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嫉妬狂1

2010/05/21 Fri 09:55

嫉妬狂1




               1

駅の外れにポツンとある古びたビジネスホテル。
ロビーに入った石塚は新聞を手にすると、ロビーの隅にあるソファーに腰を下ろした。

小さなエレベーターから、なにやら騒々しい機材を手にした男達がドヤドヤと降りて来た。
その中のスーツを着た男が「どーも、撮影は終了しましたから」とフロントに声を掛けると、フロントの奥から「毎度」という返事が聞こえ、その撮影隊らしき男達は、照明やカメラといった機材を担いではドヤドヤとホテルを出て行ったのだった。

ロビーの隅でそれを見ていた石塚は、噂通りのホテルだな、と新聞を眺めながらそう思った。

このビジネスホテルは一般の利用客は少ない。
このホテルの顧客は、主にデリヘルの客が占めており、その他はAVの撮影や乱交パーティー、スワッピングや素人撮影会まで夜な夜な行なわれている、と、そんな噂のホテルだったのだ。

石塚は付けていたマスクを少しズラした。
変装用にと付けているマスクなのだが、しかしそのマスクから熱い息が洩れては眼鏡を曇らせてしまい、非常に見にくくなってしまうのだ。
しかも、その眼鏡も変装用の眼鏡であり、慣れない眼鏡と妙に息苦しいマスクを付けた石塚は、ロビーに知り合いがいない事を確認すると、少しだけマスクをズラしては新鮮な空気をおもいきり吸い込んだのであった。

石塚がここまでして変装しなければならないのには理由があった。

石塚は、いわゆるエリートサラリーマンで、有名大学を卒業後、世界的にも有名な大手電気メーカーに入社するや否やトントン拍子に出世をし、48才という若さでは異例の重役ポストに就いていた。
そのような立場の石塚が、このような悪名高きホテルのロビーにいる事が会社に知れたら、たったそれだけでも間違いなく石塚の出世は打ち止めとなり、ましてこれから会おうとしている人物たちとの交流が会社に知れたら、出世の打ち止めどころか下手をしたら左遷なんてこともありうるのだ。

中学、高校、大学と、死に物狂いで勉強し、やっと入社した会社では過労死寸前まで頑張って手に入れた地位である。
どんな事があってもこの地位を手放してなるものかと思いながらも、しかし石塚は、そんな危ない橋を渡ってまでもこのホテルに来てしまったのであった。


スーッと自動ドアが開き、だらしのないオンナがヒールをカツカツ音立てながらロビーに入って来た。
ロビーの隅で慌てて新聞で顔を隠す石塚をチラッと見たオンナは、石塚から3つ離れたソファーにドスンと腰を下ろすと、まるでミラーボールのようにキラキラと輝く下品なハンドバックの中から煙草を取り出した。

デリヘルか?・・・いや、もしかしたら有名なAV女優かも知れんぞ・・・

立場はエリートであっても、根は結構オバカな石塚は、その好奇心から、新聞をチラッとズラしてはオンナの顔を覗き見した。

鶏ガラのような顔をしたオンナだ、と、石塚は思い、見る事さえも汚らわしいとまた新聞を元に戻す。

するとまたしても自動ドアがスーッと開いた。

男が2人、ロビーをキョロキョロしながら入って来た。
1人は生地がタラタラになった安物のスーツを羽織り、もう1人は、場外馬券場にでもいそうな薄汚れたおっさんだ。

新聞の隙間から2人を見た石塚は、その場外馬券場にいそうな男が被る真っ赤な帽子を見るなり、バサッと新聞を隣りのソファーに放った。

すかさず「あっ」とタラタラスーツの男が石塚を指差した。
赤い帽子の男がスタスタと石塚に近寄りながら「モリタさんですか?」と、少し関西訛りの口調で聞いて来た。

石塚はマスクを整えながらコクンと頷いたのだった。


               2


フロントから鍵を受け取った3人は、狭いエレベーターへと乗り込み、3階の303号室に潜り込んだ。

そこで初めて赤い帽子の男は帽子を脱ぎ、「松ヶ崎ですぅ」とニヤケながら石塚に挨拶をした。
石塚もマスクを取り「森田です」と挨拶すると、タラタラのスーツを着た男がダブルベッドにドスンと尻餅付きながら「青木ちゃんでーす」と阿呆のような挨拶をした。

「なんか、モリタちゃん、固いなぁ~。もっとリラックスして、リラックス」
実は先祖が馬だったんです、と告白されても、何の疑いも持たず「だろうねぇ」と頷いてしまいそうな、それほど馬そっくりな顔をした松ヶ崎が、関西人独特の馴れ馴れしい口調でそう笑う。

「そうそう。固いのはチンポだけでカンベンして」
7年前にスーパーのイベント広場で開催されていた「倒産品大特価セール」で、「1着2000円!」と値札が付けられた、中国産だとすぐにわかる安物のスーツをタラタラに着込んだ青木が、そう言ってケラケラと笑った。

2人とも年齢は30代だ。
社会的にも成功者とは思えない。

石塚は、本来ならば口をも聞かないような相手だったが、しかし、社会的には石塚の方が上でも、コッチの世界では彼らの方が先輩である。
そう思った石塚は、別に笑いたくもないのに「そうですね」などと答えながら「ふふふふ」とウソ笑いを浮かべ、先輩である彼らに敬意を示したのであった。


この2人と石塚が出会ったのは、石塚が以前からこっそり見ていた「妻レンタルのTATAYA」というマニアックなサイトがきっかけだった。
このTATAYAというのは、「♪ネットで借りてぇ~ホテルに届く~自宅へ返却~♪」というふざけたCMが有名な、いわゆるスワッピング斡旋のサイトで、そこに「単独さん募集」というコーナーがあるのだが、「寝取られ」に異常に興味を持っていた石塚はいつもその掲示板をチェックしていた。

その「単独さん募集」の掲示板でこの2人と出会ったのだが、とたんにこの2人と意気投合した石塚は、さっそくこの2人と相談の上、「寝取られ願望夫」である升田氏が募集している「セックス鑑賞会」に3人で応募し、そして見事3人揃って採用という事になったのだった。

しかし、石塚というのは「寝取られ」に異常なる興味を示しているのであり、「寝取り」にはそれほど興味を持っていない。
自分の愛する妻が他人に汚されたいという願望と、他人が愛する妻を汚したいという願望は、素人から見れば紙一重ではあるが、しかし、マニアからすれば、それは右翼と左翼ほどの違いがあるのだ。
なのにどうして石塚は「寝取られ」ではなく「寝取り」に応募したのか。

それは石塚のその慎重な性格と、その重く伸しかかった立場が原因だった。
妻をまだ一度も貸し出しした事のない石塚は、たとえその願望はどれだけ大きくとも、「まずはしっかりと安全性を確認してから」、という慎重論、つまり、エリートという世界で身に付いた危機管理ともいうべきものが石塚の中で作動し始め、それをしっかりと確認してからではないと妻は貸せない、と、日頃からそう考えていた。
そんな石塚は、実際に「寝取られ」の現場を調査しなければならないと思った事から、今回の「第8回升田妻寝取られ会」に応募したというわけだった。

「それにしても升田さん、遅っせぇよな・・・」
タラタラスーツの青木がベッドの上で携帯電話を開きながらそう呟いた。

「やはり、升田氏が到着する前に、風呂に入っておいた方がよろしいのでないでしょうか・・・」
ド素人の石塚だったが、しかし昨夜はTATAYAのサイトに書いてある「単独の心得」を隅から隅までよく読み、しっかりと勉強して来ていた。

「あぁ、モリタさんは単独初めてだったもんね・・・」
松ヶ崎は再び赤い帽子を深々と被りながら、窓際のソファーに腰を下ろしてはニヤニヤと笑った。

「ええ。ですから、昨夜、『単独の心得』をしっかりと読みまして、その第十三条に書いてあります『単独は速やかに入浴し、全裸にて夫婦を待つべし』を実行するべきではないかと思ったのですが・・・なにか間違っていましたか?」

石塚が松ヶ崎にそう尋ねると、ベッドの上で携帯を見ていた青木がケケケケケケッとツバを飛ばして笑った。

「いや間違ってないよ。それが単独としてのマナーだよね・・・」
松ヶ崎はマイルドセブンを唇に喰わえながらそう言い、青木の馬鹿笑いを打ち消した。

「でもねモリタさん。まだ、私達は升田さんの単独をヤルとは決まってないんですわ・・・」
松ヶ崎はそう言うと煙草に火を付けた。

「・・・と、いいますと?」

石塚が赤帽師の松ヶ崎にそう聞くと、ベッドで寝っ転がった青木が口を挟む。

「結局さ、アレだよ、升田さんは奥さんの写真公開するのイヤだからって、現地で現物見せるって事に決まっただろ、って事は、まだ俺たちは升田さんの奥さんがどんな人か知らないわけで、単独ヤルかヤらないかは現物見てから決めねぇとヤバいのよ。スッポンポンになって待っててさ、やってきたのがバケモンみてえなババアだったら、大変だろ」

青木はそう言うと、またケケケケケケッと奇怪な声を出して笑った。

こいつらかなり馴れてるな・・・と、石塚は感心しながらも、しかし、こんな下品なヤツラ、特にこの青木とか言うボンクラにだけは死んでも自分の妻は抱かせたくはないと、そう強く思っていたのだった。

「ところで・・・どうしてモリタさんは、単独ヤろうと思ったんです?」
赤帽師の松ヶ崎がフーっと白い煙を吐きながら、突っ立ったままの石塚に、正面のソファーを勧めた。

「はぁ・・・何と言うか・・・妻を他人に寝取られる旦那の気持ちというものは、いったいどんな感じなのだろうかと興味がありましてね・・・」
石塚は松ヶ崎の正面に腰を下ろしながらそう答えた。

「ほう・・・って事は、モリタさんの奥さんも貸し出ししまんのか?」
身を乗り出した松ヶ崎は、モロに関西弁を丸出しにしてそう聞いた。

「いやいや、そこまではまだ・・・」
石塚が慌てて首を振ると、タラタラスーツの青木が「奥さんまだ処女なんだろ?」と、ムクリと体を起こした。
青木の言う「処女」とは、乱交未経験という意味だ。

「・・・ええ・・・まぁ・・・」

「いくつだい?」
青木は異様に目をギラギラさせてそう聞いた。

「・・・28ですが・・・」
渋々そう答える石塚は、とたんに気分が悪くなって来た。
青木のそのギラギラと輝く目が、なにかもう既に自分の妻が彼に犯されているような気分になって来たのだ。

「28かぁ・・・随分とトシが離れてますね。再婚ですか?」
松ヶ崎がゆっくりとソファーに肘を付きながらそう聞くと、石塚は「ええ。再婚して3年目になります」と素直に答えた。
石塚は、この松ヶ崎という男なら妻を貸してやっても安心かも知れない、と、心を開きかけていた。

「ガキはいるの?」
まだその目をギラギラと輝かしたままの青木が石塚の顔を覗き込む。

親を目の前にして、子供の事を「ガキ」と呼ぶ、この礼儀知らずな男に石塚はイライラしながらも「いえ、今の妻との間にはまだいません」と無愛想に答え、そして、絶対にこの男には妻は貸さぬ!と、なぜかサムライ調に心で怒鳴ったのだった。

「お子さんナシの28才かぁ・・・モリタはんの奥さんやったら、さぞかし上品でべっぴんさんなんやろなぁ・・・」
赤帽師の松ヶ崎がそう呟きながら、フーッと煙草の煙を吐いたその時、部屋のベルがピンポーン・・・と鳴り響いたのであった。


               3


升田氏は三つ揃いのスーツをキッチリと着こなし、見た目だけならどこかの会社の専務といった、真面目な雰囲気を漂わせている初老だった。

そして肝心の奥さんはというと、まさか乱交をするような奥さんにはまったく見えず、どこにでもいそうな普通の奥さんであり、そんな雰囲気がまた3人の心を妙にくすぐったりした。

升田氏は見た目だけでなく性格もかなり真面目な男らしく、部屋に入るなり、3人に向かって深々と御辞儀をした後、「本日は妻の事を、どうかよろしくお願いします・・・」と丁寧な挨拶をした。

そんな升田氏に「いえいえこちらこそ」と挨拶を返したのは石塚と松ヶ崎だけで、れいの青木はというと、そんな礼儀は面倒臭いとばかりに、もう既に奥さんに寄り添っては「あんた、歳はいくつ?」などと聞いていた。

「妻は今年38才でございまして、これまでに8回の乱交を経験しております。なにぶん、私は歳のせいかアッチの方が言う事を聞いてくれませんので、単独の皆さんにはいつもいつもお世話になりっぱなしで・・・」
升田氏が照れながらそう話し始めると、隣りに座っていた奥さんも一緒に「クスッ」と笑顔を見せながら、升田氏の肩に付いていた糸くずなどを取っていた。

(かなり馴れた夫婦だ・・・)
石塚はそう思いながらも、今からまったくの他人に妻を貸し出す升田の気持ちを聞いてみたかったのだが、しかし、興奮した青木のテンションが異常に高くなっており、そんな話しを聞く雰囲気ではなかった。

「では、我々は順番にシャワーを浴びますので」
標準語に戻った松ヶ崎が升田にそう告げると、興奮した青木が「俺、奥さんと2人で入ろっかな~」などと言いながら、奥さんの顔を覗き込んだ。

「おい、青木」
松ヶ崎が青木をジロリと睨むと、青木はそんな松ヶ崎を無視して、「ダメ?ねぇ、奥さんと一緒に入ったらダメかなぁ?」と升田の顔を、まるで威嚇するように覗き込む。

「いや・・・まぁ、どーでしょうかね・・・」
気の弱そうな升田は、はっきりと断る事も出来ず、困った顔をして松ヶ崎を見る。

「青木。そんな無理を言ったら失礼だろ。大人しく1人で入るんだ」
松ヶ崎が青木をそう戒めると、青木はムスッとした表情で「あーわかりました、わかりました」と不貞腐れたように吐き捨て、そのままゴロリとベッドに横になったのだった。

青木のワガママが治まった事を見届けた松ヶ崎は、「では、お先」と、石塚や升田夫婦にペコリと頭を下げると、そのままバスルームへと消えて行った。

重苦しい空気が漂う中、青木の溜息が部屋の中に響き渡る。石塚と升田はふいに目が合いおもわず互いに笑ってしまった。

窓際のソファーで升田と向かい合わせに座っていた石塚は、この時をチャンスだと思い、妻を他人に貸す旦那の気持ちを聞き出そうと、升田に笑いかけた。

「実は私も、今後、妻の貸し出しをしてみたいと思っているんですよ・・・」

石塚がそう呟くと、升田が興味深そうに「ほぅ」と、人の良さそうな小さな目を開いた。

そして升田は白髪混じりの無精髭をジョリジョリと手の平で擦りながら「奥様はおいくつですか?」と、まるで精神科の医師のようにのんびりと聞いた。

「28です。私が前の女房と離婚してからすぐに再婚しましたので、一緒になって今年で3年目になります」

石塚が淡々とそう答えると、升田はアゴで擦っていた手を不意に止め、「失礼ですが、貴方はコッチの方は現役ですか?」と自分の股間にソッと手をやりそう聞いた。

「ええ。まぁ、それなりに・・・」

「ですよね、コッチが現役でなければこんな所には来ませんよね。それにまだお若いし」
升田はそう言うと、バカな事を聞いて失礼失礼、と言いながらクスクスと笑った。

「ですが、アッチが元気なのにどうしてまたそんな若い奥さんを」
笑ったままの状態で、升田は石塚に聞いた。

「そりぁアレだよ、ヘンタイだからだよ。な、タモリさん」
何がしたいのか、ベッドの上をゴロゴロと子供のように転がっていた青木が口を挟んだ。

「まぁ・・・そうなんでしょうね・・・ははははは」
石塚は恥ずかしそうにそう笑いながらも、この青木という男はどこまでマナーの悪い男なのだと、本気でイライラと怒りが湧いて来た。

「・・・奥さんの乱れた姿が見たいのですか?・・・それとも、嫉妬マニア・・・ですか?」
青木の事など目もくれない升田は、そう言いながらその小さな目で石塚の目を覗き込んだ。

石塚は何と答えていいのかわからなかった。
この初老の升田には何でも心の内を話せそうな気がしていたが、しかし下手な事を答えればまた青木からヤジが飛んできそうな気がして気が引けたのだ。

そんな石塚の気持ちを察したのか、升田は声を潜めながら「ちなみに私は嫉妬マニアです」とニヤリと笑った。
そして升田はゆっくりとソファーに背を凭れさせながら「こいつがね、私以外の男に愛撫されては感じた姿を見ていますとね、嫉妬で狂いそうになって、おもわずこいつを殺してやりたくなるんですよ・・・でもね、いつしかそれが性的興奮に変わって来ましてね・・・複雑なものです」と、まるでドラマのセリフのように、静かな口調でそう語ると、意味ありげにふふふふふふと優しく笑ったのだった。

私と同じだ・・・。
石塚は自分と同じ感情を持つ人間を目の前にして嬉しくなって来た。
こうなったら、もっともっと彼からは色々な事を聞きたい。

そう思っていた矢先、突然、ベッドから升田の奥さんの声が部屋に響いた。

「無理です・・・」

ベッドの隅に座っている奥さんは、いつの間にかベッドの下、つまり床にあぐらをかいている青木に向かって露骨に嫌な顔を向けていた。

「なんだね」
升田が奥さんに聞く。

「いや、別に大した事じゃねえんだよ、ちょっとお願いしてただけだよ・・・」
青木は悪びれながらそう答えると、升田を無視するかのように再び奥さんに向かって「な、ちょっとだけならいいだろ?」と、ベッドに腰掛ける奥さんの膝の上に手を置いた。

「嫌です」
奥さんはそうきっぱりと断ると、困った表情で升田を見た。

「なんだね。言ってごらんなさい」
升田はソファーに凭れたまま、妻の足下であぐらをかいている青木にそう言った。

「・・・いやね、奥さんにさ、シャワー浴びる前に、ちょっとだけアソコを舐めさせてくれって頼んでんだよ・・・いいだろ?どーせ後でズッコンバッコンやるんだし・・・・」
青木はへへへへへっと、まるで知能遅れの子供のような顔をして笑った。

「キミ、それは失礼だよ。単独の心得にも書いてあるだろ、『単独心得・第8条・何人も主人の許しなくして妻に勝手な行動を行なわぬ事』って。キミは読まなかったのかね!」
石塚はつい語気を荒くしていた。

「だから今、いいだろ?って聞いたじゃねぇか。それに、さっきから何だよアンタ、単独心得、単独心得って、役所じゃあるめぇし」

青木が不貞腐れながらそう答えると、いよいよ石塚は真っ赤な顔をして「なに!」と椅子を立ち上がろうとした。

「まぁまぁまぁ・・・」と升田が間に入った。
そして拳を握る石塚の肩をポンとひとつ叩くと、人の良さそうな表情を青木に向け、「ウチの女房は昨夜から風呂に入っていないのだが・・・それでもキミは妻のソコを舐めたいと言うのかね?」と、ニヤニヤと顔を綻ばせながら尋ねた。

「あぁ。舐めたいねえ・・・。昨夜から風呂に入ってねえのなら尚更舐めたいねぇ・・・」
青木は目をギラギラとさせながら升田にそう答えると、再びベッドに座る奥さんを見つめ、そして、へへへへ・・・と小さく笑いながら奥さんのミニスカートの中を覗き込むように頭を下げた。

「・・・・・・・・」
升田は、そんな獣のような変態をしばらく無言で見つめていたが、ゆっくりとソファーに腰を下ろし、奥さんに向かって「香苗。裸になりなさい・・・」と命令すると、奥さんは眉間に眉を寄せながら「あなた・・・」と困った顔をした。

「・・・いや、升田さん、それは・・・」と、同時に石塚が升田に言うと、升田は石塚を見て、意味ありげにニヤッと笑ったのだった。


               4


奥さんは升田に命令されるがままに服を脱ぎ始めた。

それが目的でここに集まった石塚だったが、しかしふいに見せつけられた奥さんのその白い裸体を目の前にして、おもわず少年のように興奮してしまった。

奥さんの体は美しかった。
38才には見えないその肌の張りと艶は、過去に多くの他人から受けてきた精液により若々しく保っているのではないかと思うくらい、そのくらいいやらしく輝いていた。

「ここに寝ろ・・・」
パンティーを脱ぎ取った奥さんに、ベッドの端をパンと叩きながら、真剣な目をした青木が言う。

乾いた喉に「ゴクっ・・・」と唾を飲む石塚。
他人の性行為を生で見るのは生まれて初めてだった。
静かにベッドに腰を下ろす奥さんの股間から、その上品な体には不釣り合いな真っ黒な陰毛が、ゴワゴワととても破廉恥に顔を覗かせていた

石塚はソッと升田の顔を見る。
升田の顔は明らかに怒りに満ち溢れていた。

「松ヶ崎さんを呼んできましょうか・・・」
心配になった石塚がそう言うと、升田は「はっ」と我に帰り、石塚の顔を見るなり「いえいえ」と無理に笑った。

「・・・キレイな肌してるね奥さん・・・」
青木は、ベッドに横になった奥さんの太ももを手の平で舐めるようにゆっくりと擦り、そのまま奥さんの胸や腰や首筋まで、そのいやらしい手の平を進ませた。

「・・・女房の顔・・・見て下さいよ・・・」
ふいに升田が、石塚の耳元に囁いた。

「・・・あいつには元々レイプ願望がありましてね・・・意に反する男からああやって屈辱されるのが好きなんですよ・・・」
升田はそう言って石塚の耳に熱い息を掛けた。

そう言われると、確かに奥さんの表情は、困惑しながらも何かを期待しているようだと石塚は思った。

青木の手が奥さんの両膝を乱暴に開いた。
ベッドに寝転ぶ奥さんは、まるでカエルのような恥ずかしい姿になっている。

「うわあ・・・こりゃあ凄げぇカスだなぁ・・・汚ったねぇマンコ・・・」
青木はそう屈辱しながらニヤニヤと奥さんの顔を見つめる。

しかし、そこまで自分の女房が辱められているというのに、升田は目をギラギラと輝かせながら、まるで喉でも乾いているかのようにハァハァと荒い息を吐いていた。

「これが・・・嫉妬ですよ・・・あんな下品な男に侮辱されながらも感じている妻・・・これが・・・これが嫉妬なんですよ・・・」
升田は精神病者のような虚ろな目で辱められる妻をジッと見つめ、そう呟きながらニヤニヤと笑っている。

奥さんのおもいきり開かれた股の中に、青木は乱暴に顔を押し当てた。

「うっ!ひでぇニオイだな!・・・アンタ、ヤリマンだろ?このニオイはヤリまくってるメス豚のニオイだぜ・・・」
青木は、この夫婦の性癖を知りながらわざとそう言っているのか、それとも自分自身にそんな性癖があるのか、必要以上に奥さんを侮辱した。

そしてそんな侮辱に、恥ずかしそうに顔を歪めている奥さんの顔を満足そうに見た青木は、升田に見えるようにわざとらしく大きく舌を突き出すと、マンコのワレメに沿うようにしてソコをベロ~っと舐めたのだった。

股間でモゾモゾと動いている青木を、覗き込むようにして見ていた奥さんは、ゆっくり目を閉じると声を出さずに喉をヒクヒクとさせた。

「・・・感じてますよ・・・感じてるんですよあいつは・・・あんな下衆な男にアソコを舐められて・・・」
升田は露骨にハァハァと息を吐きながら目をギロッとさせた。

「やはり、嫉妬は凄いですか?・・・・」
石塚が升田の目を覗き込む。

「はい。そりゃあもう、あの男の舌がどんな動きで早苗のオマンコを這いずり回っているかと想像すると、堪りませんね・・・」

石塚は複雑な気持ちでそれを聞いていた。
もし、これが自分の妻だったらと考えると、妻をあそこまで侮辱されて、果たして自分は我慢できるだろうかと心配になって来た。

「あぁ・・・欲しがってます・・・ほら、あの表情を見てやって下さいよ・・・チンポが欲しいんですよ・・・」
升田はウルウルの声でそう言うと、サッと石塚に近寄り、石塚の上着に手を掛けた。

「さぁ、早く早苗にチンポを舐めさせてやって下さい・・・」

「いや、しかし私は、まだシャワーを・・・」

「いいんです、汚れたペニスを舐めさせられる方が早苗は感じるのです、私もそのほうが興奮します。さぁ、早く・・・」

「しかし・・・」と、石塚が戸惑っていると、升田は強引に石塚のスーツの上着を剥ぎ取った。

「いや、しかし、その」と石塚が戸惑っている間に、石塚はトランクス1枚の姿にさせられてしまった。

「さ、早くコレをあいつの口に・・・」
升田が石塚のペニスをギュッと握る。

奥さんの陰毛が見えた時点から、石塚のペニスは立ったり萎んだりを繰り返し、その為に石塚のトランクスの股間部分は我慢汁でジトッと湿っていた。
石塚は升田に言われるままに、トランクスをスっと下ろすと、亀頭の先でキラキラと輝いていた我慢汁が、ネトーッと糸を引いて垂れた。

升田が石塚の手を引いてベッドに上がる。
声が出るのを我慢していた奥さんは、2人がベッドに上がって来た事に気付くと、切ない目で升田を見つめた。

「ほら早苗・・・おまえの好きなチンポだ・・・洗っていないから男の匂いがするぞ・・・」
升田が石塚のチンポを握りながらそう言うと、奥さんは静かに目を綴じ、ゆっくりと唇を開いた。
そして、石塚の太ももと尻を抱きかかえながら引き寄せた奥さんは、既に勃起している石塚のペニスを握ると、汗ばんだ石塚の亀頭にレロっと舌を絡ませたのだった。

とたんに石塚は「うっ」と目を綴じた。
まだ何一つ刺激を与えられていない敏感なペニスを即尺された石塚は、奥さんの舌のあまりの温かさに下半身が溶けて行くような快感に襲われた。

「早苗・・・この人のチンポは洗ってないんだよ・・・おまえはよくもそんな汚いチンポを・・・」

奥さんの耳元でそう囁く升田を見下ろしながら、石塚はなにかとっても悪い気がした。

ペニスに絡み付く奥さんの舌は、升田がそう耳元で囁けば囁くだけハードになっていく。
まるで升田に見せつけるかのように、石塚のペニスを喉の奥まで吸い込み、ウグウグと声を出しながら顔を上下に振ると、升田はしゃがれた声で「裏切り者!裏切り者!」と何度も奥さんの耳に囁きかけていた。

「あれれ、タモリちゃんいつの間に参加しちゃったの~」
股間から顔をあげた青木が、唇の回りをヌラヌラに輝かせながらニヤリと下衆な笑いを浮かべた。

「・・・妻の・・・早苗のソコは、濡れてますか・・・・」
升田が泣きそうな声で青木に尋ねた。

「あぁ。ひでぇもんだよ。このおばさん、相当なスキモンだね。クリトリス舐めてたらどんどんスケベな汁が溢れ出て来るよ。ほら、もうこんなんだぜ・・・」
青木はそう言いながら、奥さんのオマンコの中に指をニュルッと入れた。

「うぅぅぐぅ・・・」
石塚のペニスを喰わえた奥さんは、苦しそうに眉をひそめる。
そして青木が「ほら、ほら、ほら」と言いながら指を激しく動かし始めると、奥さんは狂ったように石塚のペニスをしゃぶり始め、ジュボ!ジュボ!と激しい音を立て始めたのだった。

クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、という指マンの音と、ジュボ、ジュボ、ジュボ、というフェラの音が、狭い部屋の中に響くその中で、升田の「早苗、もうヤメロ・・・ヤメてくれ・・・」という半泣きの声が時折聞こえて来る。

石塚はそんな升田を見下ろしながら、まるでレイプしているみたいだ・・・と、背筋をゾクゾク感じさせた。

そんな石塚の耳元に、スッと升田が唇を近づけた。

「遠慮しなくて結構ですから激しくヤって下さい・・・いくら妻が嫌がっても絶対に遠慮しないでくださいね・・・」
コショコショコショ・・・と耳元でそう呟いた升田は、またすぐに妻の元に擦り寄り、なにやら妻の耳元で囁いている。

するといきなり奥さんがヌポッ!とペニスから口を離し「もうイヤ!お願いします、もう帰して!」と叫んだ。

「バカな事を言うなよ、これからじゃねぇか・・・」
青木は、バタバタとさせる奥さんの足をグッと押し開くとペニスを突き出した。

青木のそのペニスは、かなりデカい。

「もう我慢できネェし、入れちゃうぞ」

青木がヘラヘラとそう笑うと、奥さんは「イヤー!」と叫び、升田は「いや、それはちょっと待って下さい!」とオロオロとし始めた。

しかし升田はそう言いながらも、奥さんの顔を石塚の股間に向かせ、小声で「しゃぶりなさい、しゃぶりなさい」と繰り返す。

これはいったい・・・なんなんだ?と、石塚が思った瞬間、青木がその長いペニスをオマンコにヌプっ!と差し込んだ。
「あうっ!」と低い声をあげながら奥さんは石塚のペニスにしゃぶり付く。
そして升田は、「おまえ感じてるだろ?えっ!感じてるのか?」と奥さんの耳元で囁きながら、奥さんのウナジをペロペロと舐め始めたのだった。


               5


その後、シャワーを終えた松ヶ崎もベッドに飛び込んできた。

松ヶ崎はコーラの瓶ほどもあろかという大きなペニスを奥さんにシコシコと手コキをさせながら、オマンコにグリグリとペニスを押し付ける青木に「早く変わってくれよ」と急かした。

「こっち、変わりましょうか?」
ペニスを舐められている石塚が、まるで席を譲かのような軽いノリでそう言うと、松ヶ崎は「ホント」と嬉しそうな顔をして笑った。

石塚は松ヶ崎とバトンタッチすると、そのままソッとソファーへと戻り、静かに煙草の火を付けた。

離れた場所からその光景を見ると、それはいつもネットで見ているような画像とは違い、実に生々しく野性的な光景だった。
2人の獣に犯されながら悶える人妻。
獣が腰を振る度に泣き叫ぶ人妻の股間から漂う淫臭。
これが自分の女房だと考えると、石塚は背筋をゾォっと凍らせた。

「・・・休憩ですか?・・・」
升田がニヤニヤとしながら石塚の隣りのソファーに座った。

そして、煙草を吸っていた石塚に「これ、見て下さいよ・・・」と、ついさっきまで奥さんが履いていたパンティーをスッと取り出し、それを石塚の目の前に広げた。

「この濡れ方は異常でしょ・・・あいつは、あの男にアソコを舐めさせろと迫られていた時から、もう既に感じていたんですよ・・・これが証拠ですよ・・・」
升田はそう言いながら、クロッチにネッチョリと光る汁を人差し指で弄り、そして糸を引かせた。

「これが現実なんですよ・・・いつもは汐らしい顔をしている妻も所詮は女です。見ず知らずの他人にいやらしい事を言われれば、ついつい感じてしまうんでしょうね・・・」
升田はそう言いながら、クロッチに付いている汁をペロッと舐めた。

「・・・奥さん。本当に貸し出しするつもりですか?」
升田はパンティーからゆっくりと顔をあげると、ジロリと石塚の目を見つめた。

「はぁ・・・実際の所・・・悩んでます」
石塚は煙草を灰皿に揉み消しながらそう答えた。

「残酷ですよ・・・自分の妻が他人に犯される姿を見るのは・・・」

「・・・やはり、そうですかね・・・」

「そりゃあそうですよ。今まで自分1人のものだと信じていた妻が、他人のチンポで独占されるんですからね・・・初めての時なんて、私は気が狂いそうになりましてね・・・妻が自ら他人のチンポを舐める姿を見せつけられ、ホテルの窓から飛び降りてやろうかと思ったくらいです」
升田はふふふふふっと笑った。
そしてクルッと石塚に向き直ると、急に大きな目を開き「でもね、その興奮と言ったら想像を絶しますよ。今まで見た事もなかったような妻の本性を、客観的に見る事ができるんですからね・・・ほら、見て下さいよあのオマンコを・・・あいつは、私が見ているから嫌そうな顔をしては演技してますが、ほら、ほら、あの早苗のオマンコから、ほら、私に内緒であんなにいっぱい汁を出しているではありませんか・・・・」と、阿呆のように怒ったり笑ったりを繰り返しながらそう呟く。

そんな狂気な升田を見ていた石塚は、「こいつは完全に狂ってる・・・」と、思わずにはいられなかったのだった。

(2話へ続く)

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