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吐泥(へろど)18

2013/06/13 Thu 00:01

「早く入れて……」

 そう卑猥に尻を振る妻に、もうこれ以上我慢できなかった。そこで私は、ピンクの粘膜にピタピタと押し付けられている亀頭を見下ろしながら、十回だけピストンしようと思った。十回のピストンでピタリと止めてしまえば、それは逆に刺激剤となり、今の妻の性欲を更に高める事に成り得るのだ。そう私は必死に思い込みながらも、その妥協を強引に正当化したのだった。
 開いた割れ目に亀頭を押し付けたままペニスの根元を摘んだ。そしてそれをグルグルと回しながら妻の汁を亀頭に満遍なく塗り込むと、ヌルヌルになった亀頭の先を鯉の口のような小さな穴に突き立てながら妻の腰を両手で押さえた。

「入れるよ……」

 そう呟いた時、ふと、妻の足元でビーンっと伸びているピンクのパンティーが目に飛び込んできた。これは目立つと思った。もし今、誰かが西側の通路からこの北側の通路に曲がって来たとしても、この離れた距離なら私たちの背中しか見えず、まさか私たちがセックスしているなどとは思わないだろう。が、しかし、この足首に下りているピンクのパンティーが見られたら、その行為をしている事が一目瞭然なのだ。

ウツボ70

 これは目立ち過ぎると焦った私は、既にカリ首まで沈んでいた亀頭をそこからヌポッと抜き、そのまま妻の足元にしゃがんだ。妻は不満げに表情を歪めながら足元を覗き込み、「どうしたの?」と聞いてきた。私は「これは目立ち過ぎるから脱ごう」と言うと、素早く妻の右足を持ち上げ、そこからピンクのパンティーをスルリと抜き取った。
 と、その時、いきなり西側の通路の方から、明らかに団体と思われるガヤガヤとした喧騒が聞こえてきた。私は、「やばいぞ」と小さく叫びながら慌てて立ち上がった。それに合わせて妻も、手摺りに寄りかかったまま片手でサッとスカートを下ろし、そのまま何もなかったかのように平然と窓の向こうの大海原を見つめた。間一髪だった。
 
 団体が一気に押し寄せてきた。中国語が飛び交い、辺りは何とも言えないキツい香辛料の香りに包まれた。バスガイドのおばさんが、「どちらからお見えですか」と妻に話しかけた。「東京です」と笑顔で答える妻のその冷静さに私は激しい疑念を抱いた。
 妻はノーパンなのだ。この女は、つい一分前までドロドロに濡れたオマンコを剥き出しながら、「早く入れて」と尻を振っていたのである。なのに今は普通の女だった。つい一分前まで想像を絶する変態女だったのに、今は「東京です」などと、平然と笑顔を振り巻いているのだ。
 不意に、サッとスカートを下ろした瞬間の、あの妻の慣れた手つきが頭に浮かんだ。この女はいつもそうしているのかも知れない、と思った。私が会社に行っている時、セールスマンの若い男に玄関でソッとヤらせているのではないかという、そんな過剰な妄想が浮かび上がってきた。

ウツボ71

 そんな疑念を勝手に抱き、激しい嫉妬に駆られた。バスガイドと話す妻の手を強引に引っ張り、いきなりズカズカとエレベーターホールに向かって歩き出した。妻はそんな私の顔を恐る恐る覗き込みながら「何を怒ってるの?」と聞いてきた。
 私は、この女は病気だ、と思った。性欲が制御できず、ヤリたくなったらどこでも誰にでも股を開く病的な変態女だ、と思い込んだ。そう思うことにより、今のこの『普通の妻』に対し、激しい興奮を得ることができた。

 通路の角を曲がると、正面におみやげコーナーが見えた。その奥に簡易的なテーブルが並んだ喫茶コーナーがあり、私は「コーヒーを飲んでいこう」と言いながらそこに進んだ。
 エレベーターホール前の案内所にいた若い男性店員が私たちに気付いた。案内所のカウンターから喫茶コーナーのカウンターへと慌てて移動した彼は、ぎこちない笑顔で「いらっしゃいませ」と私たちを迎えた。
 喫茶コーナーには客は誰もいなかった。それでも私は敢えて一番奥の隅のテーブルに腰掛け、どうでもいい新潟の景色に目をやった。妻は不安げな表情を浮かべながら、「ねぇ、さっきから何怒ってるの?」と私の真正面に座った。「別に怒ってなんかいないよ」と呟き、テーブルの上に灰皿がないかと探していると、妻は唇を尖らせながら「パンツ、返してよ」と、上目遣いで私を見た。
 そんな妻の背後に、お冷のグラスを二つ手にした店員が近づいてくるのが見えた。それをチラチラと確認しながら「店員が来たぞ……股を開け……」と呟くと、妻は不安げな目を「えっ」と見開きながら後ろを振り向いた。私は素早くテーブルの下で妻のヒールを靴の先でツンツンと突きながら、「いいから、そのまま股を開くんだ……」と命令した。すると妻はその意味がやっと理解できたのか、ソッと前を向きながら下唇を噛んだ。そして背後に迫る店員の足音に脅えながら、テーブルの下でゆっくりと股を開いたのだった。

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「僕はアイスコーヒー。キミは?」と、そう妻に聞いた。妻はカッと顔を赤らめながら、「アイスティー……」と呟き、そのまま下を向いてしまった。
 妻は羞恥に駆られていた。新幹線の時よりも緊張していた。もちろんその店員は、まさか妻がテーブルの下で陰部を曝け出しているとは夢にも思っていないはずだ。しかし、そうわかっていても、やはり寝ている者よりも起きている者の前で露出する方が緊張するらしく、妻はあの新幹線で露出していた時とは明らかに違う羞恥の表情を浮かべ、噛み締めた下唇をブルブルと震わせていた。

「アイスコーヒーをお一つと、アイスティーをお一つですね……」

 そうモタモタと伝票に書き込んでいる店員は、妙にナヨナヨとした二十代の青年だった。その瘦せこけた体と黒縁メガネはいかにもオタクっぽく、絶対に童貞だと思った。
 その真面目そうな青年の顔を見ていると、不意にこの童貞オタク青年に妻のアソコを見せてみたいという衝動に駆られた。貪欲な親父たちに陵辱されて悶えるMな妻も見てみたいが、こんな童貞青年を弄んでいるSな妻も見てみたいと思ったのだ。
 彼が立ち去るなり、「あいつ、キミのオッパイばかり見てたね」と笑うと、妻は私のその笑顔が命令の終わりの合図だと思ったのか、テーブルの下で大きく開いていた股を静かに閉じ始めた。「まだ閉じちゃダメだよ。いいって言うまでちゃんと開いておくんだ……」と、そう言いながら慌ててテーブルの下を覗くと、妻は恨めしそうな目で私を見ながら、今閉じたばかりの股を再び開いたのだった。

 窓の光に照らされた陰毛が、まるで廃墟の工場に捨てられたエロ本のように卑猥だった。黒光りした小陰唇がだらしなく半開きし、その奥で痛々しい赤肉がテラテラと輝いていた。
 私はそこを覗き込みながら、「指で開いてみろ……」とそう命令した。すると、暫くしてタランチュラのように動く十本の指がテーブルの上からゆっくりと降りてきた。二つの手は、そのまま太ももの内側にぺたりと張り付き、親指だけを中心に伸ばした。親指はヌルヌルと滑りながらも、器用にそのどす黒いビラビラを捕らえ、ゆっくりと開いた。透明の汁がネチャっと糸を引き、中から真っ赤に爛れた生肉がヌルっと現れた。それは威嚇するエイリアンのようにグロテスクでもあり、熟した桃のようにエロチックでもあった。

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 剥き出された赤い穴はヒクヒクと小さなしゃっくりを繰り返していた。その度に透明の汁がタラタラと垂れ、肛門までもテラテラと濡らしていた。私はその穴の中にペニスがヌルヌルと動き回る感触を思い出しながらムラムラと興奮していた。そしてその興奮が暴走し、「あの店員、きっと童貞だぜ……そのいやらしいオマンコ、見せてみるか?」と声を震わせると、いきなり妻は「いやよ」と冷たく答え、素早く股をサッと閉じた。背筋がゾッとした。私はこれが怖かったのだ。この、いきなり妻の興奮がピタリと冷めるという事を、何より私は怯えていたのだった。

 そのような状況は過去に何度かあった。私が寝取られに目覚めた頃、妻を熱海の温泉に連れて行ったことがあるのだが、その晩、セックスしながら私は、「ノーブラ、ノーパンの浴衣姿でマッサージしてもらおう」と妻に囁きかけていた。そんな私の囁きに妻は興奮していた。「押入れに隠れながら、キミがマッサージのおじさんにバックからヤられるのを見ているから」と囁きながら腰を振っていると、妻はそのシーンをリアルに想像していたのか、私がそう囁く度に狂ったように悶えていた。

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しかし、いざ本当にマッサージに電話をかけようとすると、妻はいきなり素に戻り、「絶対にヤダ」と激しく抵抗した。
 同じように、私の実家に帰った時もそうだった。セックス中、隣の部屋で寝ている弟に見せつけてやろうと囁きかけては妻をその気にさせたのだが、しかし、いざ隣の部屋の襖を開けようとすると妻はいきなり激怒し、そのセックスは無残にも途中で中断されてしまったのだった。そんなことが度々あったため、私は今回もサウナの玄関でいきなりドタキャンされるのではないかと怯えていたのだった。

 私は(このままではマズイぞ……)と思いながら、慌ててテーブルの下から抜け出した。そして、同じ失敗を繰り返さないためにも、今のうちに徹底的に妻を欲情させておかなければと思いながら、いそいそと妻の隣の席に移動した。
 妻はそんな私を訝しげに見ながら「何?」と首を傾げた。「いや……さっき途中で邪魔されただろ……」と言いながらズボンのチャックを開け、そこからギチギチに勃起したペニスを摘み出すと、妻は店内を見回しながら、「こんな所で出さないでよ、店員さんに見つかっちゃうじゃない」と慌てた。「大丈夫よ、まだ来ないよ……シコシコしてくれよ……」と私は妻の手を握った。すると妻は、「早くホテルに行きましょうよ……」と困惑しながらも、私のそれを力強く握った。

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 妻の手が上下に動き出すと、私の手も自然に妻の股間へと伸びた。最初は「ヤだ」と私の手を振り払っていた妻だったが、しかし私の指先がその巨大に膨張したクリトリスに触れるなり、突然妻は下唇を噛んで俯いてしまった。
 その突起物は、まるでロボットのスイッチのようだった。『弱』のレベルで優しくヌルヌルと転がしてやると、妖艶に腰をくねらせながら鼻を「ふん、ふん」と切なく鳴らし、レベル『強』で激しくコリコリと転がしてやると、腰をヒクヒクと痙攣させては私の腕にしがみ付き、顔を苦しそうに顰めては『んん……んん……』と卑猥に唸った。
 そんなスイッチの強と弱を交互に繰り返しながら指をじわじわと下ろしていくと、指はドロドロと汁が溢れる裂け目にツルンっと吸い込まれた。穴の中は異様に熱かった。ザラザラとする天井に指腹をヌルヌルと滑らせながら、ゆっくり穴の奥へと指を沈めた。丸いブヨブヨとした壁に突き当たると、不意に、思い出横丁のホルモン屋の、脂がたっぷりと付いた小腸を思い出した。

「あの童貞君に、ここをこうして弄らせてみないか」

 そう提案しながら指を回転させ、穴の中を乱暴に掻き回した。ぶちょ、ぶちょ、という下品な音がテーブルの下で響いていた。もはや妻は抵抗する力もなく、その快楽に身を委ねるかの如く、ただただ股をだらしなく緩ませていた。

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「もうダメ……早くホテルに連れてってよ……」

 そう腕にしがみ付いてくる妻の耳元に、「あの童貞くんも一緒にホテルに連れて行かないか……」と囁いた。妻は黙っていた。答えないまま、鼻を「ふん、ふん」と鳴らし、右手に握った肉棒を突然上下にシゴき始めた。その瞬間、私はイケると思った。この無言の手コキが確固たる意思表示であり、今の妻なら、素直にあの青年とセックスするだろうと確信した。
 私は本気で悩んだ。ここであの青年を挑発し、もし青年がその気になればそのままこの全日空ホテルに部屋を取り、そこに青年を連れ込むのだ。サウナまではまだ時間があった。その間、妻にあの童貞青年を性玩具にさせ……

 そんな寝取られもなかなか面白いと思った。私は、本気でそれを実行しようかどうしようか悩みながら、童貞青年を性玩具にする妻の猥褻な姿を想像していたのだった。

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(つづく)

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