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哀奴 ま ど か3

2012/01/14 Sat 01:10



第2章「氷 雨」

もう、クリスマスも近い頃でした。
その日の朝、私は妹と二人で、2日間の旅行に行く父と母を見送ったのです。
父と母を乗せた車が、交差点を曲がって見えなくなると、妹と私は顔を見合わせたのです。

そうなのです。
ホンの一瞬の目配せで、私達にはその意味が通じるのです。
二人の素晴らしい、誰にも邪魔されることのない、2日間が始まるのです。

「明日まで、まどかは何も着なくていいのよ・・
下着も、洋服も、なにも要らないでしょ・・」

早速ご主人様の命令です。
大急ぎで私が脱いだ服を、ご主人様は持っていってしまいました。

もう、大分前から、私の部屋の洋服タンスの鍵は、ご主人様が持っているのです。
私はご主人様のお許しがないと、洋服はもちろん、下着一枚すら身に付けることができないのです。

何一つ纏わぬ生まれたままの姿で、ジッと立っている私の周りを歩きながら、ご主人様が呟くように言われます。

「まどかは、私の奴隷なのよね・・
奴隷は・・・何も持ってはいけないし、何も着てはいけないのよ・・
でも、まどかは奴隷のくせに、身に着けているモノがあるわ・・
今日は綺麗にして、本当の奴隷の姿になりなさいね・・」

暫くの間、私にはご主人様の言われている意味が、判らなかったのです。
そんな私に構うことなく、ご主人様も服を脱がれると、さっさとシャワーを浴びに行ってしまいました。
私はぼんやりと立ちつくしていたのです。

「まどかっ!!・・何をしているのっ!!・・早く来なさいっ!!」

突然、ご主人様の大声です。
私は慌てて、浴室まで走ったのです。


ご主人様はシャワーを浴びて、上気した身体をバスタオルで拭いているところでした。

「まどかも、シャワーを浴びて、綺麗になっておきなさい・・
特にアソコは丁寧に洗っておくのよ・・」

私は、命令された通りに身体を清めます。
言われたままに、特に念入りに石鹸を泡立たせていた時です。
剃刀を手にして、ご主人様が戻って来られたのです。

全身を、泡にまみれた私を見て、ご主人様が満足そうに頷きます。

「いい子ね、まどか・・ご褒美に、今日は私がサービスしてあげる・・
その浴槽の縁に腰を掛けて、足を開きなさい・・」

あぁ、ご主人様は私の若草を剃ってしまおうとしているのです。
恥ずかしい・・

でも私は、言われたとおりに足を拡げたまま、ジッとしていたのです。
剃刀の刃が、私の微妙な辺りでしきりに動いています。
サワサワとした感触が、次第に無くなって行きました。

私はそんなに濃い方ではなかったのです。
でもご主人様は丁寧に、時間を掛けて処理をして下さいます。

剃刀が私を刺激し続けている内に、何か切ない気持ちがこみ上げてきて、それで濡れてしまったみたいでした。

「ほんとにまどかって、いけない子ね・・
濡らした罰として、今日はうんと恥ずかしい思いをさせてあげる・・

さっ、できたわよ・・ご覧なさい・・・」

ご主人様は、私にシャワーを掛けると、鏡を指さしたのです。

あぁ、私のそこは、まるで子供のようでした。
とても綺麗・・そう、私の望んでいた姿はこれだったのです。
もう後戻りはできないのです。

私は、恥ずかしさの余り両手で顔を覆って、動けなかったのです。
でも時々指の隙間から、翳りを失った可愛いふくらみを見つめていたのです。


午後の4時頃、私はご主人様の命令で買い物に出かけました。
買ってくるものは犬の首輪なのです。
私を繋いでおくためのものだと、ご主人様は言っておられました。

その日、朝から曇っていたのですが、今はパラパラと冷たい雨が降っています。
みぞれ混じりの雨のようでした。
それ程強くはなかったのですが、風も吹いていました。

私は家から15分位の所にある、ペットショップまで、ガタガタと震えながら歩いて行ったのです。
私に外出着として許されたのは、レインコートとゴムの長靴・・・それだけなのです。
薄いレインコートでは・・透けて見えることはないのですが、全く寒さが防げないのです。

小さな傘では避けることのできない雨滴が、コートの襟元や裾から容赦なく滲みてきて、身体を湿らせます。
吹き付ける風は、氷の刃のように私を苛むのです。


やっとの思いで辿り着いたペットショップに、しかし私は暫く入ることができませんでした。

レインコートの下に、何も着けていないことを気付かれるのではないか・・
でも、買わずに帰ったら、どんなに怒られるのでしょうか・・

そうしている間にも、身体が凍えて行きます。
それに、店の前にあまり永く立っていると、変に思われるかも知れません。

思い切って店の扉を開けた私は、大急ぎで犬の首輪と、それに繋ぐ鎖を買ったのです。
最初に目に付いた、赤く太い首輪と、銀色の長い鎖でした。

私は店員に何を言われたのか、殆ど判らないままにお金を払い、逃げるように店から飛び出したのです。


家に帰り着いたとき、ベルを鳴らしても玄関の扉は開きませんでした。
私は凍える指で何度も、何度も、ベルを押し続けたのです。

ふと気が付くと、扉の下の方に小さな紙が貼ってありました。
私は腰を屈めると書かれた文字を読んだのです。


《奴隷は傘を置き、裸足になって庭に回ること。》
                 

ご主人様の命令が、書かれていたのです。
私は長靴を脱ぎ、傘を畳んでその脇に置いて、濡れながら庭に回りました。

リビングの前まで来た時――庭のその部分は、両側にある食堂と応接室に囲われ、周囲からは少し見えにくいのです――暖かそうな部屋の中から、ご主人様が私を見ているのに気が付いたのです。

私は早く部屋に入れて貰いたくて、大きな窓に近づこうとしたのですが・・
ご主人様は、用意しておられた紙に書かれた命令を見せたのです。


《裸になって、首輪を付けなさい。》

あぁ、そんな・・酷すぎます・・
やっとの思いで買ってきたのに・・
こんなに寒くて、凍えてしまいそうなのに・・

そんな不満が、顔に現れていたのでしょう。
ご主人様は、鼻をならされるようにすると、プイっと向こうをむいてしまわれたのです。

しかたがありません、私はご主人様の奴隷なのです。
でも、あまりの仕打ちに、少し反発を感じてしまったのです。


私は心の隅に疼く、苦い固まりを押さえ付けるようにしながら、殆ど感覚のなくなった、自由にならない指でレインコートのボタンをのろのろと外したのです。

再びこちらを向かれたご主人様は、これまでなかったような冷たい目で、私を睨んでおられました。
怒っておいでなのです。

あぁ、でも・・・私だって・・・

しかし私は、ご主人様の目に追われるように、やっとの思いでレインコートを脱ぐと、買ってきた首輪を自分で付けたのです。

ようやく窓が開き、暖かそうな衣服に身を包んだご主人様が出てこられました。
片手に傘を、そしてもう一方の手には手錠を持っておられます。

まだ家の中に入れて貰えないのです。
私を、もっと辛い目に遭わせるおつもりなのです。

『お願いですっ・・中に、もう中に入れて下さいっ・・・』

思わず声を上げた私は、ご主人様の横をすり抜けて、部屋に入ろうとしたのですが・・・。
素早く私を捕まえたご主人様は、私を後ろ手にして持っておられた手錠を掛けてしまったのです。
そして、涙を流してイヤイヤをしている私に、今度はゆっくりと買ってきた鎖を首輪に繋いでしまいました。

もう私には、逃げる術もなくなったのです。

首輪に繋いだ鎖の、反対の端を持ったご主人様は、庭の真ん中に、私を引いて行きます。
もうその頃には、周囲は暗くなっていましたが、誰かに見られたらどうしようと、私は不安で一杯でした。

太い庭木の前まで私を連れだしたご主人様は、私の頭の上にある枝に鎖を巻き付けて、繋いでしまわれたのです。

「あと30分・・5時半になったら、家に入れて上げるからね・・・
それまで雨に打たれて、よく反省しておきなさい・・・」

ご主人様はそう言い置いて、家の中へ戻られたのです。
明るい窓越しに、ご主人様がゆったりとソファーに腰を降ろし、読書されているのが伺えます。
対照的に哀れな私は、歯の根も合わないほどガタガタと震えながら、裸身を氷雨に打たれ続けていたのです。

ご主人様・・あんまりです・・
私は・・私は、ご主人様の気に入るようにしているのに・・
ご主人様と、一緒にいたいのに・・ご主人様に、可愛がって欲しいのに・・

それは気の遠くなるような、永い、永い時間でした。
最初は寒さで、冷たい雨が針に刺されるような痛みと感じていた身体が、次第に感覚を失い、私は眠気に襲われ始めたのです。

これではいけない・・ここで寝てしまったら・・
私は首を吊られて・・死んで・・しまうかも・・
そうしたら・・もう・・ご主人様の近くに・・行くことも・・できない・・

時々薄れる意識に首が締まり、ハッとして我に返るのでした。
そんな私の様子に気が付かれたのでしょうか、それとも時間が来たのでしょうか。
私は夢遊病者のようにご主人様に連れられて、部屋の中にいたのです。

ご主人様は、お風呂を用意して下さっていました。
私は首輪だけを外されて、手錠のまま、そっと抱き抱えられるように湯船に漬けられたのです。

用意してあったのは、温(ぬる)いお湯だったのですが、徐々に感覚が戻ってきた身体には、まるで熱湯のようでした。
全身の激痛に私は悲鳴を上げ、泣き叫びながら浴槽から出ようともがいたのですが、ご主人様に許して頂けませんでした。
肩まで何とかお湯から出ると、強い力で押さえ付けられて、また湯船に沈められるのです。
僅か数分の内に、私の身体は真っ赤に火照っていました。

ようやく許されて、タオルで身体を拭いて頂いた私は、ご主人様とリビングに戻り大きな鏡の前に立たされたのです。

「泣きそうな顔で、雨に濡れているまどかって、とっても可愛かったわよ・・
それにまどかの身体、綺麗だし・・まどかのこと、とても好きよ・・
今日はお食事をしたら、もう休みなさい・・
また明日、うんと苛めてあげるから・・・」

鏡の中で私の顔が歪み、ふいに泣き出してしまったのです。

そうだったのです。
ご主人様は、私を虐めるためだけに、あんな目に遭わしたのではなかったのです。
ご主人様も、私を好いて下さるのです。
それに気付かせるために、それを言うために、あれだけのことをして下さったのです。

それならば、私も嬉しいのです。
それならば、あの辛さも耐えられるのです。

ご主人様が喜んで下さるのなら・・・愛して下さるのなら・・・

私は奴隷として、これからも一緒に生きて行く・・ご主人様の奴隷として・・・

       - つづく -

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