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汚れし者18



 足下で枯れ葉がカサっと鳴りました。
 まるで地雷を踏んでしまったかのように「ひっ」と肩を竦めると、それと同時に東さんの旦那が「はっ」と私に振り返りました。
 私と旦那さんは、その状態のまま、まるで郷土資料館の蝋人形のように身動き一つしないまま、ジッと見つめ合いました。
 先に動いたのは旦那さんの方でした。無言で腰をソッと捻りながら、剥き出したペニスを隠そうとしたのです。
 それをズボンの中に隠されてしまったら終わりだと思いました。一度ズボンの中に押し込まれてしまったら、再びそれを引きずり出すのには時間が掛かりそうなのです。
 だから私は、おもいきって「東さん」と声を掛けてみました。
 この状態で本名を呼ばれ、相当焦ったのでしょう、旦那さんは「えっ」と絶句したまま固まってしまいました。そして薄暗い闇に浮かぶ私の顔を愕然と見つめながら、私が誰だったかを必死に思い出そうとしていたのでした。

 その隙に私は旦那さんの足下にしゃがみました。目の前のペニスは半立ち状態になってしまっているものの、それでもドテッと重量があり、太く重く項垂れていました。
「あ、あ、あの」と狼狽える旦那さんをソッと見上げた私は、「誰にも言わないで下さい……」と囁きながら静かにペニスを摘みました。
 すると旦那さんはギョッと目を見開き、「ど、どなた様でしたでしょうか……」と、役人らしい口調で声を震わせました。
 私はそれには答えず、その弛んだ肉棒にヌルヌルと指を上下させました。そして「私もこの事は誰にも言いません……だから旦那さんも……絶対に内緒にして下さいね……」と念を押したのでした。

 旦那さんは私をジッと見下ろしながらゴクリと唾を飲み込みました。
 指でシゴかれるペニスがくちゅくちゅと音を立てていました。
 旦那さんは相当狼狽えていましたが、しかし、抵抗する気配はありませんでした。
 そのうち肉棒はみるみると膨れ上がり、あの時、東さんから見せてもらったメールの画像と同じように、力強く勃起したのでした。

「ど、どうしてですか……」

 旦那さんは、声を震わせながら私に聞きました。ソッと目を伏せた私は、その返事の代わりに力強い肉棒をがっしりと握ると、ゆっくりと上下にシゴき始めました。

「あ、あなたは、誰なんですか……」

 再びそう聞いて来た旦那さんの顔を私は見上げました。そしてゆっくりと亀頭に唇を近づけながら、「黙って車の中の奥さんを見てて下さい……」と囁くと、そのまま肉棒を口の中に吸い込んだのでした。

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 私は遂に他人のペニスを銜え込んでしまいました。
 ママ友の旦那さんです。
 ほとんど初対面の男です。
 もちろんそのペニスは洗っていません。
 初対面の男性とは握手する事さえ気が引けるこの私が、今、初対面の男の、しかも洗っていないペニスを口に含み、その『饐えた臭み』を味わっているのです。
 もしこれを夫が知ったら、どれだけ興奮する事でしょう。
 そう思うと、私の感情は更に激しくなり、亀頭に絡める舌の動きも激しくなっていったのでした。

 荒れ果てた空き地の闇に、プチャ、プチャ、プチャという湿った音が響いていました。ペニスを咥えたまま頭部を上下に動かし始めた私に、旦那さんは「あぁぁぁ……そんな事……あぁぁぁ……ダメです……」と唸りながらも、それでも私の舌の動きには「はぁはぁ」と息を荒げていました。

 旦那さんのペニスは、長さも太さもその固ささえも夫のペニスの倍はありました。こんなモノをアソコに入れられたら恐らく私は失神してしまうでしょう。
 そう思いながらしゃぶっていると、私の手は自然にしゃがんだ股間に潜り込み、ぐしょぐしょに濡れた陰部を弄っていたのでした。

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 そんな私のしゃがんだ股間を、旦那さんはジッと見下ろしていました。いきなりペニスにしゃぶりつきオナニーを始めた女。そんな私は、役所勤めの旦那さんにしてみたら恐怖だったに違いありません。
 しかし旦那さんは、明らかに私の舌に感じていました。そしてオナニーする私の股間を必死に覗き込もうとしております。例え恐怖を感じていても、本能は隠しきれないのです。

 そんな旦那さんに、私はソッと股を閉じながら、「奥さんを見てて下さい」ともう一度言いました。
 すると旦那さんは、「あ、はい……」とすぐに頷きながら、その視線を車内へと向けました。

 気が付くと、白いライトバンの車体が、ゆっさ、ゆっさ、と上下に動いていました。その中でどんな醜い痴態が繰り広げられているかは、下唇をおもいきり噛み締めながらそこを覗く旦那さんの表情を見れば一目瞭然でした。
 妻の秘め事を目撃してしまったという興奮と、あんなボロ雑巾のような男に寝取られているという惨めさが激しく入り乱れ、その表情には絶望と興奮が交互に浮かび上がっていました。
 そんな旦那さんの表情に更に欲情した私は、亀頭をチュパチュパと吸い、竿の裏をチロチロと舐め、そして根元までジュブジュブとしゃぶりまくっていました。
 すると、埃で汚れたライトバンのボディーに両手を付いていた旦那さんは急にお尻をモジモジさせ始め、内股になった膝をスリスリと擦り合わせ始めました。
 それと同時にライトバンの揺れも激しくなり、車内からは東さんの喘ぎ声が微かに聞こえてきたのでした。

 私は悩みました。このままこれを続ければ、恐らく旦那さんは一分と持たないでしょう。そうなれば、また私はセックスをしてもらえず、あの公衆便所の時のように欲求不満を溜めたまま家に帰らなくてはならなくなるのです。
 こんなチャンスは二度とありません。なんとしてもこの荒んだ空き地の雑草の中で、この太いペニスに陵辱されたいのです。だから一刻も早く口内からペニスを吐き出さなければいけないのです。

 しかし、そう思っていた矢先に、旦那さんはスタッカートな息を吐き出してしまいました。
「うっ!」と唸った瞬間、私の口内に精液が迸り、巨大な肉棒がビクンビクンと跳ね上がりました。
 それは、もの凄い量でした。次から次へと尿道から絞り出され、唇の端から溢れ出すほどでした。

 旦那さんは、「はぁぁぁぁぁぁぁ……」と深い息を吐きながら、私の頭部を両手で押さえました。
 もうこうなった以上、旦那さんをたっぷりと気持ち良くさせてやろうと思った私は、濃厚な精液に舌を絡めながら激しく愛撫してやりました。
 しかし旦那さんは、肉棒をヒクヒクと痙攣させながら全てを出し尽くすと、いきなり私の頭を突き飛ばし、強引にペニスを抜いたのでした。

 旦那さんはそのまま走り出しました。後ろを振り向かないまま雑草の中を走り出し、走りながらズボンのボタンを閉めていました。
 雑草の上に尻餅をついた私は、そんな旦那さんの後ろ姿を見つめながらふと思いました。
 所詮、小心者の役人には無理なのです。彼に、いきなり現れた正体不明の痴女を抱けるような度胸はないのです。世間体、性病、美人局。それらの事を考えると、例え体はどれだけ興奮していようとも、脳は冷静になる事が出来るのです。
 それが役人です。だから役人なのです。
 彼のような男のアバンチュールは、風俗か出会い系サイトが関の山なのです。しかも彼は、役人という立場を利用し、その風俗店がちゃんと許可を取っているか、反社会的組織との関係はないかなど事前に調べたり、又は、出会い系で知り合った女の個人情報を事前に調べ上げ、その女が安全かどうかを確認した上で、安いラブホテルで待ち合わせをするのです。
 彼はきっとそんな男なのです。そんな慎重な男に、今この状態で私を抱くなど無理に決まっているのです。

 彼は汚れ者ではありませんでした。
 しかし、ここにいるのは汚れ者ばかりです。
 このライトバンで暮らしている男も、その男に抱かれている東さんも、そして、いきなり東さんの旦那のペニスにむしゃぶりついた私も、みんなみんな薄汚い変態なのです。陰性の彼が、陽性の仲間に加わろうとする事自体、既に間違っているのです。
 そんな彼の精液は、私の喉に必死に張り付いては、なかなか胃袋の中に落ちようとはしませんでした。彼は、自身だけでなく精液さえも往生際が悪いのです。堕ちる事を恐れながらも、そのくせ、常に正常と異常の境界線を綱渡りしている卑怯者なのです。

 私は、その卑怯な精液を、時間を掛けて飲み干しました。雑草の中に埋もれたまま、アソコを指で掻き回しながら、ゆっくりゆっくり飲み干しました。
 そんな私の頭上では、ライトバンがギシギシと音を立てて揺れていました。泣き叫ぶような東さんの喘ぎ声と、そして「気持ちいいか、気持ちいいのか」としつこく問い質す野太い男の声が、荒んだ闇に漏れていました。

 お尻の砂を手で払いながら、私は静かに立ち上がりました。ユッサ、ユッサと上下に動くライトバンにソッと手を付き、窓から車内を恐る恐る覗き込みました。
 薄暗い車内では、ひっくり返った東さんの上に男が乗っていました。脚をM字に開き、その股に男の腰をしっかりと挟み込んでいました。
 車内の床には、古新聞と汚い毛布が敷き詰められ、まるで昭和の犬小屋のようでした。そんな薄汚い場所で、汚い男の激しい腰の動きに悶える東さんは別人でした。いつも公園で子供達と遊んでいる時に見せる、あの優しいママの雰囲気は見事に消え去り、今の東さんに漂っているその雰囲気は、隅田川沿いで労働者相手に体を売る下等な淫売婦そのものでした。

 そんな東さんの醜い姿を見ながら、私は狂ったようにクリトリスを捏ねくり回し、そしてもう片方の手の指でいつもの膣壁をズリズリと擦りました。
 立ったままの膝がガクガクと折れ、尻肉がフルフルと揺れました。このまま背後から肉棒を突き刺して欲しい。誰でもいいからこのヌルヌルの穴の中に肉棒をピストンして欲しい。
 そう思いながら絶頂に達したその瞬間、車内の床にがっしりと組み込まれながら犯されている東さんがソッと顔を上げ、私が覗いている窓をジッと見つめました。
 おもいきり目が合いました。私は隠れる事もできず、そのまま東さんの目を見つめながら、全身を抜ける快楽の痺れに身悶えていたのでした。

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 後ろ髪を引かれる思いで雑草の獣道を抜けました。
 あのまま私も、東さんのようにあの男に犯されたかったのですが、しかし、そんな勇気がこの私にあるわけがございません。所詮は私も、あの役人のようにつまらない人間なのです。

『ディスカウント・リカーショップ・ビッグワン』の倉庫裏を脱出すると、私は夜回り最終地点である西口広場に向かいました。
 ここから西口広場までは然程離れておらず、古い機関車が置いてある『ポッポ広場』を抜ければすぐでした。
 股間をヌルヌルにさせたままの私は、真っ黒な機関車の横を歩いていました。昼間見てもなんとも思わない機関車でしたが、しかし闇の中で見るとそれはいつもより巨大に見え、恐怖を感じるほどの迫力がありました。
 そんな機関車の下にはホームレスらしき男達が数人潜り込み、そこに潰した段ボールを敷いては野良猫のように寝ていました。
 薄汚いホームレス達を一人一人物色しながら歩き、白い肌着一枚で寝ている男に向かって(今なら愛撫しなくても、すぐにヌルっと入れれるわよ……)と呟きました。
 するとその瞬間、突然機関車の下に引きずり込まれる自分の姿が浮かびました。「やめて下さい! やめて下さい!」と必死に叫びながらも、野武士のような男達にそこに引きずり込まれた私は、真っ黒に汚れた手でパンティーを引き千切られ、いとも簡単に生のペニスをヌルっと入れられてしまうのです。一人が腰を振りまくると、もう一人が私の口にその恥垢だらけの臭いペニスを押し込んできます。あまりの臭さに、それを口に含んだまま「おえっ」と嗚咽すると、それを覗き込んでいた他の男達が、残酷にケラケラと笑い出すのです。
 そんな妄想をメラメラと抱きながら私は歩き出しました。
 薄汚いホームレス達の、その汚れたペニスを順番に入れられる自分を妄想しながら歩く妄想狂の私は、陰部から溢れるヌルヌルの汁を、密かに太ももの内側に垂らしていたのでした。

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『ポッポ広場』を抜けると、西口広場が見えてきました。
 ここは駅前の大通りに面している事から、巨大なすずらん公園の中でも比較的明るく、ダンスの練習をしている若者や、煙草休憩をしているタクシーの運転手の姿など、ちらほら見る事が出来ました。
 そんな広場の奥のベンチに、真野夫婦らしきカップルが座っているのが見えました。
 二人はまるで恋人同士のようでした。映画の帰りにちょっと立ち寄った若いカップルが、愛を語らいながら夜空を見つめているようでした。
 私は、そんな二人の後ろ姿を見つめながら、苅ったばかりの芝生の上を進みました。

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 そんな汚れを知らぬ二人の後ろ姿に、(死ね、死ね、死ね)と呟きながら近付いて行くと、ふと振り返った真野さんが私を見つけ、「もうー、どこ行ってたんですかー、凄く心配したんですよー」と、大袈裟に顔を顰めながら立ち上がりました。
 すぐさま裕次郎さんが私に駆けつけ、「大丈夫でしたか?」と私の顔を覗き込みました。

「心配かけてすみません、偶然、知り合いと出会っちゃって、そのままベンチで話し込んでしまいました……」

 と、私はオマンコをヌルヌルにさせながら、いつもの公園のママの表情でそう答えました。

「もう、凄く心配したんですよ。奥さんが変質者に誘拐されちゃったんじゃないかって、今、警察に言おうとしてたんですから」

 真野さんはそう言いながら、アニメのヒロインが怒る時のようにプッと頬を膨らませました。

 そんな真野さんの仕草は、正直に申しまして吐き気を感じました。

(私を心配していた? 警察に言おうとしていた? 冗談じゃない、あなた達は、今、夜空を見上げて笑ってたじゃない。まるでデートしている恋人同士のように寄り添いながら愛を語り合っていたじゃない。手なんかも握ってたんじゃないの? こっそりキスなんかもしてたんじゃないの? やめてよ心配してたなんてそんな嘘付くのは。それに何よその「プッ」と膨らませた頬は。どうせその後、その頬をゆっくりと萎ませて、『本当に心配してたんですからね……もう……』とか言って、泣き笑いするんでしょ? そして挙げ句の果てには、『でも……本当に無事で良かったぁ!』なんて叫びながら私に抱きつき、ワーっと大袈裟な嘘泣きをするんでしょ? もうやめてよ、私、そーいうの大っ嫌いなの、そーいうの面倒臭いから早送りしてよ)

 密かにそう思いながら私は「ごめんなさい」と頭を下げました。すると、すかさず真野さんの頬が萎み、「本当に心配してたんですからね……もう……」と涙ぐみました。
 そして、案の定、ヒクヒクと鼻を動かしながら、「でも……でも……」と呟くと、突然、わっと泣き出し、そのまま「本当に無事で良かったぁ!」と叫びながら、私に抱きついてきたのでした。

 そんな真野さんを抱きしめた私は、「本当にゴメンね」と彼女のサラサラの髪を撫で、心の中で(死ね! 死ね! 死ね! 死ね!)と何度も呟きました。
 すると、そんな私たちを、顔を顰めながら見ていた裕次郎さんが、グズっと大きく鼻水をすすりました。そして、「はははは、僕も歳だなぁ、涙もろくなっちゃったよ」と嘘くさく笑いながら夜空を見上げ、これ見よがしに目尻を親指で擦ったのでした。

 私は、そんな嘘くさい夫婦を交互に見ながら、(東さんの旦那の精液は生ゴミの味かしたわよ)と呟きました。そして真野さんの嘘くさい泣き声を耳元に感じながら、(私の真っ赤な下着は、いやらしい汁でべちょべちょになってるわよ)と心の中で笑いました。

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 そんな二人を見ていると、不意に私は、この二人に激しい殺意を覚えました。真野さんの細い体に抱きしめられながら、こんな嘘くさい人達は、果たして世の中に必要なのだろうかとさえ思いました。
 そう思うと、ふと、昨夜偶然ネットで見た宅間守の顔写真が頭に浮かんだのでした。

 宅間守は、池田小学校に乱入し児童八人を殺した凶悪犯でした。
 そのネットには彼の悲惨な生い立ちがいろいろと書かれていました。小学生の頃、既に彼は、燃やしたドラム缶の中に生きたままの猫を入れるという残虐な事件を起こしていたらしく、その時点で行政なり学校が彼をなんとかしておけば、池田小のような悲惨な事件は起こらなかったのではなかったのかと、その記者は切実に訴えていました。

 その記者の意見に私も同感しました。
 だから私は、この嘘くさい夫婦が必要ないと思ったのです。
 こんな嘘くさい人達が増えれば、そのうち我が国は北朝鮮のような嘘くさい国になってしまい、どうでもいいおっさんが一人死んだだけで、わざわざテレビカメラに向かって「アイゴー! アイゴー!」と泣き叫ばなければならなくなるのです。

 だから私は、こんな嘘くさい夫婦はいらないと思いました。

 そしてそんな夫婦を一刻も早く抹殺しなければと、私は強く心に思ったのでした。

(つづく)

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