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サファリパーク1

 忍び寄る相手が、気が狂った変質者ではなく警備会社の人間だとわかり、優子は取りあえず安心した。
 そんな優子は、後部座席の窓からジッと車内を覗いている男を警戒しながらも、警備員ならば、この時間にこの場所にいてもおかしくはないと、やっと先程の推理が説けた事に妙にスッキリしていた。
 それに、ドアミラーで見る限り、彼はオタクっぽかった。
 恐らく、つい最近までニートだったのだろう、そこに映る横顔は陽の光を避けていたかのように病的に白く、そのボサボサの髪も社会に順応できない様相を物語っていた。
 そんな彼は恐らく労働をした事がなく、毎日パソコンのキーボードばかりを叩いていたに違いない。だからあんなに弱々しい指をしていたのだ。
 そして彼の爪。
 爪が妙に綺麗に整っているのは、きっと警備の仕事をいい加減にサボり、いつも警備室で暇つぶしに爪を弄っていたからだろう。
 優子はドアミラーをソッと見つめながら、今までの謎を一気に解決した。
 すると今までのイライラがスーッと消え去り、胸のつかえが一気に取れた気がした。

 そんな優子はゆっくりと目を綴じた。
 閉じた瞬間、脳がクラクラと回り始め、それまでの疲れやストレスが頭の中で一気に渦巻いた。
 目眩をクラクラと感じながら、優子はこの場所にやって来た本来の目的を告げようとワイシャツのボタンをひとつひとつ外し始めた。
 形の良いオッパイがワイシャツから溢れた。するとその指はそのままスルスルとタイトスカートを滑り降り、尺取り虫のように動きながらスカートの裾を少しずつ少しずつ捲くし上げたのだった。

 駐車場の薄暗い蛍光灯が、真っ白な乳房と黒いストッキングに包まれた太ももをテラテラと照らし出す。
 元々短かったスカートの裾が太ももの終点まで捲し上げられると、黒いストッキングに包まれた細く長い美脚の付け根に、真っ白なショーツが鋭く浮かび上がった。
 優子は、迷う事無くそのモッコリと突き出た恥骨にゆっくりと指を這わした。
 黒いストッキングにエナメルがキラキラと輝く爪が怪しく這い回ると、不意に後部座席の窓から「ふーっ……」という男の荒い息が聞こえた。
 優子は興奮していた。
 他人にオナニーを見せるという行為が、どれだけ自分を惨めにし、そしてどれだ社会的信用を落とすかというリスクを十分に知りながらも、異様なほどに興奮していた。

 後部座席のドアから聞こえてくる男の荒い息を間近に聞きながら、優子はストッキングの腰ゴムに手を掛けた。
 そしてゆっくりと腰を上げると、そのストッキングを官能的にクルクルと下ろした。
 脱いだストッキングをそのまま助手席のシートに投げた。
 カモシカのように細い脚が生々しい肌色を曝け出していた。
 フランスの有名デザイナーがデザインしたシルクのショーツは薄らと陰毛が透け、それが絶妙ないやらしさを醸し出していた。
 そんなショーツの上にソッと指を置く。
 肩幅に開いた股に、その指をゆっくりゆっくり滑り込ませる。
 背後から聞こえて来る男の息が更に荒くなった。

 ショーツのクロッチは既にねっちょりと湿っていた。
 それをこの男に知られたらという羞恥心が激しく襲い掛かり、自然に心の中で「見ないで」という言葉を繰り返す。
 小さな尻を座席シートにモジモジとさせながら、人差し指でクリトリスを転がした。
 自然に左手が右の乳房を弄り、優子はおもわず俯きながら「ふぅ」と息を漏らす。
 そしてクロッチを人差し指でソッとズラし、その中のベットリと潤んだ膣に中指をヌルヌルと挿入させると、遂に「あぁん!」と声を出しながら髪を振り乱してしまった。
 顔をあげた優子の目に、助手席の窓から車内を覗く男の額が飛び込んで来た。
 なんと男は後部座席から助手席の窓へと移動していたのだ。
 そんな男の大胆不敵な行動に、優子は堪らなく興奮した。
 見知らぬ男に痴態を見られているという羞恥心が激しく優子のプライドを揺さぶった。
 それが異様な性的興奮となって燃え上がり、大手企業のキャリアウーマンという肩書きを滅茶苦茶に破壊していった。
 このまま窓ガラスを叩き割られ、車内に侵入して来た男にズブズブに犯されてもいいとさえ思いながら、優子はショーツをスルスルと下ろしたのだった。

 今まで、週に2回通っていた高級エステで、毎月1度は綺麗にカットされていた陰毛が、今では廃墟の雑草のように荒々しく伸びていた。
 シートに凭れる優子は、右足の踵をドアの取っ手に、左足の踵を灰皿の前へとそれぞれ乗せると、まるで産婦人科の診察台に横たわるかのように股を開いた。
 シートを半分だけ倒した状態の優子の目に、ヌラヌラと濡れ輝くグロテスクな陰部が駐車場の薄暗い蛍光灯に照らし出されるのが見えた。

 股を開いたとたんに、車外からジリジリっという足音が聞こえてきた。
 助手席の窓から運転席へと移動してくる屈んだ男の背中が、真っ黒なボンネットの前をそそくさと横切っていくのが見えた。
 男は運転席のドアの横で足を止めると、息を潜めたまま正面のフロントガラスを恐る恐る覗き込んだ。

 そんな男を、ソッと薄目を開けて見ていた優子は、そこに現れた男の顔が思った以上に社会不適合者の面構えをしていると思った。
 そして、こんな下級者に痴態を見られているのかと思えば思うほど、その傲慢なプライドはズタズタに切り刻まれ、ゾクゾクと襲い掛かる被虐的な性的感情に酔いしれた。

 優子は男が覗くフロントガラスに向けて大きく股を開いた。
 そして薄ピンクのマニキュアが施された白魚のような指で、赤黒く濡れ光る陰部をヌチャッと開いた。
 陰部が開かれた瞬間、男の肩がズズッと動いた。
 男が顔を押しあてるフロントガラスは、男がハァハァと吐き出す熱い息で白く曇り、その度に男は慌てて顔を移動させていたのだ。

 優子は開いた陰部に、もう片方の手の指を伸ばした。
 くちゃ……
 パックリと開いた中心を指腹で撫でると、そんないやらしい音が車内に響いた。
 そのままその指をヌラヌラと上へ移動させ、陰毛の中でポツンっと膨らんでいる突起物に汁を塗り込みながら、それをリズミカルに転がした。
 ビクン! っという衝撃が両太ももに走った。
 今まで、ベッドの中でストレスと寝不足でイライラしながらやっていたマスターベーションとは、明らかに違う凄まじい快感だった。

「あぁぁん……」
 右肩に顔を埋めながら唸った。
 そして下唇をギュッと噛みながら窓にソッと目をやると、屈んだ男の身体がユッサユッサと動いているのが見えた。

(あぁぁん……私を見ながらオナニーしてる……)

 そう悶えながらふとドアミラーを見ると、そこに男の揺れる下半身が映っていた。
 男のペニスは真っ黒で、亀頭だけが痛々しく赤く輝いていた。
 五本の指にガッシリと握られたペニスが、荒々しくも上下にシゴかれ、拳の中へ出たり入ったりと繰り返している。
 そんなピストンするペニスを見つめながら、優子はヌトヌトに濡れた穴の中に2本の指を入れた。
 そして、男のピストンのリズムに合わせるかのように、同時に指をヌプヌプとピストンさせたのだった。

 そんな卑猥な光景を見つめながら、優子はこの運転席のドアを開けてしまいたい衝動に駆られていた。
 目の前であのシコシコとされるペニスを見てみたい。たとえ顔や身体に精液を掛けられてもいい。
 しかし、そう思いながらも、実際にはドアを開ける勇気はなかった。
 だから優子は想像した。
 このドアを開けたと同時に男の腰に抱きつき、その下級労働者独特の据えた匂いがプンプン漂う汚れたペニスを口一杯に頬張る。
 ジュプ、ジュプ,といやらしい音を立てながらペニスを激しくしゃぶりまくり、そしていきなりそれを口からヌポッと抜き取ると、ガバッとシートに寝転がり、ヒクヒクしたオマンコを開きながら「入れて」と囁く。
 そんな光景を想像しながら、優子は陰部の中に指の根元まで押し込んだ。
 そして更に、この見ず知らずの薄汚い男に滅茶苦茶にレイプされるシーンをリアルに想像しながら、その指をグジュグジュと動かした。
 髪を鷲掴みにされ、片足を天井に持ち上げられたまま、「おら! おら!」と激しくペニスをピストンされる、そんな悲惨な自分の姿を想像した優子は、大手企業のキャリアウーマンらしからぬ卑猥な悲鳴を上げながら悶えまくってしまっていた。

 すると突然、男の肩がガクンッと激しく揺れた。
 優子は悶えながらも、視線をドアミラーへとソッと向けた。
 屈んでいた男の腰がカクンカクンっと歪に動き、ペニスの先から凄まじい量の精液がシュッシュッと噴き出しているのがドアミラーに映っていた。
 久しぶりに見た射精シーンに、優子は激しい欲情を覚える。

 射精を終えた男がもの凄い勢いで走り出した。
 静まり返った駐車場に男の足音だけがワンワンと響き渡った。
 そして男は駐車場の奥にある非常階段に消えた。

 男の姿が完全に消えたのを確認した優子は、そのまま運転席のドアを開けた。
 そして駐車場に飛び出すと、運転席のドアにダラダラと付着している精液を見つけた。
 ギラギラと挑戦的に輝くブラックサファイアのボディーに、真っ白な精液がまるで闘牛のヨダレのように濃厚に垂れていた。
 優子はドアの前にしゃがんだ。
 そして、しゃがんだ股間に指を入れ、そこからグジュグジュといやらしい音を立てながら、垂れる精液を間近に見た。
 そこからは、消毒液のようなツーンとした独特な匂いがムンムンと漂っていた。
 優子は迷う事無く、その精液に指を伸ばしソレをグニュグニュと掻き回すと、指先の精液を乳首に塗り込んだ。

 そのヌルヌル感に堪らなく感じてしまった優子は、しゃがんだ腰を官能的にくねらせながら車のボディーにぶっかけられた精液に舌を伸ばした。
 生温かい精液は舌の上で濃厚に糸を引き、なんともいえない苦さが口の中に広がった。
 見ず知らずの男の精液を舐める。
 そんな変態行為自体に強烈な刺激を受けた優子は、しゃがんだまま絶頂を向かえた。
 静まり返った駐車場に卑猥な声を響かせながら、その埃っぽい駐車場のアスファルトに激しく失禁してしまったのだった。

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 本社ビルの廊下を颯爽と歩く優子は、相変わらず篠原涼子を彷彿させるキラキラと輝く美人キャリアウーマンだった。

 今までどっぷりと貯蓄されていたストレスは一気に消えた。
 寝不足、イライラ、欲求不満。そんな物から解放された優子は、今まで以上に美しく、そして驚くほどに業績を上げていた。
 優子が澱んだ精神状態から脱出できたのは、海外旅行でもなく、ホテルのプールでもなく、高級エステでもない。
 そう、あの古びた商業ビルの地下巨大駐車場のおかげだった。

 あれから、優子は何度もあの駐車場へ行った。
 そのビルの警備員らしき男と、密かに相互オナニーを続け、今まで溜まりに溜っていたストレスをそこで発散させた。
 幸いその男は、それ以上を求める事も無く、又、車内の優子を盗撮するような事も無かった。
 そんな男は、優子にしてみれば『サファリパーク』のライオンのようなもので、車から出る事さえしなければ危害を加えられる心配は無かった。
 だから優子は、夜勤明けには必ずその駐車場へと車を走らせ、見ず知らずの男と無言のままにスリルを味わい、その溜まりに溜ったストレスを発散する事ができたのだった。

 そんな優子は、かれこれ一ヶ月以上、その駐車場には行ってなかった。
 というのは、優子に婚約者ができたからだ。
 その婚約者は、この大手ハウスメーカーの会長の甥っ子で、現在、本社の取締役専務を務める好青年だった。
 とても優しくてルックスも良く、そして何よりも次期社長と噂されるその立場は、欲張りな優子にとって文句のつけようのない男だった。

 こんな幸運を手に入れる事ができたのも、自分をスランプから救ってくれたあの巨大地下駐車場のおかげだと、優子はあの古びたビルと、あの名前も知らない男に感謝した。

 しかし、この時の優子はまだ何も知らなかった。
 その警備員の男が、ブラックサファイアのBMWのナンバーから優子の身元を割り出していた事も、その男が夜な夜な優子のマンションを見上げながら泣いていた事も、優子は何も知らなかった。

 確かに、優子にしてみれば、あの巨大地下駐車場は、都合のいい『サファリパーク』だったかも知れない。
 が、しかし、オタクで元ニートでうだつのあがらない警備員にして見れば、あの巨大地下駐車場の出来事は、まさに夢のようなひとときだったのだ。


 履き古した作業ズボンのポケットは、催涙ガスとスタンガン、そして刃渡り16センチのサバイバルナイフが押し込まれ異様な膨らみを見せていた。
 ガムテープと手錠とビデオカメラが入ったリュックを背負いながら、マンションの地下駐車場に身を潜める男。
 餌を与えられなくなった寂れたサファリパークのライオンは、むしろ野生のライオンよりも凶暴かも知れない。
 深夜2時。ブラックサファイアのボディーを黒光りさせながらBMWが地下駐車場に降りて来た。
 男はBMWの低い排気音を聞きながらポケットの中から催涙ガスを取り出すと、また一緒に楽しもうね優子、と不敵に囁いた。
 サファリパークのライオンが今、野に放たれた瞬間だった。

(巨大地下駐車場サファリパーク・完)



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