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銀座の変な物語3

2011/08/19 Fri 10:33

銀座3


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 メイサの部屋の合鍵を手に入れた僕は、毎晩のようにメイサの部屋に侵入していた。
 売れっ子のメイサには休みはなく、メイサは毎日のようにお店に出勤している。だから僕は毎日のようにメイサの部屋に侵入できるのだ。
 そうやって忍び込んでかれこれ2週間が経っていた。
 その間、メイサの私生活を色々と知った。
 メイサは日清のカップヌードルが好きで、毎日のようにそればかり食べている。だからこの生活感の全くないホテルのような部屋のキッチンには、カップヌードルとダイエットコーラしかなかった(どん平がひとつだけあったがしかし賞味期限が切れている)。
 マガジンラックはほとんどがファッション雑誌ばかりで、それ以外と言えばサプリメントのパンフレットしか入っておらず、読書といったものには興味がなさそうだった。
 CDやDVDは山のようにあった。CDは全て洋楽のR&Bで、DVDも最新の洋画ばかりだ。アダルトDVDなんか無いものかと期待して物色してみたが、そんなモノは1枚も見当たらなかった。
 銀座の売れっ子ホステスといっても私生活はほとんどそこらの女と変わりない。
 と思っていたが、しかしやはり銀座の売れっ子ホステスはそこらの女とは違っていた。
 そう、それはクローゼットの中身だ。
 僕はブランド品には全くと言っていいほど興味がないからわからないが、しかしそんな素人な僕が見ても、このクローゼットの中に押し込められているシャネルやエルメスといった大量のハンドバッグは凄いと思った。
 恐らく全てお客からのプレゼントなのだろう、それらの品々はほとんど使われていない状態で丁寧に保管されていた。
 しかしながら、そんなメイサの部屋には男っ気というものが全く感じられなかった。
 彼氏はいないのだろうか?
 こうして毎日侵入しているから、メイサが毎晩この部屋に帰って来ているということがわかる。侵入してこの2週間、メイサは男の部屋に泊まったり、彼氏とホテルで泊まったりした事は1度もないのだ。
 銀座のトップホステスとして君臨するメイサに、彼氏が1人もいないという事は、それはそれで凄い事だった。
(欲求不満とか溜らないのかなぁ・・・・)
 僕はそんな心配をしながらも、メイサに彼氏が出来た時点でこのゲームは終わってしまうんだろうなぁと不意にその結末に怯えていたのだった。

 そんなある日、いつものように昼の銀座の路地裏をビールケースを抱えて走り回っていると、店の近くの歩道で偶然にもメイサとばったり出会した。
「あらっ!」
 おとぎの国から舞い降りて来たように美しいメイサは、『菊正宗』と書かれた薄汚い前掛けをした汗だくの僕に、いつもの笑顔で微笑みかけてくれた。

「あ、どうも・・・」
 焦った僕はおもわず両手に抱えていたビールケースを落としそうになった。なぜ焦ったかと言えば、今メイサが着ているその濃紺のワンピースは、昨夜の侵入時に僕が着ながらオナニーしていたワンピースだったからだ。
「配達?」
 メイサは大勢の人々が行き交う歩道でピタリと足を止めて僕を見た。通りを行き交う男達は、そんな美し過ぎるメイサに必ず熱い視線を向けている。
「ええ、ちょっとそこの店まで・・・」
 僕はそんな周りの男達のメイサに向ける視線に対し、妙な優越感を感じた。
「ねぇ、今ちょっと時間ある?」
 メイサはその大きな切れ長の目で僕をソッと覗きながらそう聞いた。
「・・・えぇ・・・なにかありましたか?」
 僕は、メイサが何か困っているのかと思い、持っていたビールケースをそのまま歩道にカシャっと置いた。
「うぅん、別に何もないんだけど、この間の御礼をしたいなぁ、なんてね」
 メイサはそう言いながらギラギラとグロスが輝く唇をニコッと歪ませた。
「いえ、御礼なんてそんなぁ」
「ねぇ、そこのチーズケーキとってもおいしいのよ。食べてかない?御礼におごるから」
 僕はアタフタになりながらソッと横目でそのカフェを見た。
 そこは薄汚い酒屋のアルバイトには全くの場違いな場所だった。
「い、いえ、でも・・・」
 正直言って小便をちびりそうになった。
「ダメ?」
 メイサは唇を尖らせながら悲しそうな表情をした。
 彼女のこんな表情を見せつけられれば、男ならきっとどんな事だってやってしまうだろう。今の僕なら、その表情で「あの人殺して・・・お願い」とメイサに言われようものなら、迷う事なくこのビールケースをそいつの頭に叩きつけるに違いない。
 そう考えると、男達がメイサの気を引こうと、競うようにメイサに高級品をプレゼントする気持ちがよくわかり、あのクローゼットの中にあった大量の高級バッグも、メイサならば当然の結果だろうと納得できた。
 しかし、今の僕は違う。メイサに高級バッグを買ってくれとせがまれているのではない。
 そう、メイサにカフェに誘われているのだ。
 銀座の高級クラブの超売れっ子ホステスに銀座のチーズケーキのおいしいカフェに誘われる・・・。
 きっと僕にとっては最初で最後の出来事だろう。
 そんな事をボーっと考えていると、メイサは「ね、行こっ」と店に向かって歩き出そうとした。
「で、でも、僕、こんな恰好だし・・・」
 僕は銀座のど真ん中で、薄汚れた『菊正宗』の前掛けをモジモジと弄ったまま突っ立っている。
「そんなの取ればいいじゃん」
 メイサは最もらしく呟いた。
 だから僕はその前掛けをサラサラっと取りながら、「でも、これ・・・」と、前掛けの下から出て来た埃だらけのズボンをメイサに見せては、なんとも情けない表情でボソボソっと呟いた。
 とたんにメイサが「プッ」と噴き出した。そして僕の顔を見つめながら「それじゃあエプロンの意味がないじゃん」とケラケラと笑い始めのだった。
 結局僕は、メイサに笑われながらもそのズボンの埃を銀座のど真ん中でパタパタと払い、そしてメイサの小さな背中にコソコソと身を隠しながらそのカフェに入店した。
 その店は、まるでフランス映画に出て来るような店だった。いや、フランス映画というものをまともに見た事がないからわからないけど、ただそんな気がした。
 窓際のテーブルにメイサと向かい合わせに腰を下ろす。銀座の貪よりと曇った昼の日射しが、メニューを覗き込むメイサの横顔をほんのりと照らしていた。
 僕はそんなメイサの美し過ぎる顔に見とれながら、僕はこの女のアソコの匂いを知っているんだと考えては、なにかもうこの場でいきなり割腹自殺でもしたいくらいに、狂気的な悦びに満ち溢れた。
「コーヒーとチーズケーキでいい?」
 メニューを見ていたメイサは、チラッと上目遣いで僕を見ながらそう聞いた。
「は、はい、なんでも・・・」
 必死でそう頷く僕は、貴女とこうして一緒にいられるなら馬糞だって食べちゃいます、と心で呟き、そして本当に二人してこのおしゃれなカフェで馬糞を頬張るシーンを想像してしまい、おもわず噴き出しそうになった。
「ごめんね、なんか強引に誘っちゃって・・・」
 メイサはピンク色に輝く爪で、木製テーブルの上の小さな凹みをカリカリさせながら静かに笑った。
「い、いえ、僕の方こそ、本日はこんな素敵なきっちゃてんに誘って頂きまして・・・」
 畏まってそう話す僕は、おもわず喫茶店を「きっちゃてん」と言ってしまい、その瞬間、メイサはプッと噴き出した。
 それからメイサと僕は、おいしいチーズケーキを食べながら、映画の話しやファッションの話しなどをした。といってもそのほとんどはメイサが話しているだけであり、そんな引き出しを持っていない僕はただ「うんうん」と頷いているだけだった。
 しかし、『美味しいラーメン屋さん』の話しの時はちょっと違った。
 あそこのラーメンが美味しいや、あそこのラーメンはチャーシューが美味しいなどと話しているとき、いきなりメイサが「どこのラーメンが好き?」と僕に聞いて来た。
 だから僕はすかさずこう言ってやった。「日清のカップヌードルが一番好きです」と。
 するとメイサは一瞬パッと顔を明るくさせ「えっ、私もね、本当はアレが一番好きなの。偶然だね」と嬉しそうに笑った。
(偶然じゃないよ・・・僕はキミの事なら何だって知ってるんだ・・・)
 僕はそう思いながらクスッと笑うメイサをソッと見つめ、薮から棒に、できることならこの人と結婚したいと何度も何度も呟いた。
 そうしていると、いきなりテーブルの足下に置いてあったメイサのバッグから携帯の着信音が鳴り響いた。
 持っていたコーヒーカップを静かにテーブルの上に置いたメイサは「ちょっとゴメンね」と言いながら、そのままテーブルの下のバッグに手を伸ばす。
 携帯をひょいと摘まみ上げたメイサは、小声で「もしもし」と電話に出ると、その客と思われる電話の相手となにやらボソボソと話し始めた。
 そんなメイサに気を使いながら、できるだけその会話を聞かないようにと、素知らぬ顔して残っていたチーズケーキを一気に食べてしまおうとフォークを摘んだ時、僕の手からスルリと滑った銀のフォークはそのまま机の下へと転がって行ってしまった。
 僕は誰彼に無く「すみません・・・」っと恥ずかしそうに呟き、テーブルの下に転がっているフォークにソッと手を伸ばした。
 と、その時、僕の真正面に座っていたメイサの綺麗な生脚が僕の目に飛び込んで来た。
(うわっ、こりゃ堪らん!)などと思いながら、そんな生脚を見つつフォークを指先でこちらに引き寄せていると、ふいにそんなメイサの股が微かに緩んだ。
「えぇ、今、銀座なんですよぉ」
 僕の頭上でメイサはなにげにそう話しながら、素早く脚を組み替えた。
 その瞬間、僕の目にフッと一瞬だけ三角地帯が飛び込んだ。
 それはまさしく紺色のパンティーだった。
 フォークを手にして元に戻った僕は、そのままお洒落なカフェのトイレに飛び込み、たった今、目にしたばかりのメイサの生パンの記憶が薄れる前に、そのお洒落なトイレの壁に精液をぶっかけてやりたい衝動に駆られた。
 トイレに行こうかどうしようかと悩んでいるうちに、メイサは「じゃあ、今夜お店でお待ちしております」と、まるで三越の受付嬢のようなしっかりとした口調でそう言うと、そのままパタンっと静かに携帯を閉じた。
 こうなると今更トイレに行った所で仕方がない。今はセンズリよりも、こうしてメイサと話すほうが断然幸せなのだ。
「ごめんね」
 そう言いながら再びコーヒーカップを手にしたメイサは、そのままカップに残っていたコーヒーをひとくちで飲み干した。
「忙しそうですね・・・」
 僕はそう言いながら口の中でモグモグしていたチーズケーキをゴクリと飲み込む。
「そうなの・・・私ね、急にお店を辞める事になったから、今までお世話になったお客さんたちに御挨拶しなくちゃなんないの」
 メイサはフワっとした笑顔でそう言った。
 その言葉を聞いて、喉を通過しようとしていたチーズケーキが途中でピタリと止まった。
「や、辞めるって・・・いつですか?」
 僕は喉に詰まったチーズケーキを落とそうと、必死に胸をドンドンと叩きながら慌てて聞いた。
「うん。今月いっぱい」
 僕は急いで携帯を開いた。そこに表示されている日にちを見て、今月いっぱいって事はあと3日しかないじゃないか!とおもわず叫び出しそうになった。
「な、なにかあったんですか?」
 それを聞いた所で酒屋のアルバイトがどうする事もできるはずがない。それは十分承知だったが、しかし理由を聞かずにはいられなかった。
「うん・・・色々あってね・・・来月から地元に帰る事になったの」
 メイサは少し淋しげに微笑んだ。
「じ、じゃあ、あのマンションも・・・・」
「うん。引き払う。・・・あ、ごめんね、お鍋のパーティー、結局できなかったね」
 メイサは、醤油一本を配達した時の事を思い出したかのように「ふふふ」っと優しく笑った。
(パーティーなんてどうでもいいんだ!僕にとったらパーティーなんかよりもパンティーのほうが大切なんだ!)
 僕はそう叫び出したい気持ちで一杯になりながらも、冷たくなっていたコーヒーを一気に飲み干した。
 しかし、その一気飲みが僕の幸せな時を早めてしまった。
 メイサは、僕のコーヒーカップが空になったのをソッと見つめると、「じゃあそろそろ出よっか・・・」と言いながら、テーブルの上の伝票をソッと指でつまんだ。
 衝撃の事実を知らされ、酷く動揺していた僕だったが、かろうじてメイサの指からその伝票を奪い取った。
「あら、私が誘ったんだから」
 メイサはそう言いながら僕の手から伝票を取り戻そうとした。
 その時、メイサの指先と僕の指先が触れ合った。
 今まで、散々メイサのオリモノを舐めたり嗅いだりチンポに擦り付けたりしていた僕だけど、しかしメイサの生身の肌に触れるのはこれが初めてだった。
(このまま時間よ止まれ・・・・)
 僕のガサガサとした指に触れるそんなメイサの指先を切なく感じながら、「いえ、僕に払わせて下さい」と僕はキッパリと伝票を奪い取った。
「でも、これはこの間の私の御礼なのよ。だから今日は私に払わせて」
 そう笑うメイサに、(今日はって・・・僕にはもう今日しかないんだ・・・)と淋しく思いながら、僕は伝票を持ったまま静に立ち上がった。
「僕も・・・今までメイサさんには色々と優しくしてもらいましたから・・・その御礼です」
 そう呟く僕は、今にも涙が零れ落ちそうだった。
 そのままテーブルのメイサに背を向け、僕はレジへと進んだ。彼女に背を向けた瞬間、僕の目から涙がポロッとひとつ溢れたが、しかし彼女にそれを見られる事はなかった。
 アンティークなレジの前でメイサに背を向けたまま、店員にソッと伝票を差し出す。
 このまま黙って消えてくれ・・・
 僕は背後のメイサに何度も何度もそう呟いた。
 そして目の前の店員を気にする事なく、僕はポロポロと涙の雫を頬に滑らせた。
「ありがとうございます、六千八百円になります」
 生娘のような幼い店員が、そんな僕を怯えるように見つめながらボソっと告げた。
「・・・はぁ?」
 僕は慌てて頬の赤い生娘の顔を見た。
 生娘は泣きじゃくりながらそう言う僕を見て、今にも逃げ出しそうな表情で怯えながらも、もう一度「六千・・・八百円・・・です」と辿々しく呟く。
 僕は慌てて財布の中を見た。しかし、やっぱり僕の財布の中にはクシャクシャになった五千円札が1枚しか入ってなかった。
 瞬間に僕の背筋が寒くなる。
 銀座で働き始めて2年。銀座の物価が他よりもズバ抜けて高い事は知っていたが、しかし、まさかコーヒーとチーズケーキが2つで六千八百円とは・・・・
 僕はヒクヒクと顔を引き攣らせながらソーっと後を振り向いた。
 まだテーブルに座っていたメイサと不意に目が合う。
 メイサはそんな僕の表情で事情を察したのか、突然僕の目を見つめながら「クスッ」と可笑しそうに笑った。そしてテーブルの下のバッグをひょっいと持っては、まるでファッションモデルのようなオーラを発しながらゆっくりとレジに向かってやって来たのだった。


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 その日の晩、メイサの部屋に侵入した僕は、部屋の隅に並べられた引っ越し屋の段ボールを目にして愕然とした。
 この時ほど、その段ボールにプリントされたアリさんのマークを憎く思った事はない。いっその事、こんな会社潰れちまえばいいんだ!と、お門違いな八つ当たりをしながら空の段ボールをゴボッ!と蹴飛ばした。
 あと3日。あと3日でメイサはこの部屋を出て行く。
 そうなると、僕がこの部屋に来れるのは、今夜と明日の晩だけだ・・・。
 僕は、たった2週間ほどしか侵入していなかった部屋なのに、もう何年間もこの部屋で暮らしていたかのような気分になり、どっぷりと淋しくなった。
 ベッドに座ったまま天井をジッと見つめ、メイサの事を考えていると、いつしか1時間を過ぎていた。
 とりあえずいつものように脱衣場へと向かう。
 ついさっきメイサがシャワーを浴びたらしく、浴室にはボディーソープの香りと、ほんのりとした湿気が残っていた。
 棚の下からいつもの脱衣カゴをザザっと引き出した。こんな素敵な行為が、明日の晩で終わってしまうのかと考えると、いっその事、この浴室で手首をバッサリと切り、薄れて行く意識の中、中森明菜の『難破船』を一晩中口ずさんでいたいとそんな事を思う。
 脱衣カゴの中には、湿ったバスタオルと一緒に、紺色のパンティーがフワッと転がっていた。
 そう、あのカフェのテーブルの下で目撃した紺色のパンティーだ。
 そんな思い出のパンティーをソッと手に取ると、不意にあのカフェで「クスッ」と微笑んだメイサを思い出し、無性に淋しさが倍増した。
 そんな気持ちのままベッドに戻ると、僕はメイサ・・・メイサ・・・と何度も呟きながら全裸になる。
 そして、まるでメイサ本人をベッドに押し倒すかのように、その濃紺のパンティーを乱暴にベッドに叩き付け、急に興奮しては「犯してやる!」とトチ狂った。
 そんな濃紺のパンティーには、いつものメイサのシミと同じ、真っ白なオリモノが付着していた。
 ベッドの上に押し広げたそれを、豚のようにクンクンと嗅ぎ、そして犬が水を飲む時のようにペロペロと舌を伸ばして舐めた。
(このオリモノは、僕とカフェで会っていた時に滲み出たオリモノに違いない!そうだ、あの時、僕がテーブルの下に潜り込んだ時、メイサは僕がその美脚を見ているのに気付いていたんだ!だからメイサはわざと僕にスカートの中を見せようと股を弛めたんだ!そうに違いない!そうやってあいつはゾクゾクと感じていたんだ!あいつは露出狂の変態女なんだ!・・・・)
 僕は気が狂ったかのように荒々しくパンティーを舐め、そしてベッドの上で無意味にでんぐり返しをしたりしながら、空想の中でメイサを激しくレイプした。
「入れて欲しいか・・・もう、コレを入れて欲しいんだろ変態女・・・」
 僕はペニスをクロッチに押し付けながらシコシコとシゴいた。
「ほら・・・入れて欲しいなら、入れて下さいって言ってみろ・・・」
 そう呟くと、僕の頭の中でメイサが「入れて下さい・・・」っと切ない目をして囁いた。
「よし、入れてやる・・・このスケベ女め・・・・」
 僕はカッカと頭に血を上らせながら、その濃紺のパンティーでペニスをズッポリと包み込んだ。

「おら、おら・・・どうだ、気持ちいいか・・・」
 僕はペニスにパンティーを被せたまま、コキコキと腰を振った。
 妄想の中でメイサは細い腰を逆海老に反らせながら、真っ赤な唇から卑猥な声を上げていた。
「今まで、何人の男をたぶらかせたんだ・・・あん?・・・今まであの高級バッグと引き換えに何本のチンポここに入れたんだって聞いてるんだよ・・・・」
 パンティーの中にズゴズゴと腰を振りながらそう呟くと、妄想の中のメイサが「200人・・・」っと切ない声でそう言った。
 しかし、200人はちょっと多過ぎるだろうと考え直し、慌てて30人とリアルな数字に直す。
「30人か・・・30人の男達に、ヤられまくったのか?ハァハァ・・・30人の男達にビシャビシャと中出しされたんだろ!」
 そう呟いた瞬間、銀座に蠢く怪しい親父達に、無惨に中出しされては汚されて行くメイサの姿がリアルに浮かび上がり、突然パンティーに包まれたペニスがピクピクと違う反応を示した。
 一瞬、このままパンティーの中で出してしまおうか?という欲望に駆られた。
 今までに何度もメイサのパンティーにぶっかけようとした僕だったが、しかし、もしそれが原因で侵入がバレてしまったらと思い、絶対にぶっかけだけはやらなかった。
 しかし、今となったらそんな事はもうどうでもいい。
 この部屋に侵入できるのは明日の一晩しかないのだ。もし、このぶっかけがバレたとして、明日の最後の侵入でメイサに現場を見つかったとしても、それがどうした。もし本当にそうなったらその場でメイサを犯してやる。めちゃくちゃに犯してやるだけだ。
 そう思った瞬間、ペニスをシゴく僕の手がピタリと止まった。
 僕はまるでマネキン人形のようにピタリと止まったまま一点を見つめ、ただひたすら心の中で「めちゃくちゃに犯してやるだけだ・・・」という言葉を何度も繰り返した。
 そして、不意に気がついたようにハッと顔をあげると、不敵にニヤリと笑った。
「よし・・・明日の晩、本当に犯してやる・・・」
 僕はそうポツリと呟くと、再び一点を見つめた奥歯をギッと噛み締めたのだった。

 チンポにパンティーを被せたまま、その犯行をどうやって進めるかの手順を考えた。
(まず・・・明日の晩、あのクローゼットの中に忍び込んでいよう・・・)
 そう思いながらムクリと立ち上がると、おもむろにベッドの前のクローゼットを開けた。
 そのクローゼットには今までかなりの量の高級ハンドバッグが綺麗に保管されていたが、しかし今はそれらが引っ越し屋の段ボールの中に片付けられている為、そこはガランとした空間になっていた。
(これなら隠れる事が出来る・・・・)
 僕はそう思いながら、クローゼットの中に身を隠すと、そのまま静かに扉を閉めた。
 薄暗いクローゼットの中はメイサの甘い香水の香りが充満していた。
 扉の隙間から部屋の電気が差し込み、まるでスポットライトのように僕を照らしていた。そんな隙間にソッと顔を近づけると、その隙間からは部屋の様子が見る事ができた。
(この隙間から様子を伺い、メイサがベッドに入るのを待つ・・・そしてメイサの寝息が聞こえ始めたら、静かにクローゼットを出て・・・)
 そう考えながら僕は、静かにクローゼットを出てシュミレーションを始めた。
(ソーッとソーッとベッドに近付き・・・寝ているメイサの顔にガバッ!とバスタオルを被せる・・・そして、バタバタと暴れ始めたメイサの身体の上にガバッと飛び乗り・・・)
 僕はベッドの上にダイブした。
(そして、バスタオルで目隠ししたまま、パジャマを剥ぎ取って・・・ブスッ!と突っ込む・・・)
 そのブスッ!と、というポーズをした時、不意に「いや、そんなに上手く行かねぇよ・・・」っと現実に戻った。
 しかし、チャンスは明日の晩しかない。メイサとヤれるのは明日しかないのだ。
 どうしてもメイサとヤリたい・・・
 そう思いながら再びペニスにパンティーを被せてシゴき始めた。
 僕は濃紺のパンティーのテラテラとしたサテンの生地に身悶えながら、何かいい方法はないものかと考えた。
 その時、ふと実家の姉が強烈な睡眠薬を持っていた事に気付いた。
 姉は重度の躁鬱病な為、医師から特別にその睡眠薬を処方してもらっているのだ。
 その睡眠薬の効き目はハンパじゃなく、あれだけ睡眠薬慣れしている姉でさえ10分程度で気絶したように眠ってしまうという、かなり危険な薬だった。
 しかも1度眠りに落ちてしまうと五時間は何があっても目を覚まさない。ある時、その睡眠薬を飲んで寝てしまった姉の鼾があまりにもうるさくて夜中に発狂した僕は、姉の頭を蹴飛ばしたり水をぶっかけたりとしてみたが、しかし姉はまるで死んでいるかのようにピクリと反応しなかった。
(あの睡眠薬を粉に砕いて、あのダイエットコーラに溶かしておけば・・・)
 僕は、グッタリと意識不明になるメイサを想像し激しい興奮に包まれた。
 そして、もうこの方法しかない、とそう思うと、人形のようにグッタリとするメイサの股間にガンガンと腰を打ち付ける自分の姿がリアルに浮かび上がり、おもわず僕はその濃紺のパンティーの中に大量の精液を中出ししてしまったのだった。

(4話に続く)

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