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夜鳴き蝉

2011/06/03 Fri 11:00

夜鳴き蝉

(解説)
今夜も私は、醜い姿を晒しながら公園の闇に鳴く。
不潔な夜の蝉が、悦びと悲しみの入り交じった奇妙な声で鳴きわめく。





 そのプレイに目覚めたのは、私が四十才になったばかりの、今から三年前の事だった。
 あの公園で体験したあの出来事がきっかけで、私の人生は大きく変わり、その為に、妻も子供も社会的地位も失った。
 そんな私の人生が幸か不幸かは、実際の所、まだわからない。
 客観的に見れば最悪な人生だろうが、しかし主観的に見れば、この快楽は幸せ以外の何ものでもない。

 その、公園で体験したという出来事。
 三年前のあの日、まだ官僚と呼ばれていた私は、夜な夜な残業に追われる毎日で、肉体的にも精神的にもほとほと疲れ切っていた。
 京大卒のエリート官僚。周囲からそうチヤホヤされていた私だったが、しかし蓋を開けてみれば、毎晩残業に追われるしがない公務員に過ぎなかった。
 残業を終えた私が会社を出たのは、どっぷりと夜も更けた深夜だった。
 終電もないからタクシーで帰るしかないか、と、静まり返った夜の歩道をとぼとぼ歩き出した私は、大通りへ抜ける大杉公園へと入っていった。
 人気のない深夜の公園ほど不気味なものはない。
 特にその公園は、大杉公園と呼ばれるだけあり、神々しい巨大な杉が無数に立ち並び、まるで神社のような妙な迫力を醸し出していた。

 そんな誰もいない公園を歩いていると、先にある公衆便所の横に、誰かがひっそりと立ちすくんでいるのが見えた。
 私は内心、やだな……と脅えた。こんな夜中にそんな所でぼんやり立ちすくんでいるなんて、きっと変質者に違いない。
 私は引き返そうかどうしようか悩んだが、しかし、ここでおもむろに方向転換すれば、それを見たあの変質者が気分を害し、突然奇怪な悲鳴をあげながら私を追いかけて来る可能性も無きにしも非ずである。
 それは怖すぎる。
 そう思った私は、とにかく彼とは目を合わさないようにして、早々とその場を立ち去ろうと腹を決め、伏し目がちな姿勢になりながらも先を進んだのだった。
 そうやって公衆便所に近付いて行くと、そこにいる変質者っぽい者が女性である事に気付いた。
 それが、筋肉質なイタリア系のホモ親父だったらどうしようかと内心ビビっていた私は、それが女性だと知ると少し安心した。
 しかし気を緩ませてはいけない。コレ系は男性よりも女性の方がたちが悪く、コレ系の女性というのはやたら感情的になって襲いかかって来るきらいがあるからだ。
 以前、やはりコレ系の女性が、駅のホームで全裸になっては『君が代』を熱唱しているのを見た事があるが、あの時その女性は、保護しようとする駅員や警察官に食って掛かり、結果、まるで気が触れたマントヒヒのように暴れまくっていた。
 私はあの時のヒステリックなマントヒヒ女の狂乱ぶりを思い出しながら、頼むから私にちょっかいを出さないでくれ、と心で祈り、ビクビクしながら彼女の正面を、顔を伏せたまま横切ったのだった。

 しばらく行くと、いきなり彼女は「ねぇ」と私に声を掛けて来た。
 ドキッと心臓が跳ね上がり、同時に背筋がゾゾッと寒くなった。
 そのまま走り出そうかと考えたが、しかし追って来られたらその恐怖は更に倍増する。自慢じゃないが私は学生時代から足が遅いのだ。
 嫌な汗を腋の下にジトッと滲ませながら、私はゆっくりと足を止めた。
 背後で女がもう一度「ねぇ」と囁いた。
 振り向いた瞬間、口が耳まで裂けた女が「ワタシ綺麗?」と目ん玉をギョロッとしていたらどうしよう、などと、一昔前の都市伝説を思い出しながら、汗びっしょりの私は恐る恐る後ろを振り返った。

 長いコートを羽織った女は、三十代と思われる髪の長い女だった。
 昼間、歩道ですれ違っても、何の違和感も感じ無いような普通の女である。
 しかも、私をジッと見つめるその目には、あのマントヒヒ女のような凶暴な光りは無く、むしろ逆に、なにやらオドオドと脅えた目をしていた。
 すこし安心した私は「なにか?」と返事をしながらも、いつでも逃げ出せるように体だけは前を向いていた。
 女は脅える目で私をジッと見つめながら、ゆっくりとコートを開いて見せた。
 スラッと伸びた長い脚に真っ赤なロープが食い込んでいた。
 コートの中は全裸で、少し垂れ気味の乳と、びっくりするくらいに剛毛な陰毛が、公衆便所の灯りにぼんやりと照らされていた。

「見て……」

 女は、喉から必死で声を押し出すように、顔を引き攣らせながらそう呟いた。
 私の思考回路はいきなり停止した。
 ヤバいぞ、危険だぞ、とは思うものの、しかし体は杭で打たれたかのようにピクリともその場から動かない。

 しばらく沈黙が続いた。

 こういった嗜好の変態がいるという事は知っていたが、しかし本物を生身で見るのは初めてだった。
 確かに、深夜の公園でこのような破廉恥な恰好をしながら、ましてそれを見知らぬ他人に見せつけるなど甚だ不潔であり、そんな狂った性的嗜好の楽しさは私には全く理解できないものがあったが、しかし、こうして本物を間近で見せつけられた今、これまでの私のそのような考えはケチな先入観に過ぎなかったのではないかと思い知らされた。
 そう思わされる程に、この時の女のその姿には、何とも言えない妖艶さが漂っていたのだ。

 乾いた喉にゴクリっと唾を飲み込むと、女は、恥ずかしそうに私を見つめたまま、なぜかポツリと「ごめんなさい……」と謝った。
 女がなぜ謝ったのかはわからない。わからないが、しかし、その女が、まるで叱られた子供のように脅えながら項垂れている姿を見ていると、その「ごめんなさい」という彼女の言葉が、妙に私の性欲を掻き乱し、無性にサディスティックな気持ちを沸き上がらせた。
 私はゾクゾクしながら一歩彼女に近付いた。
 そして、項垂れる彼女の顔を覗き込みながら、「どうしたんですか?」とワザとらしく聞き、彼女のその垂れた乳を間近で見つめた。
 女の垂れた乳には赤いロープが食い込み、その乳首の先には針のような物が一本刺さっていた。

(こいつは本物の変態だ……)

 その針のような物を目にした私は、彼女が興味本意で露出しているただのスケベ女なのではなく、正真正銘の本物の変態女なのだと知ると、今まで以上に身体中がムラムラと淫らに火照って来た。
 そんな私の気持ちを察したのか、女は震えるような声で「触って下さい……」と呟いた。
 私は素早く辺りを見回した。
 私がこの女に触れた瞬間、いきなり薮の中から男達が現れ、不当な料金を要求される恐れがあるからだ。
 しかし、彼女はそんな私の心境さえもすぐに察した。

「誰もいません……私、ひとりです……」

 女のその言葉を素直に鵜呑みにしていいものかどうか迷ったが、しかしその時の私には、もはや冷静に悩んでいる余裕はなかった。
 そう、ここ数ヶ月、狂ったような残業続きで、肉体的にも精神的にも疲れきっていた私に性欲は皆無だった。いや、性欲だけでなく食欲も激減していた私は、まるで病人のように精気が失せ、性欲どころの騒ぎではなかったのだ。
 そんな私が、今、この変態女を目の当りにして、はち切れんばかりに性器を勃起させている。勃起した亀頭がグンゼのブリーフに擦れるこの新鮮な感触は何年ぶりだろう。
 欲情してしまった私に、もはや物事を冷静に判断する余裕はなかった。今はただ、とにかくこのズボンで固くなっているモノを、一刻も早く楽にさせてやりたいという一心しかなかったのだった。

 私は、次々に溢れて来る呼吸で肩を揺らしながら、恐る恐る女の垂れた乳に手を伸ばした。
 女の肌はひんやりとしていた。垂れた乳は妙にプヨプヨと柔らかく、もしこれが張っていたら結構な巨乳だろうと思われた。
 見知らぬ男に乳を弄られる女は、俯いたまま「オマンコも触って下さい」と、今にも泣きそうな声で囁いた。
 私は不意に女の口から聞かされた「おまんこ」という卑猥な言葉に激しく心を掻き乱され、ハァハァと荒い息を洩らしながらも迷う事無く女の股間へと指を伸ばした。
 私の指が股間の剛毛を掻き分けると、女は立っている両足を少しだけ開いては、なぜか再び「ごめんなさい……」っと呟いたのだった。

 閉じていた太ももの、ムチムチとする肌が手の甲に張り付いた。
 股間の中に指を押し込むと、股間にまで赤いロープが食い込んでいるのがわかった。
 股間に食い込むそのロープは、まるで納豆を絡ませたかのようにヌルヌルに濡れていた。
 しばらくすると女は、自分の股間にゆっくりと手を回しては、私が局部を弄りやすくする為に、ワレメに食い込んでいるロープを太ももの付け根へとヌルっとズラしてくれた。

 ワレメに食い込んでいたロープが横にズレると、そこを這い回っていた私の指は、なんの抵抗も無く女のワレメの中にツルンっと滑り込んで行った。
 そんな女のワレメは、卵の白身を垂らしたかのように、濃厚に潤っていた。
 そのヌルヌルとした感触を指先に感じながら、ビロビロと飛び出している花びらを弄る。
 くちゃくちゃという卑猥な音を立てながら、俯く女の顔をおもむろに覗き込んでは「濡れてるね……」などと幼児に語りかけるように尋ねていると、女は荒々しい息を吐きながら、「……見て下さい……私のオマンコ……覗いて下さい……」と声を震わせた。

 女は公衆便所の壁に両手を付くと、私に向かってゆっくりと尻を突き出した。
 それはまるで、アメリカの警察官が、取り押さえた犯人を身体検査する時のような、そんなポーズだった。
 女は公衆便所のコンクリート壁に顔を押し付けながら、突き出した尻をクネクネと振り始め、そして「んんんん……」と唸りながら、埃だらけのコンクリート壁をレロレロと舐め出した。

(こいつはかなりキているぞ……)

 私はそう不気味に思いながらも、しかし、赤いロープが食い込む大きな尻が、まるで洋モノの裏ビデオのように妖艶にクネクネと動くそのシーンに激しく欲情し、おもわずズボンの上からペニスを握りしめてしまった。

 欲情した私は、女の足下にゆっくりとしゃがんだ。
 そして、その大きな尻の下から、女の股間を覗き込んだ。
 尻肉の中央で真っ黒なワレメが蠢いているのが見えた。
 そのワレメは不浄な汁でテラテラと輝き、ダラリンとだらしなく唇を垂らしては、パックリと口を開いていた。

 生ゴミのように汚い性器だと思った。
 こんな性癖の女だから、今まで不特定多数の男達に散々犯されて来たのだろう、だからワレメは全体的に筋肉が緩み、そして黒ずみ、それはまるで内臓を取り除かれた魚の腹のようになってしまったのだろう、と、ソコを覗き込む私は想像し、そして顔を顰めた。
 そんな汚い性器を覗き込みながら、それまでそのワレメを弄っていた指をそっと嗅いでみた。思った通り、スルメイカのような生臭さがプ~ンと漂って来た。

 そんなニオイにゾッとしながらも、それでも好奇心に駆られた私が股間に顔を近づけると、女は、もっとそこを見やすいようにさせる為か、おもむろに膝をゆっくりと曲げた。
 女は、まるで小便をする時のような姿勢で地面にしゃがみ込むと、そのまま尻を大きく突き出して来た。
 開いた尻肉の谷間の奥で、剥き出しにされた肛門がネチャっと音を立てながら口を開いた。
 そんな締りの無い肛門を見つめながら、この黒ずんだ肛門にも、数百人の男のペニスが出たり入ったりと不浄を繰り返して来たんだろうな、と想像し、不意に寒気に襲われた。

 私は、しゃがんだ女の股間を背後から覗き込みながら、ねちゃねちゃと糸を引く女のワレメに指を這わせた。
 そして、そうしながらも、強烈に勃起して止まないペニスをズボンのチャックからそっと捻り出した。
 勃起したペニスが、まるで生き物のようにヒクヒクと痙攣し、亀頭の先からはイヤらしい汁がだらしなく垂れていた。
 そんなペニスの竿を力強く握る。
 そのガッツリとした筋肉の力強さは久々の感触だった。その肉感を確かめながら、そこに弛んだ皮を上下にシゴくと、思いもよらぬ快感が、脳の奥にツキーンと走った。

(凄く気持ちいい……)

 私は久々のセンズリにその身を蕩けさせた。
 しこ、しこ、しこっとペニスを上下させながら、ズリネタである女のワレメに指を挿入させては、くちゅ、くちゅ、くちゅっと音を立てた。

 そんな私のセンズリシーンを、しゃがんでいる女は、顔を俯かせながらそっと見ていた。
 私のペニスが上下されるシーンをジッと見つめる女のその目は、主婦がスーパーで万引きする瞬間に見せるような、そんな怪しい目をしていた。

 そんな視線を感じながら、私は迷っていた。
 この女に、ペニスをしゃぶらせても大丈夫だろうかと。
 正直言って、この女にペニスをしゃぶらせたかった。いや、それだけでなく、この薄汚いオマンコにペニスを入れたり、はたまた肛門にまでも入れてみたいという欲望すらあった。
 が、しかし、それはかなり危険だ。
 ペニスをしゃぶらせている途中、いつこの女が発狂し、ペニスを喰いちぎってしまうかも知れない恐れがある。また、性交に及ぶとしても、こんな女のオマンコには、いったいどれだけの病原菌が蠢いているか知れないのだ。
 これはあまりにも危険過ぎた。
 百歩譲って衛生スキンでも装着していれば話は別だが、しかしそれとて、いつ破れるかという心配もあり、女の中で破れてしまってからでは手遅れなのだ。

 そんな私の心の迷いを見透かすかのように、女は、その万引き主婦のような怪しい目をしたまま、「入れて下さい……」と小声で呟いた。
 しかし私はすかさず聞こえないフリをした。
 すると女は、今度ははっきりした声で、「オチンポ入れて下さい! あなたのそのオチンポを私のオマンコに入れて下さい!」と叫んだのである。

 今どき、「おちんぽ」という言葉を使う所が、よりいっそうこの女の不気味さを醸し出していた。
 深夜の公園で、見知らぬ親父に裸体を見せつけながら、そしてその薄汚い性器を弄らせては、「おちんぽ」と叫ぶ中年女。
 こんな女とまともに性交する男が、いったい何人いるのだろうか。
 そんな奴はきっと、なんでもアリのホームレスか、異常な変態性欲者、はたまた薬で頭がおかしくなったキチガイくらいなもので、まともな者ならばどれだけ欲情していようとも、こんな女には理性を失わないものであろう。

 そう思った私は、心の中で「冗談じゃない」と呟きながら、とっとと自ら射精してこの場から逃げ去ろうと一計をめぐらせた。
 私は、「入れて欲しいのか?」などと囁きながら、ウンコ座りしている女の背後に寄り添った。
 そして女の背後から、突き出した尻や赤いロープが食い込む背中などをイヤらしく撫でながら、あたかも今からペニスを挿入させる雰囲気を醸し出した。

「後から入れて下さい……お願いします……」

 女はしゃがんでいる尻を、相撲の立ち会い直前のように、高々と突き出した。
 目の前で剥き出しになっている女のワレメに、ねちゃねちゃと乱暴に指を押し込んだ私は、「ここにチンポを入れて欲しいのか変態」と屈辱的な言葉を浴びせながら、その穴を乱暴に掻き回した。

「はぁぁぁぁぁ!」

 女は悲鳴に近い声を張り上げた。そしてもっと滅茶苦茶にしてと言わんばかりに、自ら腰を振りまくった。
 女のその獣のような乱れ方に、私は強烈な欲情に襲われ、「ほら、ほら」と、女に見せつけるように言いながらペニスをシゴいた。
 そんな私のペニスを、しゃがんだままの体勢で見つめる女は「入れて下さい! おちんぽ入れて下さい!」と何度も叫びながら、地面の雑草に向けて激しい放尿をやらかしたのだった。

 尿道から噴き出た生温かい尿が、膣を塞ぐ私の指を伝わりワイシャツの袖を濡らした。
 この、下品極まりない変態女に強烈に欲情した私は、このまま女の膣と肛門に精液をぶっかけてやりたいという衝動に駆られ、しゃがんでいる女をそのまま前倒しにさせた。
 ウンコ座りしたまま顔を地面に押し付けた女は、夜空に向かって膣と肛門を剥き出した。
 ベロリと開いた膣に亀頭の先を向け、そのまま「あっ、あっ」と唸りながらペニスをシゴいた。

(入れたい……このままヌルッと入れてしまいたい……)

 そんな欲望と必死に戦いながら、女の膣に亀頭を向けてセンズリをしていると、不意に私の背後の薮がガサガサっと揺れた。
「はっ!」と、慌てて振り向けば、そこには既に数人の男達が立っていたのだった。

 なぜその者達が男だとわかったかというと、その黒い影の股間部分には獰猛にいきり立つ肉棒がぶら下がっていたからだ。
 そう、彼らは全員、下半身を剥き出しにしていたのだ。

 危険を察知した私は素早く立ち上がり、そのまま後も振り向かず走り出そうとした。
 が、しかし、立ち上がった瞬間、誰かが私の背中を激しく突き飛ばし、私はそのまま夜露に濡れる雑草の上に倒れたのだった。

 胸を激しく打ち付けた私は一瞬呼吸困難に陥った。頬に雑草を感じながらぜぇぜぇと激しく呼吸していると、口の中に砂埃が舞い込んで来た。
 慌てて舌に付着した砂を「ベッ!」と吐き出した瞬間、いきなり「ぎゃぁぁぁぁぁ!」という女の悲鳴が静まり返った公園の夜空に響き渡った。

 何が何だかわからなかった。
 私の横で、男達が無言で女を犯している。
 男達は、一言も喋らないまま女を殴り、髪を引っ張り、そして女の口と膣に肉棒を押し込んでいた。
 暗闇の中でユサユサと揺れる腰の気配を感じながら、激しい恐怖に襲われた私は、身動きできないまま地面に這いつくばり、そしてただひたすら(殺される殺される殺される殺される殺される)と心で叫びながらガクガクと震えていた。

 しばらくすると、一人の男が私に近付き、私の頭上で立ち止まった。
 私の目の前で、男の安っぽい革靴がギラギラと黒光りしている。
 私は恐る恐る顔を上げた。
 夜空に聳える杉の木を背景に、巨大なペニスをピーンと勃起させた男が、私を見下ろしながらニヤニヤと笑っていた。
「あ、あ、あのぅ……」
 私はガクガクとアゴを震わせながら男に話し掛けた。
 男は無言のまま、その場にスッと腰を下ろした。
 顔をあげたままの私の目の前に、しゃがんだ男のペニスがユラユラと揺れていた。不意に、魚屋の前を通りかかった時のような生臭さが私の鼻を襲った。

 私は顔を顰めながら、もう一度「あのぅ……」と震える声で男に話し掛けた。
 すると男は無言で私の頬を撫でた。そして、そのまま私の唇に野性的な指を押し込むと、噛み締めていた歯を強引に押し開いたのだった。

 激しい恐怖に包まれていた私は、抵抗する事無く、素直に口を開いた。
 口をぽっかりと開けたままガクガクとアゴを震わせていると、男はもう一度ニヤリと微笑みながら、ヨダレが溢れる私の口の中にペニスを押し込んできた。
 私は抵抗しなかった。
 このまま黙ってこの男達の命令に素直に従ってさえいれば、命までは取られる事はないだろうと思い抵抗しなかったのだ。
 そんな無抵抗の私の口の中に、男は十八センチはあろうかと思われる肉棒を、ユッサユッサと腰を振りながらピストンさせた。
 初めて口にしたペニスはびっくりするくらいに大きく感じた。
 表面はコンニャクのようにブヨブヨしていたが、しかしその奥にある筋肉は、まるでスニーカーのゴム底のように固かった。
 こんな獰猛なモノを、いつも女は性器に入れられブスブスと突き立てられているのかと思うととたんに怖くなった。

 開いたままの私の口からダラダラと唾液が溢れた。唾液はアゴを伝い、首筋に流れて行く。
 そんな唾液を喉の奥に押し込むようにゴクリと喉を鳴らすと、自然に私の舌が男の亀頭を愛撫した。
 そのとたん、それまで無言だった男が「うぅぅぅ」と唸った。
 男の腰の動きがいきなり早くなった。ペニスが激しくピストンされ、私の口内から、ジュプ、ジュプ、ジュプ、という卑猥な音が洩れた。
 息ができなくなった私が「うぐぐぐっ」と悶えていると、男は私の髪を鷲掴みにしながら顔を固定し、突然「ふっ!」と息を吐きながらその激しいピストンを止めた。
 口の中でシュプっ! と弾けた。
 私の喉に精液がビュッビュッと飛び散った。それと同時に男は再びゆっくりと腰を動かし始め、「あぁぁぁ」と深い息を吐き出しては、まるで風船の空気が抜けて行くかのように全身の力を抜いて行ったのだった。

 男が去ると同時に、私は口の中に溜っている男の精液をそっと吐き出した。雑草の上でぶじゅぶじゅと泡立つ白い精液を見ていると、激しい吐き気と共に激しい怒りに包まれた。
 が、しかし、今の私には逆らう気など更々ない。このままこの地獄のような嵐が去ってくれる事を、ただひたすら黙って祈るのみなのだ。

 しかし、そんな嵐はそう簡単には過ぎ去ってくれなかった。
 新たな男達が、地面に這いつくばる私を見下ろし笑っていた。
 私はその場に仰向けにされた。
 男は三人いた。
 太った男が、私の目の前にペニスを突き付け、無言のまま、「しゃぶれ」と目で威圧する。
 私はその太った男の股間に、自ら顔を近付けた。抵抗して乱暴されるくらいなら、ここは素直に従った方が身の為なのだ。
 股間に顔を近づけて来た私に、太った男は嬉しそうに目を輝かせ、十センチにも満たない粗末なペニスを向けて来た。
 私は、アザミがいつもペニスを含む前にしていたように、彼女の真似をして舌を小刻みに動かしながら唇を唾液で濡らした。
 アザミというのはデートクラブの女子大生で、私はその四年ほど前、妻には残業だと嘘を付きながらこのアザミという女を買っていた。
 私はそんなアザミになりきろうと必死に勤めた。私はエリート官僚の私ではなく、今の私は、見ず知らずの男性の汚れた性器を毎晩何本も口に含んでは乱れ狂う色情魔のアザミなんだ。
 そう思い込む事でこの屈辱から解放されるような、そんな気がしたのだった。

 犬のように四つん這いにされた私は、太った男の股間に顔を埋めながら、その粗末なペニスを口の中に受け入れた。
 アザミがいつもしているように舌の上で亀頭を転がしながら、ちゃぷ、ちゃぷ、ちゃぷ、と音を立てると、太った男は嬉しそうに悶えながら「もっと激しく」と小声で囁いた。
 そうしている私のズボンを、もう一人の男が乱暴に下ろし始めた。
 瞬間、「ヤバい」と思った。
 それは、肛門を犯される危機感からの『ヤバい』ではなく、今ズボンを下ろされると、勃起しているペニスが男達にバレてしまうと言う焦りからの『ヤバい』である。

 実際、私は途中から欲情し始めていた。
 口内で精液を受け止めた時から、私の中で今までにない性的興奮が芽生えていたのだ。

 背後の男は、私のズボンを下ろすなり、その股間で固くなっている私のペニスを握りながら「ふっ」と笑った。
 男は、汁が溢れる私の尿道に、人差し指の指腹を擦り付けながらヌルヌルさせた。
 そして溢れ出るその汁を、五本の指先にねっちょりと潤ませると、それを潤滑油にしながら私の肉棒をシコシコとシゴき始めた。

 そんな男の指技は、私の下半身をジンジンと痺れさせた。
 私は太った男のペニスを銜えたまま、アザミの真似をして「うぅん、うぅん」といやらしい声で唸る。
 するともう一人の別の男が、四つん這いになる私の尻肉を両手で押し広げ、剥き出しになった私の肛門に鼻を押し付けてはクンクンと音を立てて匂いを嗅いだ。
 なんとも表現できない異常な興奮に包まれた私は、早くそこに入れてとばかりに自ら尻を突き出し、ペニスを銜えたまま「ふん、ふん」と子犬のように鼻を鳴らした。
 そんな私の横では、やはり私と同じように四つん這いにされた女が、口と膣に肉棒を押し込まれては、シュ、シュ、と小便を噴き出していたのだった。

 私のペニスを弄んでいた男が、いきなり私のペニスをヌルリと口の中に含んだ。それと同時に、もう一人の男が私の肛門をベロリと舐めた。
 不意に頭上から「アレ、貸して」というヒソヒソ声が聞こえた。私にペニスをしゃぶらせていた太った男が、私の肛門を舐める男に何かを渡した。

 しばらくすると、私の尻肉の谷間を冷たいローションがトロトロとすり抜けて行った。
 背後の男は、ぺちゃ、ぺちゃ、という音を立てながら私の肛門にソレを馴染ませ、そして自身の肉棒にもソレを塗り付けた。

(いよいよだ……)と思った瞬間、私の全身に激痛が走り、思わず私はペニスを銜えたまま、「うがぁ!」と飛び跳ねていたのだった。


 これが今から三年前の、私の初体験である。
 それは完全なレイプだった。
 が、しかし、私は感じてしまった。
 激痛の中、男達に散々弄ばれ、散々屈辱されながらも、数え切れない程射精していた。

 あの時の快感が忘れられず、私はソレ系の秘密クラブに通うようになった。
 しかし、どんなクラブに遊びに行っても、あの時のような快感は感じる事ができなかった。

 そんな私は、あの残虐な快感を求め、夜の公園を彷徨うようになった。
 普段着では誰も相手にしてくれないとわかった私は女装し、化粧をしてカツラをかぶった。
 女装するようになると、たちまち男達は私の体に群がってきた。
 男達は、私をオナニーグッズのように扱い、公園のベンチや公衆便所で、手コキや尺八を要求した。
 そんな私の姿をどこかの誰かがビデオで盗撮し、その動画がネットで公開されると、私のこれまでのエリート人生は、あっけなく幕を閉じたのだった。

 しかし私は後悔していない。
 あの、何ひとつおもしろくなかったエリート人生を振り返れば、今、こうして赤いミニスカートを履きながら、夜な夜な深夜の公衆便所で蝉のように鳴き続ける人生の方がどれだけ充実しているかわからない。



「おい……」

 小便器に立つサラリーマン風の若者が、個室で息を潜めていた私に声を掛けた。

「……はい……」

 そう呟きながら、恐る恐る若者の背後にそっと立つ。

「シゴけ」

 若者は、半起ちになったペニスをブラブラと小便器に向けたまま、私に命令した。
 私は若者の細い体に寄り添うと、そこにぶら下がる仮性包茎のペニスを握った。
 アンモニアの漂う汚れた便所に、くにゅ、くにゅ、くにゅ、くにゅっと手コキの音が響いた。
 若者は酒臭い息を吐きながら、私のミニスカートの中を弄って来た。
 そして、ストッキングの中で歪に折り曲がっているペニスを撫でながら「我慢汁すげぇじゃん」と笑うと、いきなりストッキングを乱暴に破った。

 若者のペニスが勃起し始めると、私は汚れたタイルの上に正座させられた。
「綺麗に舐めろ」
 若者は酔った顔を赤らめながら、ズルムケになったペニスを突き出した。
 皮がむけた若者の亀頭は、チェリー味のゼリービーンズのようにピンク色に輝き、そしてその周囲には粘着性のある恥垢がたっぷりと付着していた。
 私は口を開けたまま舌を伸ばし、ハァハァと濃厚な口臭を吐きながら、若者の亀頭をレロレロと舐めた。
 それまでニヤニヤと私を見下ろしていた若者の眉間が、ヒクヒクと歪んで来た。
 若者は「早く、早く口の中にしゃぶれよ」と我慢できない表情で呻く。
 私は、うどんを啜るように、若者の軟弱なペニスをツルンっと飲み込んだ。そして両頬を凹ませながら、しゅぽ、しゅぽ、とピストンさせると、若者は「もっと早く」と言いながら、私の頭を両手で鷲掴みにしたのだった。

 私は、若者の強烈な味とニオイを感じながら、破られたストッキングからニョキッと伸びるペニスをシコシコと自分でシゴいた。
 そんな私の痴態を見下ろしながら、若者は次第に息を荒げて行く。

 私は、不意にイキそうになり、ペニスをシゴいている手を止めた。
 そして更に濃厚に、更にねちっこく若者のペニスを味わう。

「あぁぁ……イキそうだ……」

 若者が震えた声で唸った。
 私は、破裂寸前の自分のペニスにそっと手を添えながら、若者の尿道から発射される精液を待った。
 私の口内で若者の精液が発射されると同時に、私も射精するつもりだ。

 私は悟った。
 この薄汚い公衆便所で、何十本という生臭い男根を銜えながら、己の本当の幸福とはなにかという事を悟ったのだ。
 金も地位も名誉もいらない。家族も家庭の温もりも、そして愛もいらない。
 今、私が欲しいのは、この若者から迸る精液だけだ。

 そう思った瞬間、若者の尿道から激しい勢いで精液が発射された。
 私はそれを舌で受け止め、その生温かくドロドロとした精液を潤滑油にしながらペニスに舌を絡ませた。

「あぁぁ・・・・・」

 若者が顔を天井に向けて喘いでいる。
 ピクピクと痙攣するペニスを口内に感じながら、私も速やかに射精した。

「入れて欲しいか?……」

 ペニスを銜える私の頭上にそんな若者の声が響いた。
 私は無言でペニスを口から抜き取ると、そのまま犬のように四つん這いになりながら、一番奥の個室へと向かった。

 個室に入るなり、私はパンティーを膝まで降ろした。
 そしてゆっくり立ち上がると、個室の壁に両手を付きながら尻を突き出し若者を待った。
 若者の革靴の音がゆっくりと個室に近付いて来た。
 この瞬間が、なんとも言えない……
 
 今夜も私は、醜い姿を晒しながら公園の闇に鳴く。
 不潔な夜の蝉が、悦びと悲しみの入り交じった奇妙な声で鳴きわめく。

(夜鳴き蝉・完)



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