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撃沈魚雷1

2011/11/06 Sun 13:07

116撃沈魚雷

(解説)
夫の目の前で輪姦!・・・閉鎖的な漁村の陰気な空気と狂った青年団。東京から美人嫁を連れて帰って来た笠岡に、想像を絶する悲劇が襲い掛かる。




 全体的に小柄な若妻だった。
 その身はスラリと細く、その小顔と長い脚が人形のように可愛らしかった。がしかし、その均等のとれたスリムな身体には、妙にボリュームのある胸と尻がプリプリと弾んでおり、それらの肉の塊は、いつも男達の心を虜にしていたのだった。

「おはようございまーす」

 その明るく元気な声は、必ず毎朝八時になると、この貪よりと曇った田舎の漁師町に明るく響いていた。
 日本海側に面したこの村は、天候も暗いが人間も暗かった。
 そんなジメジメと湿気の多い漁師町に響く、その底抜けに明るい女の「陽」の声は、この土地の者達が持つ「陰」とは明らかに別物であり、誰が見ても彼女がよそ者である事は一目瞭然だった。

 その若妻は舞子と言った。
 半年前、東京から帰って来た笠岡家の長男が、東京土産の「ひよこ」と一緒に東京から連れて来た嫁だった。

 近頃、この村から若者はめっきりと減ってしまっていた。
 老人ばかりがウロウロと彷徨うこの過疎化した村では、青年団と呼ばれる若者グループはあるものの、しかしその青年団の最年少は三十八才の親父だ。
 そんな高齢化が進む村において、東京から二十四才の若妻を連れて帰って来たという笠岡の功績は、この薄ら淋しい村に活気を与えたという点に置いては非常に大きかった。
 しかし、そんな笠岡を妬む者も少なくはなかった。
 特に独身者が大半を占める青年団の者達は、明るくて綺麗な嫁を連れて帰って来た笠岡に激しい嫉妬を抱き、まるで笠岡を村八分にせんとばかりに敵対心を剥き出しにしていた。

 そんな青年団は、ある時笠岡を村役場の裏にある青年団本部に呼出した。
 今年二十五才になったばかりの笠岡は非常に気の小さな男で、村の先輩達に呼出しを喰らったという事だけで、既に膝を震わせて脅える程の小心者だった。
 しかしどれだけ怖くともその呼出しを無視する事はできなかった。
 もしこの呼出しを無視すれば、たちまち笠岡は寝込みを襲われ、ボコボコにヤキを入れられた挙げ句スマキにされて日本海の荒波に放り込まれるのがおちである。
 そんな青年団の恐ろしさをよく知る笠岡は、この村に帰って来た以上、素直に青年団に従うしか方法はなかったのだった。

 笠岡は、狂ったように蝉が鳴きまくる神社の境内をトボトボと横切り、そのすぐ隣にある武家屋敷のような村役場の横の細い路地に入った。
 路地の突き当たりに青年団の本部があった。
 青年団が本部とするその廃墟のようなボロ小屋は、戦時中、特高警察の取調べ出張所(拷問場)だったらしく、そんな小屋には、戦時中に拷問されて殺された共産党員の幽霊が出るという噂まであり、この村の唯一の幽霊スポットでもあった。
 そんな不気味な噂と、そしてそこを本部とする荒くれ者の先輩達を思うと、路地に立つ笠岡の足はたちまち竦んだ。その廃墟のように朽ち果てた小屋から滲み出てくる威圧感は、今の笠岡になんとも言えぬ恐怖を与えていたのだった。

 吹き荒む海風でボロボロになった小屋の入口で、膝を小刻みに震わせる笠岡は、軍隊のように気を付けの姿勢となった。
「失礼します! 笠岡です!」
 学生時代、先輩達に教えられた通り、笠岡は大声で叫んだ。
 しばらくすると、小屋の中から「おう。入れ」という、ドスの利いた声が響いて来た。
 十畳程のカビ臭い部屋には、団長と呼ばれる井上と副団長の大川、そして笠岡の隣の家に住むタケシさんの三人が、なにやら怪しい薄ら笑いを浮かべながら煙草を吹かしていた。
 部屋にはボロボロの畳が敷き詰められ、その畳の上に小さな事務机が一つだけ置いてあった。机の後の壁には村の村章が掲げられ、村長の写真と団長の写真が並んで飾ってあった。
 そしてその横の壁には青年団に所属する団員達の表札がズラリと並び、その下にはなぜか大量の木刀と竹刀が不気味に立てかけてあった。
「おい笠岡。おまえ、どうして今日ここに呼び出されたかわかってるか?」
 副団長の村田が、漁師焼けした真っ黒な顔に目を光らせながら聞いた。そんな村田は今年で四十を迎える三児の父親だ。
「いえ……いったい何の事かさっぱり……」
 笠岡がしどろもどろになりながらそう答えると、「わかってるはずだ!」と、いきなり団長の大川が凄まじい勢いで怒鳴った。
 この大川という男も二児の子を持つ、今年四十五を迎えるおっさんだった。村の青年団は定年を四十五才としているため、大川が団長を務めるのは今年が最後だった。
「しかし、そう言われましても……」
 そう答える笠岡は、大川の怒声に少し小便を洩らしていた。
 チッという舌打ちと共に副団長が腕を組んだ。そして部屋の隅のサビだらけのパイプ椅子に座っているタケシをニヤニヤと見つめながら「タケちゃん、教えたって」と溜息を付いた。

 タケシは険しい目付きでジロッと笠岡を一瞥した。
 タケシとは、つい今朝方にも顔を合わせたばかりだった。その時、笠岡がタケシに朝の挨拶をすると、タケシは笠岡の肩をポンポンと叩きながら「今度、町のピンサロに連れてってやるけ」と言ってくれたのだった。が、しかし、今のタケシはまるで別人のような表情で笠岡を睨んでいる。
 そんなタケシが錆びたパイプ椅子から立ち上がり、団長が座る椅子の後にそっと立つと、笠岡を睨みながらこう言った。

「おまえの嫁、オマンコの声がうるさいんじゃ」

 タケシがそう言った瞬間、副団長が奇妙な声を上げて笑い出した。団長は唇をへの字に曲げたまま、味付け海苔のような太い眉を険しく顰めながら黙って笠岡を睨んでいる。
「なんぼ東京のオナゴか知らんけど、ちょっと村の風紀を乱し過ぎやないか? ん?」
 副団長はそう笑いながら、立ちすくむ笠岡の後頭部を平手でパシンと引っ叩いた。
「す、すみません……」
 笠岡は叩かれて項垂れた顔を慌てて元に戻し、姿勢を正しながら答えた。
「すんませんって、お前が謝った所でよ、嫁のアッチの声は治るもんなんかいのぅ……」
 副団長はそう薄ら笑いを浮かべながら、不意に壁に立てかけてあった竹刀を手にすると、それを左手の手の平の上でポンポンと弾ませながら笠岡の顔を覗き込んだ。
「はい。嫁には十分に注意させます。……あと、これからは、あいつの声が外に漏れぬよう、ちゃんと窓を閉め切って……ヤリます……」
「ヤリますやと? ヤルって何をヤルんじゃい」
 副団長はそう言いながら、笠岡の右肩に竹刀の先を突き付けた。
「はい……ですから、その……アレを……」
「はっきり言わんかい! アレじゃわからんやろ!」
 そう怒鳴りながら副団長は竹刀を振りかざした。一瞬のうちに竹刀は笠岡の右肩で撓り、部屋中に乾いた音を響かせた。
「すみません! オマンコです! 以後、嫁のオマンコの声は気をつけさせます!」
 叩かれた右肩を労りながら笠岡が叫ぶ。するといきなり団長がムクリと立ち上がり「なめとんのか!」と怒鳴りながら笠岡の胸ぐらを掴み、そのまま笠岡の華奢な身体を床に投げつけた。
 所々が腐った畳に笠岡がひっくり返ると、古びた小屋はまるで地震のようにズズズンっと揺れた。
 そんな笠岡を仁王立ちに見下ろしながら団長が怒鳴った。
「嫁にオマンコの声を出させとるのはオマエやないか! それなのに白々しくも嫁に気をつけさせますなんて、よう言えたもんやのう!」
 その団長のあまりの迫力に、床にひっくり返る笠岡が「ひっ!」と頭を抱えて丸まると、すかさず「返事せんかい!」と叫びながら副団長が竹刀を振り下ろし、笠岡の身体中をビシバシと叩きまくったのだった。

 それから約五分間、笠岡は団長と副団長に散々なるヤキを入れられた。
 たかだかそんな事でこれほどまでにヤキを入れられるのはなんとも理不尽ではあるが、しかし、この村の異様に嫉妬深い村民性をよく知る笠岡は、この件で青年団からヤキを入れられても致し方ないと諦め、ただただジッと堪えていたのだった。
 団長の蹴りと副団長の竹刀の嵐が治まると、床でボロ雑巾のようになって倒れている笠岡をタケシがゆっくりと起き上がらせた。
「あっ、このアホ、小便ちびっとるわ」
 笠岡を抱きかかえたタケシが、じっとりと濡れる笠岡のズボンの股間を指差しながら顔を顰めた。
「たかだかこんなヤキくらいで、情けないやっちゃなぁ……」
 副団長が濡れた笠岡の股間を竹刀の先で突きながらそう言うと、団長が舌打ちしながら「脱がしたれ」と言った。
 フラフラの笠岡の身体を副団長が支え、タケシがズボンをズルリと下ろした。ズボンと同時に白いブリーフもスルリと足首まで落ちた。
「なんやコレ?」
 副団長がニヤニヤと笑いながら、竹刀の先で笠岡の萎えたチンポを突いた。
「それにしても小っさいチンポやのぅ……それに、御丁寧に皮まで被っとるわ」
 タケシがケラケラと笑いながら、そのらっきょうのような笠岡のチンポを覗き込んだ。
「すみません……」と、なぜか謝る笠岡に、団長が首を傾げながら聞いた。
「おまえの嫁は、こんなお粗末なチンポなんに、そんなにヒィヒィ言うんか?」
「……いえ、そんなには……」
 そう答える笠岡に、タケシが猛烈に抗議した。
「なに言うとんや、おまえとこの嫁、一昨日も『イクぅ! イクぅ!』言うて叫んどったやないけぇ! それなんにワシが嘘ついとるとでも言うんかい!」
「い、いえ、そういうつもりじゃ」
 笠岡が慌ててそう答えると同時に,熱くなったタケシのゲンコツが笠岡の左頬に食い込んだ。
「まぁ待てや……」
 そう言いながら団長が、更に笠岡に殴り掛かろうとしていたタケシを止めた。
「これはなんかおかしいでぇ……」
 団長が不審そうに首を傾げると、タケシが「なに言うとんのや団長! ワシを疑うとるんか!」と必死になって叫んだ。
 もし、これがタケシの嘘だという事になれば、今度はタケシがヤキを入れられるからだ。
「いや、疑っとるわけやない。ただな、こんな小っさいチンポで、ホンマにオナゴがヒィヒィ言うもんかいなと不思議に思ったんや……」
 そう言いながら笠岡の股間を覗く団長。
 そんな団長に、竹刀を持ったままの副団長がソッと腰を屈め、団長の耳元にそっと囁いた。
「ほなら団長、いっその事、それが本当かどうかその目で確かめてみたらどないですか……」
 団長は「どういうこっちゃ?」と副団長を見上げた。
「こいつの嫁をここに連れて来て、ここでオマンコやらしてみるんですわ」
「ワシらの前でか?」
 団長が驚いて目を開いた。
「いや、ワシらが見てる言うたら、さすがの東京モンでも本性曝け出しよらんでしょう。だからワシらは裏に隠れてそっと見るんです」
「ノゾキか?」
 団長はノゾキと云う破廉恥行為に対し、あたかも心外そうな表情を浮かべた。
「いや、これはノゾキやあらへん。これはあくまでも、コイツの言うてる事が本当か、それともタケちゃんの言うてる事が本当かを実証する裁判や」
「裁判てかっ!」
 団長は鼻の穴を大きく広げながら叫んだ。
 因みに、この団長は裁判官になる事が子供の頃から夢だった。漁師をしながら司法試験を受けようと、大量の法律書まで買い漁り、専門用語を辞書で引きながらもせっせと勉強していた。
 が、しかし、つい最近になって司法試験を受けるには大卒でないと無理だと知った中卒の団長は、数十万円の法律書を「馬鹿野郎!」と海に投げ捨て、泣く泣く裁判官の夢を諦めたばかりだった。

 そんな団長が裁判と言う言葉を聞いて黙っていられるはずがなかった。
 さっそく団長は、その副団長が提案した「裁判」を実行するとし、笠岡とタケシに向かって「異議はないか?」と聞いた。
 すかさずタケシは「そりゃあそのほうが白黒ハッキリしていいわ」と賛成したが、しかしさすがに笠岡は返事に詰まった。
 黙っている笠岡に向かって、副団長が「おまえ、ワシらの裁判に文句あんのか?」と、餌を取られたブルドッグのような顔で笠岡を睨んだ。そんな副団長の凄みに、再び笠岡のチンポの先から再びチロッと黄色い小便が漏れた。そんな笠岡は、もはや「滅相もありません。賛成です、大賛成です」と頷くしかなかったのだった。

 やっと青年団本部から解放された笠岡は、股間を濡らしたズボンのままトボトボと神社の境内を横切っていた。来る時にはあれだけ騒いでいた蝉の声も静まり、遠くの方からヒグラシの鳴き声が微かに響いて来るだけだった。

(どうして俺達夫婦がアイツらの前でオマンコしなくちゃなんないんだ……)

 笠岡は改めてその理不尽さに拳を強く握った。
 神社の玉砂利をザクザクと音立てながら進み、ふと、戦時中に不当に拷問された共産党員たちも、あの拷問部屋から帰る時にはこんな気持ちでこの玉砂利を踏みしめたのだろうかと思った。
 そう思いながら歩いていると、あの日本脳炎に魘される豚のような顔をした副団長の言葉が甦って来た。

『ええか。今夜、夜中の十二時に、嫁をここに連れて来い。そんでここでオマンコするんや。ワシらは裏からこっそり調査しとるから、オマエはいつものようにオマンコしたれや』

 そんな副団長の下衆な笑みと、何も知らない舞子の顔が同時に笠岡の頭に浮かんだ。
 舞子の裸体や性交シーンが他人に見られるという猛烈な嫉妬心に襲われ、おもわず「この野郎!」と玉砂利を蹴飛ばすが、しかし、それを了解してしまった以上、今更どうする事も出来なかったのだった。

(2へ続く)



            >>2話へ続く>>

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