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さらば、ネット伝説2



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 カナエは、シンクに溜った水の中でプカプカと浮かんでいるナスを見つめながら、御前崎の下半身にあるコリコリとした筋肉を指で弄んでいた。
 ズボンの上から触っただけでも、それはかなり小さいモノだとわかる。
 しかしカナエは、その小さなペニスに物足りなさを感じながらも、モジモジとする御前崎に母性本能をくすぐられていたのだった。

 正面の窓ガラスに映っている背後の工場内を見つめ、付近に誰もいない事を確認したカナエは、そのまま御前崎のズボンのチャックを下ろし始めた。
「いや・・・それはちょっと・・・・」
 御前崎がプクッと太った口の中で何やらブツブツと呟き始めた。
 カナエはそんな御前崎の呟きを聞きながら、ふいに、あの時ルイスがポルトガル語で呟いていた甘い囁きを思い出していた。

 御前崎のペニスが、いとも簡単にズボンの中から飛び出して来た。
 生でギュッと握ると、ペニスの先がネチャネチャに濡れているのがわかった。
 カナエは、そのボールペンのように細くて短いペニスを横目でチラッと見た。
 御前崎のそのペニスは、見事に頭までスッポリと皮を被っていた。
「・・・剥いても・・・大丈夫?」
 カナエがジッと前を向いたまま静かにそう聞くと、御前崎は照れながらも「・・・はぃ」と弱々しい返事をした。

 カナエが包茎を相手にするのは、例の自殺した教師以来だった。
 あの教師は、ネットで顔を晒された以上、今後、教育者としても人間としても生きて行けない、などと遺書を残して自殺したらしいが、しかしカナエはそうとは思っていない。あの教師は、ミジメな包茎チンポをネットで晒され、男として生きて行けなくなったのだと、カナエは今でもそう思っている。

 御前崎の小さなチンポを、親指と人差し指で摘んだカナエは、そのままゆっくりと根元へ下げ、分厚い皮をヌラヌラと剥いた。
 そんなペニスをカナエはチラッと横目で見る。久しぶりに空気に触れた天津甘栗のようなサイズの亀頭は、まるで豚のペニスのように生々しくピンク色に輝き、なにやらヌラヌラとした不気味な汁と、そしてヨーグルトのような白いカスにまみれていた。

 カナエは、そんな包茎チンポは決して嫌いではなかった。いや、むしろ、その雄のニオイを発する包茎チンポは、ある意味カナエの性的興奮剤でもあるのだ。
「・・・恥ずかしい?」
 カナエは、ペニスの皮をゆっくりとピストンさせながら、恥ずかしそうに俯いている御前崎に囁いた。
「・・・はぃ・・・」
 御前崎は、消え入りそうな小さな声でポツリと呟く。

 カナエは、そんな御前崎の恥ずかしそうな声にクリトリスがキュンと切なくなり、もっともっと御前崎を辱めては、虐めてやりたくなった。
「・・・凄く、小さいわね・・・女の子とヤった事、あるの?・・・」
 手の動きを早めながらカナエが聞く。
「・・・い、いえ・・・・」
 御前崎は恥ずかしそうに頷いた。

「こんなに小さなオチンチンじゃ、無理よね・・・」
「・・・・・は、はぃ・・・・」
 カナエは上下にシゴく指を止めると、親指と人差し指と中指で、ネチャネチャに濡れる小さな亀頭を摘みあげ、そしてそこに溢れる汁を潤滑油にしては亀頭をヌルヌルと摩擦した。

「ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」
 日頃は皮に守れている敏感な亀頭を、三本の指でヌルヌルと刺激された御前崎が、くすぐったそうに腰を引きながらも、荒い息を吐く。
 カナエは、ゆっくりと亀頭から指を離すと、その魑魅魍魎とした汁がベットリと付いた指をソッと自分の鼻先に近付け、恐る恐るカナエを見上げる御前崎の顔をジッと見つめながら、クンクンと指の匂いを嗅いだ。
「・・・主任のオチンチン・・・凄く臭いわよ・・・」
 そう呟きながら、カナエはその指をねっとりと舐めた。御前崎がジーっと見つめるその前で、まるでペニスを舐めるかのように指に舌を絡めさせ、「っんふ・・・」と悩ましい鼻息を吐いてみせた。
 それを見ていた御前崎は、ハァハァと言う荒い息と共にワナワナと震え始めた。そして、もう我慢できないとばかりに、いきなり自分でペニスをシコシコとシゴき始め、立ったままの腰をクネクネと動かし始めた。
「あぁん・・・ダメよ・・・」
 カナエはそんな御前崎の手を、ペニスから振り払った。
「でも・・・でも・・・・」
 御前崎の真っ赤なペニスは、まるで電気ショックを与えられているかのようにピクン!ピクン!と飛び跳ねていた。
「わたしがヤってあげるから・・・ほら、いっぱい飛ばしなさい・・・」
 カナエがそう囁きながらペニスを摘むと、御前崎は「むふっ!」と両足を硬直させた。
 それを見計らっては、シコシコシコシコ・・・っとカナエの指が高速で上下に動いた。
「あはっ!」
 御前崎が胸に溜っていた息を吐き出した瞬間、天津甘栗のような亀頭の先から、ぴゅっ!と白い液が飛び出した。御前崎の精液は、シンクに溜っていた水の中に飛び散り、そこにプカプカと浮いているナスに見事に命中した。
「ほら・・・もっと、もっといっぱい出すのよ・・・」
 カナエがシゴけばシゴくほど、精液はぴゅっぴゅっと面白いように飛んだ。
 そんなカナエの持ち場であるナスの洗浄場は、たちまち咽せ返るような栗の花の香りがモワッと溢れ、カナエはその懐かしい匂いにムラムラと酔いしれたのだった。


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 そんな初仕事を終えたカナエは、薄暗い更衣室で、パートのオバさん達に交じって着替えていた。
 そこは昔見た洋画に出て来たアウシュビッツの収容所に似ていると、カナエは作業ズボンを脱ぎながらふと思った。

「あんた、綺麗なスタイルしてるわね・・・」
 カナエの後で着替えていた中年のオバさんが、カナエの黒いパンティーに包まれた尻を食い入るように見つめながら、うっとりとした口調で呟いた。
「本当。まるでモデルさんみたいよね・・・・」
 カナエの正面で、ひまわりのようにパッと咲いた巨大乳首を曝け出していた肥満のオバさんも、そんなカナエのスラリと伸びた脚を見つめ、羨ましそうに呟いた。
「いえ、そんな・・・」
 恥ずかしくなったカナエが慌ててスカートを履くと、後からカナエの尻を見ていたおばさんが「あんた見たいに若くてキレイな人が、どーしてこんなとこで働いてんのよ」と、好奇心の塊のような口調でそう聞いた。
「もしかして、ワケあり?」
 正面のひまわり乳首が、目を輝かせながらカナエの顔を覗き込んだ。
「・・・えぇ、まぁ、色々と・・・」
 カナエはそんなオバさん達を躱した。例の事件が発覚してからというもの、この手のオバさん達には散々苦しめられて来た。だからあの町を出て、今、こうして見知らぬ町でひっそりと暮らしているのだ。
 それなのに、またしてもこの町でオバさん達の暇つぶしの餌食にされるのは、まっぴらなのだ。

 カナエは、アレコレと質問して来るオバさん達を、角が立たないように上手く躱しながら、急いで私服に着替えた。
 さっさと着替えを終えたカナエが、ロッカーに溢れるオバさん達をすり抜けながらドアへと向かうと、ひまわり乳首のオバさんが、ふいにカナエを呼び止めた。
「あんたんとこの主任。気を付けた方がいいわよ。あの男は、変態ストーカーだから」
 ひまわり乳首がそう言うと、更衣室にいたオバさん達が一斉に笑い出した。
 その笑い声を聞いたカナエは、まるで自分が笑われているような気がして、逃げるように更衣室を飛び出したのだった。


 工場の前にあるバス停に向かおうと、巨大な駐車場を通り抜けていたカナエは、ふいに聞き覚えのある声で呼び止められた。
 振り向くと、そこには御前崎がポツンと立っていた。
 御前崎はカナエと目が合うなり、慌てて目を反らし、そしてモジモジしながら「送ります・・・」と小さく呟いたのだった。

 御前崎の車の中は、娘がまだ幼稚園だった頃に工場の隅で飼っていたウサギの小屋の匂いがした。
 後部座席にはマクドナルドの袋が散乱し、カナエが座った助手席のシートの上にはポテトチップスらしき食べカスが無数に散らばっていた。
(こんな物ばかり食べてるからこんなに太るんだわ・・・・)
 そう思った瞬間、カナエはおもわず「クスッ」と笑ってしまった。

「あっ、すみません、変な唄ですよね、これ」
 御前崎は、何を勘違いしたのか、慌ててカーステレオのボリュームを絞った。
「・・・なんて曲?」
 カナエは別に興味はなかったが、一応、聞いてやった。
「あっ、これは古いアニソンでして、はい、すみません」
 御前崎はなぜかペコペコと謝りながらも、少し自慢げにそう答えた。
「アニソン?・・・」
 カナエが首を傾げた。
「あっ、はい、アニメソングの略です。はい、すみません」
 カナエは「ふ~ん・・・」と頷きながらも、スピーカーから微かに聞こえて来るその曲に、聞き覚えがあると思った。
「・・・この曲、なんだったっけ?・・・」
 カナエが唇に人差し指を押し当てながら考えていると、いきなりボリュームをあげた御前崎が「ドラゴンボールのエンディングテーマ、『ロマンティックあげるよ』ですよ!」と、それはそれは嬉しそうに叫び、カナエを酷く驚かせたのだった。

 それからの御前崎は、カナエがそのアニメソングに興味を示した事が余程嬉しかったと見え、やたらとウキウキしては、新たに流れ出す曲の説明をアレコレとしていた。
 そんな御前崎の言葉をボンヤリと聞きながら、カナエは走り去る窓の外を見つめていた。
 道路脇にずらり並ぶ古びた商店街のアーケードに、蛍光灯がパラパラと付き始めた。しかし、せっかく蛍光灯に照らされても、その薄汚れた古い商店街は、ただ汚れを目立たせているだけであり、カナエはこの商店街の蛍光灯は逆効果ではないかとふと思った。
 ドブネズミのような色をした疲れたサラリーマンと、希望を失ったかのように項垂れた学生達がバス停に並んでいるのが見えた。その中に、ひときわ派手な服を着た老婆がいる。グレー系の人混みの中で、1人だけ宝塚歌劇団のような厚化粧に真っ赤なワンピース姿の老婆は、どこかミジメな輝き放ち、それはなんとなくサーカスのピエロのように見えた。
(私の将来・・・・)
 そんな老婆を見て、カナエがふとそう思った瞬間、ふいにバス停の老婆と目が合ったような気がした。慌てて老婆から目を反らしたカナエだったが、しかしその老婆が妙に気になり、カナエはそっと振り返ってみた。
 バス停の人の群れの中で、ひときわミジメな光を放つ老婆は、走り去って行くカナエ達を乗せた車に振り返っていた。そんな老婆が、一瞬、カナエをジッと見つめながら静かに淋しそうに微笑んだように見えた。
 とたんにカナエの背筋がゾッと寒くなった。
「知り合い・・・ですか?」
 御前崎が助手席のカナエをソッと見た。
(あれはきっと未来の私だ・・・)
 カナエは前を向きながらギュッと下唇を噛んだ。
 そんなカナエを見て御前崎が何か言おうとした瞬間、「今夜、主任の家に泊めてもらえませんか?」と、カナエはいきなりそう呟いた。
対向車線を、「道をお譲り下さい!」とスピーカーで叫ぶ救急車が、慌ただしいサイレンを響かせながら走り去って行ったのだった。


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 御前崎のマンションは、一人暮らしには勿体無い程の豪華なマンションだった。
 まるでNASAの研究所にありそうな大袈裟なオートロックのドアを過ぎると、大理石が貼られた床をエレベーターに向かって歩き出した。
(いったい・・・ナニモノ?・・・)
 ヨーロピアン調のデザインが施された豪華なエレベーターの中で、カナエは、隣でモゾモゾと恥ずかしそうにしている御前崎をソッと見ながら、この得たいの知れない男が不気味だった。
 御前崎の部屋は、12階の角部屋だった。大きな窓からは真っ赤に輝く東京タワーが真正面に見え、それはまるでプラモデルのように非現実的だった。
「凄い部屋ですね・・・」
 御影石が張り巡らされた巨大なリビングと、奥へと続く長い廊下を見渡しながらカナエが驚く。
「ええ。死んだ父の財産が思った以上に入りましてね・・・」
 御前崎はそう呟きながら、エルメスのソファーカバーが掛けられた、真っ白な革張りのソファーに静かに腰を埋めた。
 東京タワーを真正面にしたベランダには大きなマーライオン。その口からは水が溢れ、それがLEDの青い光に照らされながらプールの中へと流れては幻想的に輝いていた。
「このマンションに1人で住んでるんですか・・・・」
 カナエは、少なくとも居室が8室以上はあろうかと思われる、扉がズラリと並んだ長い廊下を見つめながら聞いた。
「ええ。母は、妹たちとロンドンで住んでます。帰る予定はありませんから・・・よろしかったらお好きな部屋をお使い下さい」
「えっ?・・・私がここに住んでもいいんですか?」
 御前崎はそんなカナエを優しく見つめながら、「あなたさえよければ・・・」と、静かに微笑んだのだった。


「・・・カナエさん・・・カナエさん、起きて下さい・・・」
 ネチャッと唾液が粘る音を含ませた声で起こされたカナエは、ゆっくりと目を開いた。
 薄暗い車内の助手席で寝ていたカナエの目に、「月極駐車場」という赤い文字の看板が飛び込んで来た。
「あれ?」っとカナエが慌てて起き上がると、運転席で恥ずかしそうに俯いていた御前崎が「アパートに付きました・・・」とポツリと呟いたのだった。

 御前崎のアパートは思った以上に凄まじかった。
 ベニヤ板を打ち付けたような品粗な玄関のドアを開けるといきなり黒いゴミ袋の山が出迎えてくれた。ゴミ袋が大量に積み重ねられているその台所は、まさしくゴミ捨て場のようだ。
(夢とは大違い。まるでゴミ屋敷みたいだわ・・・)
 カナエはそう思いながらも、ノソノソと部屋の中へと入ってく御前崎の太った背中に付いて行く。
 台所に高く積まれたゴミ袋の中に、まるでケモノ道のように1本の通路が出来ていた。カナエはネチャネチャと粘着性のある床を爪先で立ちながら、そのゴミ袋に囲まれた通路を恐る恐る進む。
 通路を過ぎると、奥には8帖程度の部屋がポツンと現れた。
 その8帖の部屋の窓からは、さっき車の中で見た夢のような東京タワーではなく、薄ら寂しい墓地がどんよりと見下ろす事ができたのだった。

「汚い部屋ですみません・・・・」
 御前崎は、敷かれっぱなしの煎餅布団にドスンと座ると、申し訳なさそうに頭を下げた。
「うぅぅん・・・私が勝手にお邪魔したんだし・・・」
 そう答えながらも、部屋の中を見回すカナエは、壁と言う壁にびっしりと張り巡らされているアニメのポスターがジーっとカナエを見つめているようで薄気味悪くてしょうがなかった。
 ただ、カナエはこんな雰囲気は決して嫌いではなかった。
 以前カナエは、利光達との乱交パーティーで、廃墟となったホテルやボーリング場をよく利用した事があるが、あの、廃墟の荒れた雰囲気は男達の残虐性を高め、男達を野生に変えてくれた。
 そんな廃墟の卑猥な雰囲気に、堪らなく性的興奮を感じていたカナエだったせいか、このゴミ屋敷のような御前崎の部屋の雰囲気は、今まで眠っていたカナエの変態性欲をジワリジワリと甦らせていたのだった。


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「なにか、飲み物を買って来ます・・・」
 部屋に漂う、沈黙の空気に耐えられなくなった御前崎は、そう言いながらそそくさと部屋を出て行った。
 御前崎が出て行った後、1人部屋に取り残されたカナエは、もう一度部屋の中を見渡した。
 煎餅布団が1枚と30インチの薄型テレビ。そして窓に向けて置いてある卓袱台の上には、大きな画面のパソコンが置いてあった。
 彼女も友達もいない御前崎には、このパソコンだけが唯一の楽しみなのだろうな・・・と、カナエはその大きな画面のパソコンを淋しそうに見つめた。
 そんなパソコンのすぐ横に押入れの襖があった。部屋中にはアニメのポスターが所狭しと張り巡らされていたため、そこに押入れがある事には気付かなかったのだ。そんな押入れの襖もやはりポスターで埋め尽くされていた。
 カナエは、四つん這いでノソノソと押入れに近付くと、「AKB48」のポスターが貼られた襖をガサガサガサっと開けてみた。
 いきなり、そこに横たわっていた少女と目が合った。
 「ひっ!」と小さな悲鳴をあげたカナエは、今にも口から心臓が飛び出しそうだ。
 しかし、よく見ると、その少女は人形だった。
(・・・びっくりした・・・)
 そう肩をなで下ろしながら、押し入れの中から漂うカビ臭い空気に包まれながら、その少女人形をマジマジと見た。
 それは本物の人間そっくりに作り上げられた人形で、そのあまりのリアルさに、カナエはおもわず「凄い・・・」と呟いてしまった程だった。
 顔は幼さが残る女学生風で、その大きな目には睫毛が1本1本丁寧に植え付けられ、今にも瞬きしそうな程にリアルだった。小さな手の平にソッと触れると、それはかなり上質なシリコンらしく、温もりさえ感じれれば人間の肌となんら変わりのない手触りだ。
 そんな少女人形はゴスロリ風の衣装を着けられていた。
 この部屋に張り巡らされているポスターの女の子たちと良く似た衣装だ。
 カナエは、その少女人形を見つめながら、御前崎が何の為にこの人形を持っているのかを考えていた。
 ダッチワイフ。カナエは心でそう呟きながら、少女人形のプックリと膨らんだ胸に手を当ててみた。
 それはまさしく人間の胸と同じ感触だった。
 驚いたカナエは、少女人形のドレスの胸元から中を覗き込んでみる。真っ白な肌に小さな胸が2つプクッと膨らみ、その先には本物そっくりの薄ピンクの乳首がリアルにツーンと立っていた。
 そんなリアルな乳首を見たカナエは、少女人形の下半身も見ずにはいられなかった。
 横たわっていた少女人形を薄暗い押入れから引きずり出し、爛々と輝く蛍光灯の下で、少女人形のスカートを捲り上げた。
 少女人形は、その豪華なゴスロリ衣装には似合わない地味な下着を付けていた。白地に小さな赤い花柄が点々とプリントされた、まるでスーパーの下着売場で3ケ1000円で売ってありそうなそんな安っぽい下着だった。
 そんな下着をスルスルっと下ろすと、真っ白な下腹部に栗毛色の陰毛がチロチロっと現れた。その陰毛も、きっと職人が1本1本丁寧に植えたモノなのであろう、あまりにもリアル過ぎた。
 下着を足首までスルスルと下ろした。その途中、カナエはあるモノを発見し、おもわず「うそ!」と小さく叫んでしまった。
 そう、なんとその下着には、オリモノらしき黄色いシミが付いていたのである。
 驚いたカナエは、素早く少女人形からパンティーを剥ぎ取り、そのクロッチに付いている黄色いシミをマジマジと見た。女のカナエの目から見て、その黄色いシミは紛れもなく本物だ。
 こんなにリアルに作れるモノなのかしら・・・と、不思議に思いながら、そのシミをソッと鼻に近づけてみた。
 オシッコの残り汁がパリパリに乾いたアンモニアの匂いがツーンとし、そして、それとは別の陰部特有の饐えた匂いがプ~ンと漂っていた。
(これって、絶対、本物だよ・・・)
 そう思いながら顔をあげた時、押入れの奥のほうに乱雑に積み重ねられているカラフルな布切れの山がカナエの目に飛び込んで来た。
(やっぱり・・・)
 カナエはその布切れの山に手を伸ばし、その中の1枚を手に取ると、それらが「使用済み下着」である事を確認した。
 カナエは、その下着に付着するオリモノを見つめながら、盗んで来たシミ付きパンティーを人形に履かせては、嬉しそうにニヤニヤと笑う御前崎を想像し、思わず背筋を寒くさせた。
 変態だ・・・と、心で呟きながら、下着を脱ぎ取られた少女下着の股間を開いて見た。
 そこは、乳首同様、繊細な部分までリアルに作られ本物そっくりだった。指で触ってみると、その感触も本物となんら変わりない。
 ピンク色のワレメを指で押し開き、キュンキュンに締っている小さな穴の中に指を挿入してみる。ゴムのような感触が指を包み込むが、しかし、ここに生温いローションを垂らせば本物と同じ感触になるはずだと、本物を持っているカナエはそう思った。
 少女人形の人工的な膣に指を入れていたカナエは、だんだんとおかしな気分になって来た。
 カナエにレズっけはなかったが、ただ、夜な夜なこの人工的な膣にペニスを挿入させながら、イソイソとオナニーに耽っている御前崎の姿を想像すると、なにやら変態的な気分になって来たのだ。
 カナエは、少女人形の膣から指を抜くと、その指をソッと嗅いでみた。
 微かに古い精液のような据えたニオイが匂って来た。
 あの変態男は・・・この人形とどうやってセックスしてるんだろう・・・
 カナエはスカートの中にソッと手を入れた。パンティーを掻き分け股間に指を押し込むと、そこは熱い汁がヌルヌルと溢れていた。
 右手で自分のソコを弄りながら、左手で少女人形の膣を弄る。
 この人工膣の中に、あの変態男は何度中出ししたのだろうか・・・と思うと、少女人形のその冷えた膣が無性に愛おしくて堪らなくなった。

 不意にドスンドスンドスン・・・っという音がアパートの廊下から響いて来た。
 カナエは、慌てて少女人形に花柄のパンティーを履かせると、そのまま少女人形を押し入れに押し込み、素早く押入れの襖を閉めた。
 それと同時に、コンビニの袋をカサカサ音立てながら、御前崎がゴミ袋の通路を息苦しそうにすり抜けて来た。
「ついでにお酒も買って来ました・・・」
 そう言って8帖の部屋に入って来た御前崎に、カナエはもう自分を抑える事ができなくなっていたのだった。

(つづく)

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