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●20アッコちゃんタイトル



 画面には、昨夜の田園調布警察署が映し出されていた。
 そこの玄関に入ろうとする白いワゴン車に大勢のマスコミが群がり、夜の田園調布警察署は騒然としていた。
 激しいフラッシュと鳴り止まないシャッターの音。「危ないからどきなさい!」という警察官の怒声と、「あけろ! あけろ! あけろ!」と叫ぶマスコミの声が飛び交い、同時に、けたたましいクラクションの音が響いていた。

 するといきなりカメラが、警察の警備を強行突破し、揉みくちゃになりながらもワゴン車の後部座席を映し出した。
 激しいフラッシュの中、そこには警察官に挟まれた加藤が項垂れていた。
 マスコミの誰かが「こっちを向け!」と怒鳴ると、加藤は項垂れたまま視線をカメラにソッと向けた。
 その目は、狐のように鋭く尖っていた。目玉全体が墨で塗りつぶされたように黒く、そこに真っ黒な渦が巻いていた。
「顔を上げろ!」と怒鳴るマスコミに、加藤はカメラをジッと睨みながら痩せこけた肩を小刻みに震わせた。そして、唇の端をいやらしく歪ませながら、不敵にニヤリと微笑んだのだった。

 鳴り止まないシャッターの音。
 強烈なフラッシュの閃光。
 警察官の怒声と激しいクラクションの音と、そして真っ黒な目で微笑んでいる加藤。

 それを見ていた明子の脳が、一瞬、キュッと萎縮した。
 その瞬間、明子の頭の奥で、何かが「ピキッ」と折れた音がした。
 ポタポタポタっと何かが手の甲に落ちた。
 見るとそれは真っ赤な鼻血だった。
 白いテーブルの上にポタポタと鼻血が滴り、それが点々と広がっていく。
 一つ二つと増えていく鼻血の点を、呆然としながら数えていると、そのうち赤い点がゆっくりと動き始め、白いテーブルの上に真っ赤な渦を巻き始めた。

(あっ……堕ちる……)

 そう思った瞬間、突然、パパパパッ! と激しいクラクションが背後で鳴り響いた。
 慌てて振り返ると、すぐ後ろにタクシーが迫っていた。タクシーの運転手が何か怒鳴りながら、あっちに行け! と手を振っている。
(どうして!)と慌てて辺りを見回すと、いつの間にか明子は横断歩道に立っていた。
 何故かそこはいつも通っている赤羽橋交差点だった。歩行者用信号は赤で、横断歩道の真ん中に立ち竦む明子の横を車がビュンビュンと走り去って行く。
「あなた危ないわよ!」
 遠くの歩道でおばさんが叫んだ。見ると、おばさんのすぐ後ろに真っ赤な東京タワーが聳え立っていた。

 信号が青になるなり、おばさんが駆け寄って来た。

「あんた、鼻血が出てるけど大丈夫?」

 心配そうに明子の顔を覗き込んだおばさんの目玉は真っ黒だった。

「取りあえずあっちに行きましょう、ほら、また信号が赤になっちゃうから」

 そう言いながらおばさんが明子の腕を掴んだ瞬間、おばさんのその手から(あなたのオマンコを舐めてあげるからあっちに行きましょう)という声が伝わり、おもわず明子は悲鳴を上げた。

「もう嫌なんです! 許して下さい!」

 そう叫ぶ明子に驚いたおばさんは、「あんた、ちょっと落ち着きなさいよ」と、慌てて手を離した。

 その隙に明子は走り出した。
 歩道に入り、そのまま垣根を飛び越え、芝公園の中に潜り込んだ。
 木々に囲まれた遊歩道を必死に駆け抜けた。背後から「クリトリスも吸ってあげるわよ」と笑うあのおばさんの声が迫り、明子は更に悲鳴を上げながら全速力で走った。

 朝の遊歩道には、犬の散歩をしている人やジョギングをしている人達が大勢いた。
 その人たちの目は全員黒かった。
 叫びながら走り抜ける明子を見つめるその人達の目玉には黒い渦がグルグルと巻き、口々に卑猥な言葉を吐きかけて来た。

「助けて下さい! もう無理です! 無理なんです!」

 そう叫びながら舗装された遊歩道から外れ、土を踏みしめながら林の中をどんどん進んだ。
 枝を掻き分け、薮に潜り込みながら、人気のない場所を求めて必死に彷徨った。
 小さな池の近くの藪の中に潜り込み、四つん這いになって息を潜めた。
(いつの間に私は部屋を出て来たんだろう……)
 ハァハァと肩で息をしながらそう思っていると、部屋の鍵は閉めて来たのか、バルコニーの窓は開けっ放しじゃないのだろうかとあれこれ心配になった。
 しかし、それよりもなによりも、例の黒い渦がまた現れた事にショックを隠しきれなかった。
(せっかく東大に合格して新しい生活が始まったのにどうして!)
 そう藪の中で声を押し殺して泣いていると、同じ薮に潜んでいた野うさぎやタヌキや野良猫が、そんな明子を驚いて見ていた。

 とにかくマンションに戻らなければと思った。
 しかし、芝公園には一度も来た事がなく、どっちに行けばマンションなのか全く方向がわからなかった。
 ひとまずこの薮を抜け出し、東京タワーの位置を確かめるべきだと思った明子は、そのまま薮を這いながら池の上の小さな丘を上った。

 丘に上がって暫く行くと、前方に山道が現れ、薮の途切れが見えて来た。
 山道に出れば東京タワーが見えるかも知れないと四つん這いの足を速め、そして薮の切れ間からヌッと顔を出すと、いきなり一人の男と出会した。

 男は、土の上で胡座をかきながら、スマホでテレビを見ていた。
 突然、藪の中から顔を出した明子を見て、呆然としていた。
 胡座をかいている男の横にはリュックサックと懐中電灯が転がり、その周囲には、コンビニ弁当の空箱や、空のペットボトルが大量に散らばっていた。
 ホームレスには見えなかったが、しかし、大量の弁当の空箱を見る限り、随分とここで生活している様子が伺えた。

 明子は四つん這いのまま固まっていた。
 男もスマホを持ったまま固まっていた。
 そんな二人の間には緊張感が漂っていた。
 それはまるで、獣同士が狭い獣道で出会したような、そんな一触即発の空気だった。

 互いに目を反らさぬまま身動き一つしないでいると、不意に男のスマホから、「あまたつー!」という小倉智昭の声が聞こえてきた。
 それをきっかけに男は、突然「なんですか?」と眉をひそめた。
 四つん這いになったまま黙っている明子に向かって、「なんか用ですか?」と突っ慳貪に迫って来た。

 男は二十代の青年だった。
 汚れたジーンズとヨレヨレになったトレーナー、パンパンに詰まったリュックサックと、散乱する大量の弁当の空箱。
 それらから見て、恐らくこの男は、突然派遣社員を解雇され、行き場を失ったのだろうと明子は予想した。

「ここにいたらダメなの? 僕、誰かに何か迷惑かけましたか?」

 肩まで伸びた髪を、何度も何度も片手で搔き上げながら、男は「答えて下さいよ、僕がここにいて誰にどんな迷惑を掛けているのか早く答えて下さいよ」と明子に詰め寄って来た。

 そんな男は、重度な被害妄想に狂わされているようだった。
 神経質そうな細い目が、分厚いメガネの奥で尖っていた。
 上げても上げてもパラパラと落ちて来る前髪は、頭皮脂でねっとりと固まっていた。
 明子の顔を覗き込みながら「こ、た、え、て、下さいよ!」と、唾を飛ばして叫んでくるその狂気の姿は、まるで公安に食って掛かって来るカルト教団の信者のようだった。

 怖くなった明子が慌てて藪の中から出ようとすると、いきなり男が「早く答えろ!」と怒鳴った。
 しかし、明子には男のその言葉が違って聞こえた。
「早く答えろ!」という男の言葉が、明子には「早く舐めろ!」と聞こえたのだ。

 驚いた明子は、四つん這いのまま慌てて男を見上げた。
 案の定、目の前にしゃがんでいた男の目は真っ黒だった。
 細い目の中は墨で塗りつぶされたように黒く、そこに小さな渦がぐるぐると巻いていた。

 それを見た瞬間、明子の脳にも黒い渦が巻き始め、自然に「はい……」という言葉が漏れた。
 明子の手が、しゃがんだジーンズの股間に伸びた。
「えっ?」と絶句した男は、ジーンズのジッパーを開けようとする明子の指と明子の顔を交互に見ながら呆然としていたのだった。

 ジッパーを開けると、明子はその中に指を入れた。
 白いブリーフをずらし、その奥から真っ黒なペニスを摘まみ出した。
 ダランっと萎れたペニスは、海岸に打ち上げられたナマコのようだった。
 皮が亀頭をすっぽりと包み込んでおり、茶色い皮の先からはピンク色した亀頭が少しだけ顔を出していた。
 それを明子が手の平の上に掬うと、男は狼狽えながら「な、なんのつもりだ……」と言葉を吃らせた。
 そんな男を無視して、明子は手の平の上でダラリと寝そべるナマコを、グニグニと揉み始めた。

「な、何考えてんだよ……いきなり現れていきなりこんな事して……」

 男はそう狼狽えながらも、しかし抵抗しようとはしなかった。

「お、おまえはいったい誰なんだ……何者なんだよ……」

 そう声を震わす男の黒い目玉を、明子はソッと見上げた。
 そして、「東京大学法学部一年……水野明子です……」と答えながらゆっくりと唇を開き、萎れたままのペニスを口に含んだのだった。

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 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ、と、コケティッシュな音を立てながら舐めていると、萎れていたペニスがみるみる反応して来た。
「嘘だろ……」と、絶句する男の声が頭上で聞こえた。それと同時に硬くなったペニスの皮がベロリと捲れ、強烈なイカ臭が明子の口内に広がった。

「ど、どうしてだよ……どうしてあんたみたいな可愛い子が、俺にこんな事してくれるんだよ……」

 男は、股間で蠢く明子を見下ろしながら生温かい声で呟いた。
 明子は、そんな男の言葉を無視しながらペニスの棒を握り、それをシコシコと上下させながら、咥える亀頭に舌をチロチロと滑らせていた。

 そんな明子の脳で渦巻いている黒い魔物は、どんどん大きく広がっていった。
 そのうち、脳自体がその渦に巻き込まれ、グルグルと回り始めた。
 とたんにクラクラと目眩を感じた明子は、そのまま後ろにドスンと尻餅をついてしまった。
「あぁぁぁ……」と唸りながら空を見上げた。
 真っ青な青空に、真っ赤な東京タワーが見えた。
 東京タワーがあそこなら、私のマンションはあっちだ……と思ったが、しかし、東京タワーまでもがグルグルと回り始め、マンションの位置がまたわからなくなってしまった。

 ふと見ると、体育座りで尻餅をついている明子のスカートの中を、男が覗き込んでいた。
 男と目が合うなり、男は「おまえ、精神異常者なのか?」と聞いて来た。
「違います。東大法学部です」
 そう明子がきっぱりと答えると、男は「嘘付け」と鼻で笑い、そのまま明子の黒いパンティーをスルリと剥ぎ取ってしまった。

「知ってるよ。聞いた事あるよ。この公園には女の変態が潜んでいるって、ホームレスのおっさんが教えてくれたよ」

 男はそう笑いながら明子のパンティーを広げ、性器が密着していた部分をクンクンと嗅いだ。

「しかし、その変態女が、まさかこんなに可愛いとはねぇ……あの糞ジジイ、バッファローみたいにデカくて凶暴な女だなんて言ってたけど……全然可愛いじゃねぇか……」

 そんな男の指が明子の股間に伸びて来た。
 男の指先が太ももの内側に触れただけで、明子の喉が「んふっ」と鳴った。
「なんだよ、もう感じてるのか……」と男の指がワレメに滑り込み、ネトネトと糸を引きながらワレメをゆっくり開いた。

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「うわぁ……すごい濡れてるじゃん……ケツの穴まで汁が垂れてるよ……」

 男はそう言いながら、ワレメにヌルヌルと指を這わせた。
 男の指が穴の中に侵入して来ると同時に、お父さんの顔が頭に浮かんだ。
「合格おめでとう」と嬉しそうに笑う父と、涙ながらに「おめでとう」と言っていた母の顔が交互に浮かび、それが、男の指のピストンに合わせて浮かんだり消えたりと繰り返していた。

 いきなり奥深くまで指を入れられ、そこをグチャグチャと掻き回されると、おもわず「あぁぁぁぁ……」と淫らな声を漏れた。
 すると男は、そんな明子に欲情したのか、悶える明子を突然突き飛ばした。そして、「もう入れるぞ、入れて欲しいんだろ」と言いながら急いで服を脱ぎ始めたのだった。

 明子は、ひっくり返ったままそんな男をジッと見ていた。
 慌てて服を脱ぐ男の背景には東京タワーが聳え立っていた。
 ふと気が付くと、その東京タワーは黒く、今まで真っ青だった空は貪よりと曇っては何やら不気味な黒い渦が浮かび上がっていた。

「いったい私は……いつまでこんな事を続けなければならないのでしょうか……」

 空に浮かんだ真っ黒な渦にそう聞くと、早々と全裸になった男が「なに言ってんだキチガイ女……」と笑いながら、ひっくり返る明子の服を乱暴に脱がせ始めた。

 土の上に全裸で仰向けに寝かされた。
 明子を見下ろす男は、恍惚とした表情を浮かべながら、「綺麗な体してるじゃないか……」と、自分でペニスをシゴき始めた。

 明子は、そんな男の背後に聳え立つ黒い東京タワーを見つめながら自ら股を開いた。
 そして両脚を両腕に抱えて、陰部を男に曝け出しながら言った。

「早く入れて下さい……今日は『アジアビジネス法と企業法務』の特別講義があるんです……金原教授の講義ですから、どうしても遅刻できないんです……だから早く出して下さい……」

 すると男はプッと噴き出し、「まだ東大生とか言ってんの? 相当重症だね」と笑いながら、明子の股の中に体を埋めた。

 男は明子の胸にしゃぶりつきながら、右手に握ったペニスをワレメの中に押し込んで来た。
 まるでウォータースライダーに滑り込むようにしてペニスがヌルっと入って来ると、東京タワーの頭上の渦巻きが回転を速めた。

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「おまえみたいなキチガイに限ってさぁ、すぐに東大生だとか言うんだよな……」

 明子の耳元にそう囁きながら男が腰を動かし始めた。

「本当です!」

 明子がそう叫ぶと、男はハァハァと荒い息を耳元に吹きかけながら、「わかった、わかった」と呟き、腰の動きを速めた。

 再び両親の顔が浮かんだ。男のその「わかった、わかった」という面倒臭そうな言い方が、東大合格おめでとうと喜んでいた両親を酷く侮辱された気がした。
 明子は、細い体にガンガンと腰を振られながらも、「本当なんです! 私は東大生なんです! 信じて下さい!」と叫んだ。
 すると、テレビに接続されたまま地面に転がっていた男のスマホから、「STAP細胞はあります!」と断言する小保方晴子の声が聞こえてきた。

 ハァハァと更に息を荒げた男が、「出るぞ、中で出すぞ」と耳元で唸り始めた。
 男の腰はもの凄い勢いで動き回った。
 ペニスがピストンする膣からは、ぶちょ、ぶちょ、という下品な音が響き、明子の細い体は、荒波に揺さぶられるバナナボートのように激しく揺れた。

 地面の小石が背中をガリガリと擦り、火傷のような痛みが背中全体に広がった。
 男が「うっ!」と唸った瞬間、男の体が明子の体の上で引き攣った。
 膣の奥に、ぴゅっ! ぴゅっ! ぴゅっ! と、射精する感触が断続的に続いた。

 真っ黒な渦の中に白い精液が飲み込まれていった。
 白い精液はグルグルと回りながらたちまち黒く染まると、渦は更に大きくなり、黒い東京タワーまでも飲み込んだ。

(いつまで……続くんだろう……)

 そう思いながら、ハァハァと吐きかけられる男の臭い息からソッと顔を反らすと、地面に転がっているスマホが目に飛び込んで来た。

 スマホの画面には、激しいフラッシュを浴びせられる小保方晴子が映っていた。
 居並ぶ記者達の質問を淡々と答えていた彼女だったが、しかし、言葉の途中で突然項垂れ、そのまま何も話さなくなった。
 記者達は、この時を待っていたとばかりにシャッターを切りまくった。
 すると、いきなり顔を上げた小保方晴子がカメラをジッと見つめた。

「これからもずっと続きます。私たちのような抵抗力のない成功者は、一度、堕落の底に落ちてしまうと、もう二度と這い上がる事はできません。頭ばかり鍛えて精神力は鍛えていませんから、そこから這い上がるだけの力がないのです。だからこれは死ぬまで続きます。堕落してしまった私たちは、死ぬまで堕落の底を彷徨い歩かなければならないのです」

 彼女は、スマホの中から明子をジッと見つめながらそう断言した。
 そんな彼女の目も真っ黒だった。
 まるで墨で塗りつぶしたような目玉には、深くて黒い渦がグルグルと巻いていたのだった。


 ふと気が付くと、いつしか暗雲の空で渦を巻いていた魔物は消えていた。
 射精した男も消え、黒い東京タワーも消えていた。

 明子は陰部から溢れ出る精液を下着で拭いた。
 このまま私も堕落の底を彷徨うのだろうかと思いながら、ドロドロの精液を拭き取った。
 しかし精液は、拭いても拭いても溢れ出し、それはいつまでもいつまでも続いた。

(また……戻ってしまった……)

 小さな溜め息をつきながら、明子はゆっくりと立ち上がった。
 スカートの尻の小石を払いながら、地面に無惨に転がっているサンダルを履いていると、ふと、芝公園を通り抜ける春の爽やかな風が明子の頬を優しく撫でた。
 その清々しさに思わず笑みがこぼれた。

(でも私は絶対に負けない……堕落の底から必ず這い上がってみせるわ……)

 そう強く自分に言い聞かせながら、金原教授の講義にはまだ間に合うかしらと、ふと空を見上げると、今までに見た事もない真っ青な空に、真っ赤な東京タワーが爛々と輝いていたのだった。


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 その二日後、明子の姿が忽然と消えた。

 警察は、事件と失踪の両方で捜査を進めたが、事件性もなければ失踪の動機もないため、そのまま事件は謎に包まれた。
 現役東大生が行方不明というショッキングな出来事は、ワイドショーでも随分と騒がれた。
 そのうち、北朝鮮に拉致されたとか、レイプされて山に埋められたなどとネットで騒がれ始めた。
 そして二年後には、大阪の西成の路上で明子らしき女性を見たという目撃情報が寄せられたかと思えば、その翌年には、石川県の淫売宿で覚醒剤をしている所を逮捕されたという噂までもが流れ始め、そのうちそれは、金沢の新天地にタダでヤらせてくれる東大中退の売春婦がいるという都市伝説となって全国に広がっていったのだった。 

 しかし四年経った今でも、明子の行方は一向にわかっていない。

 もしかしたら、噂通り何者かに殺害されているかも知れないし、もしかしたら、どこかの堕落した町で堕落した人生を送っているかも知れない。

 それは作者にもわからない。


(堕落のアッコちゃん・完)



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