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妻の魅力2

2010/09/03 Fri 09:49

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小早川が奥の個室へ偵察しに行くと、バーテンダーは慣れた手つきで水割りを作った。
「はい、薄目の水割り」
バーテンダーは、氷をカラコロと鳴らしたグラスを恵子の前にスっと置くと、「お酒、弱いんですか?」と聞きながら、カウンターを潜って外に出て来た。
「はい・・・」
鼻っから酒など飲む気もない恵子は、そう答えながら、形だけでもとグラスにチュッと唇をあてた。

バーテンダーはカウンターの上を白い台拭きで手早く拭きながら、小早川が吸っていた灰皿をカウンター中に片付けた。

「あのぅ・・・」
恵子は、思った以上に濃かった水割りに顔を顰めながら、バーテンダーに声を掛けた。
「なにか?」
「・・・この店って・・・いったいどういう店なんですか?」
恵子の質問に、バーテンダーは大袈裟に「えっ?」と驚いてみせた。
「コバさんも人が悪いなぁ・・・何も教えないで連れて来るなんて・・・」
バーテンダーは、カウンターをスーッと拭きながらそう言い、そのまま恵子の隣の席に腰を下ろした。
「まぁ、ようするに、この店はハプニングバーみたいなものかなぁ・・・一応、表向きは会員制のパーティールームって事になってるけどね」
バーテンダーはそう言いながらカウンターに肘を付き、恵子の顔をグッと覗き込みながら「ハプニングバーってわかります?」とニヤニヤした。
「・・・いえ・・・」
不安そうな表情で首を振る恵子は、本当にハプニングバーの意味を知らなかった。
「つまり、この奥の個室で乱交するわけですよ」
物知り顔のバーテンダーの言葉に「乱交?」と恵子が目を丸くすると、バーテンダーは恵子の顔をマジマジと見ながら「奥さん、本当に綺麗だわ・・・」と、今更ながら納得した。

「誰と乱交するんです?」
「もう奥の部屋で乱交パーティーが始まってますから、お気に入りのお部屋へ乱入しちゃって下さい」
バーテンダーはヘラヘラと笑った。
「・・・でも・・・」
不安そうな表情で恵子が個室へ振り返ると、バーテンダーは「まぁ、小早川さんはここの常連ですから、彼に任せておけば大丈夫ですよ、変な部屋には乱入しませんから」と、ヘラヘラ顔をより一層激しくさせながら、恵子のミニスカートの太ももにソッと手を置いた。
「それにしても奥さん・・・スタイルも抜群ですよね・・・僕もこの店古いけど、奥さんみたいな綺麗な客は初めてですよ・・・」
バーテンダーはそう言いながら、キュッと閉じている恵子の太ももに指を捩じ込んだ。
「・・・やめて下さい・・・」
「どうして?・・・エッチしたいからこの店来たんでしょ?・・・いいじゃん、どうせ個室入ったらみんなにヤられるんだし・・・」
「いや・・・・」
恵子はバーテンダーの指がそれ以上股に押し入れないように、バーテンダーの腕を両手で押さえた。
「こーいう店、ウブなんでしょ?個室入る前にちょっと練習しときましょうよ、ね・・・」
バーテンダーは、そう言いながらカウンターの下に潜り込むと、恵子の太ももに頬を寄せながら、「ほら、ウォーミングアップですよ、ウォーミングアップ」とヘラヘラ笑いながら、股を開かせようとした。

「やめて下さい・・・」
恵子は席を立とうとしたが、恵子の下半身はバーテンダーの太い腕でガッチリと押さえ付けられていた。
「・・・キレイな肌してますね・・・」
バーテンダーは恵子の太ももを、犬のようにペロペロと舐める。
バーテンダーのそのザラザラとした舌の感触に、恵子のクリトリスがズキンと反応した。
バーテンダーの舌は、太ももから膝を舐め、そしてゆっくりと足首まで下って行った。
カウンターの下に踞るバーテンダーは、素早く恵子の黒いハイヒールを脱がし、形の良い恵子の生足にむしゃぶりついた。
恵子の足の指と指の間に、バーテンダーの舌が這い回る。
見ず知らずの男に、いきなり足の裏を舐められた恵子は、その驚きと同時に得体の知れない快感が全身を走り抜けて行く。
「綺麗な奥さんの生足・・・・うぅぅぅ・・・」
バーテンダーは、そう呻きながらピチャピチャと卑猥な音を立てて指をしゃぶり、恵子の足の裏が唾液でギトギトになるまで舐めまくると、そのままツツーッと舌を這い上がらせた。
バーテンダーは太ももの間に顔を押し込みながら、ゆっくりと恵子の股を開かせた。
胸をドキドキさせた恵子は、抵抗する事なくゆっくりと股を開いた。
ミニスカートを腰まで捲り上げたバーテンダーは、恵子の真っ白な下半身に輝く真っ赤なパンティーを見つめ、大きな溜息をついた。
「凄く綺麗ですよ奥さん・・・・」
バーテンダーは、パンティーの股間部分を指でズラすと、剥き出しになった赤黒く光る恵子のオマンコに唇を押しあてた。
ハァハァハァ・・・・と、荒い息を吐きながら、股間で蠢くバーテンダーを見下ろす恵子。
バーテンダーの激しく動き回る舌は、恵子の濡れた穴から、プクッと膨れたクリトリス、そして陰毛までもジャリジャリと舐めまくった。
「綺麗な奥さんのオマンコは・・・エッチな匂いがプンプンしますよ・・・」
そういいながら恵子の穴に指を入れようとしたバーテンダーは、突然奥から聞こえてきた個室のドアを閉める音を聞いて、慌ててカウンターの中から這い出して来た。
「小早川さんには内緒に・・・」
慌ててスカートを下ろす恵子を見つめながら、バーテンダーは唇の回りでギトギトに光る恵子の汁を腕で拭い、照れくさそうにそう笑った。

「ようよう、なんだいあの4号室の軍団は・・・」
小早川は、カウンターに来るなりそう言いながら椅子に座った。
「4号室?・・・あぁ、ウブのコブ付きね・・・」
バーテンダーは、何事もなかったかのように平然を装いながら、カウンターの中へ潜り込んだ。
「なんだか知らネェけど、すげぇ金持ちそうなマダムと気難しそうなおっさんが3人いたぜ」
小早川はそう言いながら、氷が溶けてしまった恵子の水割りをグイッと飲んだ。
「仕事関係の人達らしいですよ・・・あの金持ちそうな夫婦を接待してるみたいな雰囲気でしたね・・・」
バーテンダーはそう答えながら、鼻の頭で光っていた恵子の汁を慌てておしぼりで拭き取った。
「接待か・・・こんな店で接待するなんてシャレた会社じゃねぇか・・・よし、決めた、今夜はあの部屋に乱入しよ」
小早川がそう言って席を立とうとすると、バーテンダーが「了解は取れてるんですか?」と慌てて聞いた。
「それはOK。メチャクチャ美人の人妻連れて来るって言ったらさ、あの金持ちマダム、是非連れて来てくれって興奮してたぜ。もしかしたらあのババア、レズかも知れねぞ」
小早川は下品に笑いながら恵子の細い肩を突いた。
「でも・・・」
恵子が小早川に振り向くと、小早川は恵子からサッと目を反らした。
そして、「とりあえず、行ってみようぜ」と恵子の細い腕を掴む。
それでも恵子が躊躇していると、小早川は「大丈夫だって、心配すんなよ、相手は真面目そうなサラリーマンだし、乱暴される事はねぇって」と言いながら、恵子を抱きしめるようにして椅子から立たせた。
「んじゃ、俺たち2号室に乱入するから、よろしくね」
バーテンダーにそう告げる小早川は、強引に恵子の肩を抱きながら歩き出した。
恵子が座っていたカウンターの椅子には、まだジットリと湿った丸いシミがポツンと残っていたのだった。


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個室へ続く通路は、入口の階段と同じように、床も天井も壁も全て真っ黒だった。
薄暗い通路には、大きな窓の付いた扉が6枚並んでいる。
扉に付いている大きな窓にはカーテンもなく、中が覗けるようになっていた。

恐る恐る通路を進む恵子は、1号室と書かれたドアの、その窓に映る個室内の光景を見て、おもわず声を上げた。
全裸の男が4人、激しく絡み合っていた。
真っ黒に日焼けした男が、四つん這いになる太った男の尻に肉棒を突き刺し、そして、その四つん這いで犯されている太った男に茶髪の男がペニスをしゃぶらせていた。しかもその茶髪の男は、眼鏡を掛けた中年男と、舌を絡ませながら激しいディープキスをしているのである。

「これはイモ洗いって言うホモの乱交だ・・・気持ち悪いだろ・・・」
小早川は、窓を見つめたまま唖然とする恵子の耳元にそう呟くと、さりげなくシャネルの香水が漂う恵子の首筋に顔を埋めた。
「・・・いまから、奥の部屋でさ・・・たっぷりと可愛がってやるからな・・・何人もの変態男たちに代わる代わる犯されるんだぜ・・・奥さんMだから興奮するだろ・・・」
小早川はそう言いながら恵子のミニスカートの中に手を入れた。
「でも・・・怖いわ・・・」
恵子は、眉間にシワを寄せながら、イモ洗いの男達からサッと目を反らした。
「怖いって・・・もうこんなに濡れてるよ、奥さん・・・・」
小早川はパンティーの中に手を入れ、指でソコをクチャクチャと音立てた。
「あぁん・・・」
バーテンダーに愛撫されて敏感になっていたクリトリスをふいに転がされた恵子は、膝をガクンとさせ、おもわず腰が抜けそうになった。
「ほら、あっちの部屋でじっくりとヤってやるから・・・さ、おいで・・・」
恵子は、小早川に肩を抱かれたまま、フラフラとした足取りで俯いて歩いたのだった。

4号室の前に来ると、中年女の激しい喘ぎ声がドアの外にまで響いていた。
俯いたままの恵子を抱きかかえた小早川がソッとドアを開ける。
「いやいや、本当にお見えになるとは思いませんでしたよ」
黒ブチ眼鏡を掛けた中年男が、嬉しそうにドアに近付いて来た。
「おじゃまします・・・」
小早川はニヤニヤと笑いながら、個室の中央で交わっている中年女に頭を下げた。

椅子もテーブルもない10帖ほどの部屋には、ムワッとしたいやらしい匂いが充満していた。
部屋は薄暗く、玄関で靴を脱いだ恵子と小早川は、手探りをするかのように慎重に奥へと進みながら、部屋の奥の隅に静かに腰を下ろした。

部屋の床は、皮のクッションが敷き詰められており、ベッドのようにフカフカとしていた。
だから、ベッドも布団もいらないのか・・・
恵子はそう思いながら、フカフカのクッション床を指で押しては、部屋の中をソッと見回した。

「本当に綺麗な奥さんですね・・・」
革張りのクッション床をギシギシと踏みしめながら、黒ぶち眼鏡の中年が近付いて来た。
剥き出しになっていた男のペニスは半起ちで、小早川の半分もないほどのお粗末なシロモノだった。
黒ぶち眼鏡の中年は、部屋の中央で正常位で責められているマダムを自慢げに見つめながら、「私の妻なんですよ・・・凄く感じてるでしょ・・・」と恵子を見ていやらしく笑った。

「ハプニングバーは初めてですか?」
別の男がそう言いながら恵子の隣にゆっくりとしゃがんだ。
七三でビチっと横分けにした髪は、いかにも真面目そうなサラリーマンといった感じの男だった。
いきなりそう声を掛けられ、戸惑った恵子は小早川に振り返る。
小早川はTシャツを脱ぎながら、そんな恵子を見てはニヤニヤと笑い、「まったくのド素人の人妻です」と七三の男に笑った。

「ほう・・・まったくの素人さんですか・・・こりぁ我々はついてるなぁ・・・」
そう言いながらもう一人の男が近付いて来た。
その男は熊のように太った男で、今までマダムのセックスを間近で見ていたせいか、ペニスをビンビンに勃起させていた。
「私達は、いつも違う店で遊んでるんですけどね、今夜はたまには違う店にも繰り出そうじゃないかという事で、たまたまこの店に来たんですけど・・・いやぁ、この店に来て正解でしたよ・・・ねぇ柏崎君」
熊男がそう言って嬉しそうに笑うと、七三男が「ごもっともです部長」と深く頷いた。

「皆さんは、お仕事関係のお仲間ですか?」
小早川が薄汚れたブリーフをスルっと下ろしながら聞いた。
小早川のペニスは早くも勃起している。

「いやね、彼らは、私と妻を接待してくれてるんですよ、珍しいでしょ、こんな店でこんな接待してくれるなんて、ハハハハハ」
黒ぶち眼鏡はさりげなく恵子の素足を触りながらそう笑った。
恵子は、先程バーテンダーに舐められた足がベタついていないかと、心配だった。

「ほうぅ・・・そりゃあ凄い会社だ。私も、一応サービス業でしてね・・・実は、こちらの奥さんは、私の店と取引してくれているお客さんなんですよ、まぁ、そう考えたら、私も接待みたいなもんなんですけどね」
小早川はそう言うと、大きなペニスをピコピコと動かしながら、大声でワハハハハハハハと笑い出した。

「だったら、私達夫婦と同じですねぇ・・・奥さん、ここは、遠慮なく楽しませて貰おうじゃありませんか・・・」
黒ぶち眼鏡が露骨に恵子のスカートの中に手を入れて来た。
「・・・いや・・・」
恵子がサッと顔を背けると、全裸の男達は荒い息を吐きながら「ふふふふふふ」と薄ら笑いを浮かべた。

「では、私は、ちょっくらマダムに御挨拶をしてきますので、コッチの方はよろしくお願い致します」
小早川は戯けてそう言うと、恵子にバイバイと手を振り、ペニスをブラブラと揺らせながら部屋の奥へと消えて行った。

「奥さん・・・凄い濡れてるね・・・もう感じちゃったの?」
黒ぶち眼鏡は、パンティーの上から恵子の股間に指をあて、滲み出た愛液をヒタヒタと指腹で叩いた。
「柏崎君、奥さんの洋服を脱がせてやりなさい」
熊男が七三男にそう言うと、七三男は「はい部長」と嬉しそうに微笑みながら、恵子のワンピースに手を掛けた。
「こんな綺麗な奥さんが・・・信じられないねぇ・・・あんた、旦那さんになんか不満でもあるのかね?」
部長と呼ばれた熊男が、脱ぎかけのワンピースの上から恵子の胸を揉みながら聞いて来た。
「もちろん旦那さんは知らないんでしょ?」
まるでリカちゃん人形の服を脱がすかのように恵子の服を1枚1枚脱がす七三男は、そう言いながらも、どさくさに紛れて恵子のブラジャーの中に手を入れては、勃起した乳首を指で転がした。

恵子は、男達のそんな質問に答えられる状況ではなかった。
黒ぶち男の太い指は、パンティーの隙間からオマンコへと侵入しては、恵子の濡れた穴を直接愛撫していたからだ。
「うぅぅん・・・」
恵子は、質問の答を出す変わりに、いやらしい声で答えてしまった。
「ほう・・・やはり美人はアノ声も綺麗だな・・・」
黒ぶち眼鏡はそう言いながら指をもう一本増やした。

するとそこに、それまで、部屋の真ん中でマダムとセックスしていた男が、「部長・・・あちらの方と交代しましたが、順番はよろしかったでしょうか?・・・」と言いながら、皮のクッション床をギシギシと音立てながらやって来た。
「ああ、ワシは、こちらの御婦人と先に楽しむから、マダムはあの巨根さんにお願いしておこう」
部長がそう言うと、他の2人が「ふふふふふ」っと細く笑った。
「それよりキミはもう終わったのかね?」
部長が近付いて来た男に聞く。
「いや、ヤってる最中にあんな大きなチンポを見せつけられちゃ、とてもとてもそれどころではこざいませんよ」
男がそう言いながらゆっくりと恵子の前にしゃがむと、男達は一斉に笑い出した。

「どうだい、こちらもマダムに負けずキレイな御婦人だろう。なにやら現役の素人主婦らしいぞ」
部長がムフムフと笑いながらそう言うと、恵子の前にしゃがんだその男は、ピクリとも動かないままゴクリと唾を飲んだ。

「・・・ん?どうしたんだキミ、知り合いかね?」

部長のその声に、俯いていた恵子がチラッと男に目を向けた。

そこには、ペニスにコンドームをぶら下げたままジッと固まっている、夫、孝之の姿があったのだった。


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まさか、こんな所で夫に会うとは思ってもいなかった。
恵子は、これは夢でありますようにと、下唇をキュッと強く噛み締めた。

「・・・なんだい、どうしたんだ?・・・2人は知り合いか?」
部長がそう言いながら不思議そうに2人を交互に見た。

「い、いえ、部長、私は、この方は、初対面でして・・・・」
孝之は顔面を真っ青にしながら、まるで死人のように表情を消したまま部長にそう言った。
「そうだろ、キミのような奥手な男に、こんな綺麗な知り合いがいるわけないもんな」
部長はそう言いながら、孝之の目の前で恵子のツンと尖った乳房を鷲掴みにした。
「あっ!」とおもわず孝之が声を出した。

3人の男が、一斉に顔面蒼白の孝之に振り返った。

「・・・どうしたんだねキミ・・・顔も真っ青だし、なんか様子が変だぞ?」
部長が心配そうにそう言うと、黒ぶち眼鏡が「ハリキリすぎてバテちゃったのかな?」と笑う。
「とにかく、少し向こうで休んでいなさい・・・」
部長は、接待している黒ぶち眼鏡にバレないように、孝之をキッと睨んでそう言った。
先輩と思われる七三男が、「あっちで休もう・・・」と孝之の腕を掴み、部屋の隅へと孝之を連れて行った。

(・・・どうしよう・・・どうしたらいいの・・・)
恵子の頭はパニックに陥った。
(恐らく夫は、私が妻である事を部長達に知られたくなくて・・・何も言い出せないんだわ・・・)
恵子は、この後に及んでも会社での出世を考えている夫に腹が立って来た。
いっその事、私はこの人の妻です!と叫んでやりたいと思ったが、しかし、それがバレれば、銀行という厳しい世界で夫は生きて行けなくなるだろう・・・そうなれば私達家族は・・・・
恵子は、小早川に連れられて、こんな店にノコノコついて来てしまった事に激しく後悔した。
夫とはもう終わりだ・・・・


孝之は、部屋の隅でそんな恵子をジッと見つめていた。
まさかこんな所で妻と遭遇するとは思ってもいなかった孝之は、出張だと嘘を付いては、部長達についてノコノコこんな店に来てしまった事に激しく後悔していた。
しかし、これも仕事のうちなんだ・・・わかってくれ恵子・・・・
部長達に悪戯される恵子を見つめて、孝之はそう何度も心で叫ぶが、しかし恵子は冷たい目でジッと孝之を見ているだけだった。
恵子とはもう終わりだな・・・・
孝之の肩がガクンと落ちた。

「綺麗なオッパイだね・・・・」
恵子の釣り鐘型の胸の先を、部長が薄汚い舌でレロレロと舐めた。
「私は右のオッパイを頂きますから、ささ、鹿島さんは左のオッパイをどうぞ」
部長が黒ぶち眼鏡に恵子のオッパイを薦めた。
「へへへへ・・・それでは遠慮なく・・・」
黒ぶち眼鏡が嬉しそうに恵子の乳首にしゃぶりつく。
目の前で、妻の乳房に、上司と取引先の社長が、赤子のように吸い付いていた。
孝之の脳裏に、ふいに1人娘の顔が浮かぶ。

今すぐ、恵子をこの店から連れ出し、家に帰りたかった。
しかし、今、そんな事をすれば、恵子が自分の妻だという事がバレてしまう。
それに、今回の重要なこの接待も台無しになってしまう・・・・
そうなれば、自分は間違いなく今度のプロジェクトから外されてしまうだろう・・・・
そう苦悩する孝之。
家庭を取るか、仕事を取るか・・・・

部屋の奥から、鹿島の妻の激しいアエギ声が聞こえて来た。
「大っきい!大っきい!あぁぁ!イクぅ!」
鹿島の妻は、両太ももをプルプルと痙攣させ、爪先をピーンと伸ばしては絶頂した。

孝之の頭に、ふいにあの巨根男のペニスを入れられて失神する妻の姿が浮かんで来た。
(あいつはいったい誰なんだ!)
孝之の胸に激しい怒りが込み上げて来た。
くそぅ!こんな女!
孝之は恵子をグッと睨んだ。
部長の巨体に背後から抱きしめられ、まるで子供がおしっこをする時のように股をM字に広げられている恵子は、黒ぶち眼鏡の鹿島に股間を覗かれていた。
ムラムラムラ・・・・
怒りと性的興奮。
孝之の心に複雑な炎が燃えさかる。
気がつくと、孝之のペニスは破裂しそうなくらいに勃起していたのであった。


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「ねぇ・・・あなた、どーして途中で逃げ出しちゃったのよ・・・」

ふと気がつくと、孝之の隣に、鹿島の妻が豊満な胸をタポタポとさせながら座っていた。

「いえ、そんなつもりでは・・・」
孝之は姿勢を正し、誠意を込めてそう答えた。

鹿島財閥の実権を握るこのマダムは、今回のプロジェクトには最重要人物だった。
今回の接待は、婿養子である黒ぶち眼鏡の旦那ではなく、マダムが主役なのだ。

「あら・・・綺麗な女の人が入って来たら、私を置いてサッサとこっちに来ちゃったじゃないの・・・」
マダムが孝之の太ももをキュッと抓った。
「いや、あちらの方が、随分と立派なモノをお持ちでしたので、奥様はあちらのほうがよろしいかと・・・」
孝之が部屋の奥を見つめながらそう言うと、部屋の奥で寝転がってタバコを吸っている小早川が、プスッと放屁した。
「・・・あの人、モノはいいけど、少し乱暴だわ・・・Sッ気があるんじゃないかしら・・・」
マダムがそう言いながら孝之の太ももをムチムチと触り始めると、それを隣で聞いていた七三男が、「奥様もSでございますからね、SとSではそりゃあ相性が悪いでしょう」と、軽薄な笑みを浮かべてニヤニヤと笑った。

S・・・
孝之はふいにあの巨根男に調教される恵子の姿が浮かんだ。

「その点、彼はドM中のMですから、きっと奥様との相性はよろしいかと・・・」
七三男が孝之の肩を叩きながらそう持ち上げると、マダムは分厚い唇をだらしなく緩ませながら「うふっ」と笑い、萎みかけていた孝之のペニスをギュッと握った。


(あ、あなた!)
夫のペニスが見知らぬ女に握られるのを見て、恵子は激しく動揺した。

「ほほほ・・・なかなか感度の良いオマンチョですな・・・」

夫を見て動揺する恵子を、感じているのだと勘違いした黒ぶち眼鏡は、恵子の穴に入れていた指を素早く抜き取ると、「どれどれ・・・」と嬉しそうに笑いながら、恵子の穴に顔を近づけた。
黒ぶち眼鏡の舌が恵子のオマンコに荒々しく這い回った。
黒ぶち眼鏡が恵子の股間に潜って行ったのを見計らい、背後から恵子を抱きかかえていた部長が、恵子の頬に唇を押しあてて来た。
「キミはイイ女だな・・・毎月30万で私と契約しないかね・・・」
部長は恵子の耳元でそう呟きながら、黒毛和牛の舌のような巨大な舌を恵子の唇に伸ばして来た。
「うぐっ・・・」
部長に舌を押し込められながら、夫を見つめる恵子。
夫の下半身にはブヨブヨに太った中年女が横たえ、夫のペニスを音を立ててしゃぶっていた。


鹿島夫人の乱暴なフェラに、孝之はおもわず呻き声をあげた。
鹿島夫人は、孝之のペニスをしゃぶりながらも、金玉を指で強く摘んだり、亀頭を奥歯でグッと噛み締めたりしてくるのだ。
それでも孝之はこの乱暴なフェラに耐えながら、ジッと恵子を見ていた。
部長にディープキスされる妻。
取引先の社長にクンニされる妻。
感じているのか?・・・・
もしかして、感じてしまっているのか?・・・・

「奥さんは凄く感じやすいんだねぇ・・・舐めても舐めても次から次にいやらしい汁が湧き出て来るよ・・・」
恵子の股間に顔を埋める黒ぶち眼鏡の鹿島が呟いた。
鹿島のその言葉に、孝之は絶望を感じると同時に、今までにない性的興奮に襲われた。

鹿島夫人は、そんな孝之の股間を見つめながら、「ふふふふふ・・・凄いわねぇアンタ、こんなに乱暴にされてビンビンに感じてるじゃない・・・やっぱりアンタはドMだわね・・・」と、そう高笑いすると、孝之の前にゆっくりと寝そべり、孝之に向けてブヨブヨの太ももを開いた。
「さぁ、坊や、お舐め・・・私のここにたっぷりと付いてる、あの巨根男の不潔な精液を綺麗に舐めとっておくれ・・・」
鹿島夫人がそう言いながらドス黒いオマンコを指で開くと、中から小早川の精液がドロリと垂れた。
(妻を寝取った男の精液を・・・舐めろと言うのか・・・・・)
激しい怒りが孝之を包み込む。

躊躇している孝之に、鹿島夫人が「どうしたの・・・ほら、アンタ、さっきは部長の精液をおいしいおいしいって舐めてたじゃない・・・」と、言いながら、真っ黒な穴を自分の指でグチョグチョと弄り、そしてニヤニヤと笑いながら孝之を見つめた。
しかし、孝之にはその一歩が踏み出せなかった。
部長の精液を舐めろと言われるなら舐める、いや飲めといわれれば小便だってウンコだって飲んでも見せよう。しかし、妻を寝取った男の精液を舐める事だけは、どうしても孝之には出来なかったのだ。
開かれた鹿島夫人の股の前で戸惑っている孝之に、恵子の首筋をベロベロと舐めていた部長がジロッと睨む。
「キミ・・・・遠慮する事はないだろう。ほら、有り難くマダムの汁を頂きなさい」
そう言いながら孝之を睨む部長のそれは、いわゆる命令だった。
この命令に逆らうという事は、このプロジェクトから外され、そして奈落の底へと堕ちて行く事を意味している・・・・

孝之は拳をギュッと握った。
これまでの苦労を水の泡にしたくない。
そう決心して、孝之は鹿島夫人の股間にゆっくりと顔を近づけた。

その時、部長に抱きかかえられていた恵子がいきなり叫んだ。

「イヤぁ!」


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恵子の叫び声に、一瞬部屋の空気はピーンと凍り付いた。

鹿島夫人の股の前で、孝之の身体がビクッと止まった。

「ほほほほ・・・いきなりどうしたんだねキミ・・・」
部長が背後から恵子の頬に唇を押しあてながら、両手で恵子の胸を鷲掴みにした。
「イヤ!もうヤメて!」
恵子が足をバタバタと激しく動かし、股間の中に顔を埋めていた鹿島の黒ぶち眼鏡が床に転がった。

「恵子!」と、孝之が叫ぼうとした瞬間、「おらおら・・・どうしたんだよ・・・」という小早川の野太い声が部屋の奥から近付いて来た。
部長の腕から逃れようと、暴れている恵子の前にドスンとしゃがんだ小早川は、いきなり恵子の髪の毛を掴んだ。
「おい、おめぇ、なに騒いでんだ?」
小早川は、チンピラのようにそう言いながら、恵子の頬をピシャン!と叩いた。
「キ、キミ、乱暴は・・・」
慌てた部長が、小早川を止めようとした。
「いや、いいんですよ部長さん。こいつはねぇ、マゾなんですよマゾ。だからね、虐めてほしくて、わざと嫌がったりするんですよ・・・」
小早川はそう言いながら、恵子の顔を覗き込み、「なっ?」と言っては恵子の乳首を引っ張った。
「うっ!」
踞る恵子。
その恵子の髪をグッと持ち上げ、顔を上に向かせると、「舐めろよ変態女・・・」と、小早川は巨大なペニスを突き出して不敵に笑った。

そんな小早川を見て、草食系の部長達に危機管理が働いた。
変な事件に巻き込まれちゃマズいよ・・・・
部長の顔に、そんな色が伺える。
そんな部長達の顔色を読み取った小早川は、嫌がる恵子の唇に亀頭を押し付けながら笑った。
「あんたら、話し聞いてたら銀行さんかなんかだろ?ストレス溜ってんでしょ?・・・ほら、遠慮せずにバシバシとやってストレス発散させて下さいよ、この変態女はそれを望んでるんですから・・・」
小早川はそう言いながら、強引に恵子の口を開かせ、そこにペニスを押し込んだ。

それを見習うかのように、それを見ていた鹿島夫人も孝之の髪を掴んだ。
「ほら・・・何やってんのよ・・・あんたも早く舐めなさい・・・」
鹿島夫人は、孝之の顔を股間に押し付けると、「隅々まで舐めるのよ・・・」と、小早川と同じように不敵に笑った。

スボスボスボ・・・っと恵子の口に小早川のペニスがピストンされ始めた。
小早川はペニスをしゃぶらせたまま恵子を四つん這いにさせると、恵子の突き出たキレイな尻をペシペシと叩いた。
「ほら、部長さん、叩いてみな・・・ストレスが発散できるから」
小早川がそう笑うと、部長は戸惑いながらも「いや、まいったな・・・」と頭を掻く。
すると、黒ぶち眼鏡の鹿島が、「部長、叩いてみたら?」と興味深そうに恵子の尻を覗き込んだ。
「そ、そうですか・・・・」
鹿島にそう言われた部長は、断る理由はない。
頭をポリポリと掻いていた手を、恵子の尻にペシっと当ててみた。
「ダメダメ、部長さん、そんなんじゃ余計女が可哀想だ、ほら、ビシッと決めてやって下さいよ!」
小早川は恵子の口にグングンと腰を振りながら叫んだ。
小早川にハッパをかけられ、キョロキョロと辺りを見回した部長は、「よぉし!」と、大きく手をふりかざした。
パシーン!
乾いた音が部屋に響くと同時に、傍で見ていた七三男が「ナイスショット!」と叫んだ。
瞬間、男達が顔を見合わせる。
一呼吸置いて、部屋中に男達の笑い声が谺し、「ナイスショット!」と叫んだ七三男は、照れくさそうに頭を掻いて笑ったのだった。

「ささ、次は鹿島様の番ですぞ」
部長がそう言いながら鹿島を恵子の尻の前に案内した。
「よーし!・・・・この牝豚めぇー!」
鹿島はそう叫びながらおもいきり恵子の尻を引っ叩いた。
小早川のペニスを銜えたまま「うぅぅぅ!」と悲鳴をあげる恵子の声が、鹿島夫人の股間に顔を埋める孝之の耳に谺した。

孝之は泣いた。泣きながら鹿島夫人のオマンコから溢れる小早川の精液を舐めた。
恵子も泣いていた。泣きながら小早川のペニスを銜え、叩かれる尻を大きく突き出していた。

「ほら、みなさん、もうメチャクチャに犯してやって下さい!ほらほら部長、遠慮なさらずにどうぞ!」
小早川はそう言いながら、四つん這いの恵子を突き飛ばし、革張りソファーの床の上に恵子の裸体を転がした。
ハァハァハァ・・・と既に目の色が変わっている部長が、恵子の裸体に飛び掛かった。
「イヤー!」
叫ぶ恵子の腕を黒ぶち眼鏡の鹿島が押さえた。
「大人しくしろ!」と叫びながら七三男が、バタバタと暴れ回る恵子の足を強く掴んだ。

「いいですか?私が先に頂いても?」
部長は、勃起したペニスをシゴきながら、鹿島に聞いた。
「どうぞ部長!早くソレをこの女の腐れマンコにぶち込んでやりなさい!」
鹿島はそう言いながら、恵子の唇に自分のペニスを押し付けた。
「この野郎・・・綺麗な顔をしてるからってお高くとまりやがって・・・・」
部長はそう呟きながら、恵子の身体にブヨブヨの巨体を乗せた。
そして、恵子の細い足を七三男に強引に開かせ、グチョグチョに濡れる恵子のオマンコにペニスを挿入した。


「それくらいでもういいわよ・・・さぁ、入れなさい・・・」
鹿島夫人がハァハァと息を切らせながら、鹿島夫人の性器にドロドロと滴る小早川の精液を舐めていた孝之の身体を起こさせた。
鹿島夫人の股から顔を上げた孝之は、部屋で行なわれているその凄まじい光景に脳味噌をクラクラとさせた。
部長と上司と取引先の社長が、妻に襲いかかっている・・・・
まるで妻は、ハイエナの集団に襲われた一匹のシマウマのようだ・・・・・
恵子・・・・・
絶望しながら、犯される妻を見下ろす孝之。
しかし、銜えていた鹿島のペニスをプチャッ!と離した恵子は、信じられない声を発した。
「あぁぁん!ソコ!ソコにも入れて!」
そう叫ぶ恵子は自分で尻肉を開いた。
「ココか?ココに入れていいんだな?」
そう叫ぶ部長が、恵子のアナルにペニスを突き刺した。
アナルを犯された恵子が歓喜の声を上げる。
慌てて、七三男が恵子の口にペニスを押し込み、デレデレとだらしなく笑う鹿島が恵子のオマンコにペニスを突き刺した。

「・・・凄い変態女だね・・・三本も入れられてるよ・・・あたしゃマネできないね、あんな変態・・・」
鹿島夫人が露骨に恵子から目を反らしながらそう呟いた。
そして、呆然と立ち尽くす孝之の手をスッと引っぱり、ブヨブヨの身体の上に孝之を乗せた。
「さっきよりも固くなってるねぇ・・・」
鹿島夫人は嬉しそうに笑いながら、孝之のペニスを自分のオマンコにニュッと入れた。

「どうですか、変態美人女のお味は」
タバコを銜えた小早川が、恵子のアナルを犯す部長に話し掛けた。
「いやぁ、肛門がこんなにいいとは思いませんでしたよ・・・それにしてもアナタはいいモノをお持ちだ、羨ましい」
「へへへへ、そうでしょ。こんな美人の変態女はなかなかいないですからねぇ。必要でしたら遠慮なく言って下さい、いつでも貸し出しいたしますから、はい。その代わり、私にも御融資の方を・・・」
小早川が揉み手をしながら戯けてそう言うと、部長は「こりゃあ一本取られた!」と、宴会場で見せる堕落したサラリーマンそのものの笑顔を晒しながら、大きな声で笑ったのだった。


               11


「あなた、昨日言ってた書類、カバンの中に入れておきますからね」

朝の新聞を読みながらコーヒーとタバコを交互に口に運ぶ夫を見つめながら、恵子はソファーの上に置いてある夫の黒いカバンの中に、茶色い書類封筒をソッと入れた。
「うん・・・」
夫は恵子を見る事もなく、景気回復についての記事を真剣に見つめながらそう返事をすると、そのままコーヒーカップを恐る恐る口に運び、ズルズルっとコーヒーを啜った。

「ママぁ!ミツエの体操服はどこぉ!」
階段を駆け下りながらそう叫ぶミツエは、キッチンへ向かう途中の玄関の下駄箱の上をヒョイと見た。
下駄箱の上には、綺麗に洗濯されたミツエの体操服が畳まれていた。
「あった!」
やっぱりママだ、ちゃんと忘れずに用意してくれている・・・
ミツエが嬉しそうに、その真っ白な体操服を手提げカバンの中に入れていると、玄関の扉がカチャッと開いた。

「ミッちゃんおはよう」
そう言いながら玄関に入って来た男は、いつもの白い手袋でヒラヒラと手を振った。
「おじちゃんおはよう!」
ミツエが元気良く挨拶していると、キッチンの奥から孝之と恵子がスリッパを鳴らしてやってきた。

「おはようございます」
白い手袋の男は、スッと姿勢を正し孝之と恵子に頭を下げた。
「おはようございます」
胡蝶蘭のように華やかな恵子が、そう微笑みながら運転手に夫のカバンを渡した。

カバンを手にした運転手が素早く玄関を出て行くと、ピカピカの革靴に靴べらをスっと差し込む孝之が「今夜はどっちだね?」と恵子に聞いた。
恵子はミツエにズック靴を履かせながら、「今夜は新宿です」と優しく微笑んだ。

「丁度今夜は私も新宿に用があるんだ。一緒に帰ろう。ヒルトンのロビーで待ってなさい」
孝之はそう言うと、下駄箱の上に靴べらをコツっと置き、踵を鳴らしながら玄関を出た。

門の前に、黒塗りの国産車が品の良い光を放っていた。
孝之が玄関から出てくるなり、白手袋の運転手がソッと後部座席のドアを開けた。
「パパいってらっしゃい!」
振り向くと、恵子とミツエが笑って手を振っていた。
孝之は、そんな娘に手を振りながら、恵子に「鹿島さんによろしく」と微笑み、颯爽と後部座席に乗込んだのだった。

孝之を乗せた大型国産車は、まるで海に浮かぶ船のようにフワフワとゆるやかに走り出した。
朝のラッシュの喧噪を感じさせない車内には、適温のエアコンと静かなクラッシックが流れている。

「副社長、本日の御予定は、予定通りでよろしかったでしょうか?」
白手袋をはめた運転手が、バックミラー越しに孝之の顔をチラッと見た。

「うん。今日は夕方から新宿で経団連の篠山さんと会合があるんだが、その後、恵子と待ち合わせをしているから、帰りは恵子と一緒だ」

「いつものヒルトンホテルですね?」
運転手が意味ありげにニヤリと笑う。

「そう。鹿島財閥御用達のヒルトンホテルだ」
孝之も頬を弛めながら煙草をくわえた。

赤信号に捕まった車は、物音ひとつ立てずスムーズに停車線で止まった。
孝之はタバコにゆっくりと火を付けながら、歩道のバス停に並ぶネズミ色したサラリーマン達を眺めた。

「鹿島さんがいなければ、私も今頃はあの暑い行列の中だったよ・・・」
孝之はゆっくりと煙を吐いた。
CDがチェンジし、スピーカーからはシューベルトのピアノソナタ第16番が静かに流れ出した。
バス停を見つめたままの孝之は、シューベルトの曲に合わせるかのように肺から全ての煙を吐き出すと、ふいに「ま、それもこれも全てキミのおかげだがな」と、運転席を見て静かに微笑んだ。

白い手袋をした小早川は、バックミラー越しに「ふっ」と孝之に微笑むと、「私ではなく、奥様の魅力のおかげですよ、副社長・・・」と呟き、静かに車を発進させたのであった。

おわり

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