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天使と悪魔5

2011/04/15 Fri 09:56

天使と悪魔5





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 丸山は、倉庫に突入するなり松浦の顔面を蹴り上げた。
「うっ!」と顔を庇いながら倒れ込む松浦の体にタトゥーの男が馬乗りとなり、すかさず金髪の男が松浦の両腕を押さえつけた。
 丸山に見下ろされる優は、四つん這いになっていた姿勢をゆっくりと起こすと、そのまま跳び箱の前で踞った。
「優ちゃん・・・どーして電話に出てくれないんだよ・・・俺、淋しくって淋しくって・・・」
 そうニヤニヤと笑いながら優の前にしゃがんだ丸山は、追い詰められた子鹿のように震える優の白い肩にソッと手を置いた。
「やめろぉ!」
 松浦が両足をバタバタさせながら丸山を蹴ろうとした。そんな松浦の萎れたチンポが暴れる足と一緒にブラブラと揺れていた。
「うひぁ・・・すげぇホーケーだなこいつ・・・優ちゃん、こんな象さんみたいなのが好きなのか?」
 丸山がそう言うと、他の2人もギヒヒヒヒヒっと下品な笑い声を上げる。
 丸山は、ギリギリっと悔しそうに睨む松浦を横目で見ながら、貝のように閉じている優の股の中に手を押し込み、そこを乱暴に弄りながら「用意がいいねえ・・・もうヌルヌルじゃん」と不敵に笑った。
「やだ・・・やめて・・・」
 優は小さな体をくねらせながら丸山の手から逃れようと蠢く。
「ヤダじゃねぇだろ・・・本当は俺のアレが忘れられねえんじゃねぇの?」
 丸山はそう言いながら自分のズボンのボタンを外した。
 そして、震える優の目の前に、松浦の2倍はあろうかと思われる巨大なペニスを突き出したのだった。

「なぁ・・・あん時、優ちゃんは、俺のコレで何回も何回もイッちゃって、車のシートをベショベショに濡らしちゃったんだもんなぁ・・・」
 丸山はそう笑いながら優の髪を優しく撫でた。
「いや!」と顔を背ける優に、丸山はニヤニヤと笑いながらタトゥーの男に向かってスっと手を差し出した。
「玉くれ・・・」
 丸山が気怠そうにそう呟くと、タトゥーは「注射のほうがいいんじゃねぇっすか?」と言いながらも、ポケットの中からオレンジ色の錠剤を取り出した。
「注射はマズいだろ・・・なんたって現役の女子高生なんだし・・・」
 丸山はそう笑いながらオレンジの錠剤を摘まみ上げ、そのままガバッ!と優の小さな肩を抱いた。
「ほら・・・飲め・・・」
 ガタガタと震える優の体を固定しながら、丸山は優の唇の中にオレンジの錠剤を押し込む。
「うっ!いや!」
 そう首を振って逃げようとする優の唇の中に、強引にソレを押し込みながら、「あん時みたいにこっそり吐いたら殺すからね」と呟く丸山は、錠剤を口に押し込んだ優の頭とアゴを上下からギュッと押え、「はい、ゴックンしろゴックン」と優の耳元で叫びまくったのだった。

 そんな光景を防火扉から覗いていた加藤は、全身に怒りの炎を燃やしていた。
(上等じゃねぇか・・・・)
 番長加藤がギュッと握り拳を握り、颯爽と倉庫に突入しようとしたその時、二の腕にタトゥーを入れた男がふいに呟いた。
「丸山さん、自分、こっち頂いてもいいっすかねぇ・・・」
 タトゥー男がニヤニヤ笑いながらそう言うと、優の頭とアゴを押えていた丸山がジロッと松浦を見て、そして不敵に笑った。
「ふん。なかなかの美男子じゃねぇか・・・いいよ、俺がこっちを楽しんでる間、おまえらソッチで楽しんでろよ・・・」
 加藤はその言葉を聞いて足を止めた。
(優を助け出したいのはやまやまだが・・・しかし、あの松浦と言うクソガキには丁度いいお仕置きだ・・・)
 そう思った加藤は、必死に笑いを堪えながらその場にゆっくりとしゃがんだのだった。

「ふざけんじゃねぇよ!」
 足をバタバタと振りながら暴れる松浦。
 しかし、屈強な男2人によってマットに仰向けに押し付けられた松浦は、無防備にも剥き出しにした尻をプリプリと振っていた。
「なんだ?・・・こいつケツの穴にバンドエイドを貼ってるぜ・・・」
 そう言いながらタトゥー男がそのバンドエイドをペリッ!と剥がすと、松浦は「ウギャ!」と悲鳴をあげてマットに顔を押し付けた。
「ありゃりゃりゃ・・・おもいっきしバーストしてるよ・・・相当デッケェの喰らってるなこりゃ・・・」
 タトゥー男は松浦の肛門を覗き込みながらそう言うと、剥き出しにした自分のペニスにびちゃびちゃと唾液を塗り込みながら「ま、俺のはそんなにデカくねぇし、心配すんな」と、松浦の尻をペシペシと叩いた。
 松浦の体を押さえ付ける金髪の男が素早く靴下を脱いだ。その靴下を右手に掴んだまま、もう片方の手で松浦の髪を鷲掴みにして顔を天井に向けた。
 タトゥー男が唾液でヌルヌルになったペニスを、瘡蓋を作る松浦の肛門にグッ!と押し付けると、松浦が「あがっ!」と悲鳴をあげた。
 そう大きく口を開いた松浦の口の中に、金髪男が持っていた靴下をゴボッ!と捻り込ませたのだった。

 そんな残虐なシーンを目の当りにしていた優は、丸山に抱かれる腕の中で、みるみると意識が朦朧としてきた。
 無理矢理飲まされたオレンジの錠剤が効いて来たのか、舌はジンジンと痺れ、頭の中がボワンボワンっと回り始めた。
「これなかなか効くだろ?・・・新製品なんだ・・・」
 丸山はそう笑いながら、みるみると力が抜けていく優の体を床のマットに静かに寝かせた。
 身動き取れずぐったりと横たわる優だったが、しかし意識だけはしっかりしていた。
 そんな優の目に映る丸山は悪魔のような微笑みを讃えながら、優の股間に顔を埋めていった。
「うっ!うっ!うっ!」という松浦の籠った叫び声と共に、自分の股間から、ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ、という、まるで猫が水を飲んでいるような音が聞こえていた。
 丸山の舌は、優の敏感な部分を何度も何度も滑り、そして穴の奥深くまで侵入して来た。
「やっぱり美少女のマンコの味はいいなぁ・・・」
 唇をネトネトに輝かせた丸山が、そう言いながらゆっくりと体を起こすと、優の目の前に強烈に勃起した巨大なペニスが浮かび上がった。
(こんなの入れられたら・・・絶対感じちゃう・・・・)
 優は、この状況で乱れる事を怖れていた。丸山の舌ワザに何度も声をあげそうになったが、その度にギュッと下唇を噛み、声を押し殺していた。
 しかし、こんなモノを入れられたら、我慢できなくなる・・・・。

 丸山は優の細い両足を自分の肩の上に担ぎ込んだ。
 そしてヌルヌルに濡れた優のワレメに、大きくて固い亀頭をグチョグチョと擦り付けながら、見下ろす優に「いっぱいイカせてやるからな」と微笑んだ。
 グググッ!と、優の穴がおもいきり広げられた。
 今にも裂けそうな優のワレメに、それでも容赦なくその肉棒は奥へ奥へと潜り込んでいった。
「うわぁ・・・さすが女子高生はギシギシするわ・・・」
 丸山がそう言いながら優の両足を高く掲げると、「丸山さん、こっちもハンパなくシマリいいっすよ」とタトゥー男が情けない声を出した。
 そんな丸山の腰が、まるでダンスを踊るかのようにリズミカルに動き出した。
メリメリメリ・・・・メリメリメリ・・・・
 丸山が腰を動かす度、優の頭の中でそんな音が響いた。
 穴の奥まで達している亀頭は、それでもまだ奥へ行こうと優の子宮を乱暴にノックした。
 そんな巨大な肉棒がピストンされる度に、優は今までに出した事の無いようなミジメな悲鳴をあげ、力の入らない唇の端からタラタラとヨダレを垂らした。
「さて・・・それじゃそろそろホンキで行くよ・・・」
 丸山はそう言いながら、優の肩を両腕でガッチリと固定した。
 まるで赤ちゃんがオシメを取り替える時のような姿勢で両足を高く掲げる優は、今まさにジェットコースターが急降下しようとしているそんな心境だった。
 ふん、ふん、ふん、ふん、・・・・・
 まるでマシーンのように下半身だけを動かす丸山は、両腕に抱きしめる優の顔をジッと見つめながら、その荒い鼻息を優の顔面に吹き掛けてきた。
「だんだん気持ち良くなるからね・・・・」
 丸山はそう囁きながら、優の震える唇を蛇のように伸ばした舌でチロチロと舐めた。
 ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!
 一呼吸置いて丸山の腰がスピードを上げて来た。
 膣にぎっしりと嵌め込まれた肉棒は高速でピストンされ、優のクリトリスやビラビラをメチクチャにして行く。
 そのうち、優の脳も滅茶苦茶に破壊されて行き、優は強烈な快感に襲われながら遂に壊れた。
「あっ!あぁぁぁぁ!」
 そう叫び始めた優を満足そうに見つめる丸山。
「すげぇ気持ちいいだろ・・・あん?・・・どうなんだい?」
 丸山は容赦なく腰を叩き付けながら、優の耳元でそう囁いた。
「気持ちイイ!・・・気持ちイイよぅ!」
 そんな優の哀れな叫び声が、加藤と松浦の耳に突き刺さった。
 しかし加藤は、真正面に見えるその激しい結合部分を見せつけられた為、カトちゃんのように「ちょっとだけよ」と触ったペニスは瞬く間に爆発し、その皮の先からドボドボドボっと精液を洩らしてしまったのだった。



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「うっ!」
 松浦の尻の上で腰をバウンドさせていたタトゥーの男が、喉の奥からスタッカートな呻き声を洩らした。
 生温かい液体が肛門の奥で弾ける屈辱を、松浦はマットに顔を埋めながらジッと受け止めている。
 男のピストンがフェードアウトしていくと、男は大きな溜息をつきながら、ぬぽっ・・・と、肛門からペニスを抜いた。
 やっと不気味な異物感から解放された松浦は、その瞬間、まるで風船の空気が抜けていくかのように全身からスーッと力が抜けて行った。
 そんな松浦の目の前で、サバイバルナイフがギラリと重く光った。
「騒ぐなよ・・・騒いだら、刺すぞ」
 松浦の両手を押えていた金髪の男が、そう言いながらナイフの先を松浦の頬にツン!と突き立てた。
 ペニスに付着する松浦の汚物を、マットの端でズリズリと拭いていたタトゥー男が金髪男に聞いた。
「おまえ、どっちヤんの?」
「アッチに決まってるでしょ」
 金髪男は、丸山に押さえ込まれている優を見ながら笑った。
「あん!あん!あん!あん!あん!あん!あん!」
 機関銃を連射するかのように激しくピストンする丸山の動きに合わせ、優がその機関銃に撃たれたかのように激しい声を張り上げていた。
「すげぇな。あんな可愛い顔してるのに・・・」
 指についた松浦の汚物を、時折、思い出したかのようにクンクンと嗅ぐタトゥー男が、丸山にガンガンと責められる優を覗き込みながら呟いた。
「あんな可愛い子見た事ないっすよ・・・あぁ、早く代わってくんねぇかな丸山さん・・・」
 そう言いながら金髪男がダブダブのジーンズを脱ぎ始めた。

(今か?!)と、瞬時に思った加藤は、倉庫に突入しようとした足を不意に止めた。
(いや、まだだ・・・あの金髪野郎がトランクスを脱ぐまで待った方がいい・・・・)
 喧嘩慣れしている番長加藤は、相手が無防備になればそれだけこっちが有利になる事を知っていた。
 金髪男がトランクスを脱げば敵は全員フルチンだ。たとえ三人いようが、たとえナイフを持っていようが、男の急所を曝け出したマヌケなヤツラなど赤子の手を捻るようなもんだ。
 そう思いながら加藤は金髪男がトランクスを脱ぐのを息を殺して待った。

「すげぇっすねこの娘・・・・」
 金髪男がトランクスを履いたまま、腰をガンガンと振る丸山の横で腰を屈めた。
「可愛いだろ・・・優ちゃんって言うんだ・・・」
 丸山はそう答えながら、ゆっくりと正常位の体を反らせ、その結合部分を金髪男に見せつけた。
「優ちゃんはよ・・・顔は可愛いんだけど、とってもエッチな女の子なんだよ・・・ほら、ココ見てみろよ、納豆掻き回してるみてぇにグジョグジョだろ・・・」
 丸山の巨大な肉棒が優の小さな穴の中にヌポヌポと出し入れされ、そこから白い泡状の液体がぶちょぶちょと音を立てて溢れていた。
「うわぁ・・・気持ち良さそうっすね・・・」
 金髪男がニヤニヤ笑いながらそこを覗き込むと、丸山がいきなり金髪男の股間をムンズッと握った。
「ヤリてぇか?」
「もちろんっす!」
「じゃあ俺が終わったら交代してやっから、それまでおしゃぶりして貰ってろよ・・・」
 丸山のその言葉に、金髪男は「ラッキー」と微笑みながらズルッとトランクスを下ろした。
 そして赤ちゃんがイヤイヤするかのように首を振っていた優の髪を鷲掴みすると、勃起したソレを優の目の前に突き立てた。
「おい、口をあーんしろ」
 金髪男はニヤニヤしながら優を見下ろした。
 優は眉間にキュッと皺を寄せながら金髪男を見つめ、そして小さな声で「ヤダ」と呟きグスンっと泣き出した。
 とたんに金髪男の黒目がキュッとひと回り程小さくなった。金髪男のその三白眼はまるでシベリアンハスキーのようだ。
「じゃあ死ね」
 金髪男は小さくそう呟くと、いきなり右手に持っていたサバイバルナイフを振りかざした。
「あほっ!」
 慌てた丸山が金髪男を突き飛ばした。
 ひっくり返った金髪男はそのまま跳び箱にゴン!と頭を打つけた。
「てめぇ、いいかげんにしろよ!」
 丸山が腰を振りながら叫ぶと、あたたたた・・・っと言いながら後頭部を押える金髪男がムクリと起き上がった。
「てめぇ、この間だってそうじゃねぇか!俺がヤってる最中によ、勝手にあのOLの腹にナイフ刺しやがってよ、あん時、内臓とかがぐちゃぐちゃ出て来てスゲェ気持ち悪かったんだぞボケ!」
 丸山がそう叫ぶと、自分の指をクンクンと嗅いでいたタトゥー男がケラケラと笑った。
 そして、今だシベリアンハスキーのような目をしたままブルブルと震えている金髪男に、「テッちゃん、刺したいんならコッチからヤっちゃいな、もうコイツ、ウンコ臭くて臭くてタマンネェし」と、そのウンコ臭い指でマットにぐったり横たわっている松浦を指差した。
「うおぉぉぉぉ・・・・」
 金髪男は言葉にならない怒声を発しながらナイフを握る手をブルブルと震わし、そのまま松浦の方へ一歩進む。
 しかし、その瞬間、脱いだトランクスが足首に引っ掛かり、金髪男はヨロヨロッとヨロめいた。

(今だ!)

 加藤は無言で倉庫に飛び込んだ。
 いきなり現れた加藤に、男達は一瞬息を飲んだ。
「おりゃあっ!」
 そう叫ぶ加藤の爪先が、金髪男の剥き出しになった股間に「ズバン!」っと食い込んだ。
「うぎっ!」と股間を押えながら前屈みになった金髪男の胸ぐらを掴み、そのままスパっと足を掛けて放り投げると、金髪男はいとも簡単にフワッと宙に浮き、跳び箱の裏へと突っ込んで行った。
「あっ!てめ!だっ!」
 加藤の足下でタトゥー男が何かを言おうとした。
 加藤はそのまま黙ってタトゥー男の金玉めがけて靴の踵を下ろす。
 タトゥー男の股間から「ゴキッ」という何とも言えない鈍い音が響き、タトゥー男は瞬間に白目を剥いた。
 蟹のように口からブクブクと泡を吹きながら、ドテッとマットにひっくり返るタトゥー男。
 それをジッと見つめながら、それでも丸山はコキコキと腰を振っていた。
「おい・・・」
 加藤が低く呟きながらそんな丸山に近付くと、丸山は「えへへへへ」と笑いながら加藤を見上げた。
「もうちょっと待てよ・・・もうすぐイクから・・・」
 そうニヤニヤ笑う丸山の背中を見つめながら、加藤は、どこをどーやって蹴ったら一番効果があるか冷静に眺めた。
 丸山の腰が動く度に、丸山の背骨がまるで蛇のようにクネクネと蠢いていた。
 その背骨をスーッと見下ろし、その活発に動く腰を見つめながら「ド、レ、ミ、ファ・・・」と何かを数え始めた。
「えへへへ・・・な、なに数えてんのかな・・・」
 恐る恐る振り返った丸山は、バチバチに引き攣った顔をしながら加藤に笑いかけた。
「いいから黙って早くイケ・・・。ただし、言っておくが、それがお前の人生最後のセックスだって事を覚えとけよ・・・」
 そう呟いた加藤は、再び丸山の腰を指差しながら「ド、レ、ミ・・・」と数え始めた。
 柔道家の加藤は、同時に柔道整復術にも詳しかった。いわゆる「骨接ぎ」というやつだ。
 加藤は、将来この柔道整復術の資格を取り、接骨院を開業しては女体を触りまくるという夢を抱いていた。だから、背骨に関してはちょっと詳しい。
 そんな加藤は、丸山の第三腰椎でソッと指を止めると、(うん、やっぱりここだな)と、腰骨が砕けるのを想像しながら、まるでサッカーのPK合戦でボールを見つめる選手のようにかまえながら丸山の第三腰椎を睨んだ。
「ねぇ・・・変な事はヤメようよ・・・ほら、この小説はさぁ、あくまでもセンズリを目的としたポルノ小説なんだしさぁ、あんまりバイオレンスな事とか書いても、おじさんたちセンズリこけないしぃ・・・」
 丸山はビビりながらもそう笑うと、加藤の顔をヘラヘラと見つめながらその腰をゆっくりと止めた。
「・・・イッたのか?」
 丸山の背後でかまえる加藤が聞いた。
「いや、イッてないよ・・・っていうか、萎んじゃったよ・・・ははははは」
 そう笑いながら振り返ろうとした丸山の腰に、加藤の靴の先が「ザバン!」と猛烈な勢いで食い込んだ。
 逆海老で悲鳴をあげた丸山は、チンポから粘着汁を糸引きながらブリッジの姿勢となりそのまま気絶した。
 そんな丸山の向こう側で、マンコをパックリと開いたままの優が「加藤君・・・・」と切ない嗚咽を漏らしたのだった。


               12


「ねぇねぇ知ってた、3日前、第二体育倉庫で気絶してた男達って、全員指名手配犯だったんだって!」
 放課後の教室に飛び込んで来た茂美が大ニュースとばかりに騒ぎ始めた。
 いつものように優の机をぐるりと囲んでいた生徒達が「うそぉ!」と茂美に振り返る。
「うん、今ね、職員室に日誌を届けに行ったんだけど、そしたら刑事みたいな人が先生達と話しててさぁ、こっそり全部盗み聞きしてやったわ」
 茂美は得意気に笑った。
「指名手配犯ってさぁ、何やったんだよソイツら!」
 教室の後でプロレスごっこしていた男子生徒達が、興味津々に目を輝かせながらドタドタと優の机に集まって来た。
「うん。それがさぁ・・・殺人だって」
 茂美はキラリと目を輝かせながら得意気にみんなを見た。
「しかも、女の子を誘拐して、薬とか飲ませて、レイプしてたんだって・・・・」
 茂美はまるで劇団員のように、わざとらしく体をブルブル震わせては、臭い演技をしながらそう言った。
「レ、レイプして殺しちゃうの?・・・」
 今にも泣き出しそうな目をした翔子が恐る恐る茂美に聞いた。
「そう。・・・あいつら、これまでに3人も殺してるんだってさ・・・しかも、みんなナイフでズタズタに切り刻まれて、アソコなんてポッコリとくり抜かれてるんだって!」
 茂美の言葉に女子達は「やだぁー!」と叫び、男子達は「アソコだってよ!」と色めき立った。
「で、どうしてそんなヤツラがウチの学校の倉庫なんかで気絶してたのよ」
 1人だけ冷静だったマサミが、シャープペンを唇に押し付けながら茂美に聞いた。
「なんかさぁ、その刑事が言ってたんだけど、あの夜、体育倉庫で誰かがレイプされてたらしいのよ。そんな形跡が倉庫に残ってるんだって」
「じゃ、誰かが殺されたの?」
 翔子が慌てて聞いた。
「それがね、その女が殺される前に誰かが助けたんじゃないかって刑事が推理してたわ」
 茂美がそう答えると、マサミが口を挟んだ。
「・・・レイプされていた女を助ける為に誰かがそいつらをやっつけた。そして気絶するそいつらをそのままにして、女を助け出したその誰かは颯爽と現場を去った・・・」
 マサミがシナリオ風にそう呟くと、生徒達は深い溜息を付いた。
 そんな溜息の中、照美がすかさず言った。
「なんか・・・その人、カッコ良くない?」
 今まで泣きそうだった翔子も、「誰だろう、その人」と、まるで昭和の少女マンガのように目を爛々と輝かせて立ち上がった。
 すかさず男子生徒の竹内が「実は俺なんだ・・・」と頭をポリポリと掻きながら戯けた。
 その竹内の虫酸が走るようなボケに生徒達が一斉にツッコミを入れる。
 放課後の教室が生徒達の笑い声でワッ!と包まれ、戯ける男子生徒達が「実は俺は月光仮面なんだ!」と叫ぶ竹内の頭をポカポカと叩いた。
 と、その時、いきなり教室の一番後の席がガタン!という音を立てて倒れた。
 その音に皆が振り向いた瞬間、そこに立っていた加藤が吠えた。
「うるせぇ!」
 教室は一瞬にして静まり返った。
「てめぇら、いつまでバカ話してんだ。掃除当番はとっとと掃除しろ!」
 加藤は弁当箱のような四角い顔を真っ赤にさせながらそう叫ぶと、そのまま机に掛けてあったカバンをひったくり教室を出て行った。
「・・・・なによあいつ・・・本当、ヤな男・・・」
 加藤の上履きの音が廊下に消えて行くと、茂美が憎々しげにそう吐き捨てた。
「間違っても、月光仮面があいつじゃないって事は確かだよね」
 加藤が消えていった廊下に向かって呟く翔子は、言葉の後に「べーだ!」とあっかんべーをした。
「あいつなわきゃねぇだろ、あいつは月光仮面じゃなくて犯人の一味だよ、な、な、な」
 中学生にして既に老人のような濁り目をした男子生徒が、みんなに同調を求めるかのようにそう言うと、再び竹内が「だから月光仮面は俺だって!」と叫びながら戯け、教室はいつもの放課後の風景に戻った。
 そんな戯ける男子生徒と、それを見てケラケラと笑う女子生徒の中で、1人だけ憂鬱な表情をしていた女生徒がいた。
「どうしたの優?なんかさっきから浮かない顔してるけど・・・・」
 マサミがそう言いながら優の顔を覗き込んだ。
「うん・・・ちょっと具合が悪くて・・・」
 優はわざとらしくソッと胸に手をあてた。
「じゃあもう帰りなよ。掃除当番は私が代わってあげるからさ」
 マサミは優の小さな肩に触れながらそう優しく微笑んだのだった。

 校庭を出るまで普通に歩いていた優だったが、校庭を出て、文房具店の角を曲がると一目散に走り出した。
 カバンの鈴がチャリチャリチャリと激しく揺れ、カバンの中の弁当箱もカポカポと音を立てた。
 そうやって走りながらタバコ屋の前まで来ると、バタバタと足を止めながらその横にある細い路地を覗き込んだ。
 路地の奥に、学ランを羽織った四角い体がノソノソと歩いているのが見えた。
「加藤くーん!」
 優は叫びながら走った。
 その声に振り返った加藤は、飼い主目掛けて嬉しそうに走って来る子犬のような優を見て、ギョッ!と小さな目を見開いては、恥ずかしそうに慌てて前を向いた。
 チャリチャリと鈴の音を鳴らしながら走って来た優は、加藤の太い腕に体当たりするようにして足を止めると、そのままハァハァと息を切らせながら加藤の腕に抱きついた。
「よ、よせよ!」
 真っ赤な顔をした加藤は、辺りをキョロキョロと見回しながらその手を振り払おうとする。
 しかし優は「むふふふふふっ」と笑いながら、そんな加藤の太い腕にしがみついたままだった。
 加藤は「勝手にしろ」と吐き捨てると、そのまま優を引きずりながら歩き出した。
「ねぇねぇ加藤君」
 腕にぶら下がりながら引きずられる優が、甘える幼児のような目をして加藤の顔を覗き込んだ。
「・・・な、なんだよ・・・」
 照れ屋の加藤はそんな優の顔をまともに見れない。
「ドーテーって本当?・・・」
 優はニヤニヤ笑いながら急激に真っ赤になって行く加藤の顔を覗き込んだ。
「・・・わ、悪りぃか・・・」
 加藤はツッパった表情で前を見たままボソリと答えた。
「じゃあ、ホーケーだってのも本当?」
 優は、口の中で「んふふふっ」と笑いながら、再び加藤の顔を覗き込んだ。
 加藤はピタリと足を止めた。
 そして四角い切り餅のような顔をムンムンと真っ赤にさせながら「だ、誰がそんな事言ってんだ・・・」と、目の前の交差点に立てかけてある『変態出没注意!』という看板を見つめながら呟いた。
「んふふふふふっ・・・内緒っ」
 立ち止まる加藤の腕からすり抜けながら微笑む優は、なぜか妙に嬉しそうにそのままスタスタと歩き出した。
(俺がドーテーでホーケーだっつう事を知っているのは・・・松浦しかいない・・・あの野郎、裏切りやがったな・・・)
 加藤は優の細い背中を見つめながら、あの事件後、今まで敵対していた松浦と急に仲が良くなり、今ではマブダチのように付き合っている、そんな松浦の顔を思い出した。
(あいつのチンポも、俺と同じ腐ったミカンだった・・・だから俺はあいつなら信用できると思って秘密を打ち明けたのに・・・あの野郎・・・・)
 そうやって加藤が拳をギュッと握ると、不意に前を歩いていた優がピタリと足を止めた。
 加藤より数歩先で足を止めた優は、いきなり前屈みになると、右足の黒いニーソックスを両手で摘み、ソレをキュッと上げた。
 そんな前屈みになる優のミニスカートがフワリと開き、その奥にある真っ白なパンティーが加藤の目に飛び込んで来た。

「ふっ!」と、まるで風船の空気を押し出すかのように、加藤の鼻から息が漏れた。
 加藤は慌てて優のパンチラから目を反らし、その先の薬局に掲げられている『痔にはヒサヤ大黒堂』という看板を何気に見つめ、肛門の激痛に苦しむ松浦に買ってやろうかなどと、どーでもいい事をボンヤリ考える。
 しかしすぐに加藤の目はその看板から再び優のパンチラへと戻り、その真っ白に輝くパンティーと、そして程よくムチムチした優のその太ももに釘付けとなった。
(ま、まるで・・・妖精のように可愛い・・・・)
 そう加藤が優のパンチラに見とれていると、こっそり後を振り向いていた優と、いきなり目が合った。
「ねぇ・・・加藤君・・・」
 目が合うなり、優は加藤の目を真剣な表情でジッと見つめながら呟いた。
「・・・・・・・・・・・」
 そんな優の顔が、いつかアイドル雑誌のグラビアで見た顔にそっくりだと思い、急に胸がキュンっと縮まった加藤は、返事もできないままゴクリと唾を飲んだ。
「・・・今からセックスする?」
 そう首を傾げた優は、そのままニヤッと怪しい笑顔で微笑んだ。
 そんな優の背後には、ケチャップのように真っ赤な夕焼けがギラギラと輝いていたのだった。

(天使と悪魔・おわり)

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