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白衣のティンカーベル2

2009/06/19 Fri 17:09

白衣のティンカーベル2






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この病院の看護婦で、当直時に空き部屋でオナニーにをしているというのは亜美だけではなかった。

先輩の高村から聞く所によると、かなりの人数の看護婦が当直時に空き部屋を利用してオナニーを楽しんでいるという事だった。

そんな安心感から、亜美は以前のように深夜の風呂場でコソコソとクリトリスを弄るのではなく、堂々とオナニーができるようになったのだった。

ベッドの上に横たわる亜美は、ポーチから出したバイブをゆっくりとシゴいてみた。
(松尾さんのほうが大っきいかしら・・・・)
あの時の松尾のペニスをそうした時のように、片手でバイブをギュッギュッと握りながら、亜美は松尾のペニスとバイブとを比べていた。

亜美はクリトリスを弄りながら、その黒いバイブを口の中に入れた。
(松尾さん・・・・)
松尾の名前を唱えると、あの勃起した松尾のペニスが生々しく亜美の脳裏に浮かんで来る。
(あの時あそこでもしアレを舐めていたら・・・松尾さんは私の口の中にあの白い精液を・・・)
亜美は口の中でピュッピュッと飛び出す精液の感触を思い出していた。
あの苦さは苦手だったが、しかし口の中でペニスがピクピクと動きながら精液を発射する瞬間は、なんとも言えない興奮が亜美を襲う。
そんな快感を亜美に教えたのが、高校時代に付き合っていた元彼だった。亜美の元彼は必ずと言っていいほど射精は口の中でする男だった。セックスをしている時でも、イク瞬間には亜美自身の汁でドロドロに濡れたペニスを無理矢理亜美の口の中に押し込む為、亜美は自分の愛液も同時に味わうという不思議な体験をしていたのだった。
そんな元彼に調教された亜美は、その男と別れた後、他の男とセックスをする時も口の中で射精をしてもらわなければ満足しない女になっていたのだった。

そんな事を想像しながら、空き部屋のベッドの上でバイブを喰わえる亜美は、誰でもイイから口の中に射精して欲しいという感情に駆られていた。
精液が飲みたい!精液をお口の中でピュッピュッと出して欲しいの!
何度も何度もそう繰り返しながら、亜美は底知れぬ深い谷底へと堕ちて行ったのであった。


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この病院で働き始めてから1年が過ぎようとしていた亜美は21歳になろうとしていた。

妻子ある男Sと駆け落ちする運命の分かれ道が、いよいよ目の前に迫って来ていたが、しかし、まだその頃の亜美にはまさかそんな人生の分岐点が訪れるとは夢にも思っていなかった。

そんなある日、当直の亜美はいつものようにナースステーションの椅子に腰掛けながら携帯電話を触っていた。
病院内では看護婦の個人的な携帯電話の使用は一切禁止されている。
しかし亜美は同じ当直である先輩の目を盗んでは、携帯電話のメールボックスに大量に届いているメールを読み耽っていたのだった。

その頃の亜美は出会い系サイトにハマっていた。
当直と言う暇な時間を潰さなければならないのと、男と出会う機会が少ないという理由から、当時、出会い系サイトにハマっている看護婦はかなりの人数に達していた。

しかし、亜美が出会い系サイトにハマっていた理由は、暇つぶしだとか彼氏が欲しいという理由とは少し違っていた。
その頃の亜美は、彼氏が欲しいというよりも、スバリ「セックスがしたい」という気持ちしかなかったのだ。だから亜美のメールボックスには、ほとんどが援交目的の男からのメールばかりが届いているのであった。

そんなメールを眺めていると、いつの間に来たのか、先輩が亜美の後ろで「ゴホン」と、わざとらしい咳をした。
慌てて携帯電話を隠す亜美。

「椎名さん。暇だったら院内を見回りして来てもらえますか」
先輩の嫌みタップリの言葉が、亜美の耳の中にどんよりとした湿気のように入り込んで来た。
「はい。では、いってきます」
亜美は素早く椅子を立ち上がる。こんな辛気くさいおばさんとここにいるくらいなら、深夜の病院をブラブラと散歩してた方がよっぽどマシだと、亜美は喜んでナースステーションを出て行ったのだった。

深夜の病院ほど不気味なものはない、と、当直で見回りしている時、亜美はいつもそう思う。
子供の頃、忘れ物を取りに放課後の誰もいない学校に入った事があったが、深夜の病院というのはあの時に感じた薄気味悪さととてもよく似ていた。
ただ、亜美の場合は外科病棟だったからまだマシだった。これが内科病棟だとかなり雰囲気は違うらしい。
病室から聞こえて来るうめき声や、病気を苦にしてすすり泣く泣き声、そして、そのまま息が途切れてしまうのではないかと思う程の激しい咳など、そんな病的な音が病室から廊下に洩れ、それに廊下のエコーが効くと、そこはまさに地獄そのものだと内科の看護婦が教えてくれた事がある。
そう考えればココは外科だし、っと、亜美の足取りは多少軽やかになるのだった。

ひたすら続く廊下をヒタヒタとナース靴を鳴らしながら歩く亜美の耳に、聞き慣れない音が突然飛び込んで来た。
それは「ぴちゃ・・・ぴちゃ・・・」という、まるで水が漏れているような音だった。
それがどの部屋から聞こえて来るのかわからない。
まさか一部屋ずつ調べるわけにもいかないが、しかし、もしその音が点滴だったり、若しくは出血だった場合は大変な事になる。
亜美は「どうしよう・・・」と困り果てながら、とにかく耳を澄まし、「ぴちゃ」と音のするほうへと一歩一歩近付いて行くしか、その音の原因を調べる方法はなかった。

そうやって深夜の廊下を、まるで老婆のように中腰で歩きながら探って行くと、その音がその部屋から聞こえて来るのがわかった。
その部屋は302号室。元々は2人部屋だが今は高橋という中年の男が1人しかいない部屋だ。

亜美は病室の入口に掲げられた「高橋」というネームプレートを眺めながら、気分がずっしりと重くなっていた。
というのは、この高橋という男は、とにかく怖いのだ。
交通事故で長期入院している患者なのだが、看護婦の亜美ですら今だ彼の病名はわからないという謎の男は、交通事故患者のほとんどは、足が折れているや腕にヒビが入ったという実にわかりやすい怪我がほとんどなのだが、しかし、高橋はどこも怪我をしていないのに、やれ「吐き気がする」や、やれ「目眩がする」などと、まるで重病患者のようにいつも看護婦達を困らせていた。
看護婦の対応が気に入らないと、まるで暴力団のように怒鳴り散らし「俺は重病人やぞ!」と叫びまくる。
そのくせこの男は、平気で病室で煙草を吸う。煙草だけでなく缶ビールを飲んでいる時もあるのだ。
ある看護婦が言うには、高橋は交通事故の保険金をふんだくる為に、後遺症が出たなどと言っては退院をわざと遅らせているらしい。噂では、高橋は地元の暴力団と関係がある会社の社長らしく、時々見舞いに来る人達もそんな雰囲気を漂わせている人達が多かった。
そんな不良患者の高橋の部屋には、できるだけ他の患者さんを入れないように病院側も配慮していた。そのため高橋は、この2人部屋を1人で占領し、のんびりと入院生活を送っていたのだった。

亜美は高橋の部屋のノブを握ろうとして一瞬戸惑った。
以前、体温を測ろうと高橋のベッドに近寄った時、いきなり高橋にベッドに押し倒されキスをされそうになった事があったからだ。その時は、亜美が大声を出したため、他の看護婦や患者さん達が助けに来てくれたが、しかし、今は夜中の3時である。さすがにこんな時間に大声で助けを呼ぶ事もできなかった。

いやだなぁ・・・と思いながらも、とにかくこっそり部屋の中だけでも覗いてみようと、亜美は音を立てないように慎重にドアノブを回したのだった。

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まったく音を立てずドアを開ける事が出来た。
亜美は「よくできました」と自分を褒めながら、少しずつドアを開けた。
ほんの少しだけ開いたドアから、あの「ピチャピチャ」という音が聞こえて来た。やっぱりこの音は高橋の部屋からだったと、亜美は再び「よくできまーした」と自分を褒めた。

静かに扉の隙間を覗き込む。瞬間、亜美の体が凍り付き、その場から動けなくなってしまった。

なんと病室のベッドの上では、看護婦が高橋のペニスを舐めているのではないか。

亜美は「見つかったら殺される~」とガチガチにビビリながらも、しかし、足が竦んでしまい一歩たりとも動けない状態になってしまったのだ。

ベッドでペニスを舐められていた高橋が、看護婦の小さな頭を押さえペニスから口を離させた。
高橋がベッドの上にゆっくりと立ち上がる。
薄暗い病室に高橋の獰猛なペニスが浮かび上がった。
(凄い・・・)
そのペニスの荒々しさに、これまで見た事もない危険な香りが漂うペニスだと亜美は思った。
何が危険なのかはわからない。特に大きいわけでもないが何かひどく歪な形をしている。
そのペニスには、荒々しい猛者といった乱暴なイメージがしてならなかったのだった。

立ち上がった高橋は、ベッドで踞っている看護婦に「おい」と声を掛けた。全裸にナースキャップというまるで安物のAVのような恰好をさせられた看護婦は、高橋の声にゆっくりと顔をあげた。

(り、利香!)
亜美は思わず声を出しそうになった。
というのもその看護婦は、亜美と同じ寮に住んでいる、親しい間柄の看護婦なのである。

(えっ!・・・どうして利香が?・・・うそ!)
亜美が戸惑っている間に、利香は高橋の太い足を這い上がり、高橋の腰にしがみつくと、目の前にあるその獰猛なペニスを一息に飲み込んでしまった。

利香が高橋のペニスを激しく舐めると、再びあの「ピチャピチャ」という音が病室から漏れ始めた。
高橋はペニスを頬張る利香の頬を優しく撫でたり、そうかと思えば、いきなり髪の毛を鷲掴みにしたりしている。その度に利香は身体をビクン!と震わせていた。

そのシーンを見て亜美は、利香が高橋から完全に脅されてしまっている事に気付いた。
利香という女の子はとても気が弱く、人に頼み事をされると首を横に振れない人間なのだ。そんな利香の性格に付け込んでお金を借りに来る先輩看護婦や、当直を無断交代させてはいつも利香に当直させている同僚もいるくらいで、気の小さい利香は同僚達から「便利な女」として扱われていたのだった。

亜美はとたんに利香が可哀想になってきた。看護婦達から利用され、寮でも同僚達からこき使われ、そして患者からも・・・・
利香を助けてやりたい、そう素直に思う亜美だった。



翌日、亜美は病院の近所にある喫茶店に利香を呼出し、昨夜の真相を確かめた。
亜美に見られていたという事実に、別に驚くふうもなく淡々と話し始める利香は、自分という女が他人から屈辱を受けるのは、さも当然の事であるかのように平然な顔をしていた。

「そんな目に遭わされて利香は悔しくないの?」
亜美は何にでも消極的な利香に対しイライラしていた。
「・・・・・」
黙ったままアイスコーヒーの氷をストーローで転がす利香。

「わかった。アンタの代りに私が高橋の餌食になってあげる」
亜美のその言葉に梨花のストーローの手がピタッと止まり、それまでカラコロと鳴っていた氷の音が止んだ。
「・・・でも・・・」
「大丈夫。私、スケベな患者さんに慣れてるから」
そう言いながら亜美はクスッと笑うと「利香はもう高橋の病室には一切近寄らなくていいからね」と優しい笑みを浮かべた。
「・・・でも・・・亜美ちゃんに乱暴した後、またきっと私を呼び出すに決まってるわ、あの男はそんな男なの・・・どうせまた私が呼び出されるくらいなら、わざわざ亜美ちゃんが犠牲にならなくても・・・」
利香は通り過ぎて行く蚊のように言葉を弱々しくさせながら、段々と俯いて行った。どこまでもマイナス思考な女である。

「大丈夫よ。私が交代する以上は、もう絶対に利香に手出しはさせないから。だから安心して」
亜美はそう言うと、また優しい笑みで利香を見つめたのだった。

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とは言っても、亜美に別段何かいい方法があるわけでもなかった。
亜美自身、高橋という男が恐ろしい。
下手な小細工をしようものなら利香以上に危険な目に晒される恐れがあった。

どうしよう・・・と考えながら病棟の階段を上がる亜美。
変な事に首を突っ込んじゃったな・・・という後悔が亜美の中でひしひしと大きくなって来た。

亜美という女は時折こんな変な行動にでる事がある。
たとえ自分に関係のない事であっても困った人がいたら無償で助けたくなるという変な正義感が亜美にはあったのだ。
そんな性格が幸いし、今の看護婦と言う重労働が何の苦にもならず続けられるのだが、しかし、その性格は災いとなる事のほうが多い。

実際、当時の亜美の借金は200万円を超えていた。
21歳の女の子にしては200万円という借金はかなりの額だった。
その借金の全ては、その、いわゆる「正義感」からであった。

200万円の借金は、父、叔母、叔父から何回かに分けて借りたもので、その内訳は、元彼Aの車の修理費80万、同僚のカード返済20万、元彼Bのサラ金返済に30万、男友達Cの父親の入院費に20万、そして残り50万は、同僚のK子がホストクラブの男に貢ぐ金をなんと亜美が立て替えてやったというのだ。

このように亜美という女は、優しいというか馬鹿というか、自分を犠牲にしてでも人の為に力になれたらそれでいいという性格なのであった。


どうしようかと考えながら廊下を進んでいると、いつしか亜美の足は高橋の病室の前で止まっていた。

開かれたままの扉からふと中を覗くと、高橋は煙草を吸いながらテレビを見ていた。

亜美はきっかけを作るチャンスとばかりに高橋の病室にズカズカと入り込んだ。そんな時の亜美には高橋に対する恐怖はまったく消えているのだ。

「高橋さん、病室は禁煙ですよ」
そう言いながら高橋のベッドに近付く亜美を、高橋はジロッと一瞥した。
その目があまりにも攻撃的であり、亜美は一瞬背筋を凍らせた。

高橋の枕元に立つ亜美は、勢いで高橋の病室に入って来てしまったものの、あまりの恐ろしさに足が竦んでしまい、それ以上高橋には何も言えなくなってしまったのだ。

枕元の亜美をゆっくり見上げる高橋。
「・・・これを消せってことか?」
まさか、冗談だろ、俺様を誰だと思ってるんだ的な態度の高橋。
亜美は高橋のそんな言葉に、ただ「コクン」と頷くだけしかできなかった。

高橋は「ふ~ん・・・」と意味ありげに頷きながら再びテレビに目をやる。煙草の先を光らせながら煙を吸い込む高橋に煙草を消す意志などまったくなかった。

立ちすくんでいた亜美は、ふと見ると、病室の窓際に置いてあるクズ篭がゴミで溢れ出し、床にゴミクズが散乱しているのに気付いた。
亜美は病室の奥へと進みながら「こんなに散らかしちゃって・・・」と床のゴミクズを拾い始めた。
そのゴミクズのほとんどはティッシュが丸まった物ばかりで、これは恐らく昨夜の名残りなのであろうと亜美はそう思いながらそれをひとつひとつ拾い上げた。

その時、ベッドからジッと亜美を見つめている高橋の視線に気がついた。
前屈みでゴミグズを拾う亜美の尻は高橋に向いている。そう、高橋は亜美のスカートの中を覗き込んでいるのだ。

亜美はチャンスだと考えた。スカートの中を覗き込む高橋を更に挑発し、利香に向かっている欲情を自分に向けさせればいいのだと考えたのだ。

亜美は気付かれぬようこっそりスカートを上にあげ、徐々にミニスカートにしていった。
スカートの丈が完全に膝上まで来た瞬間、これでもかというくらい上半身を前屈みにしてやった。

廊下を突き抜ける風が亜美のTバックの尻をそよそよとくすぐる。このポーズなら肛門のシワまで高橋からは丸見えのはずだ。

「何か、すっごくティッシュが捨ててありますけど・・・もしかして風邪ひいてません?」
突然クルッと振り向いた亜美に、それまでスカートの中を覗き込んでいた高橋は慌てて視線をテレビに移した。
「・・・あぁ・・・そう言えば鼻水が止まらないし頭もちょっと痛いような・・・」
高橋は照れ隠しをしているのか、亜美に視線を合わせようとせず、持っていた煙草を灰皿の上に押し付けながらそう答えた。

「それじゃ、ちょっとお熱測ってみましょうか・・・」
亜美はそう言いながら廊下側のカーテンをシャーッと引くと、ポケットの中から体温計を取り出した。
高橋のパジャマの上着のボタンをゆっくり外しながら「ニコッ」と微笑む亜美。
汗ばんだ高橋の脇の下に体温計を差し込もうとした時、高橋が突然亜美の小さな手を掴んだ。

「おまえ、何か企んでるだろ?」
高橋の低くドスの利いた声に亜美の背中は再び凍り付いた。
「・・・・え?・・・」
動揺する亜美の目を覗き込む高橋のその視線と勘はカミソリのように鋭かった。
次第に亜美の膝がガクガクと震え始めた。

「まさか、こんな可愛い娘が保険屋の回し者ってわきゃねぇよな」
高橋はそう笑いながら亜美の手をポイッと払いのけると、「熱なんてねぇからもういいよ」と大きなアクビをし、ベッドでゴロリと体勢を変えると、亜美に背中を向けたまま「眠っ」と一言呟いたのだった。


高橋の病室を出た亜美は、廊下を歩きながらも膝の震えがまだ止まらなかった。気を取り戻す為にもどこか落ち着いた場所でひとりになりたかった。
亜美は2階にある職員専用の女子トイレに行くと、そのまま個室に入り便座に腰掛けながら膝の震えを治めようと、小さな手でガクガクと震える膝を押さえた。
(・・・あの男は普通の患者達とは違う・・・あの目、あの雰囲気・・・怖すぎる・・・)

亜美はこれ以上高橋と関わり合いたくないと素直にそう思った。しかし、そう思えば思う程、今の利香がどれだけ恐ろしい思いをしているのかと考えてしまい、一刻も早く利香を高橋から救い出してやるべきだと焦りの感情も湧いて来るのだ。

まさか婦長に相談するわけにも行かない・・・そんな事を相談しこれが公になれば、いくら高橋が一方的に乱暴したとしても利香はもうこの病院に居られなくなる・・・・

どうしたらいいの・・・と思いながらも、ふと、便座に腰掛ける股間の不快感に気付く。
亜美は便座に座ったままスカートをたくし上げ、Tバックの中を覗いてみた。中はグショグショに濡れてTバックの細いクロッチから汁が溢れ出しているほどだった。
いつの間にこんなに・・・と思いながらTバックを膝まで下げた亜美は、そこが今どんな状態なのかと中指で触ってみた。

ツルンっと何の抵抗もなく中指を飲み込む濡れた膣。
その中指の挿入の快感と共に、高橋のあの鋭い視線が甦って来た。
(怖い・・・)
そう思いながらも、亜美の中指はみるみると膣の中に入って行ったのだった。

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それから三日後、亜美は利香から病院の中庭に呼び出されると、携帯を手渡され一通のメールを見せられた。
そのメールには「今夜1時に来い」と一言だけしか書かれていないが、しかし、そのメールには、高橋の怖さを知る亜美と利香を一瞬にして震え上がらせるだけの威圧感があった。

「どうしよう・・・」
利香は今にも泣き出しそうだった。あれだけ亜美から「安心して」と言われておきながらもまた高橋から呼出しメールが来たのだ、利香にとって落胆は大きかった。

「大丈夫。利香はもう行かなくていいから」
「・・・本当に?」
「うん。本当に」

亜美は遊園地に連れて行ってもらえなかった子供に、今度は必ず遊園地に連れて行ってあげるからねと諭すかのように利香にそう告げると、中庭を後にして、さっそく高橋の病室へと向かって行った。

亜美には何の計画もなかった。以前、色仕掛けが失敗してしまった時点で、亜美の頭の中は真っ白になってしまっている。

高橋の病室は珍しく扉が閉まっていた。
この扉を開けていきなり病室に入って行って何をどうすればいいのか?
そう考えているうちに亜美の手は扉のノブを握っていた。

突然病室に現れた看護婦に、ベッドの上の高橋は「何だ?」と険しい目を向けて来た。
高橋が横になっている隣りの空きベッドには目つきの悪い男が細長い洋モクを吹かしていた。
そのガリガリに痩せた男の目つきは、まるで死神のように、亜美に何か悪い予感を感じさせた。

「・・・あの・・・お煙草は・・・」
まさか見舞客がいるとは思っていなかった亜美は、真っ白な頭の中に更に真っ白な吹雪が襲いかかり、目の前を完全に塞いでしまった。

「なんだよ、またおめぇか・・・わかったよ、消すからあっちへ行きな」
高橋はウザそうに亜美を見つめながらそう吐き捨てると、「だからよぉマサ、叔父貴にその手形を見せて、何もかも正直に話しちまったらどうなんだ」と死神男に話し始めた。

「しかしよぉ兄貴、そんな眠たい話しを叔父貴がまともに聞いてくれる―――」
と、死神男が話し始めた時、高橋がドアの前で立ちすくんでいる亜美に「てめぇ何してんだ、早く出てけよ!」と怒鳴った。

高橋のそのドスの利いた声に亜美は少しだけ小便をちびった。

しかし、ここでノコノコと帰るわけにもいかなかった。ここで出て行ってしまえば、もうチャンスはない、そうなれば、今夜、この病室のそのベッドで、また利香が高橋に屈辱され悲しい思いをするのだ。

亜美は度胸を出して一歩を踏み出した。
二人の座るベッドを通り過ぎ、窓際まで行くと、いきなり窓を開け始めた。

「・・・勝手に何してんだよおめぇ・・・」
亜美の後ろから呆れたような高橋の声が聞こえて来る。
ビビりながらその声を無視する亜美は、窓を全開にするとクルッと後ろを振り向いた。

「ね?こうすれば気持ちイイ風がいっぱい入ってくるでしょ?煙草の煙よりもこっちの風のほうがずっとおいしいよ!・・・ね?」

シーン・・・と静まり返った病室。
高橋と死神男はゆっくりと顔を見合わすと、同時にブッと吹き出した。

「こいつですか、兄貴が言ってた、もしかしたら保険屋のスパイかも知れねぇっていう看護婦は」
死神男はやたらと薄い唇を歪ませながら亜美を見つめてそう言った。
「そうだよ。なかなかイイ女だろ。この女、看護婦のくせにTバック履いてんだぜ、な、姉ちゃん」
高橋が窓際に立つ亜美に向かってそう言いながらニヤニヤした。
「へぇ~Tバックの看護婦かぁ~AVみてぇでいいじゃねぇか、どれ、ちょっと俺にも見せてみろよ」
そう笑いながら角刈りの頭をボリボリと掻く死神男の左手の小指は半分しかなかった。

それを見た亜美の足はとたんに震え始めた。
もう無理・・・と自分に言い聞かせ、病室を出ようとベッドの脇を通り過ぎだ時、高橋の太い腕が亜美の細い腕を掴んだ。
「おまえ、随分と勝手な女だな・・・勝手に人の部屋にズケズケと入り込んで来たと思えば、断りもなく勝手に帰ろうとして・・・」
高橋は力強く亜美を引き込むと、死神男が座るベッドの横に亜美をドスンと座らせた。高橋の力は強く、小さな亜美の抵抗などまったく抵抗になっていなかった。

「どれどれ、おじさんに見せてごらん」
死神男がそう言いながら亜美のスカートをヒラリと捲ると、真っ白のTバックが露になった。
「ひひひひひひひひひ」と突然奇妙な笑い声をあげる死神男。

しかし、まったく抵抗をする気配のない亜美に対し、高橋が急に怪しんだ。

「おまえ、保険屋かそれともサツになんか言われたのか?」
ナース服の上着のボタンをひとつひとつ外し始める死神男の前で、ドシンと構えた高橋が低い声で亜美にそう聞いて来た。そのドスの利いた低音は微かに亜美の子宮に響いていた。

「なんの事か・・・わかりません・・・」
眉を八の字にしながらブルブルと顔を横に振る亜美に、高橋は「それにしてもオマエ、可愛い顔してんな・・・」と、亜美の生太ももの上にピタン!と手を置いた。高橋のその手はまるでグローブのように大きくゴリラのようにゴツかった。

「保険屋のスパイじゃねぇっつー証拠はあんの?」
死神男が亜美の髪の毛をサラサラとさせながらタバコ臭い息を亜美の横っ面に吹きかけた。
「・・・証拠と言われても・・・」
意味不明な難癖に、亜美の膝は再びガクガクと震え始めた。

「兄貴、いいかい?」
死神男が高橋にアイコンタクトを取りながらそう呟いた。
「いいけど、騒がせるなよ。今、この病院を追い出されちまったらシノギになんねぇからな」
高橋がそう言うと、死神男は「っつー事だから、ギャアギャアと騒ぐんじゃねぇぞ糞ガキ」と亜美に言いながら、ズボンのベルトをカチャカチャと言わせながら外しはじめた。

その死神男の動作に、亜美の震えは足から肩へと連鎖し、次第に体全体をガタガタと震わせて行った。

死神男が、ズボンの中から以上に長いペニスをビローンと飛び出させた。
それは異常に白く、そして異常に亀頭がピンクに輝いていた。

「スパイじゃねぇっつうー証拠に、これ舐めてみろ」
死神男は、まったく理不尽な理由をつけ、亜美にフェラチオをさせる気だった。

固まったままの亜美に高橋が「早いとこ、とっとと終わらせちまえよ、ここでガタガタするよりもそのほうが身の為だぞ」と、言いながら、二つのベッドを仕切るカーテンをシャーッと閉めてしまった。

カーテンを引かれ完全に密室となったベッドの上で死神男はまた「ひひひひ」と気味の悪い笑い声を出した。
死神男は亜美の上着の中に手を押し込み、亜美の小ぶりの胸を乱暴に揉みながらペニスをシコシコとシゴいていた。
ペニスがシゴかれる度に、ピンクの亀頭と真っ白の竿の間で、ネチャネチャと白いチンカスが糸を引いていた。

「ほれ、早くしゃぶってくれ」
死神男が亜美の頭を片手で押さえ込み、自分のペニスに亜美の顔を強引に近づけた。
とたんにペニスから饐えた臭いが漂い、亜美の鼻を刺激した。

ここは抵抗せずにさっさとこの死神男をイカせてしまったほうがいい。高橋はそれからだ、と、咄嗟に思った亜美は、わざと観念したかのように振る舞い、顔に押し付けられる長いペニスを徐々に口の中に入れて行ったのだった。

「そうだそうだ・・・もっと奥まで入れろ・・・」
死神男はそう言いながらベッドに横たわる。
亜美はペニスを根元まで喰わえてしまうと、唇をキュッと閉めながら、今度はペニスの先に向かって頭を引いた。
それをリズミカルに繰り返す。
カーテンで仕切られた密室の中で、ジュボジュボっという卑猥な音が響き始めたのだった。

(つづく)

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