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亀のあくび3

2013/06/08 Sat 00:00

亀のあくび3



 意外にもこざっぱりとした清潔なトイレだった。落書きもなく、破損もなく、明るいLEDの蛍光灯が真っ白なタイルを輝かせていた。
 だからこそ、その光景は余計異様に感じられた。
 アンモニア臭が漂う落書きだらけの昭和トイレなら然程違和感は感じられなかっただろうが、しかし、この光り輝く平成トイレでは、その光景はあまりにも残酷すぎた。

 入って右側に二つの個室が並んでいた。その個室の四方の壁にはステンレスが貼られ、卑猥な落書きは一切出来なくなっていた。左側には、ピカピカに磨かれた小便器が四つ並んでいた。いずれもセンサーによって水が流れる最新型の物で、その便器の形も、まるで中目黒にあるカフェのお皿のようにお洒落だった。
 しかし、そんなスタイリッシュな便器が並ぶ中、ひとつだけグロテスクな便器が混じっていた。それは三番目の肉便器だった。
 全裸のみゆきは、黒いアイマスクで目隠しされたまま、三番目の小便器の中に尻をスッポリと入れられていた。両手両足は大きく広げられ、便器の両サイドにあるバリアフリーパイプに手錠で固定されていた。
 蛍光灯に照らされたその肌は、生クリームのように白く輝き、他の便器の陶器の輝きにも引けを取らない美しさだったが、しかしその肌には、『精液専用便器』や、『一滴も漏らさないで中出しして下さい』といった卑猥な落書きがマジックで殴り書きされ、それがより残酷性の強い被虐感を醸し出しては、このスタイリッシュなトイレの雰囲気を著しく破壊していた。
 そんな悲惨な肉便器は使用中だった。さっきの定年間近のサラリーマンがせっせと腰を振りながら使用していた。
 瓜のような形をした二つの巨大な肉の塊が、男の腰の動きに合わせてゆっさゆっさと揺れていた。その右乳には『牝豚』と書かれ、左乳には『千葉県産23才』と書かれていた。しかし、左乳の『千葉』という字は滲み、薄らとぼやけていた。恐らくそれは、サラリーマン親父がそこに顔を擦り付けたために、その額の汗で滲んだものだろうと推定できた。その証拠に、サラリーマン親父の頬や額には、まるで『ハゲ隠しパウダー・ふりかけブラック』が汗で垂れかのように真っ黒に汚れていた。

 俺はゴクリと唾を飲みながら、洗面所の上にある小窓をソッと見た。窓には外壁に張り付く例の男が血走った目で俺を見ていた。

(あの男は、みゆきがこうやって肉便器にされるのを、あそこから覗いて楽しんでいるのか……)

 おもわずその強烈な変態性に背筋をゾッとさせていると、ふとみゆきを犯していた親父が、立ち竦んでいた俺に振り向いた。親父は、一瞬「はっ!」と目を見開いて動きを止めたが、しかし俺が素早く親父の背後に並ぶと、俺を同類の変態と認識したのか、その固まった表情を急に穏やかにさせ、再び腰を動かし始めた。
 俺は親父の背後に突っ立ったまま、黙ってみゆきを見下ろしていた。便器に尻を押し込められたみゆきは、身動きひとつ出来ない状態で、ただただひたすらに犯され続けていた。泣くわけでもなく、感じているわけでもなく、まるで死体のようにぐったりしながら、見知らぬ男に大切な穴をほじられまくっていた。
 そんなみゆきを見下ろしながら、(この女は、いったい何者なんだ……)と不気味に思っていると、不意に親父が俺に振り向き、「なかなか具合いいですよ」と笑った。

「二十三才らしいですよ……おっぱいも大っきいし、ほら、オベンチョもびっくりするくらいヌルヌルですよ……」

 男はそう言いながら上半身を反らし、その結合部分を俺に見せつけてきた。俺は、親父の頭上からそこを覗き込み、まるで骨董品の壷を眺める御隠居さんのように、「ほう……」と唸った。
 確かにそこはヌルヌルと濡れ輝いていた。出たり入ったりと繰り返している男の貧弱な肉棒が、フライパンで熱せられた油のようなピチピチと湿った音を奏でていた。
 初めて見るみゆきの陰部は、思っていた以上に醜かった。ベロリと垂れた陰唇はキクラゲのようにドス黒く、肉棒が突き刺さっている内部は死んだ魚のエラの中のように赤黒かった。真っ白な下腹部は剛毛な陰毛で覆われ、その中から痛んだイチゴのような色をした巨大な陰核がピコンっと飛び出し、それを親父は親指でコロコロと転がしていた。
 二十三才にしては随分と使い込んだオマンコだと思った。そのあまりのグロテスクさに俺は一瞬眉を顰めたが、しかし、その陰部の醜さと親父の頭から発せられるポマードの匂いが無秩序なエロスを感じさせ、その破滅的な卑猥感に、思わず亀頭がズキンッと疼いた。

「早く交代してくれよ」

 俺は、そのドロドロの結合部分を覗き込みながら声を震わせた。すると親父は「久々の若い子ですから、もう少し楽しませて下さいよ」と不敵に笑い、突然スーツの内ポケットの中から赤い布切れを取り出した。

「どうぞ」

 親父は左手に握りしめたその赤い布切れを俺に手渡してきた。

「なんだこれは」

 そう言いながらその丸まった物を指で摘まみ上げると、それは真っ赤なパンティーだった。

「この子のパンツですよ。そこの個室のタンクの上に畳んで置いてありました」

 個室に振り返ると、確かにさっきまでみゆきが着ていた衣類が洋式便器のタンクの上に畳んで置いてあった。「盗んだのか」と聞くと、親父はそれには答えぬまませっせと腰を振っていた。
 親父の頭上で赤いパンティーを広げてみた。赤いクロッチはぐっしょりと湿り、黒いシミが円形状に広がっていた。一瞬、みゆきは公衆便所に入る前から既に濡れていたのかと思ったが、しかしよく見ると、その湿ったシミの中心にはオリモノらしき黄色いシミが薄らと浮かんでおり、すぐさま俺はその消えかかったオリモノに妙な違和感を感じた。
 本来なら、例えみゆきのアソコがどれだけ濡れようと、その黄色いシミは、そこにくっきりと残っているはずだった。オリモノのシミと言うのは非常に頑固な汚れであり、上塗りされた愛液ごときで分解されるような柔な物ではなかった。しかしその黄色いシミは不自然に薄かった。これは明らかに、意図的に薄くされたものだと俺は直感した。

「舐めたのか」

 親父の脳天にそう問い質すと、親父はハァハァと悶えながら「舐めましたとも」と堂々と答え、素直にその罪を認めた。

「じゃあこの湿ってるのはあんたの唾液か」

「舐めた後にチンポも擦り付けましたから、私のジュンジュン汁も多少は混じってると思われます」

「あんた、さっきからオベンチョとかジュンジュン汁とか言ってるけど、それは方言か?」

「いえ、今私が考えた創作語です」

 そうクスっと小さく笑うなり、親父はいきなりロケット乳の先っぽをペロペロと舐め始めたのだった。

 親父は、フン詰まりに苦しむ犬のような目をして舐めていた。舌を上下に動かしながら、「あー、あー」とオットセイのように呻いていた。そして親父は腰の動きを更に速めながら囁いた。

「イクよ……中で出しちゃうよ……ハァハァ……キミのオベンチョの中に……あぁぁ……いっぱいいっぱい……出しちゃうよ……」

 親父はムニュムニュの乳肉に必死に顔を埋めると、そこにタイヤの空気が抜けるような「くぅぅぅぅぅ」という息を吐きながら果てた。
 俺は親父の背後にソッとしゃがむと、親父の腹の隙間から結合部分を覗き込んだ。出たり入ったりしている肉棒には白濁の汁が絡み付き、まるで泥沼の中を歩いているようなぶちゅぶちゅとした音が規則的に鳴っていた。
 親父は果てた。その非人道的な欲望を、この非人間的な生き物の生殖器の中に大量に放出した。
 親父は完全にその動きを止めると、「ふぅぅぅぅぅぅぅ」と深く息を吐きながら乳肉から顔を上げた。そしてホッと肩の力を抜きながら、「気持ちよかったぁ……」としみじみ呟くと、未だビンビンに勃起しているペニスをゆっくり引き抜いた。
 穴はぽっかりと口を開いていた。一瞬の間を置いて、その真っ赤な穴の奥から真っ白な精液の塊が溢れ出し、ドロリと押し出された精液がそのまま肛門へと垂れては、白いタイルの床にボトリと落ちた。
 それを吐き出した穴は、まるで個別の生き物のようにゆっくりと口を閉じた。しかしその穴が完全に塞がった頃には既に親父の姿はそこにはなく、闇の公園を走り去って行く足音だけが小さく響いていたのだった。

 水を打ったように静まり返った深夜の便所で、唯一、みゆきの肩だけがハァハァと上下に動いていた。見ず知らずの男に中出しされた直後の性器は、まるで腸を抉った魚の腹のように痛々しかった。
 小便器に押し込められたままのみゆきの前に立つ俺は、その顔に付けられたアイマスクとその性器を交互に見た。肛門に滴る残液を見ながら、もしかしたらみゆきは、顔も知らないあの親父の子を宿すかも知れないのだと思うと、このプレイの非人道性を改めて思い知らされた。
 その主催者である男が覗く窓をソッと見上げた。ギラギラと輝く男の目が俺の目に突き刺さって来た。男は顔を伏せる事なく堂々と俺を見ていた。それはまるで「早くヤれ」と言わんばかりの獰猛な目付きだった。
 再びみゆきに視線を戻した。みゆきは喉が渇いているのか、仕切りに唇を舐めていた。
 そんなみゆきが無性に可愛く感じた。恐らくアイマスクで目を隠しているせいだろうが、日頃ブスだと思っていたその顔は、今日はやたらと可愛く見えた。
 ヤってしまおうかどうしようか悩みながらも、取りあえずズボンのベルトを外した。ジーンズのボタンを外し、トランクスをベロンっと捲ると、今までジーンズの中で押し潰されていたペニスが飛び出し、ビヨヨヨヨンっと跳ね返りながら我慢汁の糸を引いた。
 ヤリたい。そう素直に思いながらペニスをシゴき、その落書きが滲んだ乳肉にソッと手を伸ばした。そこに指が触れた瞬間、みゆきの肩がビクンっと反応した。
 脅えるみゆきの乳肉を指先でムニムニと押しながら、ふと、この状態で目隠しされるというのは、富士急のホラーハウスに一人で入る事より恐ろしいだろうなと思った。
 巨大瓜のようにボテっと垂れている乳肉を両手の平の上に乗せた。まるでその重さを量るかのように、右手と左手を交互に持ち上げた。持ち上げられる度に、ムニュ、ムニュ、と歪む乳肉は、日頃想像していたよりも柔らかく、そして異様に温かかった。
 さっきの親父が、必死にここに顔を埋めていた理由がよくわかった。この柔らかい乳肉に顔を包み込まれたら、どれだけ心地良いだろうかと思わず想像してしまった。しかし、そこにはあの親父の唾液が大量に塗り込まれていた。額の汗も付着しているはずであり、さすがにそこに顔は埋められないと思った。
 乳もそうだったが性器にも躊躇いがあった。このままみゆきをヤってしまいたいのはやまやまだったが、しかし、その親父の精液で汚れたままの穴に生身のペニスを入れる決心がなかなかつかなかった。
 そう悩みながらもみゆきの乳を揉みしだいていると、不意に誰かがトイレに入って来た。一瞬慌てたが、しかし、男は俺を見るなり「終わったのか? それとも今からか?」と聞いて来たため、その緊張はすぐさまとけた。
 男は五十代後半だろうか、ワンカップを片手に、ウサギのような真っ赤な目をしていた。ヨレヨレのユニクロのTシャツに茶色いペンキが飛び散った作業ズボン。水牛のようなだらしない顔は日焼けと酒焼けで赤銅色に滲み、ボロボロに欠けた前歯はお正月の黒豆のように真っ黒だった。
 茶色い健康サンダルをペシャペシャと鳴らしながら男が近付いて来た。俺の真横に立ち止まり、ワンカップをクピクピと飲みながらみゆきを見下ろした男からは、明け方の歌舞伎町に転がるポリバケツの匂いが漂っていた。その薄汚い格好と首まで広がる無精髭からして、恐らくホームレスか日雇い人夫といった最下級の人種だった。

「まだガキだな……肌がピチピチしとるわな……」

 そう呟きながら男は、まるで築地で魚を見定める板前のようにみゆきの太ももをヒタヒタと叩いた。そんな男の左手の小指は欠損し、その手首の甲には、丸い太鼓のようなマークと、『一和会』という文字の刺青が彫ってあった。
 肉便器というのは、こんな奴にまでヤられてしまうのかと一瞬背筋がゾッとした。が、しかし、こんな奴だからこそきっとあの男は興奮するのだろうと、俺は洗面所の上の窓をソッと見上げた。

「あんた、まだヤってへんのか?」

 男は、太ももを摩っていた手をみゆきの股間へと滑らせながら言った。真っ黒に汚れた指で穴を広げると、さっきの男の精液がトロリと垂れた。
「お先にどうぞ」と俺が言うと、男は「ほうか、ほなら先に貰うとくわ」と素早くその場にしゃがみながら、その見ず知らずの男の精液が垂れる穴にしゃぶりついた。
 ぶちゅ……ぶちゅちゅちゅちゅ……
 そんな下品な音をみゆきの股間に響かせながら、男は作業ズボンを脱ぎ始めた。剥き出した男の尻の谷間には何故かティッシュが挟んであった。恐らく重度の痔なのであろう、そのティッシュの中心にはドス黒い血がじっとりと染み込んでいた。
 しゃがんだ股間にダラリとぶら下がっているペニスは、床のタイルに亀頭が付きそうなくらい巨大だった。表面の皮がボロボロに捲れ、赤くジクジクと爛れている感じは赤ナマコのようで薄気味悪かった。
 男はみゆきの膣を舐めながらペニスをシゴき始めた。ダラリと垂れていたナマコがみるみる力を帯び、天狗のお面の鼻のように立派に反り立つと、いきなり男はムクリと顔を上げ、みゆきの目を塞いでいたアイマスクを剥ぎ取った。
 突然の光りに、みゆきは慌てて目を閉じた。俺は男の横にポツンッと立っていた。ここでみゆきが目を開ければ彼女は俺の存在を知る。

「ほれ、姉ちゃん、よう見とけよ……今からこのド太い奴をぶち込んだるさかいな……」

 男はそう言いながら、ベロリと捲れたワレメの表面に紫の亀頭をヌルヌル滑らせた。さっきの男のジュンジュン汁なのか、それともみゆきのジュンジュン汁なのか、その液体は亀頭が上下に滑る度に、まるでサンオイルを肌に塗り込むようなピチピチとした音を鳴らした。

「ほれほれ、入るでぇ、ちゃんと見ときぃ」

 そう臭い息を吐きながら男がペニスの角度を変えると、突き刺さった紫の亀頭が真っ赤な肉の中にヌプヌプと沈んでいった。「ほれほれ、このまま一気に根元まで行くでぇ……」と言いながら男はゆっくりと腰を落した。
 巨大な肉棒が根元まで突き刺さった。男はそのまま腰を『の』の字に回し始め、その巨大な肉棒でみゆきの穴の中をぐちゃぐちゃに掻き回した。
 それまで死体のように沈黙していたみゆきだったが、しかし相手がこの巨大ペニスでは、さすがに無視は出来なかったのだろう、閉じていた唇が少しだけ開き、そこから一度だけ「はぁ」と小さな息が漏れた。
 それと同時にみゆきの瞼が恍惚と開いた。長いマツゲの奥で三白眼の小さな黒目がゆっくりと動き、それが男の横に立ち竦む俺を捉えた瞬間、その小さな黒目は蛇のように瞳孔を縦長に開いた。
 巨大な肉棒をズボズボと突かれながら、みゆきは俺をジッと見ていた。嫌がる事もなく、感じる事もなく、ただただぼんやりと俺を見つめていた。
 そんなみゆきは死体のようだった。見ず知らずの汚れ者に激しく犯されながらも、みゆきは表情一つ変えぬまま俺をジッと見ていたのだった。


              ※


 テラテラと輝く唇の中を、自分の肉棒がヌポヌポと上下しているのを黙って見ていた。相変わらずみゆきはブスだった。団子っ鼻に一重瞼の三白眼。まるで豚のような顔だと思いながらも、それでも俺はこのブスな顔に激しい欲情を感じていた。
 異様に蒸し暑かった。アパートにクーラーはなく、昭和三十年代のHITACHIの扇風機が、部屋に籠った熱気をぐるぐると掻き回しているだけだった。

 みゆきの額からはポタポタと垂れる大粒の汗が、俺のヘソの窪みに溜まっていた。上下するみゆきの動きを止めさせ、「そのままあっち向け」と言うと、みゆきはペニスを咥えたまま恐る恐る身体を移動させた。そんなみゆきはコンビニの制服を着たままだった。
 白い生足が俺の胸を跨いだ。黒いスカートの中が丸見えとなり、白いパンティーの中心に広がる卑猥なシミが目に飛び込んで来た。
 スカートの中はムンムンに蒸れていた。パンティーは汗でぐっしょりと湿り、白い下腹部にペタリと張り付いていた。それを脱がそうとすると、湿ったパンティーのサイドは尻の下でクルクルと棒状に丸まり、まるで紐パンのようになってしまったが、しかしクロッチだけは丸まらずに生きていた。
 四つん這いになった陰部の下で、クロッチが大きく押し広げられていた。今まで、レジを打ったり、雑誌を整頓したり、ドリンクを冷蔵庫に補充したりしながら、ひた隠しにされていた秘密の裏側が無惨に曝け出されていた。
 そこには透明の汁がテラテラと輝いていた。それは唾を垂らしたかのように大量の汁だった。その輝く汁の奥に黄色いオリモノが潜んでいた。時間差によって染み付いたその二つの分泌物は、まるで生卵の白身と黄身のようだった。
 ちゅぷちゅぷとペニスをしゃぶられながらそこに顔を近づけた。クロッチの匂いをクンクンと嗅ぎながら、目の前に迫る大きな尻肉の谷間を両手で押し開いた。ネチャっといやらしい音を立てながらワレメが口を開くと、やはりそこにも労働による汚れが潜んでいた。ベロリと捲れ上がった赤黒い陰唇には、ヨーグルトのような白濁の沈殿物が、まるでヒルのようにくっ付いていた。
 陰部全体には小便と汗が蒸れた匂いが漂っていた。ぽっかりと口を開いた粘膜からは、魚の腐ったような匂いが漂って来た。その腐臭は、明らかに精液だった。きっとみゆきは、昨晩もあの男に公衆便所に連れ込まれ、不特定多数の肉便器にされていたに違いない。
 急にムラムラと激しい興奮が涌き上がり、目の前のその大きな尻をおもいきり突き飛ばした。みゆきはペニスを咥えたまま「んっ」と唸ると、四つん這いの体勢で畳にドテッと倒れた。
 制服のスカートの中に、途中までズリ下げられたパンティーを見た。その奥には、夜な夜な獣共に中出しされている汚れたオマンコが涎を垂らしていた。
 俺は猛然とみゆきの上に覆い被さると、半開きのスカートの中に下半身を埋めた。ビンビンに勃起したペニスをツンっと突き立てると、ペニスに付着していたみゆきの唾液と、昨夜の獣の残液が潤滑油となり、ペニスいとも簡単に飲み込まれた。それは、異様に生ヌルい穴だった。

 寝転がるみゆきの首の下に素早く左腕を潜り込ませ、みゆきの頭部を胸に強く抱きしめた。ハンバーグの合挽きを捏ねるように、右手でその巨大な乳肉をぐにゅぐにゅと揉みしだき、先月から売り出したカキ氷の甘いシロップの香りが漂ううなじに顔を埋めた。狂ったように腰を振りながら、昨夜、この肉便器は何人の精液を注入されたのだろうかと想像した。
 ドロドロの汁が肛門にまで垂れていた。その穴の中を、俺のペニスがヌルヌルと行ったり来たりしていたが、しかし、相変わらずみゆきは死体のようだった。「うん」とも「すん」とも言わず、ただただ黙って天井の一点を見つめていた。
 いつもそうだった。どれだけ激しく攻め立てても、みゆきは表情ひとつ変えなかった。しかし、それでいてちゃっかり潮を吹いた。喘ぎ声を出したり、髪を振り乱したり、痙攣したりといった前兆は何もないまま、普通の顔して、「シュッ!」と潮を吹き出した。それはまるで昆虫の威嚇行為のようだった。

 兎に角みゆきという女は、感情をあらわにしない女だった。常に無表情で、人前では絶対に喜怒哀楽を見せない能面のような女だった。主義主張もなければ、何事に対しても無関心。イエスかノーか、右か左かも自分の意思では決められないその優柔不断さは、精神に異常をきたしているとしか思えなかった。
 だからこの女は肉便器だった。そのノーと言えない気弱さと、人並みはずれた肉体。感情を押し殺せる忍耐力と、その胸の奥に秘めた変態性欲。それらを重ね持つ彼女の前にあの男が現れた事で、今まで引き蘢りだった彼女は、瞬く間に精液専用の肉便器と化してしまったのだった。

 そんなみゆきの両足を、素早く両腕に抱え込んだ。「この肉便器が……」と呟きながらその巨乳に倒れ込み、がっぷりと四つに組んでうなじに顔を埋めた。
 大きく開いたみゆきの股間に激しく腰を打ち付けた。膝で畳がカサカサと擦れ、互いの肉がパンパンと鳴り、そして古い木造アパートがギシギシと揺れた。
 そうやって激しく腰を振りながら陰毛の中に指を潜り込ませた。その中でコリッと硬くなっている大きな陰核を捕らえ、指腹で押し潰すようにして転がすと、みゆきはすぐさま潮を吹いた。
 次々に溢れ出る潮で結合部分がぐじゅぐじゅになった。そこに激しくペニスをピストンさせながら、俺は、絶頂に達しているだろうと思われるみゆきの顔をソッと覗いた。
 みゆきは目を細めながら大きなあくびをしていた。
 ふと俺の脳裏に、あくびをする亀のまぬけな顔が頭に浮かんだ。
 やっぱりこいつは動物だ、と思いながら、俺はその柔らかい肉便器に射精したのだった。

(亀のあくび・完)

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