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タコ部屋の自慰(前編)

2011/08/19 Fri 10:36

107タコ部屋の自慰

(解説)
日雇い労働者達が生活するタコ部屋。そんなタコ部屋を管理する奥さんは、変態臭がムンムンと漂うドスケベな牝豚だった。


 この日も松沢は、仕事から帰って来るなり、「やっぱりな」と呟きながら枕元のエロ本を見つめていた。
 以前から怪しい怪しいと思っていた。いつも現場に行く前、エロ本をパチンコ雑誌の下に隠していくのに、しかし帰って来ると何故かそのエロ本が一番上にポンッと置いてあるのだ。
 これはいったいどう言う事だ……
 そう思いながら、松沢は作業服のまま布団の上に腰を下ろし、灰皿に溢れるシケモクに火を付けたのだった。

「タダイマァ」
 しばらくすると、カタコトの日本語でそう呟く出稼ぎ中国人の男達がゾロゾロと部屋に戻って来た。真っ黒に日焼けした中国人労働者達は一種独特な不気味さと異臭を漂わせながら、先に帰っていた松沢に「キョウハ、ツカレタヨ」と、屈託のない笑顔で笑った。
 この二〇三号室のタコ部屋には、松沢と木下、そして三人の中国人の計五人が共同生活し、奥の八畳を三人の中国人が、そして手前の六畳を日本人の松沢と木下が使っていた。しかし木下は、三日前の作業中に軽い事故を起こし、労災をたっぷりとふんだくってやろうと企んでは、軽症にも関わらず入院している真っ最中だった。だからこの六畳は、今は松沢が一人で使っているのだった。
 その会社は鴨山興業というヤクザのような名前の会社だった。鴨山興業は船の荷物の積み降ろしをする港湾荷役の派遣会社で、このタコ部屋はそこで働く人夫達の寮であり、震度五以上には絶対に耐えられそうにない築三十年以上のオンボロアパートだった。
 そんな寮には十五人程の人夫が寄せ集まって暮らしていた。そのほとんどが密入国の中国人かワケアリのフィリピン人ばかりで、日本人といえば、松沢と木下の二人だけであり、そしてそのアパートの一階には社長の鴨山が家族と共に暮らしているだけだった。
 松沢は、意味不明な広東語で話しながら着替える中国人達をそっと見つめながら、こいつらが俺のエロ本をこっそり見てるのか? とふと考えた。しかし、声に出してそう追及する事はしない。それは、瞬く間にトラブルを引き起こすからであり、下手な事を言おうものなら、「ワタシタチハ、ドロボウジャナイ!」と感情を剥き出しにした中国人達に詰め寄られ、袋叩きにされかねないのだ。
 だから松沢はジッと黙ったまま、いったい誰が俺のエロ本を読んでいるんだ、と、静かに煙草を吹かしながら推理していたのだった。
 しばらくすると「プルプルプルプルプル」っというインターホンの呼出し音が部屋に響いた。これは、一階の食堂で夕飯の準備ができたと言う合図だった。
「マツザワサン、メシ、クイニイキマショ」
 上海のチンさんが、大きな目玉をギョロギョロさせながら松沢に笑いかけた。松沢はこうやってただ考えているだけではいつまで経ったも犯人は見つからないだろうと諦め、チンさんに「うん」と頷きながら短くなったシケモクを灰皿に押し付けると、ゆっくりと立ち上がったのだった。

 一階の食堂に降りると、隣の部屋の中国人達が食べ終えた食器をダラダラと洗っていた。食堂の奥は鴨山社長の住居になっており、その座敷には子供達のランドセルや玩具が散乱していた。
 そんな座敷に寝っ転がりながらプロ野球を見ていた鴨山社長が、松沢を見るなり「おい、木下のボンクラはまだ入院決め込んどんのかい」と野太い声で叫んだ。
 元は暴力団の組長だったらしい鴨山社長の肌着の背中には、極彩色の刺青が薄らと透けていた。太い指の小指も第二関節からプッツリと欠損している。そんな社長には、さすがの不良中国人達も逆らう事はせず、当然、松沢も社長の前では借りて来た猫のように大人しく振舞っていた。
「はぁ……なんか、まだ容態がようならんようですわ……」
 松沢が恐縮しながらそう伝えると、社長は大きな尻をボリボリと掻きながら「あんガキゃ、酒の飲み過ぎなんじゃ糞ボケがぁ」と苦々しく言い放ち、そのままゆっくりとテレビに目を戻した。
 松沢はその隙に素早くテーブルに腰を下ろした。これ以上、木下の件でとばっちりを受けるのはゴメンだと思った松沢は、とっととメシを食って二階へ退散した方が良さそうだと、急いでおひつの中の冷や飯をどんぶりによそったのだった。
 冷や飯と薄っぺらなトンカツを急いで腹にかっ込んでいると、「そんなに慌てて食わんでも」と笑いながら、奥さんが台所の奥から湯気の立つみそ汁を持って現れた。奥さんはテーブルを囲う人夫達の前に、「あいよ」と言いながらみそ汁をひとつひとつ置いてくれた。それは菜っ葉のみそ汁だった。
「すんません」と「シェイシェイ」という二つの国の言葉が食堂に響き渡った。奥さんはみそ汁を配り終えると、不意にテーブルの真ん中に置いてあったタクワンを一切れ摘み、それをボリボリと音を立てながら噛み砕いては、そのまま大きな尻をプリプリさせては台所の奥へと消えて行ったのだった。
 そんな奥さんの大きな尻を中国人達はソッと横目で見ていた。そしてこっそり目配せしてはいやらしくニヤリと笑う。
 確かに奥さんの尻と胸は大きかった。グラマーというのか肉付きが良いというのか、とにかく尻も胸もいつもボヨンボヨンと怪しく揺れ動き、このタコ部屋で生活する欲求不満の人夫達からはいつも無防備に視姦されていた。
 そんな奥さんははっきりいってブスだった。
 いつもスッピンで化粧ッ気がなかったから特にそう思ったのかも知れないが、しかしお世辞にも美人とは呼べなかった。しかし、この奥さんには何か底知れぬ色気のようなものが漂い、決して美人ではないのに、妙なフェロモンを発してはいつもタコ部屋の男達を魅了していた。それは、異国の彼らが女に餓えていたからそう思えたのかも知れないが、しかし、松沢自身もこの奥さんとなら一発くらいはヤってみたいものだと奥さんを見る度にそう思い、奥さんを自慰のネタにした事は一度や二度ではなかった。
 そんな奥さんは松沢と同い年の三十五才だった。鴨山社長との間に子供は無く、今いる二人の子供は鴨山社長の前妻の子供だった。
 鴨山社長の前妻というのは、今から数年前、このタコ部屋に住み込んでいた若い人夫とデキてしまい、そのまま子供と社長を置いて人夫と駆け落ちしてしまった。それから数年が経ち、やはりタコ部屋には飯炊きや洗濯の女手が必要だという事で、鴨山社長がどこかのスナックで働いていた若い女を連れて来た。それが、今の奥さんだ。
 鴨山社長は既に六十を過ぎ、若い頃の不摂生が祟っては酷い糖尿病を患っていた。そんな元ヤクザの死に損ない爺さんに、よく若い女が嫁いできたもんだと当時のタコ部屋に住む人夫達は皆一同に驚きを隠せなかったが、しかし、奥さんのその器量と、そして、育ちの悪さが滲み出ただらしない性格を見るなり、皆一同に納得したのだった。
 そんな奥さんがタコ部屋にやって来て一年が過ぎた頃、地元の神奈川から借金に追われて逃げて来た松沢が、このタコ部屋で暮らすようになった。
 そんなある時、同室の木下が松沢にこんな事を教えてくれた事がある。
「この間よ、新川町の赤ちょうちんで飲み過ぎちゃってよ、夜中にフラフラになって帰って来た事があんだよな。そん時な、アパートの階段を上ろうとしたら、社長の部屋からなぁ~んかいやらしい声が聞こえてくるじゃねぇか。俺ぁ、あのブス女と変態社長がいったいどんなオメコほじってるのか興味が湧いて来てよ、で、さっそく覗いてやろうと思ってよ、足を忍ばせて社長の部屋の裏の回ったわけよ。そしたら窓がちょっとばかし開いてるじゃねぇか。ざまぁみろと思いながら、さっそくその窓を覗いてやったのよ。そしたらどうだい、あのブス女、ロープでグルグル巻きに縛られてるじゃねぇか。もうびっくりだよ、あのブヨブヨの身体にロープがギシギシと食い込んでよ、そこにダラダラと真っ赤っかのローソク垂らされてやがんだぜ」

 布団に寝転がる木下は、タコ部屋に来たばかりの松沢をからかうように見つめ、下品な笑みを浮かべてはニヤニヤと笑った。松沢も布団から身を乗り出し、そんな木下の話しに夢中になった。

「そりゃあ醜いったらありゃしねぇよ、ありゃあまさしく焼豚だ。豚みたいにブーブーと泣きながらケツの穴をヒクヒクさせてんだあのブス女。でもって社長はって言えば、背中のモンモン曝け出しながらよ、汚ねぇマンコを覗いては『ほれ、もっと感じてみろ』なんてマンコにグイグイとロープを食い込ませたりしてんだよな。俺ぁ、二人のその醜い姿に背筋がゾゾっとしたよ。でもな、何が凄いかってその後よ。よくよく見ると、社長のチンポは立ってねぇんだな、これが。ほら、社長はよ、糖尿が悪化してからっつうもの丸っきりのインポだろ、だから社長のチンポは象さんの鼻見てぇにダラリンと項垂れてるわけよ。でもな、それでもあのブス女は、それを豚のように欲しがるのよ、ブーブーと呻きながら萎んだチンポを必死にしゃぶり始めたよ。ヨダレを口の回りにダラダラと垂らしてさぁ、そりゃあ凄まじく醜い光景だったぜ。でな、結局は社長のチンポはウンともスンとも立たなかったわけだけど、そしたら社長、どうしたと思う? ひひひひ、あの人もジジイの癖して好きだねぇ、なんと、枕元に置いてあった箱の中からよ、こーんなでっけぇチンポの玩具を出したんだよな。それをロープの食い込むブス女のオメコん中にズボズボと入れてさ、『気持ちいいか? イクか?』なんてアホヅラ下げて聞いてんだよな。あん時の社長は、もう本当、情けねぇったらありゃしなかったぜ」

 木下はそう話し終えると、一人けけけけけけっと笑いながら布団に潜り込み、とっとと大鼾をかいて寝てしまった。しかし、そんな話しを聞かされた松沢は、溜まりに溜っている下半身がモヤモヤとしてなかなか寝付けない。
 ムンムンと欲情に駆られた松沢は、木下の寝息が本格的になるのを見計らい、襖の向こうでコソコソと雑談している中国人達を気にしながら、布団の中で静かにパンツを下ろした。
 音を立てないように箱の中から大量のティッシュを抜き取ると、それをビンビンに勃起したペニスの先にそっと被せた。布団の中でゆっくりとそれを上下させると、ティッシュの程よいザラつきが、敏感になっている亀頭を刺激してくれた。ネタはもちろん社長の奥さんだった。が、しかし、松沢の中にあるSMのイメージというのは、『綺麗な女を嬲る』若しくは『綺麗な女に嬲られる』というのが基本であるため、あのいつもスッピンの薄汚れた奥さんがロープで縛られ蝋燭を垂らされているシーンなど想像力が全く湧いて来ない。だから松沢はただひたすらにチンポを汚すかの如く、奥さんの腐ったオマンコに腰を振っているシーンを想像したのだが、しかしそれではちょっと刺激が足らず、隣で寝ている木下を想像の中にこっそり交えては二人で奥さんを陵辱するシーンを悶々と思い浮かべ、実に醜い想像にて自慰に耽ったのであった。

 そんなある日の朝、いつものように現場に向かうタコバスに松沢が乗込もうとすると、不意に社長から呼び止められた。
「松沢は、今日は第四倉庫に行ってくれ」
「えっ? 俺、一人でですか?」
「ああ。第四は厳しいから日本人じゃねぇとダメなんだよ。だから悪りぃけどお前だけ別で行ってくれや。会社の軽トラ使ってイイからよ、鍵は安恵から貰ってくれ」
 社長はそう言いながらタコバスの助手席にゆっくりと乗込んだのだった。
 松沢は不法就労の外国人達を詰め込んだタコバスをぼんやり見送ると、そのまま砂利を踏みしめながら社長の住居である一〇三号室へと向かった。
 半開きのドアから「奥さーん」と声を掛けると、朝のワイドショーの雑音を背景に、短パンからブヨブヨの脚を曝け出した奥さんが「なぁに?」と出て来た。
「あのぅ、軽トラの鍵を……」
 そう言う松沢の目に、奥さんの肉付きの良い乳がポヨポヨと揺れているのが見えた。奥さんは「あぁ、はいはい」と言いながら、台所の棚の引き出しを開け始めた。松沢は、そんな奥さんの乳を横から眺め、相変わらずでっけぇなぁ……などと細くせせら笑うように眺めていると、ふと奥さんのその乳の真ん中に、小さくプチッと尖っているものを発見した。
(ノーブラだ……)
 そう気付いた松沢は、鍵を探す奥さんに気付かれぬよう、Tシャツの中でポヨポヨと揺れるノーブラの巨乳をこっそり見つめた。
「あれぇ……おかしいなぁ、いつもここにしまってるんだけど……」
 奥さんはそう言いながら棚の一番下の引き出しを探し始めた。棚の前にしゃがむ奥さんの大きな尻に、小さな短パンが激しく食い込み、大きな尻のワレメがくっきりと浮かび上がっていた。
 松沢はそんな奥さんの食い込む尻を見つめながら、以前、木下が話してくれた「股間にロープを食い込ませて豚のようにブーブー喘いでいた」というシーンを不意に思い浮かべ、下半身にズッシリと重たい欲情を感じたのだった。



「あっ、あったあった」
 そう言いながら軽トラの鍵を奥さんが取り出した時には、すっかり松沢の股間は固く大きく屹立していた。
 鍵を受け取った松沢は、そのまま埃まみれの軽トラに乗込むと、未だ勃起してやまない股間をそっと握った。エンジンを掛けながら時計をチラッと覗き、今ならタコ部屋に帰って一発抜く時間はあるな、とふと思う。そう言えば、昨日、隣のフィリピン人から貰ったエロ本が手付かずのまま置いてある、という事まで思い出し、エンジンを空吹かししながらオナニーして行こうかどうしようか悩んだ。
 そうしていると、不意に社長の部屋から青いバケツを持った奥さんが出て来た。奥さんは軽トラの松沢にチラッと目を向けると、そのまま玄関の前に置いてある品粗な花々にバケツの水をチロチロと掛け始めた。
 奥さんの大きな尻が再び松沢の目に飛び込んできた。ヤリてぇ、と低く呟きながら松沢はズボンの上から肉棒を握りしめた。今なら誰もいない。あの女を寮に引きずり込み、あの小さな短パンを引き千切っては、腐れマンコにコレをぶち込んでも誰にもバレないだろう。そんな事を妄想しながら、一方では、果たして俺はあの薄汚い女のマンコを舐める事ができるだろうか? などと突拍子も無い事までも想像し始めた。
 そうしているうちに、奥さんは空のバケツを持って部屋の中に入って行った。バタンっと閉まったアパートのドアを見つめながら、そんな事したら社長にぶっ殺されちゃうよ、と現実に戻った松沢は、一人ケラケラと笑いながら軽トラを発進させたのであった。

 第四倉庫に着くとさっそく持ち場につかされた。どこの国から運ばれて来たのか知らないが、冷凍された巨大な深海魚をただひたすらトラックから倉庫へと運びまくった。
 そんな第四倉庫の仕事は非常に楽だった。いつもの、不法入国した外国人を扱う劣悪な現場とは違い、ここは人間を人間として扱ってくれる現場だった。
 すぐに昼を知らせるサイレンが港に響き渡り、さっそく倉庫の外れのプレハブの中で、昼飯に支給されたカラアゲ弁当をモサモサと喰い始めた。するとそこに現場監督がのそりと現れ、派遣人夫の仕事は午前で終わりだから弁当を食ったらとっとと帰ってくれ、という趣旨を、弁当をかっ込む派遣人夫達に告げた。
 久々の半ドンだと、松沢は脂だらけのカラアゲに齧り付きながら心を躍らせた。車もある事だし、今日はこのまま日暮里にでも繰り出して久しぶりに昼サロで一発ヌイて貰おうか、などとニヤニヤしていたが、しかしすぐにポケットの中には千五百円しかない事実に気付き、深い溜息を付いたのだった。

 タコ部屋に帰る途中、タコ部屋の近くの交差点で信号待ちしていると、いきなり軽トラがエンストした。軽トラを路肩に寄せ、ボンネットを開いて見ると、完全にエンジンがイカレていた。このポンコツめ! と軽トラの荷台を蹴飛ばし、そのまま近所の中古車屋に電話を掛けて軽トラを引き取ってもらう事にした。
 軽トラを路肩に残したままタコ部屋に向かってトボトボと歩いていると、商店街のスーパーで奥さんが買い物しているのを発見した。奥さんは松沢には気付かず、そこに山積みされた大根を一心不乱に品定めしていた。
 松沢は奥さんに声を掛ける事もせず、そのままタコ部屋へと向かった。時間は昼の一時だった。今頃中国人達は奴隷のように働かされている頃だろうと思うと、なんだかとっても得した気分で嬉しくなって来た。
 ウキウキした気分でアパートに辿り着くと、社長の部屋のドアが少しだけ開いているのが見えた。松沢は上りかけた階段で足を止め、まったくだらしねぇ女だなぁ、泥棒に入られたらどうすんだよ……とブツブツ言いながら社長の部屋へと向かった。
 そしてドアを閉めようとしながらも、なにげなく部屋の中をソッと覗いた。
 台所の奥の居間に、先程、奥さんが履いていた短パンが乱雑に脱ぎ捨てられているのが見えた。一瞬、松沢の背筋にゾクっと何かが走った。松沢はドアの隙間から顔を覗かせながら、その短パンをマジマジと見つめた。そして、今朝方、奥さんの大きな尻にその小さな短パンが強烈に食い込んでいたシーンを思い出した。
(匂い……嗅いでみてぇ……)
 不意にそんな欲情に駆られた松沢は、まるで泥棒のようにソッとドアの外を見回した。気怠い午後の昼下がり、アパートの周辺に人影はなく、ただ遠くの方で板金工場の音がカンカンと響いているだけだった。奥さんはスーパーで買い物している。あそこからだとどれだけ急いで帰って来ても二十分は掛かるだろう。そう分析した松沢は、迷う事無くドアの隙間に忍び込んだ。
 急いで靴を脱ぎ、真っ黒に汚れた靴下のまま部屋に上がり込んだ。古畳をカサカサと音立てながら奥へと進み、そこに脱ぎ散らかされている短パンとTシャツを見下ろした。
(だらしねぇ馬鹿女め……)
 そう呟きながら短パンをソッと手に取る。奥さんの股間に強烈に食い込んでいた部分を指で押し広げ、しわくちゃになっているソコに鼻を近づけた。
 安物の洗濯洗剤の匂いに混じり、汗と小便が混じったような饐えた匂いを微かに感じた。牝の匂いを嗅ぐのは久しぶりだった。最後に嗅いだのは二ヶ月程前に行った日暮里のピンサロで、ガリガリに痩せたおばさんの魚臭いアソコを嗅いだ以来だった。
「はぁぁぁ……」と、深い溜息を吐きながら、奥さんの短パンを顔に押し付けた。溜まりに溜っている今なら、例えブスな奥さんの汚れたマンコだって舐める事ができる。そんな事を思いながらもう片方の手でTシャツを摘まみ上げると、その腋の部分に鼻を押し付けながら、今朝方見たあのノーブラの巨乳を思い出した。
 ヌキたい。そう思った瞬間、無性に奥さんの激臭漂うパンティーを舐めたくなった。
 ハァハァと興奮する息を必死で堪えながら、洗濯機のある浴室へと足を忍ばせた。洗剤の香りが充満する脱衣場へと侵入し、その隅に置いてある洗濯機の蓋を開けた。洗濯機の中はほんのりとカビ臭い香りが漂っていた。社長の物らしきステテコや靴下を掻き分け奥を弄って行くと、紫色した小さな布切れを発見した。

 クロッチと呼ばれる中心部分に、蓄膿症の膿汁のような黄色い分泌物が無惨に擦り付けられていた。それは、敢えて匂いを嗅がなくともわかるような、実に生臭そうな汚れだった。
 そんな黄色い汚れの更に中心部分に、なにやら白濁のトロトロとした汁が粘着していた。
(これは愛液か?……)
 そう思いながら松沢は、そのトロトロの白濁汁を人差し指の腹で触ってみた。ヌルヌルと滑りが良かった。これは間違いなく性的分泌物だ、と強引に確信した松沢は、興奮で顔をカッカッと赤らめながらソコに鼻を近づけた。
 ツキーンっと脳味噌に響き渡るアンモニアの匂いが松沢の変態心を刺激した。その後にジワジワと漂って来る牝臭を嗅ぎながら、ロープで縛られる奥さんの股間を想像し、おもわずズボンの上から股間を握りしめた。
 ここで抜こうかどうするか。そんな迷いが熱く興奮している松沢の脳の中で冷静に浮かび上がった。いやココではマズい、と素早くそう思った松沢は、その紫の激臭パンティーを作業ズボンの中に押し込んだ。
 パンツを一枚盗まれたぐらいで騒がないだろう。それに、あの馬鹿女はだらしがないから、もしかしたらパンツを盗まれた事すら気付かないだろう。
 そう思いながら慌てて社長の部屋を飛び出した。近所の板金工場のカンカンカンという騒音を背後に聞きながら、慌てて階段を駆け上がった。そして息咳ながら、廊下の奥にある二〇三号室のドアを開け中に飛び込んだのだった。
 部屋にはいつものように、中国人労働者達が祖国から持ち込んだスパイスの香りが貪よりと漂っていた。そんなスパイシーな香りに包まれながら、敷きっぱなしの煎餅布団に寝転がると、さっそくポケットの中から戦利品を取り出した。
 社長のブス奥さんの使用済みパンツ。そんな物でも、今の松沢にとってはお宝以外の何ものでもない。
 ハァハァと荒い息を吐きながら作業ズボンのベルトを外した。ズボンの中から、これでもかと言うくらいに勃起したペニスがバウンドしながら飛び出して来た。
 労働の汗にまみれたペニスは凄まじい臭いを発していた。ずっしりと太い竿の先にベロリと皮の剥けた赤黒い亀頭が、今にも破裂せんとばかりにピクピクと引き攣っていた。そんな亀頭のカリ首の周囲には、今日一日の労働の証とも呼べるチンカスが白く輝いていた。
 それを指先でヌルリと拭い取り、おもむろにクンクンと嗅いでみる。社長の奥さんのマン臭に負けず劣らずの激臭が松沢の鼻孔を激しく襲い、おもわず「むふっ!」と咽せた松沢は、慌ててその指を木下の枕にねぐり付けては、指のチンカスを拭い取ったのだった。
 仰向けに寝転がったまま、紫のパンツをパラリと捲り、シミ付いた部分をクンクンと嗅ぎながらペニスをシゴいた。強烈な快感が太ももから爪先へとジワジワと広がり、松沢はおもわず脚をピーンと伸ばしながら「あぁぁぁ」と唸った。
 続いてパンツを枕の上に広げた。布団の上で四つん這いになりながらシコシコとペニスをシゴき、まるで奥さんの股間を直接嗅いでいるようにしてパンツのシミに鼻を近づけた。
 ツーンとしたイカ臭と共に、妄想の中の奥さんが「舐めてぇ、舐めてぇ」と泣きながら喘ぎ始めた。松沢は「舐めてあげるよ、今、気持ち良くしてあげるからな」と呟きながら、パンツのシミに舌を大きく伸ばした。
 舌先にヌルッとした白濁汁の感触が走った。味はただひたすらに塩っぱく、それ以外の味は感じられなかった。
「どうしてこんなに濡らしたんだ……また、インポの社長に縛られたのか……」
 そう呟きながら、まるで大型犬が水を飲む時のように、汚れた部分をベロベロと舐め回した。パンツの生臭さと松沢のタバコ臭い唾液が混ざり合い、そこは獣のような匂いを発し始めた。
「入れて欲しいか? もう我慢できないんだろ牝豚……」
 そう唸りながら、枕に広げたパンツにペニスを突き刺した。枕のソバ殻がミシミシと音を立て、パンツが枕に食い込んで行く。
「どうだ、気持ちいいだろ……」
 奥さんの大きな尻に食い込む短パンを思い出しながら、あの尻にペニスをヌポヌポと出し入れしている感覚で腰を振った。唾液に混じった白濁汁が、松沢の亀頭にヌルヌルとまとわりついた。
「おお、凄く濡れてるじゃないか……」
 そう唸りながらパンツを手に取り、シミの部分が亀頭の尿道にあたるように調節しながら、ペニスをスッポリと包み込んだ。そのままシコシコペニスをシゴきながら煎餅布団の上をゴロゴロとのたうち回っていると、不意に誰かが階段を上がって来る音が聞こえた。
「うわっ」と慌てた松沢は、急いでペニスをズボンに押し込んだ。そして盗んだパンツをズボンの中に押し込むと、そのまま何もなかったかのように冷静を装いながらドアに向かった。
 台所の前にある窓を少しだけ開け、階段をそっと覗いた。階段をゆっくりと上がって来る奥さんの頭が見え、松沢は慌てて顔を隠した。
(こんな時間に奥さんが何の用だろう……もしかしたら、パンツを盗んだのがバレてしまったのか?……)
 心臓をバクバクさせながらもう一度窓を覗いた。奥さんは階段を上りきると、二階の廊下に立ったまま挙動不審にキョロキョロと辺りを伺った。そしてそのまま足を忍ばせながら松沢の部屋へと向かって歩き出した。
(ヤベっ! どうしよう!)
 焦った松沢だったが、しかし、松沢がパンツを盗んだ証拠はどこにもない。しかも、軽トラはアパートの下の駐車場にはなく、という事は、奥さんは俺が帰って来ている事をまだ知らないのだ。
 咄嗟にそう思った松沢は、ここで疑われてはマズいと思い、そのまま帰って来ていないフリを決め込んで、皆が帰って来るまでどこかに隠れていようと考えた。が、しかし、今まさに奥さんはこの部屋に向かって来ているのであって、今ここで部屋を出るわけにはいかない。どうしよう、と焦った挙げ句、慌てて玄関の靴を鷲掴みにした松沢は部屋の押入れの襖を開け、そこに押し込められている汚れた布団の中に身を沈めたのだった。

>>後編へ続く>>

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