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雌豚肉便器1

2013/06/15 Sat 00:00

「君は、顔はブスだが、体はいい」

 会社帰り、駅の改札口を出るなり突然背後からそう声をかけられた。
 振り返ると五十半ばのスーツを着た中年男が、何やら怒ったような顔をしながら恵美子を睨んでいた。
 全く見覚えのない人だった。
 その見ず知らずの中年男に手を引かれ、駅裏にある古いビジネスホテル『あらや』に連れて行かれた。
 恵美子は抵抗しなかった。そこに抵抗する理由は何もなく、恵美子は素直に男に従ったのだった。

 ベッドとソファーだけが置かれた狭い部屋だった。
 白い壁紙はタバコのヤニで茶色く染まり、クリーム色のカーペットにはコーヒーをひっくり返したかのような大きなシミが広がっていた。
 男は恵美子をベッドに座らせた。自分はそのベッドの真正面に置いてあったソファーに腰を下ろし、鋭い眼光で恵美子を睨みながら、「歳はいくつだね」と聞いてきた。

「26歳です……」

 そう恐る恐る答えると、男は矢継ぎ早に「勤務先は」と聞いてきた。

「……不動産の事務をしてます……」

「君はマゾだな」

 驚きながらそっと顔を上げると、男は銀縁眼鏡の奥で目を座らせながら、「雌豚だろ」と低く呟き、自分で自分の股間をスリスリと撫で始めたのだった。

肉便器1

 確かに恵美子にはマゾ的な性癖があった。
 というか、今までにSMプレイというものをしたことがないため、本当に自分がマゾなのかどうかはわからなかったが、しかし、オナニーをする度に、いつも誰かに乱暴に犯されている想像ばかりしていたため、恵美子は自分をマゾだと思い込んでいた。
 恵美子はブスだった。性格も暗く、友達もおらず、いつも一人だった。
 合コンや飲み会など一度も誘われたことはなく、街でナンパされる事もなければ、出会い系サイトに電話をする勇気もなかった。
 だから当然彼氏はいなかった。今までに付き合った男は一人もいなかった。

 それでもセックスはそれなりに熟していた。
 そんな恵美子に言い寄ってくるのは、決まって加齢臭漂うオヤジたちばかりだった。
 恵美子は、会社の上司たちから性処理女として扱われていた。上司と言っても、そのほとんどがウダツの上がらない平社員ばかりだったため、それは不倫などといったロマンチックなものではなく、ただ単に風俗嬢代わりに利用されているだけだった。
 オヤジたちは、すぐにヤらせてくれる恵美子を肉便器と呼んでいた。ヤリたくなったら恵美子をボイラー室やトイレなどに連れ込み、まるで小便をするかのようにちゃっちゃっと処理していた。
 だから彼らは、共通して恵美子の事を肉便器と呼んでいたのだが、それでも恵美子は、そんな薄汚いオヤジたちの身勝手なセックスに喜びを感じていた。
 まともに愛撫されることはなく、いきなり入れて、擦られて、そして勝手に射精されるといった無残なセックスでも、男運に恵まれない恵美子にとっては、その肉棒は唯一自分を女として認めてくれる物体だった。
 だから恵美子は、例え自分が性処理用の肉便器として利用されているとわかっていても、荒々しくピストンする肉棒の動きや、そこから吐き出される精液の温もりに女としての喜びを感じ、世間一般の女たちのように喘ぎ悶えていたのだった。

 そんな恵美子だったから、この見ず知らずの中年男に突然声を掛けられ、強引に腕を引っ張られても、抵抗することなく黙って付いてきた。
 恵美子は常にセックスがしたかった。例えその相手が薄汚いオヤジであろうと変質者であろうと、自分を女として認めてくれるなら誰でも良かったのだ。
 偶然この日も、恵美子はアパートに帰ってからオナニーに耽る予定でいた。
 それは、今日会社で誰も恵美子を使用してくれなかったからだった。
 そんな日は、いつか庶務課の遠藤さんがプレゼントしてくれた、あの巨大ディルド『サスケ』を使うのだ。
 そして恵美子は明け方まで自分を慰めるのだった。

肉便器2

 その日も、一人寂しくオナニーに耽る予定だった恵美子にとって、突然現れたこの中年男は、ある意味ひとつのサプライズだった。
 電車に揺られながら、誰の肉棒でも構わないから入れて欲しいと陰部を疼かせていた恵美子には、この中年男の誘いを断る理由は何一つなかったのだった。

 タバコ臭い部屋には、中年男がズボンの上から股間を摩っているスリスリという音だけが響いていた。
 そんな中年男の股間を見ていると、そこがみるみる硬くなっていくのがわかった。
 中年男は、わざとそこを恵美子に見せつけようと股を大きく広げていた。
 そこには、見るからにコリコリとした肉の棒がくっきりと浮かび上がっていた。
 中年男は、その膨らみを指で上下に撫でながら、「私は、瞬時に変態を見抜くパワーを持っているんだ」と呟いた。
 そして不敵に唇の端をニヤッと歪め、「君は変態だろ」と聞いてきたのだった。

 確かに恵美子は変態だった。それは自分でもわかっていた。
 それを恵美子が自覚したのは、今から二ヶ月ほど前だった。真夜中にどうしても肉棒が欲しくて堪らなくなり、近所の銭湯のガレージで飼われていた大型犬と交尾してしまった時からだった。

 その犬は恵美子に懐いていた。それは、朝の出勤途中、必ずそこで足を止めては、戯れてくる犬の首下や腹などを撫でてやっていたからだった。
 そんなある時、いつものように犬の腹を撫でてやっていると、犬の股間からヒクヒクと勃起した真ピンクのペニスが飛び出している事に気付いた。
 恵美子は嬉しくなった。こんな犬畜生でも私を女として見てくれいるのだと思うと、嬉しくて堪らなかった。
 だから恵美子は、それに答えてあげようと、腹を撫でるふりをしてペニスに指を伸ばした。
 そのペニスは人間のサイズとほぼ変わらず、亀頭らしきものもちゃんと付いていた。
 そのヌルヌルと滑った亀頭を指で摘み、人間と同じようにシコシコと上下にシゴいてやると、犬は嬉しそうにハァハァと荒い息を吐きながら、寝転がったまま腰をカクカクと動かした。
 そしてすぐにそこから真っ白な精液をピュッピュッと噴き出し、恵美子の手を汚したのだった。

 そんな事があったからか、その日、真夜中にどうしても肉棒が欲しくて堪らなくなった恵美子は、すぐさまあの犬を思い出した。
 さっそく恵美子は、ミニスカートにノーパンという姿で夜の闇に紛れた。息を殺しながら銭湯のガレージに潜り込み、ぐったりと寝ている犬に忍び寄った。
 犬は、恵美子に気づくと、狂ったように尻尾を振りながら起き上がった。
「よし、よし」と囁きながらも犬の身体中を撫で、そのままゆっくりと股間に指を忍ばせた。
 毛の中に潜り込んでいたペニスは、まるで煮込んだ麩のようにフニャフニャに萎れていた。しかし、そこばかり集中的に摩ってやっていると、次第にそれはコンニャクのように固まり始め、そしてすぐにシャウエッセンのように硬くなった。
 それをゆっくりシゴいてやった。犬は自らそこに仰向けになり、もっとシゴいてと言わんばかりにそれを剥き出してきた。
 毛だらけの皮の中から真ピンクに輝く肉棒がヌッと伸びていた。
 恵美子はそれをシコシコとシゴきながらそこに顔を埋めた。
 まるでチュッパチャップスを舐めるようにしながら舌で皮を剥いていくと、まるで鰻が穴から滑り出すかのようにして真ピンクの肉棒がヌルッと飛び出した。
 ズルムケにされたその痛々しい真ピンクの物体からは、ホワホワと湯気が上がっていた。恥垢らしき白いカスが大量に溜まり、腐ったハマグリのような異臭がムンムンと漂っていた。
 異様に生臭いペニスだったが、しかし、いつも恥垢だらけの包茎ペニスをオヤジたちにしゃぶらされていた恵美子には、その生臭さは然程苦ではなかった。
 だから迷うことなくそれを口内に含み、いつもオヤジたちにしているように、ブジュブジュと音を立ててしゃぶってやった。
 そうしながらも恵美子は、コンクリートの床に両膝を立て、捲れ上がったミニスカートの中から大きな尻を突き出した。
 犬のペニスをしゃぶりながら、尻の谷間に指を這わせた。パックリと剥き出された陰部は驚くほどに濡れており、指先でちょっと触れただけで、まるで吸い込まれるかのように指が滑り込んで行った。
 ヌルヌルの穴の中を指で掻き回しながら、この穴の中に、どうやって犬のペニスを入れようかと悩んでいた。
 すると突然、犬がガバッと起き上がった。コンクリートの床に爪をカチカチと鳴らしながら足踏みをし、恵美子をじっと見つめながらハァハァと荒い息を吐いていた。
 犬は、まるで恵美子の心を察したかのように、尻を突き出している恵美子の背後へと回った。そして尻の谷間に鼻を押しつけ、濡れた性器をクンクンと嗅ぎまわると、その生暖かい舌でそこをベロベロと舐め始めたのだった。
 今まで、散々オヤジたちの性処理に使われながらも、まともに愛撫された事のなかった恵美子は、素直にそのクンニに感動した。例えそれが獣だとしても、インサートの前に優しくクンニされた事など一度もなかった恵美子には、嬉しくてたまらなかった。
 強烈な欲情を覚えた恵美子は、その大きな尻を卑猥に揺らしながら、まるで人間の男に言うかのように、「入れて下さい、入れて下さい」とペニスをねだっていた。
 揺れる尻に誘発されたのか、犬は慌てて両前足を恵美子の尻の上に乗せた。そして、ハァハァと荒い息を吐きながら腰をコキコキと振り始め、恵美子の尻肉にペニスをツンツンと突き立ててきた。
 恵美子は素早く両手を後ろに回し、尻肉を大きく開いた。そして尻の角度を微調整しながらそのヌルヌルとした突起物を性器に押し付けると、そのまま一気に腰を落とした。
 犬のペニスは、何の障害もなく穴の中へとツルンっ滑り込んだ。
 それが入った瞬間、雌犬のごとくコンクリートの床に這っていた恵美子の全身にジーンっと痺れる快感が走った。
「もっと、もっと、もっと激しくしてください」
 背後でコキコキと腰を振りまくる犬に、冷たいコンクリートの床に顔を押し付けながらそう呻いた。
 惨めだった。こんなに惨めなセックスは初めてだと、恵美子は獣にガンガンと攻められながら思っていた。
 それは、営業課の田辺さんに、居酒屋の裏のゴミ捨て場で、生ゴミにまみれながら犯された時よりも屈辱だった。夜間の道路工事のおじさん達に、汗臭いダンプの中で集団でレ○プされた時よりも、高砂公園のホームレスに肛門を舐めさせられた時よりも、このセックスは強烈な屈辱を与えていた。
 その屈辱の理由は犬に対してではなかった。こんな獣のペニスで感じてしまっている自分への嫌悪感だった。
 しかし、そんな嫌悪感が膨らめば膨らむ程、その快感は激しく恵美子を襲った。
 それに気づいた時、ふと、自分はやっぱりマゾなんだと思った。犬畜生に犯されながらもこんなに感じてしまっている自分は、肉体的精神的苦痛に喜びを感じる真性の被虐願望者なんだと確信した。

(私は変態だ。ブスでデブで気持ちの悪い変態女なんだ……)

 そう自分を責めながらも、恵美子の脳は犬のペニスに溶かされていた。
 そして断続的に続く犬の射精を膣奥に感じながらも、その度に自分も何度も何度も絶頂に達し、獣と化していたのだった。


 そんな変態行為を夜な夜な密かに行っていた恵美子は、この見ず知らずの中年男に、いきなり「君は変態だろ」と図星を衝かれ、激しく動揺していた。
 いつも会社のオヤジたちからは、「雌豚」や「肉便器」などと罵られながら犯され、ある時には、「気持ち悪い女だ」などと顔を顰めながらペニスを入れられ、またある時には、「こんなバカ娘を持つ親の顔が見てみたいもんだ」などと言われながら中出しされていた。
 今までオヤジたちには、散々酷い事を言われながら肉便器にされてきたが、しかし、お前は変態だろとその胸の内を見透かされた事は一度もなかった。
 それはオヤジたちが、恵美子は嫌々ながらも仕方なく皆の肉便器にされていると思っていたからだった。そのオヤジたちは、恵美子が肉便器にされている事に喜びを感じているとは思ってもいなかったのだ。
 だからこの時、いきなり図星を衝かれた恵美子は激しく戸惑った。今まで密かに隠し持っていた変態性欲を、まだ出会ってから三十分も経っていないこの初対面の中年男に不意に暴かれ、動揺を隠せずにいた。
 そんな恵美子の目を中年男はグッと覗き込みながら、まるで念を押すかのように、「君は変態だよな」ともう一度聞いてきた。
 内面を無残に抉られた恵美子は、何も答えることができないまま、ただただ項垂れて震えていたのだった。

(つづく)

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変態

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