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ツワモノ3



 誘われれば誰にでもその体を貸し出す娘だった。例え乞食のように薄汚い親父でも、引きこもりのような醜い青年でも、容姿、年齢、性格等は一切問わず、父親以外の男には誰にでも股を開いた。

 そんな娘の病的な行いは、十二歳の頃から始まった。
 体を求めてくる男は星の数ほどいたが、しかし、特定の彼氏は一人もいなかった。美咲は、今までに人を愛した事もなければ人に愛された事もなかった。思春期と呼ばれる頃には、既に幾本ものペニスで蹂躙されていたせいか、世間一般の女子が憧れるような恋愛というものには全く興味がなかったのだった。

 十四歳の時に初めて妊娠した。
 あまりにも人数が多いため相手は特定できなかったが、恐らく相手は文房具店のマジンガーだった。
 その文房具店は学校のすぐ裏手にあった。そこで店番をしているのがマジンガーと呼ばれる四十半ばの中年男だった。
 マジンガーはその文房具店の一人息子だった。脳に障害があるらしく、店番をしている時は、いつもレジカウンターの裏に籠っては意味不明な言葉をブツブツと呟いていた。
 数年前、ある男子生徒がノートを買おうとレジカウンターに向かった所、男はブツブツと呟きながら勃起したペニスを弄っていたらしい。そしてその時にブツブツと呟いていたのがマジンガーZというアニメの主題歌だったため、それ以来彼は、この学校の生徒たちからマジンガーというあだ名で呼ばれるようになったらしい。
 その男は変態だった。実際、マジンガーに勃起した淫部を見せつけられたという女生徒や、いきなり股間を握られたという男子生徒もいた。そのため学校側は、その男が店番をしている時は一人で店には入らないようにと注意を促しており、今ではその文房具店に訪れる生徒はほとんどいなくなっていたのだった。

 もちろん美咲も、そんなマジンガーの噂は知っていた。だけど美咲は、平気で一人で文房具店に通っていた。
 それは、その店では簡単に万引きができたからだった。いつ来ても客は一人もおらず、店番のマジンガーもレジカウンターの裏に引き篭もってしまっているため、万引きし放題なのであった。
 その日も美咲は、シャープペン三本とうまい棒五本、そして鷲掴みにした無数の消しゴムをカバンの中に押し込んだ。消しゴムは昨日も大量に万引きしていたため、特に欲しいというわけではなかった。しかし消しゴムは一番万引きしやすい場所に置いてあったため、とりあえず今日もそれを盗んでおく事にした。
 万引きは、美咲にとって最高のゲームだった。決してその商品が欲しいわけではなく、そのスリルが堪らなく面白かったのだ。その証拠に、万引きした商品のほとんどは下校途中の用水路に捨て、スリルだけを持ち帰っていた。
 そのスリルはいつも下着を汚した。家に帰って下着を捲って見てみると、決まってそこはピタピタに濡れているのだった。

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 大量の消しゴムをカバンの中に押し込むと、そのまま素知らぬ顔で店を出ようとした。
 しかし、ふとドアの前で異様な視線に気づき足を止めた。ソッと後ろに振り返えると、レジカウンターの下にある高級万年筆のショーケースの裏から、ジッと美咲を睨んでいるマジンガーの姿がガラス越しに浮かんでいた。
 背筋がゾッとした。マジンガーのその形相は、『もののけ姫』に出てくるイノシシのように凶暴性を帯び、今にもそのショーケースのガラスをぶち破って襲いかかってきそうな迫力を漲らせていた。
 たちまち足が竦んで動けなくなった。自然に奥歯がガチガチと鳴り出した。そこに立ちすくんだまま膝を震わせていると、マジンガーがガラス越しに「おいでおいで」と手招きした。
 逃げようかどうしようか悩んだ。あまりの恐怖に、スニーカーの中の足指が一斉に曲がった。しかし、その「おいでおいで」と手招きされる手の動きに、美咲は異様なエロスを感じていた。それはまるで、公園の公衆便所の裏に捨ててあった成人雑誌を見つけた時のような、そんな不潔で淫らで猟奇的なエロスなのであった。

 美咲はカウンターの奥にある座敷に連れて行かれた。そこはこの家の居間だった。いつもそこでお婆ちゃんがコタツに入ってテレビを見ていたが、その日はお婆ちゃんの姿は見当たらなかった。
 居間に入るなり、マジンガーはいきなり美咲の背中を突き飛ばした。そして、畳の上にドサッと倒れた美咲に、「けけけ消しゴム返せよ」と唸った。
 それは、まるで子供のような幼稚な口ぶりだった。しかし、彼の股間にくっきりと浮かび上がっていた熱り立つ肉棒は立派な大人だった。
(立ってる……)
 そう焦りながらカバンの中から消しゴムを取り出した。震える指で、それをコタツの台の上に一つ一つ並べながらも、美咲は自分の下着が酷く濡れている事に気づいた。
 不意に、昨夜ヤったサラリーマンの親父のペニスを思い出した。その親父には深夜のコンビニで声を掛けられた。そのままコンビニの裏の倉庫に連れて行かれ、そこで汗まみれのペニスをしゃぶらされた。
 そのペニスは異様に小さかった。カチカチに勃起していたが十センチにも満たなかった。それを背後から入れられ、立ったまま犯された。その小さなペニスは、膣の入り口付近をヌポヌポとピストンするだけであり、美咲はちっとも気持ち良くなかった。それでも親父は阿呆のように悶えながら勝手に中出しし、そのまま闇の中に逃げて行ってしまったのだった。
 不完全燃焼だった。中途半端に欲情してしまった美咲は、家に帰ってから二回もオナニーしてしまった。
 そんな昨夜の出来事を思い出しながら、美咲は(この男なら……)と思い、消しゴムを並べながらマジンガーの股間を横目で見た。股間に盛り上がるそれは、ズボンを突っ切って臍の下まで伸びていた。そしてその太さは、片手でがっしりと握っても足りないくらい太そうだった。
 途端に美咲の淫部が疼いた。その巨大な肉棒をズボズボと入れて欲しくて堪らなくなった。
 美咲は消しゴムを一つ一つ並べながら、ゆっくりと股を開いた。じわりじわりと股が開くにつれ、制服のミニスカートが太ももへと捲れ上がり、グショグショに濡れた白いパンティーのクロッチが顔を出した。
 ソッとマジンガーの顔を見ると、既にマジンガーは茹で蛸のように顔を真っ赤にさせていた。そのギラギラした目で美咲のスカートの中を見つめ、獣のような荒い鼻息を吐き散らしていた。
 そんなマジンガーの興奮した顔を見つめながら、消しゴムを並べていた指を股間に這わせた。そして卑猥な汁が滲み出たクロッチに指をヌルヌルと滑らせながら、「ごめんなさい……」と、一言謝ったのだった。

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 マジンガーはやはり変態だった。乱暴にパンティーをずり下ろすなり、美咲の両足首を両手で掴んで股を大きく広げると、そこに真っ赤な舌を突き出し、そのドロドロに濡れた穴から黒ずんだ肛門までを、犬のようにベロベロと舐め始めた。
 静まり返った居間では、古いボンボン時計の振り子が、カッチ、カッチ、と時を刻んでいた。その音に混じり、マジンガーの舌がブチャブチャと下品な音を鳴らし、それに悶える美咲の鼻息がスースーと響いていた。
 マジンガーはそこをビチョビチョと舐めながら、美咲の下半身を両手で持ち上げると、美咲の下半身をまんぐり返しのように曲げ、舌が這い回る淫部を美咲に見せつけた。
 卑猥に輝く自分の淫部を目の当たりにさせられた美咲は、顔を激しく顰めながら、無言で、いや、いや、と首を横に振った。そんな美咲を、サディスティックな目でジッと睨んでいたマジンガーは、カチカチに固めた舌を口からビーンッと突き出すと、それを穴の中にヌルヌルと滑り込ませた。そして顔を上下に振りながら、それをペニスのようにヌポヌポとピストンさせ始めたのだった。
 そうしながらもマジンガーは、いつの間にかズボンを脱いでいた。熱り立つ巨大なペニスを自分でガシガシとシゴキながら、美咲の穴の中を固めた舌で掻き回していた。
 突然、頭上で古い時計が鳴り出し、ボーン、ボーン、ボーン、と三時を告げた。するとマジンガーは慌てて股間から顔を上げ、「早くしないとお母ちゃんが帰ってくる」と独り言のように呟きながら美咲を全裸にした。
 同じく全裸になったマジンガーが、美咲の上にガバッと乗ってきた。美咲のプニプニの乳肉が、マジンガーの毛むくじゃらの胸にペチャッと押し潰され、カサカサの唇が美咲のうなじを這い回った。
 そのまま巨大なペニスを入れられた。そのあまりの気持ち良さに、思わず美咲が背骨をエビ反りにさせながら「ハァ!」と叫ぶと、マジンガーは虫歯臭い息をハァハァと吐き出しながら、狂ったように腰を振ってきた。
 その破壊力は半端ではなかった。今まで何十人もの男達とセックスしてきたが、これほど荒々しいセックスは初めてだった。まさに獣に犯されているような感覚に陥ってしまった美咲は、脳も体もそしてその精神さえも木っ端微塵に破壊され、生まれて初めて絶頂の極点に達したのだった。

 セックスによってこれほどまでの性的快感を得るのは初めてだった。今まで、あらゆる男達とセックスをしてきた美咲だったが、しかしオルガスムスに達したことは一度もなかった。それは、今までの男達が、美咲を性人形のように扱っていたため、自分勝手なセックスしかしてくれなかったからだった。
 しかしマジンガーは違った。マジンガーの変態的な愛撫と獣的な荒々しさ、そしてあの超人的な巨大肉棒は、未だ十四の美咲に女の喜びを与えてくれたのだった。
 そんな快楽に狂ってしまった美咲は、毎日のように文房具店に通った。そしていつも、あの生活臭が漂う薄汚れた居間で、頭のおかしいマジンガーと激しく交わり合っては、幾度も幾度も中出しされていたのだった。

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 そんなある日、マジンガーが警察に逮捕された。
 白昼堂々、ブリーフ一枚という出で立ちで横浜駅のビルの屋上に現れたマジンガーは、意味不明な言葉を叫びまくりながら屋上を走り回り、突然そこに置いてあったコンクリートブロックを次々とビルの下に投げ落とし始めた。下の歩道を歩いていた学生やOLが飛び散る破片で大怪我をした。そして六個目に落とされたコンクリートブロックが、ビルの真下で宗教の勧誘をしていた創価学会員の頭にもろに直撃し、男は花火のように脳味噌を吹っ飛ばしては即死してしまった。奇しくも、今年で八十になるマジンガーの母親は熱心な学会員だった。あの例の生活臭が漂う薄汚れた居間にも、池田大作の大きな写真が飾られていた。
 その事件をニュースステーションで知った美咲は、古館伊知郎の解説と共に画面に映し出されたマジンガーの顔写真を見ながらオナニーをした。今まで、こんなに危険な男とセックスしていたのかと思えば思うほどに美咲は欲情し、マジンガーの凶悪な顔写真が映る画面に股間を擦り付けては激しい快楽に身悶えていたのだった。

 その数ヶ月後、美咲は突然、養護教諭の晴美先生に保健室に呼び出された。晴美先生は、ポコッと膨れた美咲の下っ腹を不審に思ったらしく、そのまま美咲を産婦人科に連行したのだった。
 ものの数十分で判明した。結果は妊娠五ヶ月だった。
 晴美先生は、自分の勘が当たったことが余程嬉しいのか、まるで宝くじが当たったかのように目をギラギラさせながら、相手は誰だとしつこく尋問してきた。
 その頃美咲は、マジンガー以外の男ともセックスをしていた。一人はカラオケボックスでナンパされた大学生で、もう一人は出会い系サイトで知り合った中年男だった。しかし、いずれもコンドームを付けており、二人は完全に白だった。
 中出ししていたのは、三年生の山岸先輩と、深夜のドライブインで声を掛けられた長距離トラックの運転手だけだった。しかし、二人共いまいちパッとしなかった。山岸先輩は、腹出ししようとして慌てて抜こうとした瞬間に射精してしまったという無様な中出しだったし、それに、トラックの運転手にしても、見るからに薬物常習者のような弱々しい男であり、まともに種付けができるような体力は無さそうだからである。
 そう考えると、やはりマジンガーしか考えられなかった。彼の射精は水鉄砲のように勢いがあり、そしてその量も半端ではなかった。精液の質も濃厚で、膣から溢れたそれをティッシュで拭き取る度に、美咲は激しい刺激臭に目をやられていたほどだった。
 あの頃、マジンガーに中出しされる度に、確かな手応えを感じていたのだ。それをされる度に、妊娠したらどうしようという恐怖に怯えていたのだ。
 だから妊娠の相手はマジンガーに間違いなかった。そう美咲は確信していたのだった。

 美咲は、この、鬼の首を取ったかのように喜んでいる養護教諭に本当のことを話してやった。相手は、つい先日、横浜の駅前で創価学会員の頭を破裂させたマジンガーだということを。
 すると、それまで浮かれていた晴美先生の顔がサッと青ざめた。これを機に、金八先生の『十五の母』の倍賞美津子に成りきろうと目論んでいた晴美先生だったが、しかし、その名前を聞いた瞬間、ヒクヒクと顔を歪めながらそのまま絶句してしまったのだった。

 そんな荒んだ中学時代を過ごした美咲だったが、しかし高校になるとその異常性癖は更にエスカレートし、もはや自分では制止がきかなくなっていた。
 女○高生というのはさすがにネームバリューが強く、少ない時で週に一回、多い時には週に三回というペースで、そこらじゅうの男たちに股を開いていた。
 そんなある日、出会い系サイトで知り合った秋山という二十五歳の男に、二万円で援交しないかと誘われた。
 関内駅で下車し、待ち合わせ場所のベックスコーヒーに行った。お昼時だったせいかカウンターには行列を作っていたが、店内の席はガラガラだった。
 窓際の席に座り、飲みたくもない豆乳ラテを飲んだ。しばらくすると、ぶくぶくに太った男が、「美咲ちゃんかな?」と声を掛けてきた。その分厚いメガネの奥にある細い目は、剃刀のように鋭かった。
 秋山は明らかにヅラだった。弛んだ頬肉は顎を覆い、ぶよぶよの太い首と同化していた。秋山は「ふは、ふは」と不気味に笑いながら美咲のテーブルに腰を下ろすと、「まさかこんなに可愛い子が来るとは思ってもいなかったよ」と、嬉しそうに笑い、持ってきたホットコーヒーにスティックシュガーを三本入れた。
 二十五歳には見えなかった。どう見ても四十は過ぎていた。秋山は「ついさっき長者駅で飛び込み自殺があったんだってさ」と、なぜか嬉しそうに笑いながらコーヒーを啜った。猫舌なのか、コーヒーを啜ろうとする度に、まるで味噌汁のようにしてそれをフーフーしていた。
 こんな醜い中年男に今から滅茶苦茶にされるのかと思うと、太ももの奥で包皮に埋まっていたクリトリスがズキンっと疼いた。

 横浜スタジアムの近くにあるラブホテルに連れて行かれた。いかにも安っぽいパステルカラーの外壁には、なぜかヤシの木のイラストが描かれていた。
 そんな秋山にはSMの趣味があった。その剃刀のような鋭い目つきはサドの目だったのだ。
 部屋に入るなりいきなり髪の毛を鷲掴みにされ、豚が餌を貪り食うよな醜いディープキスをされた。凄まじい口臭だった。服を引きちぎらんばかりの勢いで全裸にされ、持参してきたロープでぐるぐる巻きに縛られた。
 そのままベッドに突き飛ばされると、秋山は、「ムチムチの尻だ」、「肌がピチピチしてるわ」などと、恍惚とした目で独り言をブツブツと呟きながら、まだシャワーも浴びていない汗ばんだ足の裏や汚れた淫部を犬のように舐め始めた。
 それはまるでレ○プのような乱暴なセックスだった。しかし美咲は、マジンガーのような狂った男に滅茶苦茶にされながらもオルガスムスに達するほどの真正マゾだったため、そんな乱暴なセックスに快楽を感じていた。
 秋山は、美咲の股間に食い込むロープの隙間からペニスを入れながら、「中で出してもいいな、中で出してもいいな」と何度も聞いてきた。別に中出しされても良かったが、しかし美咲は、そう何度も聞いてくる秋山の意図に気づいていた。だから敢えて「ダメです! 外で出して下さい!」と、わざと悲痛に叫んでやった。
 案の定秋山は、そう叫ぶ美咲に激しく欲情していた。そんな秋山を見て、同時に美咲も凄まじい興奮に襲われていた。
 秋山は細い目をギラギラさせながら、「ダメだ。中で出してやる。俺の精子を女○高生の汚いオマンコの中にドクドクと注入してやる」などと言い放つと、激しくピストンしていたペニスを、いきなり根元まで突き刺した。そして、膣の一番奥の壁に亀頭を押し付けたままその動きをピタリと止めると、突然、「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」と野太い唸り声をあげ、それと同時に大量の精液を吐き出したのだった。

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 そんなセックスを二回した。二回とも縛られたまま中出しされた。
 行為が終わると、急に秋山はオドオドし始め、「妊娠しない?」とそればかり聞きながら、約束よりも一万円多い三万円を美咲にくれた。
 二人揃ってラブホを出ると、いきなり駐車場の奥から数人の男達が出てきて秋山を取り囲んだ。男達は刑事だった。
 スキンヘッドの刑事が、逮捕状を秋山の顔に突きつけながら、『児○買春、児○ポルノに係る行為等の処罰及び児○の保護等に関する法律』と、その長い罪名をラップ調で告げると、秋山は、「未成年者だなんて知らなかったよ!」と怒鳴りだし、必死に抵抗し始めた。
 しかし、スキンヘッドの刑事がいきなり自分のスマホを取り出し、その画面に映る出会い系サイトの画面を見せつけると、突然秋山の表情が変わった。

「この『女○高生求む』って書いてるのはお前だよな。何が知らなかっただよバーカ、お前、常習犯じゃねぇか。まだまだたっぷりと余罪があんだ覚悟しろよ」

 スキンヘッドの刑事はそう鼻で笑いながら銀色の手錠をポケットから取り出した。秋山はいきなり弱気になり、今にも泣き出しそうな声で「弁護士さんを呼んで下さい」と小さく呟くと、両手を前に差し出しながらぐったりと項垂れた。あの、美咲をロープで縛りながら、「中で出してやる」と唸っていた獰猛な秋山は、もうそこにはいなかった。

 秋山と共に美咲も伊勢佐木警察署に連行された。真っ白な取調室に入れられ、ミザリーのような太った婦人警官の取り調べを受けた。しかし美咲は逮捕されなかった。一時間ほどミザリーに叱られただけで終わった。そこで初めて美咲は知った。援交は男だけが罰せられ、女はお咎めなしだということを。

 しかし、警察は許してくれても学校は許してはくれなかった。
 無期停学という処分が下った。
 高二の冬の出来事だった。

(つづく)

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