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裸のOL18




 私が目の前に立つと、牛島は耳をほじっていた手を止め、「なんだよ」っと笑いました。
 その凶暴な目を見た瞬間、やはり自分が犯される姿を少年には見せたくないと思いました。それほどこの男の目には『暴力』の匂いが漲っており、今更ながら、その残酷なシーンをこの純粋な少年には絶対に見せてはいけないと思ったのです。
 だから私は、少年に聞かれないよう、小声で「……隣の部屋に……連れてって下さい……」と、牛島に呟きました。
 すると牛島は、意地悪そうな目で私を見つめながら、コウモリの鳴き声のような声でキキキキキッと笑いました。そして、耳をほじっていた指を私の股間の隙間にスッと押し込むと、既に熱くなっている私の性器をクチャッと触り、「ヌルヌルだなぁ」と呟いたのでした。
 
 いきなりクリトリスを触られた私が腰をコクンとさせると、牛島はそのまま私の尻に両手を回し、私を抱きしめました。そして私の体を引き寄せると、目の前にプルンと突き出た私の乳房に顔を埋めながら「いい乳してるなぁ」と嬉しそうに笑いました。

「お願いします、私を隣の部屋に連れてって下さい……」

 獣に抱きしめられながら必死でそう言うと、その声が少年に聞かれてしまいました。少年は「えっ!」と絶句しながらも、「どうして……」っと絶望の表情を浮かべました。そんな少年の顔を目にした私は、乳首をぴちゃぴちゃとしゃぶり始めた牛島に「早く隣りに連れてって下さい」っと何度も何度も小声で頼みました。

「どうしてだよ……俺とオマンコするところを、こいつに見られたくないのか?」

 勘のいい牛島は私の核心をズバリ突いて来ました。これ系のサディストというのは、相手の弱みを知ると、わざとそこを攻撃してくるものです。だから私はそれを悟られないように「二人っきりでゆっくりとヤリたいの……」などと呟き、必死に誤魔化すのですが、しかし、そんな私の意図を知らない少年は、私のその言葉を真に受け、ショックで「わあっ」とベッドに泣き伏せてしまったのでした。

 少年の悲痛な泣き声を聞いてしまった私は激しく胸を締め付けられました。頭の中が真っ白になり、おもわず私は、「違うの! 誤解しないで!」と少年に向かって言いながら、牛島の太い腕から必死で抜け出そうとしてしまったのです。

 そんな私の必死な姿を、このサディストが見逃すわけありませんでした。牛島は左の腕で私の体をガッチリと固定すると、「いいじゃねぇか、このガキに大人のオマンコっつうのをしっかりと見せてやろうじゃねぇか」と鼻で笑い、右手でパジャマのズボンをズルズルっと下ろしました。
 そこに突き出たペニスは、まるで凶器のように獰猛なモノでした。ペットボトルのように太く、その長さは優に18センチはあろうかと思われました。しかも、その太い竿にはパチンコ玉のような無数の玉がグリグリと埋め込まれていたのでした。

 牛島はそれをパイプ椅子の上で突き出しながら私の髪を掴み、「しゃぶれや」っと唸りました。髪を鷲掴みにされながら顔を股間に押し付けられた私は、唇にその凶暴なペニスを押しあてられました。
 まるで、幼児の拳のような亀頭が強引に私の唇を開きました。前歯を必死に閉じていましたが、しかし、凄い力で亀頭をグイグイと押し付けられていると、このまま前歯がへし折られてしまうのではないかという恐怖に駆られ、遂に私の口はそれを受け入れてしまったのでした。

 アゴが外れるのではないかと思いました。それを咥えたままダラダラと唾液を垂らし、「ヴゥゥ、ヴゥゥ」と唸っていると、牛島は「ド変態が、こんな子供をたぶらかしやがって……」などとブツブツ呟きながら、私の口の中にズボズボとペニスを動かして来ました。
 ペニスに埋め込まれた玉が私の前歯に引っ掛かる度、牛島は「いてっ!」と叫びながら、私の太ももを蹴りました。そんな私の姿を見て、少年は号泣しながら「ごめんなさい!ごめんなさい!」と牛島に謝り、手の届かないベッドの上で私を助けようと必死でもがいていました。
 しかし牛島は冷血な男でした。そんな少年の姿に何の躊躇いも見せず、逆に、この状況を楽しんでいるようでした。この男は、泣き叫ぶ少年をせせら笑いながら私の口内に激しくペニスをピストンさせ、更にその結合部分を少年に見せつけては興奮しているのです。

 後に知った事ですが、この牛島という三十四才の男は覚醒剤の常習犯で、過去に奥さんを殴り殺すという恐ろしい事件を起こしている凶暴な男でした。
 牛島は、些細な交通事故でこの病院に入院していました。保険金を騙し取ろうと企み、首や腰が痛いなどと嘘を付いては病院に潜り込んでいたのです。事故の相手は70才近いお爺さんでした。そんなお爺さんまで平気で怒鳴り散らし、右肩に彫られた中途半端な刺青を見せつけては凄む、厭な男でした。
 そんな牛島でしたから、少年の泣き叫ぶ声などに同情するわけがありませんでした。むしろ、そんな叫び声は、牛島に取っては同情ではなく欲情に値するものだったのです。

 牛島は、私を少年が座っているベッドに連れて行きました。ベッドの上に突き飛ばされると、少年が慌てて私の体を庇ってくれました。しかし牛島は、そんな少年に対しても容赦はせず、「手出すと殺すぞガキ!」と巻き舌で怒鳴りながら少年の頬をバシバシと叩いたのでした。

 私と少年は脅え、もはや完全に無抵抗状態となり、ただただ震えていました。
 そんな私たちに、牛島はベッドの上に並んで寝転がれ、と命令しました。
 言われるがままに2人並んでベッドに横になると、ベッドの足下に立った牛島がモゾモゾとパジャマを脱ぎ始めました。
 獰猛に勃起したイボイボペニスと、右肩に彫られた龍なのか蛇なのかわからない中途半端な刺青が、月の灯りにぼんやりと照らされていました。牛島は、私の両膝を立たせ、股をM字に開かせると、ペニスをシゴきながらそこを覗き込み、「汚ねぇマンコだな」と吐き捨てたのでした。

「昨日の晩、おめぇらの声がうるさくってよ、一晩中眠れなかったよ……」

 そうニヤニヤと笑いながら、牛島は少年のズボンとブリーフを同時に下ろしました。そしてそこに飛び出した少年のペニスを見ながら、「お粗末なチンコだな……こんなチンコでよくあそこまで感じれるもんだよ……」と感心するように呟くと、いきなり少年のペニスを摘み、勢い良く皮をペリっと捲ったのでした。
 
 牛島は、ヌルッと飛び出した真っ赤な亀頭をクンクンと嗅ぎ始めました。そして「懐かしい匂いだ」などとへらへらと笑いながら、私の乳房を乱暴に揉み始めました。
 それを横目で見ていた少年が、「お姉さんには乱暴しないで下さい」というと、牛島は更に嬉しそうな表情を浮かべながら、「おめぇ、この変態女の事、ホントに好きなのか?」と笑いました。
 少年は迷う事なく「好きです」と答えました。
 少年のその言葉には涙が出そうなくらいに嬉しかったのですが、しかしその反面、私はこの状態でのその言葉は火に油を注ぐほどに危険だと思いました。
 なぜならこの牛島という男は凶暴なサディストですからです。やめて下さいと言われれば、余計にそれをしたくなるのが『S』の性質なのです。

 案の定、牛島は少年の「好きです」という言葉を聞くなり、目を爛々と輝かせながらケケケケケと不気味に笑い始めました。そして枕元にぶら下がっていた2枚のタオルをサッと手に取ると、その不気味な笑い声を部屋に谺せながら、そのタオルで私と少年に目隠しをしました。

「もし暴れたり、逃げようとしたら、容赦なく殴るからな」

 目隠しされながら聞かされたその言葉は、壮絶な恐怖を私に与えました。目隠しされ、どこから牛島の拳が飛んで来るかわからないというその恐怖は、私と少年を一瞬にして屈服させてしまいました。
 そうやって牛島は、私と少年いう2匹の奴隷を手に入れました。もはや私と少年はアザラシのように手も足も出ない状態のまま、ただただこの闇に脅えていたのでした。

 そんな私たちの剥き出された陰部を牛島は携帯で撮影していました。暫く鳴り響いていたシャッター音が止まると、牛島はノソノソとベッドの上に這い上がり、私たちの足下で無言で踞りました。
 しかし、牛島は一向に私の体には触れてきませんでした。なのに牛島の体は、私の足下で何やらモゾモゾと蠢いています。
 妙な胸騒ぎを覚えた私は、鼻を器用に動かしながら目隠しされていたタオルをズラしました。そしてその隙間から足下の牛島をソッと見て、そのまま私の心臓は凍り付いてしまったのでした。

 なんと牛島は、少年のペニスをしゃぶっていました。まるで女の体を愛撫するかのように少年の真っ白な肌に両手を滑らせながら、少年のペニスを口内で弄んでいました。
 そんな牛島の口から出たり入ったりと繰り返している少年のペニスは、白い肌に血管が浮かび上がるほどに勃起していました。しかし少年は、体はそれに反応しながらも、心は頑に拒否しているようでした。少年は、それをしゃぶられながらもグスグスと鼻を鳴らして泣いていたのです。
 そんな少年の啜り泣きに心が痛みました。私がこの少年にあんな事さえしていなければ、少年はこんな酷い目に遭う事はなかったんだと思うと、彼の今後の人生を大きく狂わせてしまったような気がして、酷く心が痛みました。

 が、しかし、私は変態です。
 少年のペニスをしゃぶる牛島も変態ですが、それに増して私は変態です。
 だから私は、心を痛めながらも、この異様な光景に異常な興奮を覚えました。
 そして、その興奮と同時に、私のウツレベルが上昇し始めました。
 今日まで、この病院に入院してからというもの、あの異様なウツ症状は身を潜めていました。棚崎部長が自殺し、下衆な男性社員達からセクハラを受ける事もなく、平穏無事にこの病院に入院していた私は、少年というひとつの安らぎを見つけた事により、あの忌々しいウツ症状から脱出できたのです。
 しかし、今、この悲惨な状況を目の当たりにして、再び私の中に強烈な自虐心を秘めたウツが甦ったのです。
 これは、全裸で病院内を徘徊し、患者の汚れた下着や検査用の尿を盗んではオナニーするという次元ではございません。これはまさしく、あの不法就労の外国人アパートに全裸で忍び込んでは丸1日犯され続け、何度も何度も絶頂に達していた時の、あの強烈な自虐心を秘めた変態性欲のレベルなのです。

 男が男にしゃぶられているという、その、ぴちゃ、ぷちゃ、という卑猥な音を聞いていると、とたんに膣がムズムズと疼いてきました。クリトリスに触りたい……穴の中に指を入れたい……そう思っていると腰が勝手に動き出し、M字に開かされていた私の下半身が静かにクネクネと蠢き始めました。

 そんな私の様子に気付いた牛島が、「欲しいのか?」と呟きながら私の陰部に指を這わせてきました。
 敢えて私は「いや!」と股を閉じました。自虐に満ちていた私は、ここでそうすれば牛島がどうなるかをわかっていながらも、ベッドから起き上がろうとしたのです。
 案の定、牛島は「動くんじゃねぇ!」と怒鳴りながら私の体を押さえ付けました。そして私の頬に厳つい拳をグリグリと押し付けながら、「何が『いや』だよこの野郎、ふざけんじゃねぇよ、小便ちびったみてぇにオマンコをヌルヌルにさせてるくせしやがってよ」と罵り、そのまま乱暴に指を膣の中に滑り込ませると、そこを狂ったように掻き回し始めたのでした。

「やめて! いや!」

 そう激しく体を捩らせると、それに挑発されたサディストは、「欲しいんだろ! 本当はこれが欲しくて我慢できねぇんだろ!」と不敵に笑いながら、そのイボイボのペニスを握りしめました。

「やめて下さい! 警察に言いますよ!」

 更にそう挑発してやると、牛島は警察と言う言葉に異様な興奮を見せながら、「何言ってんだ、この変態糞女がぁ!」と、遂にそれを私の中に突っ込んだのでした。

 強烈な痛みとそれに伴う快感により、私は身を仰け反らせながら失禁しました。
 隣の少年がワンワンと泣きながら「お姉さんだけは許して下さい!」と牛島に悲願していました。
 すると牛島は余計に腰の動きを激しくさせながら、「アホか、よく見てみろ、この変態女はなぁ、俺のチンポで感じてんだよ」と笑い出し、目隠ししていた私と少年のタオルを乱暴に剥ぎ取ったのでした。

 少年は、私の無惨な姿を見るなり、「わあっ」と泣き出しました。「もうヤメて下さい!お願いします!」と気が狂ったように叫びながら起き上がろうとした少年の頬を、牛島はグローブのような大きな拳で殴りました。
 ドスンっと跳ね返された少年が「うっ」と仰向けにひっくり返ると、牛島は私の股間に腰を打ち付けながら体を捻り、少年の下半身に顔を埋めました。
 そして「大人しくしてねぇと噛み千切るぞ」と笑いながら少年のペニスにしゃぶりつき、萎れたペニスを唇でグニョグニョとピストンさせ始めたのでした。

 一匹の獰猛な獣に犯される私と少年。
 私はこの異様な交わりに、今までにない興奮を得ていました。
 少年は、狂ったように喘ぎまくる私を見つめながらボロボロと涙を流していましたが、しかし、牛島の口内で弄ばれるその白いペニスは、はち切れんばかりに勃起していたのでした。

 そんな異様な交わりは、三日三晩繰り広げられました。
 二日目の夜に、あの凶暴なペニスで肛門を破られた少年は、三日目の夜には、早くもあの凶暴なペニスで感じていました。
 もちろん私も肛門を犯されました。少年の腹の上で騎乗位になりながら腰を振っていると、いきなり背後からあの凶暴なペニスを肛門に入れられ、私は二本のペニスに攻められながら何度も何度も絶頂に達していたのでした。

 そんな異様な夜は、牛島の逮捕により呆気なく幕を下ろしました。
 病室で覚醒剤を打っていた所をまんまと看護婦長に見つかってしまった牛島は、豪華な特別個室から警察のブタ箱へと移動させられてしまったのです。

 牛島がいなくなった後も少年との関係は続いていましたが、しかし、そんな少年もその1週間後には退院してしまいました。
  2人が消えてしまった事で、今まで身を潜めていたウツが再発しました。夜な夜な襲って来る異常性欲は、牛島の変態セックスのせいで、もはや深夜の病棟を全裸徘徊する程度では押さえきれなくなっていました。
 私は、アソコをヌルヌルに濡らしながら男性病棟を全裸で徘徊しました。そして、無差別に病室に忍び込み、見ず知らずの患者の汚れたペニスを舐めまくりました。
 そんな患者達は、いきなり全裸で忍び込んで来た私に驚きましたが、しかし私がペニスをしゃぶり始めるとすぐにその気になり、病人とは思えぬほどのバワーで私を滅茶苦茶に犯しまくったのでした。

 しかし、凶暴な牛島の変態セックスを知ってしまった私は、そんなセックスでは満足できませんでした。ウツが解消されるどころか、その症状は更に悪化していくばかりでした。
 牛島以上の変態セックスがしたい。
 そう思いながら、夜な夜な深夜の病棟を全裸徘徊していた私は、遂に牛島以上の危険なセックスが出来る場所を見つけ出しました。
 それは、病院の裏手にある、遺体安置室でした。

 遺体安置室には簡単に忍び込めました。
 遺体が安置されるベッドに寝転んだ私は、ついさっきまでここにこうして遺体が置かれていたんだと想像しながらオナニーし、今までにないスリルと恐怖に身悶えていたのでした。

 最初の頃は、そうやって無人の遺体安置室でオナニーをしていた私でしたが、しかしある時、いつものように遺体安置室に忍び込むと、そのベッドに遺体が置いてありました。
 遺体は、50代後半らしきと思われる男性でした。私は、激しい恐怖と罪悪感に襲われながらもその遺体に近付き、着せられていた浴衣の紐を震える指で外しました。
 ダラリと横たわるペニスは、恐らく、勃起したら17センチは優にあるだろうと思われる太くて逞しいモノでしたが、しかし、血色が悪い亀頭はしわくちゃに萎み、まるでネズミの死骸が転がっているようでした。
 それでも私は、そこに恐る恐る指を伸ばし、生きている人間と同じようにそれを上下にシゴきました。表面は氷のように冷たく、シゴく度に消毒の匂いがプンプンと漂って来るペニスでしたが、しかしその時の私は、この死者を冒涜する行為に気絶しそうなほどの興奮を覚えていたのでした。

 それからというもの、私は毎晩のように遺体安置室に忍び込みました。そしてベッドに遺体があれば、迷う事なく性道具に使っていました。
 遺体の上に乗り、ふにゃふにゃのペニスをヌルヌルの膣の中に滑り込ませ、硬くなった遺体の唇をこじ開けてはキスをしました。
 遺体の舌を強引に引っ張り出してクンニさせた事もありました。遺体の舌はシャーベットのように硬いため、それを突き出させた遺体の顔の上にしゃがみ、腰を上下に振るのです。
 冷たい舌が膣の中を出たり入ったりするその感触は、気が狂いそうなほどの恐怖と興奮を与えてくれました。あまりの快感におもわず失禁してしまい、遺体の顔に小便を引っ掛けた事も何度もありました。

 そんな猟奇的な変態行為は、遺体が女であろうと事故死であろうと見境ありませんでした。
 
 ある時、34才という若さで癌で亡くなった女性の遺体がありました。私は彼女の股間に顔を埋め、生前の彼女の残り香を嗅ぎながらオナニーをしました。そして、イク寸前には、冷たくなった性器に無理矢理舌をねじ込み、そこを狂ったように舐め回しながら絶頂に達したのでした。
 そしてまたある時には、傷口が生々しい事故遺体に出会した事もありました。それは、どことなくさだまさしに似た30代の男性でした。かなり激しい交通事故だったらしく、体中が継ぎ接ぎだらけになっていましたが、それでも私はその傷口をこじ開け、そこに指を差し込んでは、冷たくなった内臓を弄りました。そうしながら、もう片方の手で自分の性器を弄り、2つのヌルヌルを2本の指に感じながら悶え狂っていたのでした。
 
 しかし、そんな変態プレイも長くは続きませんでした。
 ある晩、遺体と交わっている所を警備員に発見されてしまったのです。

 私は、その日の朝に病院を追放されました。
 副院長は、「本来なら警察に届ける所だが、今回は遺族の心情を考慮して内密にしておいてやる。だからこの事は絶対に誰にも言うなよ」と何度も念を押し、狂った私を野に放してくれたのでした。

 そうやって私はこの病院を追い出されると、またいつものアパートに戻る事になったのですが、しかし、それから2日後、会社の槙原専務がいきなり私のアパートにやって来ました。
 槙原専務は私の部屋には入ろうとせず、玄関先で「自主退社してくれないか」と気難しい表情でそう言うと、事前に作成されていたらしい退社届けの書類を私に突き付け、「会社は、それなりの事はするつもりだから」と言いました。
 私が男性社員達からセクハラされていた事や、棚崎部長からレイプされた事などが会社で問題になっている事は私も知っていました。それに対し、棚崎部長が責任を感じて自殺し、そしてエリートと呼ばれては将来を有望されていた若手男性社員達が次々と左遷されたという事も知っていました。
 ですから、ここで私が槙原専務に「告訴します」と言えば、一部上場企業である会社は随分と慌てる事でしょう。そして、数年は遊んで暮らせるほどの示談金と慰謝料と退職金を慌てて私に提示してくるはずです。

 しかし私は、もうそんな事はどうでも良くなりました。
 お金など別に欲しくありません。それに、私を散々嬲りものにした棚崎部長も佐々木山もその他大勢の男性社員達を私は全く恨んでいません。いえ、正直な気持ちを言えば、今まで刺激的なスリルと恐怖を与えてくれてありがとうという感謝の気持ちでいっぱいなのです。

 そんな晴れ晴れしい気分で退社届けに署名捺印をした私は、その日の晩、まるで夜逃げをするかのようにこの町を出たのでした。

(つづく)

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