の俺によって男に目覚めてしまったのだ。

 そうやって汗と汁にまみれながらドロドロに乱れていると、ふと女オーナーが何度目かの絶頂の後、突然シャワーを浴びたいと言い出した。
 優希ちゃんがそれに同調し、結局三人で南青山にある優希ちゃんのマンションへと場所を移す事になった。
 そこはバブル時の洋画に出て来るような豪華なマンションだった。二十五階の窓に映る東京の夜景は美しく、それを映し出す巨大な窓がズラリと並んだ三十帖のリビングは、まるで劇場のようだった。

 全裸で巨大なバルコニーに出た三人は、生温い東京の夜風に吹かれながらジャグジーに沈んだ。ブクブクと泡が弾ける水面下には二人の美女の美脚が揺れ、俺はそれを眺めながら、初めて口にする高級なシャンパンをチビチビと舐めていた。

 ジャグジーから上がると、そのまま三人は寝室へと直行した。シックでモダンな寝室には空気清浄機のナノイーが点けっぱなしにされており、部屋に入った瞬間から清々しい空気に包まれた。
 部屋の真ん中に置かれたベッドは恐らくキングサイズか若しくは特注で作らせたベッドで、俺の実家の部屋がすっぽり入りそうなくらい巨大なベッドだった。
 そんな豪華な寝室で、東京の夜景を背景にしながら再び三人は乱れ合った。この短時間にかれこれ四発も射精していた俺は、さすがにもう無理だろうと不安に思っていたが、しかし、改めてベッドの上で二人の美女と絡み合ってみるとたちまちペニスは熱り立ち、二人の女を何度も何度も天国へと導く事が出来たのだった。

 そんな俺のペニスに、女オーナーは『ハルク』というあだ名をつけた。確かに俺の巨大ペニスは岩のようにゴツゴツとしており、勃起したその姿は超人ハルクのように力強かった。
 ハルクと呼ばれた俺は、その日から毎晩のように優希ちゃんのマンションに呼び出された。そして豪華な部屋で高級なシャンパンを飲みながら、二人の貪欲な穴をほじくりまくっていた。
 俺はマンションに呼び出される度に三万円の小遣いを貰っていた。毎月百万円近くの収入となり、だから俺は働きもせずに遊んで暮らす事が出来た。
 
しかし、最初のうちは夢のようだと思っていたそんな生活も、途中から奴隷のような生活だと思うようになって来た。元々レズビアンという変態性欲の二人には欲望が尽きる事がなかった。いわゆるエンドレスというやつで、何度イカせても何度潮を噴かせても、二人はまるでゾンビのように生き返っては俺に迫って来たのだった。
 俺は一人で二匹のゾンビの相手をしなくてはならなかった。だから俺は、二人に解放されるまで、ひたすらマシーンのように腰を振っていなければならなかった。
 解放されるのはいつも朝方だった。始発電車でやっと家に辿り着き、そのままバタンっと布団に倒れ込むと、泥のように眠ってしまった。しかし、夕方にはさっそく呼び出しの電話のベルが鳴り出し、俺は遅刻したサラリーマンの如く、慌てて電車に飛び乗らなければならなかったのだった。

 そんな生活が二ヶ月も続くと、さすがのハルクもへとへとだった。ペニスも舌も、そして脳さえも、もう動きたくないと拒否反応を示して来た。
 あるとき、遂に俺の自慢のハルクが言う事を聞かなくなった。いつもなら優希ちゃんにディープキスを迫られた時点でムクムクと目を覚まし、同時に女オーナーにしゃぶりつかれる事によって超人ハルクはそのパワーを発揮するのだが、しかし、その時のハルクはブルース・バナーのまま超人に変身する事はなかった。

 突然パワーを発揮できなくなった俺に、女オーナーは手の平を返したように冷たかった。さすが都内でも有数の人気イタリアレストランを経営するやり手社長だけあり、役に立たない男に対してはシビアだった。
「頑張って立たせなさい。もし立たなかったら今夜のお小遣いはあげませんからね」
 女オーナーはそう冷たく言いながら服を脱ぐと、リビングの横にある琉球畳が敷き詰められた座敷の布団にゴロリと寝転がり、既に全裸になっていた優希ちゃんに愛撫をさせ始めたのだった。

 リビングに一人ポツンと残された俺は、必死になってペニスを立たせようとしていた。ソファーの上に脱ぎ捨ててあった優希ちゃんの下着を広げ、そこに染み付いた可愛い分泌物の匂いを嗅いだり、そこにペニスを擦り付けたりと色々試しながら、必死に自分を興奮させようと頑張っていた。
 しかしハルクはウンともスンとも反応しなかった。優希ちゃんの黒いニーソックスにペニスを差し込みシゴいてみても、全く目を覚まそうとはしなかった。
 不意に俺の背筋に寒いものが走った。このままハルクが復活しなければ、間違いなく俺は捨てられる。そしてまた元のミジメな生活に戻り、毎日毎日タマネギの皮を剥きながら生きて行かなければならなくなるのだ。
 忘れかけていたタマネギの皮を剥く感触と、あの強烈なタマネギ臭が俺の脳裏に蘇った。
(イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ)
 そう慌てて首を振っていると、不意に座敷から二人の美女の喘ぎ声が聞こえて来た。
 俺はゴクリと唾を飲みながら携帯をソッと開いた。もはやこれしか方法はない、と心で呟きながら携帯を撮影モードに切り替えた。
 以前、裏口の通路で撮影した画像はもうなかった。この幸せを手に入れる為に俺は女オーナーに忠誠を近い、彼女が見ている前で画像の全てを消去してしまっていたのだ。

 さっそく俺は座敷へと足を忍ばせ、障子の横の壁に身を伏せた。時代劇の真似をして人差し指をペロペロと舐めると、唾液で湿ったその指を障子に突き立ててプスっと穴を開けた。
 息を殺して障子の穴を覗いた。全裸の二人が抱き合っているのが見えた。優希ちゃんの上に女オーナーが乗り、二人はしっかりと抱き合いながら濃厚なキスをしている最中だった。
 俺は障子の穴にカメラのレンズをあてた。携帯の画面には、二人のネトネトに濡れた陰部が重なり合っているシーンがドアップで映し出されていたのだった。

タマネギ22_convert_20140605145526

 そんな卑猥な部分を撮影した瞬間、カシャッ! というシャッターの疑似音が響いた。
 音は思っていた以上に大きく響いた。たちまちその音に気づいた女オーナーが慌ててムクリと体を起こし、障子に向かって「なに?」と叫んだ。
 俺はすかさずそんな女オーナーの顔もカメラに収めた。そして連続してシャッターを切りながら、桃太郎侍の如く「わはははははははははっ」と高笑いし、おもいきり障子をザザザっと開けてやったのだった。

 携帯のシャッターを押しながら座敷に乱入して来た俺を見て、二人は唖然としていた。
「あんた……いったいどういうつもりなの……」
 女オーナーは、俺の携帯カメラから、必死に優希ちゃんの裸体を庇いながらそう聞いた。

「どういうつもりもこういうつもりもねぇよ。おまえ、何か大事な事を忘れてるよな? 俺は元々ゴキブリ野郎だぜ。おまえら変態女に奴隷として飼われるような軟弱な生き物じゃねぇよ」

 そう笑いながら、女オーナーに抱かれていた優希ちゃんの髪を掴み、おもいきり引き離した。慌てて起き上がろうとする女オーナーを蹴飛ばし、「てめぇ、抵抗するとまた縛るぞ!」と凄みを利かせてやった。

 たちまち脅えてしまった二人を、布団の上で四つん這いにさせた。二人の尻を並べ、濡れた陰部から肛門まで何枚も撮影していると、不意に俺のペニスが超人ハルクに変身している事に気づいた。

「さすがハルクだ。ここぞという時にゃ現れてくれるぜ」

 俺はそう笑いながら優希ちゃんの尻をペシン! と叩いた。「ひっ」と驚いた優希ちゃんが尻を高く掲げた隙に、そのドロドロに濡れながらパックリと口を開いている穴の中に超人ハルクをぶち込んでやった。
「はぁん!」と叫びながら布団のシーツを鷲掴みにする優希ちゃんを確認すると、すぐさま隣りの女オーナーの尻に手を伸ばした。
「乱暴な事はしないって約束でしょ!」と叫ぶ女オーナーの陰毛を鷲掴みにして引き寄せると、「ゴキブリ人間に約束も糞もあるかボケ」と笑いながら、愛液が垂れている肛門に中指をブスッと刺してやったのだった。

(つづく)

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