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吐泥(へろど)33

2013/06/13 Thu 00:01

 部屋に戻ると、妻はさっきと同じ状態でベッドに潜り込んでいた。
 垂れ流しされているエロビデオを横目に、ソッとベッドに腰掛けた。ベッドには異様な残り香がほんのりと漂い、シーツの所々には真新しいシミが点々としていた。
 その幾つかのシミは黄色かった。この黄色いシミは、恐らくイボ痔から滲み出た膿だろうとそう思った瞬間、醜い豚女の乱れた姿が生々しく蘇り、今までそれを舐めていた私は、思わず「オェッ」と嘔吐きそうになった。
 そんなベッドに腰掛けながら隣のベッドを見た。妻は未だ狸寝入りをしていた。布団に身を潜め、息を殺しながら私の様子をジッと伺っているようだった。
 怒っているだろうか。それとも、まだ興奮しているだろうか。
 そう考えながら、私はそのベッドの膨らみに手を伸ばすことに躊躇していた。まだ興奮が冷めていないなら、妻は私の手を素直に受け入れてくれるだろうが、しかし、もし怒っているとなると、当然それは拒否されてしまうからだった。
 時間がなかった。十二時まであと四十分しかなく、もし今ここで拒否されれば、もはや妻の興奮を呼び戻すことは不可能となり、今夜のサウナ計画は諦めざるを得ないのだ。
 もし、あのまま事が上手く進んでいれば、全てが上手く行くはずだった。そう思うと、改めて豚女のあの醜い顔が憎たらしく思えてならなかった。
 あの時妻は、私の射精シーンを見ながらオナニーをしていたのだ。あの時あの勢いのまま妻の布団を剥ぎ、妻のそのヌルヌルに濡れた陰部をネトネトと舐めてさえいれば、その延長戦でサウナに連れ込む事が出来たはずなのだ。
 それなのに、あの豚女はそこに水を差した。せっかく上手く行きそうな雰囲気の中、突如あの豚女は反逆し、せっかくの雰囲気を台無しにしてしまったのだ。
 良かれと思ってした事が仇となった。私と他人女との性交を妻に見せつけ、それによって妻にネトラレの異常興奮を与えておきながら、そのままサウナに連行しようと企んでいた私の作戦は、あの一匹の豚女の反逆によって暗礁に乗り上げようとしていた。
 このままではいけないと焦っていると、ふと、垂れ流しになっていたエロビデオが目に飛び込んできた。
 それは、いわゆる熟女系のレ◯プモノだった。三十半ばと思われる普通の主婦が、近所のおじさんらしき男にズボズボされていた。

ウツボ153

 そのおじさんは、強引に開いた股の中で激しく腰を振りながら、泣き喚く主婦に囁いていた。

『奥さん、あんたホンマはスキモンなんやろ……いつも大人しそうにしてるけど、ホンマはあんた、アレが好きで好きで堪らんのやろ……知ってるでぇ……毎晩毎晩聞こえて来んのや、あんたのいやらしい声がな。昨日もヤっとったやろ、あんた、いくぅ、いくぅ、言うて泣いとったがな。ぜーんぶ聞こえとんのやでぇ……ワシな、あんたのあのいやらしい声聞きながら、いつもセンズリしとんねん。あんたがイク時な、ワシも一緒に射精しとんねん……』

 おじさんはそうブツブツと呟きながら乱れる主婦を見下ろし、「ほれ、ほれ、もっと泣かんかい」と激しく腰を振りまくっていた。
 思わずそのおじさんの演技とは思えぬ卑猥さに見入ってしまっていた私は、いつしか勃起していたペニスを強く握り締めていた。

『あああああ、堪らんわ、奥さんのこのオメコ。突けば突くほどキュンキュンと締め付けてきよるわ……奥さん、あんたホンマもんのスキモンやったな、こないしてオメコをキュンキュンさせるのは、余程のスキモンやないとできへんでぇ……どや、ワシのチンポもなかなかのモンやろ、あんたの旦那はんより大っきいやろ。こんなチンポが欲しかったんちゃうか、ワシみたいな男にこうされたいと、いつも思っとったんちゃうか、知ってるでぇ、わかっとるでぇ……』

 おじさんはそう囁きながらガンガンと腰を振っていたが、しかし、そんな自分の囁きに刺激されたのか、囁きの途中でいきなり「あかん」と顔を顰め、素早くペニスを抜いた。
 おじさんは、ギトギトに濡れ輝く真っ黒な肉棒を慌てて握りしめた。そして、しゃがれた声で「もう我慢でけん、とりあえず一発抜いとくわ」と唸ると、肉棒をシゴきながらペチペチと湿った音を響かせ、そのベロリと捲れた無残な膣に向けて大量の精液を飛ばしたのだった。

ウツボ154

 そんな射精シーンに私はクラクラと目眩を感じた。おじさんの精液は、スキモノ奥さんの膣だけでなく、私の脳にも勢いよく迸っていた。
 私はペニスを握っているだけだった。まだそれをシコシコとシゴいてはいないのに、それでも私は、そのシーンを見ただけでイキそうになっていた。
 私は慌ててペニスから手を離した。超敏感となっていたペニスは、ヒクン、ヒクン、と痙攣し、もはや指先でツンと突いただけで射精しかねないほどに一触即発の状態となっていた。

(治れ、治れ……ここで出してしまうのは勿体ないぞ……あんなおじさんでイクなんて勿体なさすぎるぞ……)

 そう思いながら天井を見上げた。下唇をギュッと噛み締めながら、昨年他界した親父の顔を思い出し、湧き上がるマグマを必死に治めようとしていた。
 すると、ふと横顔に突き刺さるような視線に気づいた。サッと横目で隣のベッドを見ると、掛け布団の隙間からジッと私を見ている妻と目が合った。
 その瞬間、私は反射的に獣と化した。そのシーンを見られていたという恥ずかしさから私は自暴自棄に陥り、お前もあのスキモノ奥さんのようにレ◯プしてやると心で叫びながら妻に襲いかかった。
 ガバッと掛け布団を剥ぐと、その勢いに驚いた妻は、一瞬体をキュッと硬直させた。その乱れた浴衣姿に強烈な欲情を覚えた私は、無意識のうちに妻の細い腕を乱暴に掴み、硬直させている体を強引に開かせようとした。

「イヤッ」

 妻はそう小さく叫びながら、その手を必死に振り払おうとした。

「何がイヤだだ、スキモノ女のくせに」

 まるであのおじさんが取り憑いたかのようにそう唸ると、私は嫌がる妻の浴衣を強引に脱がそうとした。

ウツボ155

 しかし、あのエロビデオのおじさんのように、事は簡単には進まなかった。妻の抵抗は思った以上に激しく、まるで釣り上げられた魚のようにベッドの上を暴れまわった。
 まさかここまで嫌がるとは思ってもおらず、そのあまりの抵抗に思わず怯んでしまった私は、この後のサウナ計画に差し支えてはマズイと思い、慌ててその手を離した。
 妻は半泣きの表情を浮かべながらも、無言でせっせと乱れた浴衣を整え始めた。
 それを無言で見下ろしていた私と妻との間には、重たい空気がどんよりと漂っていた。
 このままでは最悪な状況になる。そう思った私は、一転して表情を和らげると、そっと妻の顔を覗き込みながら「何を怒ってるの?」と猫撫で声で聞いた。
 妻は、サッと私から顔を背けた。そして怒ったような、拗ねたような表情を浮かべながら浴衣の帯をスルスルと腰に回し、「さっきの女の人はどうしたの……」とポツリと呟いた。

「なんだ、あの女のことを怒ってるのか……」

 私はそう微笑みながら、妻のベッドの端に静かに腰を下ろした。

「あれは偶然拾った風俗嬢だよ。ロビーでさ、客に逃げられたから買ってくれってしつこく頼まれちゃってさ、しょうがなく買ってやったのさ……っていうか、そんな事で怒ってるの? 風俗なら浮気してもいいって、いつも言ってるじゃないか」

 すると妻は「そうだけど……」と、一瞬弱気になったが、しかしすぐにキッと私を睨みつけ、「だからと言って、わざわざ私が寝ている横でやらなくてもいいじゃない」と唇を尖らせた。
 そんな妻の顔を見つめながら、(……そう言いながらも、お前は私と風俗嬢のそれを見ながら、こっそりオナニーしていたじゃないか……)と心の中で呟き、フッと鼻で笑った。そして浴衣の裾から伸びる太ももにソッと手を置きながら、「知ってるんだよ」と妻の目を覗き込み、もう一度フッと鼻で笑ってやった。
 そんな私の笑みに何かを察したのか、妻は慌てて私から目を逸らした。動揺しているのか、いきなりベッドの下に落ちていた丹前なんぞを摘み上げ、わざわざそんな物を羽織りながら、「なにを知ってるのよ……」と小声で呟いた。

「オナニー……してたよね……」

 そう笑うと、一瞬妻の顔が真っ赤に火照った。妻は慌てて掛け布団を引き寄せ、それを頭からかぶりながらドサッとベッドに横たわると、その薄っぺらい羽毛布団の中で「わかんない」と答えた。
 そんな妻の羞恥に駆られた姿に、私は堪らなく欲情を感じた。再びヒクヒクと痙攣し始めた肉棒を握りしめ、我慢汁が溢れる尿道に指先をヌルヌルと滑らせながら、もっともっと妻に羞恥心を与えてみたいという突発的な欲望に身震いした。
 もう片方の手を布団の中に潜り込ませた。指先に膝を捕らえ、そこから太ももへとゆっくり指を滑らせながら、「私がいない間、変態ビデオを見ながらローター使ってたよね……」と囁いた。
 指は太ももの付け根に到達した。下着のラインに沿って恥骨へと登ると、そこに指先でゆっくりと円を描いた。
 妻は抵抗しなかった。まるで不審な侵入者にナイフでそうされているかのように、布団の中で身動きひとつせず息を殺していた。
 下着に包まれた恥骨には、短い陰毛がプツプツと突き出していた。そんな恥骨に指で円を描きながら、私はその指を上に進めようか下に進めようか悩んでいた。
 下に行けば、そこは卑猥なヘドロがドロドロと溜まる底なし沼だった。そこに下れば、たちまち私の指はヌルヌルと根元まで引きずり込まれ、更にもう一本、また更にもう一本と、全ての指を飲み込まれてしまうであろう。
 そう思った私は、敢えてその沼を避け、指を上へと進ませた。もう少し妻を焦らしておいてから、その快楽の沼の中にゆっくりと陥ろうと思ったのだ。
 そんな私の指は滑るようにしてヘソを通過した。ブラジャーを優しく剝ぎ、ポッテリと膨らんだ柔肉の上にピーンっと突き出している乳首をキュッと摘むと、まるでトランジスターラジオの音量調整をするかのようにそれをクリクリと回した。

ウツボ156

 クリクリが激しくなるにつれ、妻は腰を捩らせ始めた。一瞬、妻は私の指から逃れようとしているのかと思ったが、しかしそれは、逃れようとして腰を捩らせているのではなく、快楽に身を捩らせているのだと気づいた。
 なぜなら妻は、いつしか布団の中でハァハァと呼吸を荒くし、ギュッと閉じた太ももを、ひっきりなしにスリスリと擦り合わせていたからだった。
 いい具合になってきた。そう細く微笑んだ私は、乳首を摘む指の力を更に強めながら、「私とあのデリヘル嬢がヤッてるのを覗き見してたよね……」と呟いた。

「寝たふりしながら、ペニスがオマンコにズボズボしてるのをソッと見てたよね……ペニスから精液がビュッビュッと飛ぶのも、しっかりと見てたよね……」

 妻は無言のまま布団の中でモゾモゾと身を捩らせていた。

「それを見ながら……どこを触ってた?」

 そう聞くなり、一瞬、モゾモゾしていた妻の動きが止まった。
 今妻が、布団の中でどんな表情をしているのかが手に取るようにわかった。

 確かに、自慰を誰かに目撃されるというのは、この世の終わりだと思うくらいに恥ずかしいことだった。
 実際、私もそうだった。今から三十年前、私もそのシーンを担任の教師に目撃された一人だった。
 それは、誰もいない放課後の5年2組の教室での出来事だった。全裸で水谷昌代の机に座った私は、シコシコとペニスをシゴきながら、「ダメ、やめて、いや」などと、女声で口走っていた。その時点で、すでに担任の男性教諭に見られていたのだが、不覚にも私はそれに気づかなかった。
 まさか担任に見られているとは思ってもいない私は、全裸のまま水谷昌代の机の上に腹這いになった。そして水谷昌代の机の中に転がっていた鉛筆のキャップ(キキララ)を摘まみ出すと、「ダメ、本当にダメ、お願いやめて」などと叫びながらそれを肛門に挿入し、そのまま水谷昌代の机の上に大量の精液を吐き出したのだった。
 例えば、それをこっそり覗き見されていたというだけなら、まだ救いようがあったが、しかしその担任は、それをこっそりと覗くだけには止まらず、まだ私の肛門にキキララが突き刺さっている状態で、いきなり「コラッ!」と怒鳴りながら教室に入ってきたため、これはもう一寸の余地も救いようがなかった。
 あの時の羞恥は、三十年経った今でも忘れることができない羞恥だった。その後も、何度か変態奇行を他人に目撃されたりしてきたが、しかし、あの時の羞恥には足元にも及ばなかった。
 どうしてそれが、これほどまでに私に羞恥を与えたかというと、やはりそれは、そのネタがあまりにも醜かったからだった。
 その水谷昌代という女の子は、はっきり言ってクラスで一番のブスだった。デブでバカで鈍臭く、男子達から、ズバリ『ウ◯コ』とアダ名されていたほどの化け物系だった。
 その当時から、既に変態の兆しが表れていた私は、学校一の美人と言われていた2組の清水恵子よりも、おっぱい星人とアダ名されていたグラマーな加賀優子よりも、その化け物のような水谷昌代にエロスを感じていた。水谷昌代ならば、どんな事でもさせてくれるのではないかというリアルなエロスを感じていたのだ。
 だから当時の私のズリネタは、いつも水谷昌代だった。水谷昌代を犯したり、水谷昌代に犯されたりする妄想を常に抱きながら、高度な自慰に耽っていたのだった。
 そんな水谷昌代を対象とした自慰は、わかる人にはわかってもらえるが、わかってもらえない人には全くわかってもらえないはずだった。その担任教師も、それがわからない部類の正常人であり、だからこそ私は、水谷昌代というゲテモノをネタにしたオナニーを彼に見られた事で、凄まじい羞恥に襲われたのだった。

 きっと、今の妻も、あの時の私と同じ羞恥に襲われているはずだった。オナニーしていた事が私にばれており、しかもそのオナニーのネタはあの豚女だからだ。
 そんな妻の羞恥心を更に引き出すかのように、私は、その動きが止まった布団の膨らみに向け、意味ありげに「ふふふふっ」と笑ってやった。

「どこを触ってたんだ……私とあの化け物のような女がセックスしているを見ながら、お前はどこを弄ってたんだ……」

 そう笑いながら、いきなりその掛け布団を剥いだ。
 ガバッという音と共に現れた妻の顔は、まるで長距離マラソンを完走した直後の選手のように、真っ赤に火照っていた。
 私は、妻の浴衣の裾を素早く捲ると、「ここを弄ってたよな」と言いながら、いきなりクロッチに指を這わせた。
 案の定、クロッチはじっとりと湿っていた。そこに指をぐりぐりと押し付けると、その中に溜まっているヘドロが、グジョグジョと卑猥な音を立てるほどだった。
 そんな指の動きに妻は抵抗しなかった。凄まじい羞恥と、それによって湧き上がる快感に脳を掻き回されてしまった妻は、もはやアウシュビッツの収容所で、陰部を剥き出しにしながら行進しているユダヤ人のように無気力になっていた。
 ぐったりとしたまま天井を見上げている妻に、「全部見てたんだよ」と笑いかけながら、白いパンティーを敢えて片方だけ脱がした。
 左足にぶら下がったパンティーのクロッチがペロリと捲れ、そこに染み付く卑猥な汁がテラテラと濡れ輝いていた。
 力の抜けた太ももをゆっくりと開くと、それと同時に赤黒いワレメがヌチャッと糸を引いて口を開けた。

「凄く濡れてるね……」

 そう笑いながらそのワレメに指を這わすと、妻がハッと息を吸うと同時に、私の指はツルリと飲み込まれた。
 その穴の中は異常なほどに熱く、まるで出来立ての中華飯のあんかけが注入されているようだった。
 その中をクチャクチャと指で掻き回すと、その指の動きに合わせ、妻の呼吸が、ハァ、ハァ、ハァ、と荒くなってきた。
 私は真っ赤に火照った妻の顔をソッと覗いた。
 そして、まるでどこかの性感マッサージ師のように、「ここをこうすると、もっと気持ちいいでしょ」などと、いやらしく微笑み、もう片方の手の指でクリトリスをヌルヌルと転がしたのだった。

ウツボ157

(つづく)

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