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いじめられっ娘6

2012/11/17 Sat 04:25

いじめられっ娘6




(21)

 台所には冷蔵庫のブーンっという音が延々と響いていた。
 床には米粒がポツポツと散乱し、冷蔵庫の隅には乾涸びたウィンナーが転がっていた。
 5年ぶりのシャブだった。
 台所の隅に捨ててあるシーチキンの缶に無数の小蝿が集り、そんな小蝿達が、今の真野にはピーターパンに出てくる妖精に見えていた。
 居間に戻って来た真野には唯ならぬ妖気が漲っていた。
 テレビに映る小堺が、『足立区の村瀬さんにはライオンちゃんの詰め合わせセットをお送りいたしまーす!』と陽気に笑うと、画面を見つめる真野も一緒になってニヤニヤと微笑んだ。
 そんな真野を見て、飲みかけのオレンジジュースを飲んでいたタンポポが「変なの」と呟いた。
 チャブ台の前で、畳にペタリと座っているタンポポのミニスカートがだらしなくはだけているのを上から見た真野は、そのままチャブ台の下をソッと覗いた。
 ミニスカートの奥にある赤黒いワレメがほんのりと開いているのが見えた。そんなワレメはサラダ油を塗り込んだかのように、テラテラと怪しく輝いていた。
 真野はそんなタンポポの手を掴み、「行くぞ」っと強引に立ち上がらせた。
「どこに行くの?……」
 そう不審な表情で見つめるタンポポの手を、真野は強引に引っぱりながら玄関へ向かった。
「ちょっと待って! まだパンツ履いてないよぅ!」
「いいから来い!」
 真野はそのままタンポポを外に連れ出したのだった。

 寂れた商店街に出ると、真野は臭い息を吐きながら「腹減っただろ」とタンポポの顔を覗き込んだ。
 そんな真野の目は、まるで金色のカラーコンタクトを付けているかのように気味悪く輝いていた。
「先生、どうしちゃったの?」
 今にも潰れそうな古本屋の前を通り過ぎながらタンポポが首を傾げる。
「もう俺は先生じゃない。俺はれっきとした殺人犯だ。だからこれからは俺の事を人殺しと呼べ」
 真野はそう独り言のようにブツブツ呟きながらも、ふいにレコード店の前でギターを弾いていた青年を指差し、「あいつも殺してやろうか?」などとタンポポに笑った。

 そのまま商店街の外れにある喫茶店に入った。
 その喫茶店のマスターは真野と知り会いらしく、真野を見るなり「おっ、先生、いらっしゃい」と野太い声で唸った。
 真野はタンポポをカウンターに座らせると、「この子においしいスパゲティーを作ってやってくれ」とマスターに言い残し、そのままスタスタと店を出て行った。
「どうしたの? なんか変だね今日の先生」
 マスターはコーヒーカップをコキコキと拭きながらタンポポに聞いた。
「さぁ……」とタンポポが首を傾げると、マスターは好奇心の目を輝かせながら「キミ、あの家の新しい子?」と聞いて来た。
『幸せの家』が『あの家』と呼ばれた事に、なにか差別的な気持ちに包まれたタンポポは、どう答えていいかわからずそのままソッと目を伏せた。
 マスターはそんなタンポポを見下しながら無言でコーヒーカップを拭き続け、そして5つのカップを全部拭き終わると、「スパゲティーでいいの?」と気怠そうに言ったのだった。

 真野が喫茶店に帰って来たのは、丁度、タンポポがスパゲティーを食べ終えた頃だった。
 戻って来た真野は大きな紙袋を手にぶら下げていた。
 そして唇の端をナプキンで拭いているタンポポに向かってその紙袋をガバッと開けると、「これに着替えろ」と気味の悪い笑顔で笑った。
 タンポポが「これに?……」と首を傾げながら紙袋の中の衣類を取り出した。
 それはハーフのトレンチコートだった。そして、紙袋の奥にはガーター用の黒いストッキングが丸まっていた。
「コレを着て……コレを履くの?」
 タンポポが不思議そうにガーター用のストッキングを摘まみ上げると、真野はいやらしい笑みを浮かべながら「そこらじゅうの店を探したんだけどさ、どうしてもガーターベルトだけ見つかんなかったんだよ」と、カウンターの中のマスターに言った。
 そしてタンポポの細い腕を掴むと、「俺が着せてやるよ」と笑いながら、店の奥にあるトイレへとタンポポを連れて行ったのだった。



(22)

 トイレのドアを閉めるなり、真野はハァハァと笑い息を吐きながらキスを求めて来た。
 獣のように激しいキスをされたタンポポが、真野の口内で「うぐぐぐっ」と唸ると、真野はいきなり舌を抜き、唾液で輝く唇を歪ませながら「へへへへ」っと笑った。

 そこでタンポポは全裸にされた。
 ミニスカートを下ろされそうになった時、タンポポが「やだっ」と抵抗すると、真野はいきなりタンポポの頬を叩いた。
「抵抗すると殺すぞガキ……」
 そう唸るその時の真野の表情が尋常ではなかったため、怖くなったタンポポは素直に真野の命令に従い、全裸にされたのだった。

 全裸にされたタンポポは、その上からハーフのトレンチコートを着せられ、そして、真野に足を上げさせられてはガーター用のストッキングを履かされた。
 両足にストッキングが履かされると、真野は剥き出しになっているタンポポの股間にむしゃぶりついた。
 未だ、お昼の交汁が生々しく残っていたタンポポの陰部はヌルヌルと湿っており、真野はソレにピチャピチャとイヤらしい音を立てながら舐めまくった。
「こんなトコじゃヤだ……声が聞こえちゃうよぅ……」
 そう言いながら真野の頭を必死で押さえるタンポポだったが、しかし抵抗するといつまた叩かれるかと内心はビクビクしていた。
「よし。わかった。じゃあ別の場所でヤろう……」
 そう言いながらいきなりムクッと立ち上がった真野は、そのままタンポポをトイレから連れ出した。
 慌ててトレンチコートのボタンを留めるタンポポは、真っ昼間の喫茶店に曝け出された。
「マスター……ちょっと厨房借りるよ……」
 そう言いながら真野は、タンポポの手を引きながらズカズカとカウンターへと入って行く。
 そして床が油でギトギトになったカウンターの裏で足を止めると、目を丸くして驚いているマスターの目の前で、真野はトレンチコートをガバッと開いたのだった。

 くちゅ、くちゅ、っと音を立てて陰部を弄られるタンポポは、マスターの視線を気にしながら、下唇をギュッと噛んだまま俯いていた。
「どうだいマスター。若くてピチピチしてるだろ。現役の女子高生だぜ……」
 真野はそう言いながら横目でマスターを見つめ、いやらしくニタニタと笑いながらタンポポの乳首をチロチロと舐めた。
「先生、困るなぁ……営業中なんだぜ……」
 マスターはそう困惑しながらも、ちゃっかりとタンポポの陰毛部分をチラチラと見ていた。
「なに言ってんだよマスター。ほら、よく見ろよ、この顔。メチャクチャに可愛いだろ……」
 真野はそう言いながらタンポポの頬を鷲掴みにし、マスターへ顔を向けた。
「こんな可愛い女子高生の裸なんて滅多に見れねえぜ。店がなんて言ってる場合じゃねぇぜよマスター」
 真野はそうヘラヘラと笑いながらも、その場にタンポポをしゃがませた。
 そしてしゃがんだタンポポの股に強引に足を突っ込むと「ほら、股開け、マスターにおまえのいやらしい穴を見せて上げなさい」と、その足を大きく開かせたのだった。

 狭いカウンターの裏にしゃがまされたタンポポは、ガス台の下に大量のゴキブリが蠢いているのを発見した。
 おもわず悲鳴を上げそうになったが、しかし、そんな大量のゴキブリよりも、ウンコ座りする股間をジロジロと見るマスターの視線の方が恐く、それに脅えたタンポポはそのまま黙って俯いてしまったのだった。

「この娘はね、誰にでもすぐにヤらせちゃう困った娘なんだよ……」
 真野はそう言いながら、しゃがんだタンポポの目の前で、カチカチとズボンのベルトを外し始めた。
「だからね、今日はその治療の為にこうして街に出て来たってわけよ……」
 真野はヘラヘラと笑いながら、強烈に勃起したペニスをタンポポの顔面に突き付けた。
「こうやってね、彼女の心に羞恥心ってものを植え付けてやるんですよ。で、彼女に『恥ずかしい』って気持ちを感じさせて、『もう誰にでもヤらせません』、って気にさせるのがこの治療の狙いなんですよ……」
 真野はマスターにそう説明すると、そのままペニスをタンポポの唇に押し当てた。
 そして「ほれ、しゃぶれ」と凄んだ口調で命令すると、諦めたタンポポがゆっくりと口を開いたのだった。

 真野のペニスには、乾いた汁がバリバリになって付着していた。そんな汚れたペニスをジュボジュボとしゃぶっていると、次第に乾いた汁が溶け始め、タンポポの口内は濃厚な粘りが広がった。
「マスターもどうだい?」
 そんな真野の言葉が頭上で聞こえた。
 タンポポはそんな声を聞きながら、これじゃあ池田先輩たちの時と同じだ、と悲しくなって来た。

 実はその喫茶店のマスターは、真野とは古くからのスワッピング仲間だった。
「だった」と過去形なのは、既に2人とも妻に逃げられており、今の2人には交換する妻がいないからだ。

 真野のペニスが抜かれると、タンポポの目の前にマスターの真っ黒なペニスが現れた。
 それは皮を被った真ん丸なペニスだった。
「お客が来たらマズいなぁ……」
 マスターはそう笑いながらも、その真ん丸なペニスをタンポポの顔に押し付けて来た。
 タンポポは真野に叩かれるのが怖く、素直にソレを口に含んだ。
 マスターのペニスは口に含まれると同時に、ジワリジワリと固くなって来たのだった。

 鼻に押し付けられた陰毛からはナポリタンの香りが漂っていた。
 その陰毛は太ももまでびっしりと繋がり、それをジッと見つめながら舌でコロコロとペニスを転がしていると、マスターのペニスはグングンと力をおび始め、タンポポの口内でメリメリと皮を剥いた。

 そんなタンポポの口内に強烈な恥垢の香りが溢れた。
 恥垢がびっしりと付着する亀頭が、否応無しにタンポポの舌に絡み付き、不気味な苦さが口内に広がった。
 吐きそうだった。
 今食べたばかりのスパゲティーが逆流しそうなくらいに吐き気がした。
 そんなタンポポの様子に気付いたのか、マスターは「汚れてるでしょ。ごめんね」としきりにタンポポに囁いていた。

 マスターのペニスははち切れんばかりに固くなっていた。
 やっと舐めやすくなったとタンポポがその肉棒を唇で上下にシゴき始めると、いきなり真野が「はい、それまでぇ」と、タンポポの
身体を突き離した。
 タンポポの口からヌポッとペニスが抜け、大量の唾液が汚れた厨房の床にボタボタっと垂れた。

「お口の中で出すのは禁止です。だから手でマスターのチンコをシコシコしてあげなさい」
 真野はそう笑いながらタンポポをその場に立たせた。
 タンポポが立ち上がると同時にマスターが背後から抱きついて来た。マスターは店の事も忘れ、かなり興奮しているようだった。
 マスターの手がトレンチコートの中を激しく弄る。
 乳肉を乱暴に揉むそんなマスターの手からは玉ねぎのニオイがプンプンと漂っていた。
「ほら、キミもマスターを気持ち良くさせて上げなさい……」
 そう言いながら真野は、タンポポの手をマスターの股間へと導いた。

 背後から愛撫されるタンポポは、後手にしながらマスターのペニスをシコシコとシゴいた。
 自分の唾液で濡れていたペニスは、上下される度にクチャクチャといやらしい音を立てた。
 マスターはタンポポの細い体を抱きしめながら「先生……この娘、ヤっちゃってダメかなぁ…」と呟いた。
 そんな2人をカウンターから眺めていた真野は、「ダメですよ。ヤっちゃったら。治療にならないじゃない」とニヤニヤと笑いながら、覚醒剤で狂った目を異様にギラギラと輝かせたのだった。

(23)

 喫茶店を出た真野は、タンポポに商店街を歩かせた。
 そこは通行人がほとんどいない寂れた商店街だったが、しかしそんな店先には、暇を持て余した店主達が貪よりと佇んでおり、ハーフのトレンチコート1枚という異様な格好のタンポポは、そんな親父達の好奇の目に晒されていた。
「先生……」
 タンポポは今にも泣きそうな表情で真野を見た。
 そんな短いトレンチコートの裾からは、真ん丸なタンポポの尻がチラチラと顔を出している。
「恥ずかしいのか?」
 真野はタンポポの体を舐め回すように見つめながら笑った。
 タンポポはコクンと頷きながら「もう帰ろうよ……」と呟いた。
 しかし真野は、「はいそうですか」と素直に帰るような凡人ではなかった。
 真野と言う男は、全裸で亀甲縛りした妻を深夜のポルノ映画館に置き去りにする程の変人なのである。
 しかも今の真野は久々の覚醒剤によって異常興奮している為か、その変態嗜好は磨いだばかりの出刃包丁のようにシャープになっているのだ。
 そんな真野は、羞恥心に顔を赤らめる女子高生に堪らなく変態性欲を昂らせていた。
 イジメられっこ子という、既にマゾと化しているタンポポを、もっともっとイジメてやりたいと思う真野は、ズボンの中で異常勃起しているペニスの位置をソッと変えながら寂れた商店街をブラブラと徘徊したのだった。

 商店街を通り抜けると、廃墟のように汚れた雑居ビルがズラリと並ぶ飲み屋街に出た。
 昼の飲み屋街はシーンと静まり返り、酒を配達する酒屋の軽トラの音と野良猫の泣き声しか聞こえて来なかった。
『60分ヌキ放題! ニューグランドキャバレー』と書かれた捨て看板が、電柱でブラブラと風に吹かれているのが見えた。
 その電柱を右に曲ると、自転車一台がやっと通れるほどの狭い路地が、不気味に貪よりと現れたのだった。

 雑居ビルの背中がズラリと並ぶ路地を進んで行くと、『大人のおもちゃナポレオン』と書かれた卑猥な色彩の看板が見えて来た。
 その看板のある雑居ビルの階段前には、『↑2階 お気軽にどうぞ』と書かれた看板がチカチカとネオンを点滅させていたが、しかしその階段の下には大量のゲロが撒き散らされており、なかなかお気軽には進めない状態になっていた。

 狭い階段を上がると、ピンクのカッティングで目隠しされた自動ドアがヴィィィィンっとノロマな音を立てて開いた。
 有線らしき歌謡曲がシャカシャカと鳴り響く店内は異様にエアコンが効いており、トレンチコート1枚のタンポポはおもわず両手で自分を抱きしめた。

「店長……階段が凄い事になってるぜ……」
 そう言いながら真野は、レジが置いてあるガラスケースの裏をソッと覗き込んだ。
「そうなんだよ……昨日の夜中に酔っぱらいがやらかしたらしくてね……もう酸っぱくて酸っぱくてヤんなっちゃうよ……」
 そう答えながら、潜り込んでいたガラスケースからムクリと起き上がった店長は、真野の後ろでポツンと立っているタンポポに気付くなり、まるで陽気なイタリア人のように「わおっ!」と大袈裟に両手を広げたのだった。

「強烈に可愛いねぇ……もしかしてAVの子?」
 店長はガラスケースに肘を付きながら、タンポポを見定めするかのようにして真野にそう聞いた。
「違うよ。ウチの患者さんだよ」
「患者? じゃあ素人かい?」
「当然だよ。こう見えてもバリバリの現役女子高生なんだぜ」
 真野はそう自慢げに笑いながら、脅えるタンポポのコートの裾をパラっと捲くった。
 細く真っ白な下腹部が露なり、色素の薄い陰毛がフワッと揺れた。
 そんな裾を慌てて押さえるタンポポが、困惑した表情で「いやっ」と呟くと、店長はその澱んだ目をだらしなく下げながら「かわいいねぇ~」と笑い出したのだった。

「で、今日はこんなカワイイ子を連れてどうしたのよ先生」
 店長は煙草をくわえながら聞いた。
「今日はね課外治療なんだ。この子がね、一日も早く社会復帰できるように『羞恥心』というものを教えてやろうと思ってね」
 真野が得意気にそう言うと、店長が「ふん」と笑った。
「課外治療なんて聞いたコトねぇなぁ。もしかしてその課外治療の『課外』ってのは『加害』って書くんじゃねぇのか」
 店長がそうケラケラと笑い出すと、真野も一緒になってケラケラと笑いながら「それいいねぇ、今度から『加害治療』って名前にするよ」と嬉しそうに言った。

 2人の会話を、脅えながら黙って聞いていたタンポポだったが、しかしそんな2人よりも、先程から背後の商品ラックの隙間からジッとタンポポを見つめている1人の客のほうが怖くて仕方なかった。
 その客は、一見は普通の青年に見えたが、しかしラックの隙間でギラギラと輝いているその目は、明らかに獲物を狙おうとしている獣の目であり、過去にそんな目をした男達から散々陵辱されてきたタンポポは、その獣のような鋭い視線に背筋をゾッと凍らせていたのだった。

「で、その課外治療ってのはいったいどうやるんだい」
 店長はプカプカと煙草の煙を吐きながら真野に聞いた。
 すると真野は「うん……」と頷きながら店内をグルリと見回した。
 そんな真野と、商品ラックの隙間からジッとタンポポを見つめている客と、ふと目が合った。
 真野はニヤリと笑った。そして店長に「あのお客さん借りてもいい?」と小声で聞いた。
 店長は複雑な表情で真野を見つめ、「別にいいけど、でも常連じゃないからね……」と呟いた。
 そして更に不安な表情で真野を見つめながら「昼間っからこんなとこ来てるなんて、どんな変態かわかんないぜ……あのコがどうなっても知らないよ。ウチは責任取れないからね」とヒソヒソ声でそう答えた。
 すると真野は「そーいうデンジャラスな刺激が、今の彼女には必要なんですよ……」とニヤニヤ笑いながらそう答えると、そのまま客に向かってスタスタと近付いて行ったのだった。



(24)

 そんな真野を心配そうに見つめながら、店長がレジの奥からソッと出て来た。
 そして立ちすくむタンポポの横で立ち止まると、「あの手の男は危険だと思うけどなぁ……」と呟き、そしてタンポポの顔を覗き込みながら「ねっ」と言った。
 店長の口からタバコ臭い息がモワッと溢れ、とたんにタンポポは息を止めた。今までタバコ臭いオヤジに散々陵辱されて来たタンポポはそのニオイがトラウマになっていたのだ。
「しかし、キミ、本当に可愛いねぇ……キミだったら5万円払ってもいいなぁ……」
 店長はそう呟きながら、コートの裾にソッと指を伸ばして来た。
「先生に内緒でメルアド教えてよ……たっぷりお小遣いあげるからさぁ……」
 店長の太い指はコートの奥へと忍び込んで来ると、閉じていた太ももの中に強引に食い込んで来た。
「やめて下さい……」
 震える声でタンポポがそう呟くと、店長はタンポポの陰部に指を這わせながら「でも、もうヌルヌルだよ」と小さく笑ったのだった。

 そんな店長を商品ラックの隙間から見ていた真野は(あのスケベ爺め……後で法外な料金を請求してやるからな)と細く微笑んだ。
 そして、その隣りでジッと立ちすくむ青年に、さっそく声を掛けた。
「キミ、何を探してるの?」
 真野がそう声を掛けると、青年は真野の顔を見ないまま無言でその場を立ち去った。
 青年は隣りのラックへと移動すると、妙に真野を警戒しながら商品をソッと手に取り、それをジロジロと眺め始めた。
 そんな青年が手にしたのは『優子リンの唇』という名のセンズリ用オナホールだった。

「そんな物よりさぁ……本物の唇の方が気持ちいいよ……」
 真野はそう囁きながら再び青年の隣りにソッと寄り添った。
 青年は商品をバサッと元に戻すと、真野を無視したまま再び隣りのラックに移動した。
 真野はそんな青年の後を追いながら、ラックの隙間からタンポポを見た。
 タンポポは下唇をギュッと噛みながら俯いていた。その細い肩は今にも泣き出しそうに小さく震えていた。
 そんなタンポポの足下には店長がしゃがんでいた。店長はタンポポのコートの中を必死に覗き込みながら「もう少し足を開いてごらん」などと囁いていた。
(あの変態ジジイ、勝手な事しやがって……)
 そう思いながら、真野がソッと青年に顔を向けると、その青年もラックの隙間からそんなタンポポの姿をジッと見つめていた。
 真野はチャンスだと思い、わざとらしくラックの商品を見つめながら、さりげなく青年に話し掛けた。
「あの子、女子高生なんですよ……」
 真野がそう言うと、青年は警戒しながらも「ふぅ~ん……」と呟いた。
「可愛いでしょ?」
「……まぁ……そうですね……」
「しかも彼女、変態なんですよ……」
「……へぇ……そうなんだ……」
 青年は恥ずかしそうにそう呟きながら、なにげに目の前に置いてあった真っ黒な巨大ディルドを摘まみ上げた。
 その真っ黒なディルドは『ウィッキーさん』という商品で、パッケージには『彼女のアソコにズームイン!』と書いてあった。
「あなたのチンポ、そのくらい大きいですか?」
 真野はニヤニヤと笑いながら青年の顔を覗き込んだ。
「いやぁ……こんなには……」
 青年は苦笑しながら、慌てて『ウィッキーさん』をラックに戻した。
 真野は、そう青年が笑った瞬間、核心を突いた。
「……彼女のオマンコ見たくないですか?」
 青年は恥ずかしそうにモジモジしながら「いいんですか?」と呟いた。
「いいですよ。その代りあなたのチンポも見せてやって下さいよ」
 すると青年は真っ赤な顔をしながら「ここで見せるんですか?」と聞いて来た。
「イヤですか?……でも、あのコのヌルヌルに濡れたオマンコを見たいんでしょ?」
「……はい……」
「じゃあ見せてやって下さいよ。あなただけ見て、彼女は見れないなんて可哀想じゃないですか……」
 真野はそう笑うと、いきなりラックの隙間から「おい」っとタンポポを呼んだ。
 青年は「いや、でも」と急に焦り始めたが、しかし青年のその表情は明らかに欲情していたのだった。

 ラックの角からタンポポが恐る恐るやって来ると、真野はすかさずタンポポの細い腕を掴み、グッと近くに引き寄せた。
 そしてタンポポの小さな体を優しく抱きしめると、「あのおじさんにエッチな事されたのかい?」と、ラックの向こうの店長を指差しながらそう耳元に囁いた。
 指を差された店長は、「っんだよ、かなわねぇなぁ……」とゲラゲラと笑いながら、スゴスゴとレジの奥へと逃げ込んだ。
「あのおじさんに何をされたんだ?」
 真野は、わざと隣りの青年に聞こえるようにそう言った。
「…………」
 恥ずかしそうに口を閉ざすタンポポの顔を覗き込みながら「触られたのか?」と問い質す。
 タンポポは無言でコクンと頷いた。
「どこを触られたんだ」
「…………」
 タンポポは恐る恐る隣りの青年を見た。
 いきなりタンポポと目が合った青年は、表情をドキっとさせながらもタンポポの大きな目を見つめていた。
「ほら、ハッキリ言いなさい。あのおじさんにどこを触られたんだい」
 真野が少し怒鳴り口調でそう言うと、観念したタンポポは「ここ……」と自分の股間を指差しそう言った。

「ここか?」
 真野はいきなりコートの裾を捲り上げた。
 スレンダーな下腹部が曝け出されると、タンポポは「ヤダ!」と叫びながらその場にしゃがんだ。
「ヤダじゃないよ……そんなトコを弄られて傷でも付いてたら大変じゃないか……ちゃんと見せてごらん」
 真野はそう言いながら、しゃがむタンポポを背後からソッと抱きしめると、ゆっくりとコートのボタンを外し始めたのだった。

 瞬く間にコートを脱がされると、しゃがんだままのタンポポは、体の前を隠すようにして丸く踞った。
「ほら、恥ずかしがらずに見せてみなさい……」
 背後から抱きつく真野は、固く閉じたタンポポの股をゆっくりとこじ開けた。
「ヤダ……」
 そう泣きべそをかくタンポポは、青年の目の前で大きく股を開かされた。
 タンポポの背後で真野が「ほら、もっと大きく開いて」と囁く。それはまるで、お母さんが幼児におしっこをさせているような光景だった。

「どう? 傷とか付いてない?……」
 真野は青年に声を掛けた。
 パックリと大きく開いたタンポポの股間を、放心状態でジッと見つめていた青年は、そんな真野の声に「はっ」と我に返った。
「……い、いえ……特に傷とかは……」
「そんなに離れてちゃわかんないでしょ。もっと近くで見てやって下さいよ」
 真野は青年を手招きして呼んだ。
「い、いいんですか……」
 青年が声を震わせて聞くと、タンポポが「ヤダ!」と叫んだ。
 しかし真野は「いいから、早く見てやって下さい」と呟くと、そんなタンポポの陰部を両手でおもいきり押し開いた。

 青年は恐る恐る開かれたソコに顔を近づけた。
 グロテスクなソコはまるでアワビのようだと青年は思った。
 更に顔を近付けると、そこには女子高生の香りがムンムンと漂っており、それは、女子高生が使用した直後のプリクラに漂っている甘い香りに良く似ていると青年はふと思った。

「それじゃ、私はちょっと店長を懲らしめて来ますので、彼女をよろしく頼みますね」
 真野はそう言いながらスクッと立ち上がった。
「えっ! 頼みますって、僕は何をすればいいんですか!」
 青年は馬鹿みたいな顔をして焦った。
 そんな青年に、真野は耳元で囁いた。
「セックス以外だったら何をしてもかまいません。舐めてもイイし、舐めさせてもイイ。但し、絶対にセックスはしないで下さいね」
 真野はそう言いながら青年の肩をポンポンっと叩くと、そのままタンポポを残し、レジへと消えて行ったのだった。

 それから真野はレジの中で店長と雑談をした。
 あえてラックの向こうの2人を無視するかのようにしながら、店長と競馬の話しで盛上がっていた。

 途中、宅急便の配達員が「毎度ぉ~」っと言いながら店に入って来た。
 配達員は何気にラックの裏で交わっている2匹の物体を目にし、おもわず「わあっ!」と仰け反ると、手に持っていた「大人のおもちゃ」らしき商品をドタンっと床に落としてしまったのだった。

 2人をラックの裏に残してから20分が経過しようとしていた。
 そろそろ互いに我慢の限界だろう、と思った真野は、ソッと足を忍ばせラックに近付いた。
 そんなラックの裏からは「ぴちゃぴちゃぴちゃ」という、まるで大型犬が水を飲んでいるような音と共に、微かに「うっ」や「あっ」というタンポポの呻き声が聞こえてきた。
 興奮した真野は、ラックに陳列されていた『寅さんのイチモツ・男は固いよ』という、なんだかわけのわからないバイブの箱の隙間から、ソッと裏を覗き込んだ。
 タンポポがいやらしく股を開かされて座らされていた。
 タンポポの股間の下に青年が潜り込み、床に寝転がった青年はタンポポの小さなワレメに舌を伸ばしていた。
 そんなタンポポの若い裸体は、まるで網にかかった白魚がピクピクと跳ねているように健康的で美しかった。
 青年の舌がレロレロと動き回る度に、タンポポは小刻みに腰をくねらせた。そんなタンポポの細い腰を、逃がさぬようにとしっかり押さえつけている青年のその手が、妙に陵辱的に感じられた。

(見ず知らずの男に……出会ってからまだ数十分しか経っていない男に……性器を見せて舐めさせている……)

 そう思いながら背筋をゾクゾクとさせた真野は、強烈な嫉妬と興奮に駆られ、おもわず目の前の『寅さんのイチモツ・男は固いよ』の箱をグシャリと握り潰してしまうほどだった。

(つづく)

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