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宅急便の配達員を

《解説》
私は、最初から妻の性癖を知っていたのだ。
敢えて今まで彼女には黙っていたが、実は私はずっと以前から妻のその異常な性癖を知っていたのだった。




「本当に嫌な男だわ……」

 そう呟きながら妻がリビングに戻って来た。
 妻の手には届いたばかりの小包があった。
 段ボールの横にはamazonと小さくプリントされていた。

「またあいつか?」

 私が、夕食のカキフライを口内でカシュカシュさせながら聞くと、妻はダイニングテーブルにゆっくりと腰を下ろしながら、溜め息混じりにコクンっと頷いた。私は二個目のカキフライにキュッとレモンを搾りながら、「おまえがそんな格好をして出て行くからいけないんだよ」と顔を顰めた。すると妻は「だってぇ……」と呟きながら、胸の谷間が覗くTシャツの首元をソッと隠した。そんな妻がいつも部屋着にしているのは、両端から真っ白な尻肉がプルプルとはみ出た短パンに、まるで巨乳を強調しているかのような、胸元の大きく開いたTシャツだった。


 来年、共に三十才を迎えようとしている私達夫婦には子供がいなかった。私は大手建設会社の支店で経理を担当し、妻は近所のドコモショップで働いていた。二人とも夕方まで留守にしているため、amazon等のネット通販で買い物した際には、商品の配達時間をいつも夕方のこの時間に指定していた。だから、その宅急便の中年男は、いつも夕食時になるとやって来たのだった。

 妻は、なぜかこの宅急便の中年男を嫌っていた。何がそんなに嫌いなのかと聞くと、決まって「目つきがいやらしいの」と答えた。だからそれはおまえがそんな露出の多い格好をして出て行くからだよ、普通の格好で出て行けば向こうだってジロジロ見たりしないさ、と、私はいつも夕食時に同じセリフで妻を戒めるが、しかし、妻はわざわざ着替えるのが面倒臭いらしく、結局、いつもの部屋着で玄関に出て行き、そして不機嫌になって戻って来るのであった。

 夕食を終えた私は、リビングのソファーでぼんやりとテレビを眺めながら、妻が洗い物を終えるのを待っていた。このamazonの段ボールの中身を見た時の、妻のリアクションが楽しみだった。だから私は、一刻も早くその段ボールを開けたい気持ちを必死に堪えながら、妻が来るのを今か今かと待ちわびていたのだった。

 しばらくすると、洗い物を終えた妻はエプロンをダイニングテーブルの椅子に掛け、二つのアイスコーヒーを両手に持ちながらリビングにやって来た。

「また大人のおもちゃを買ったの?」

 妻は、二つのアイスコーヒーの氷をカラコロと鳴らしながらそれをガラステーブルの上に置くと、そのまま私の横にソッと腰を下ろしながら聞いた。

「今回のはちょっと凄いぞ……覚悟してろよ……」

 私はニヤニヤと笑いながら、段ボールのガムテープをバリバリバリっと剥がした。段ボールの蓋が開き、中から赤いロープとディルドが一本出て来た。そのディルドのあまりのリアルさに、妻は思わず「うわっ」と顔を顰めた。

「凄いだろコレ……本物ソックリだよな……」

 私はソレをビニール袋から取り出し、妻の目の前に突き付けながら笑った。長さ十七センチ、太さ四センチのそれは、私のペニスの優に二倍はあった。ドス黒い肉棒にはゴツゴツとした血管が無数に張り巡らされ、その先の赤い亀頭は、エリマキトカゲが威嚇しているかのようにエラが大きく開いていた。

「こんなの入らないよ……」

 大きな瞳に恐怖を浮かべる妻は、それをソッと手に取りながら声を震わせた。

「たっぷりと濡らせば大丈夫さ。これでがっしりと縛れば、おまえのアソコはすぐにドロドロになるだろ」

 私は赤いロープを箱から出しながらいやらしく笑った。妻は、縛られる事に喜びを感じるマゾヒストなのだ。

 さっそく妻を全裸にし、慣れた手つきで亀甲縛りにした。両手首をキツく縛り、ソファーの上で四つん這いにさせた。突き出した尻を平手で叩きながらロープの端をグイグイと引っ張ると、真っ白な肌に赤いロープがギシギシと食い込み、妻はその痛みに耐えながら卑猥な声で喘いでいた。

 突き出した尻の谷間を覗くと、陰部に食い込むロープは既にグッショリと湿っていた。私はそんな淫らな尻をおもいきり叩いた。そして、食い込んだロープの両サイドからベロリと垂れる小陰唇を指で引っ張りながら、「そろそろあのでっかい玩具を入れて欲しい頃だろ?」と意地悪く聞くと、妻はソファーに顔を押し当てたまま「入れて」と呟いた。

「まだダメだ。その前にたっぷりとしゃぶるんだ……」

 私はディルドを妻の顔の前に突き付けた。目をトロンっとさせていた妻は、それを見るなりいきなりカッと目を開き、ハァハァと荒い息を吐きながらそれにむしゃぶりついた。

「あの男のチンポだと思って舐めるんだ……あの大嫌いな宅急便の男に、無理矢理チンポを舐めさせられているのを想像しながら舐めろ……」

 私は、自分でそう命令しておきながらも、妻があの宅急便の男のペニスを玄関でしゃぶっている光景を思い浮かべ、激しい嫉妬に襲われた。じゅぷじゅぷと卑猥な音を出してしゃぶりまくる妻を見ていると、強烈な怒りと嫉妬が胸底でムラッと燃え上がった。

「おまえは本当にそうされたいんだろ、それを望んでいるからわざとあんな格好であいつに乳を見せつけていたんだろ」

 震える声でそう唸りながら、ワレメに食い込むロープをずらすと、私は勃起したペニスをそのドロドロに濡れた穴の中にヌルリと突き刺した。ディルドを銜える妻が、口内で「うぐぐぐ」と唸った。

 凄まじい勢いで腰を振り始めた私は、妻の大きな尻にパンパンと乾いた音を鳴らしながら、今、宅急便の男が妻の口に腰を振っている姿を想像した。妄想の中で私は、宅急便の男と二人して妻を陵辱していた。もちろん妻も、その太く硬いディルドを口内に感じながら、私と宅急便の男に同時に犯されているのを妄想しているに違いなかった。

(ヤらせたい。その宅急便の男に妻をヤらせてみたい……)

 そう思いながら淫らな妄想を頭に描き、妻のドロドロの穴の中に硬い肉棒を出し入れしていると、突然、部屋の中にチャイムが鳴り響いた。

「くそっ」と呟きながら、そのままドタドタとキッチンに向かい、乱暴にドアホンを取った。

「すみません、先程伺った山猫急便ですが、もうひとつお荷物があるのを忘れておりまして……」

 まさにあの男だった。まるで私の願いが通じたかのように、このタイミングであの男が現れたのだ。

 私は、そのもうひとつの荷物の中身を知っていた。それは、今すぐに必要な物ではないため、このまま男を「今、取り込んでいるから明日にしてくれ」と追い返す事もできたが、しかし、私は「わかりました」と返事をした。

 振り向くと、妻がゾッとした顔で私を見ていた。今から私が何をしようとしているのか、妻にはわかったらしい。

 縛ったままの妻をソファーから引きずり下ろすと、妻は「あなた、それだけはヤメて」と顔を引き攣らせて言った。そんな妻を無視し、嫌がる妻を無理矢理玄関へと連行したのだった。


 ドアの向こうに宅急便の男の気配を感じながら、冷たいタイルの三和土の上に妻を四つん這いにさせた。ドア越しに「何も注文していないんだけど、どこから届いた品ですか?」と男に聞いた。男が「え〜っと……」と呟くなり、私はロープが食い込む穴の中にペニスを無理矢理押し込んだ。

 ドア一枚を挟んだすぐ向こうに、つい今まで卑猥な妄想を描いていた男がいる事で、私と妻は同じ快楽に包まれた。私のペニスがヌルヌルと光を放ちながらピストンする度に、妻は必死に声を殺していた。

「送り主は、株式会社マリオンデール、となっております」

 男は、ドアのすぐ向こうでは凄まじい光景が繰り広げられているとも知らず、いつもの口調で普通に答えた。

「マリオンデール?……知らないなぁ……悪いんだけど、中身を確認してもらえないかなぁ……」

 妻の穴の中に、ペニスで「の」の字を描きながら私は聞いた。

「……いいんですか?」

「ああ、かまわないよ。最近、買って無いものがよく送られて来て困ってるんだ。そっちで商品を確認してくれよ」

 しばらくすると、ガサゴソと包装紙を開ける音が聞こえて来た。待つ間、私は、右手でロープに挟まれた妻の大きな乳を鷲掴みにし、左手で妻の口の中に巨大ディルドをピストンさせながら、腰をコキコキと振っていた。

「えっと……商品名は『穴開きセクシーショーツ』が一点と、それと『リモコンバイブ・飛び助くん』の二点となっておりますが……」

 その商品名を口にする男の声はあきらかに震えていた。私は、その商品名を告げる男の心境を察し、身震いするほどに興奮した。

「あ、それならきっと女房が注文した物だ……ごめんね、今すぐ開けるから……」

 目を血走らせながら必死にそう呟くと、玄関の三和土で赤いロープに縛られながらディルドを銜えていた妻が凄まじい表情で私を見ていた。妻のその目は、昨夜、NHK特集の『闇に葬られた現実』で見た、あの牛の目によく似ていた。それは、今まさに屠殺されようとしている寸前の食肉牛であり、牛のその脅えた目には、恐怖とは別に、なぜかしら安らぎのようなものが感じられた。

 私は、これを見た時の宅急便の男の表情と、これを見られた時の妻の表情を思い浮かべながら、ドアノブの下の鍵をカタンっと開けた。そして腰を歪に振り、ペニスで膣内をぐちゃぐちゃと掻き回しながら震える手でドアノブを握った。

「ダメ……絶対ダメ……あぁん……」

 妻の悶える声を聞きながら私はドアノブを捻った。

 その日から、この、いつも夕方にやって来る宅急便の中年男は、私達夫婦にはなくてはならない大人のおもちゃになった。
 だからもうamazonはいらない。

(おわり)

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