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限りなく公序良俗に4






 深い深い森の闇の中で、二匹の獣が互いの肉体を噛み千切るように激しく交わっていた。
 それを呆然と見つめていた私は、性的興奮よりも恐怖が先立ってしまい、いつの間にか萎れてしまったペニスは、湯の中でゆらゆらと泳いでいた。

 男は腰を振りながらも、女の頬を何度も叩いた。
 どうして濡れていたんだ、どうして濡れていたんだ、と同じ言葉を何度も繰り返しながら、女の頬に乾いた音を響かせていた。
 女は頬を赤く腫らしながら、必死に「ごめんなさい」を叫び、更に獣のような喘ぎ声を森の闇の中に響かせていた。
 男は腰を振りながら、湯の中で呆然としている私をチラッと見た。
 そしていきなり女の白い太ももを高く突き上げると、私にその卑猥な結合部分を開いて見せた。

「ほら、おまえの恥ずかしい部分が知らない人に見られてるぞ」

 男はそう女に囁きながら更に激しく腰を振り、その卑猥な結合部分に粘着力のある音を鳴らした。
 女が、見ないで,見ないで、と、石の上で顔を左右に振った。
 するとそれが合図かのように、男は私に振り向きながら、「近くで見てやって下さいよ」と笑った。
 私は、湯の中を泳ぐようにして再び石に寄添った。
 つるつるに削られた石にソッと身を潜めながら、恐る恐る首を伸ばして石の上を覗いた。
 いきなり毛深い男の尻が顔面に迫った。男が腰を振る度に、男の尻の谷間が閉じたり開いたりしていた。
 男の真っ黒な肛門は醜い毛に覆われ、肛門の端には親指大のイボ痔がぶら下がっていた。
 だらだらと揺れている男の睾丸から、太い肉棒の付け根がヌッと伸びていた。
 ドロドロに汚れた女の穴の中を、いやらしい音を響かせながらペニスが行ったりと来たりと繰り返すのを見ていると、再び私のペニスが力を帯びて来た。
 私は、彼らに見られないように石に身を潜めながら、密かに湯の中でペニスをシゴいた。
 しかし、いくら身を隠していても、私の手が動く度に湯が波を作り、ポチャポチャと音を響かせてしまった。
 するとそんな音に気付いたのか、男は女を抱きしめながらその耳元に囁いた。

「あの人、おまえのいやらしい部分を見ながらオナニーしてるぞ……」

 私は慌てて手を止めた。
 学生時代、下落合の下宿で、畳にエロ本を何冊も広げながら全裸でオナニーしている所を、電柱の工事をしていた電電公社の作業員に窓から見られたあの恥ずかしさが唐突に甦ってきた。
 湯の中でペニスをギュッと握ったまま羞恥に耐えていると、いきなり石の上から男の顔がヌッと現れた。

「湯の中で射精するのはあまりお勧めしませんね。湯の圧力で手が思うように動きませんから、例え射精したとしても快楽が半減しますよ。それに、今どき、公衆浴場の湯の中で射精するなんて、マナーの知らない中国人観光客でもしませんよ」

 男はそう呟きながらニヤリと笑った。
 私は強烈な羞恥心に襲われながらも、ならば公衆浴場で他人に見られながらオマンコしているおまえらはなんなんだ、他人に潮吹きまで手伝わせるなんて、おまえらこそ公序良俗に反しているではないか、と、私は心の中で男を罵った。
 私が黙ったまま湯の中で潜んでいると、男は、日光浴をするアザラシのように石の上に寝そべりながら再び私に笑いかけてきた。

「よろしければ、妻にしゃぶらせましょうか?」

 男のその口調は、明らかに私を蔑んでいるようだった。
 しかし、それでも、その男の言葉に私の睾丸がゾクッとした。
 あのいやらしい変態女に、ジュブジュブとペニスをしゃぶられる快楽を思い浮かべた私は、たちまち男に背骨を抜かれてしまった。
 私は恐る恐る視線を上げた。
 男と目が合うと、男は私の返事を聞かぬまま、「ね、そうしましょう」と頷いた。
 男はそう言うなり女の穴からペニスを抜き取った。
 男はまだ射精していないらしくペニスははち切れんばかりに勃起していた。引き抜かれたペニスには、精液のように濃厚な白濁の汁がドロドロになって絡み付いていた。
 男は、石の上に寝転んでいた女に「お手伝いしろ」と言いながら、女をゆっくり起き上がらせた。
 女は気怠い表情でチラッと私を見ながら、乱れた髪を手櫛で整え始めた。それはまるで、寝込みを叩き起こされた機嫌の悪い女郎のような仕草だった。
 月の灯りに女の豊満な肉体が照らし出されていた。
 今まで肉棒を激しくピストンされていた女の白い肌は、ほんのりとピンク色に染まり、タプンっと揺れるその乳肉からは生々しいエロスがむんむんと溢れていた。

「この人のちんぽをしゃぶってあげなさい」

 男は女の横で仁王立ちしながらそう囁いた。
 女はぽってりとした下唇をきゅっと噛み締めながら、今にも泣き出しそうな目でそっと男を見上げた。
 あの肉付きの良い唇でペニスを吸われたらどれほど気持ちいいだろうかと思うと、私は居ても立ってもいられなくなった。
 が、しかし、そんな女の表情は貪よりと暗いままだった。

「なんだその目は。文句あるのか?」

 男は女を見下ろしながら言った。

「黙ってしゃぶればいいんだよ。簡単な事じゃないか。おまえが加藤にしてやった事と同じ事をしてやればいいんだよ。ほら、早くしろよ」

 男はドスの利いた声でそう言いながら女の髪を掴んだ。
 女は見上げていた目をゆっくりと足下に落とし、「はい……」と小さく呟いたのだった。

 そんな夫婦を湯の中からそっと見上げながら、彼らは露出系の変態夫婦なのではなく、寝取られ系の変態夫婦だという事に気付いた。
 寝取られ変態というのは、自らの意思で愛する妻を他人に提供しておきながら、激しい嫉妬に身悶えてはそれに性的興奮を感じているという、実に繊細でデリケートな変態だとネットに書いてあった。
 妻が他人棒で感じている姿を見ては興奮し、妻が他人に陵辱されている姿を見ては欲情するといった、そんな複雑極まりない変態なのである。
 男は、観念した妻を石の上から引きずり下ろしながら、私に向かって「どうぞ」と笑った。
 男は笑っていたが、しかしその目にギラギラとした嫉妬が宿っているのを私は見逃さなかった。
 一瞬、男のその燃え滾る目にたじろいだ私だったが、しかし、今の私はこの女に陰部を舐められたいという欲望のほうが強かった。
 男は、月灯りに照らされた女の豊満な体を私の前に連行しながらある提案をした。

「夫の私が目の前で見てたら気を使うでしょう、よろしければ脱衣場に連れてったらいかがですか?」

 私は、そんな男の提案に一瞬戸惑った。
 確かに夫の前でフェラをして貰うのには気が引けた。あの脱衣小屋なら何も気兼ねせず存分に楽しめる事だろう。
 が、しかしこの男は、寝取られ願望を持ちながらも同時に病的な嫉妬狂という複雑極まりない変態だ。
 そんな変態男の事だから、きっと何か企んでいるに違いないと警戒した私は、素直にその提案を受け入れられなかった。
 すると男はそんな私の警戒心に露骨に顔を歪めながら、「大丈夫ですよ、後で金をくれなんていいませんから」と笑い出した。
 そして、女の尻をペシペシと叩きながら「安心してスッキリして下さい」と私に向けて女の身体を押し出したのだった。
 よろめいた女の裸体を私は両手で受け止めた。ホルスタイン級の巨乳が私の腕の中で柔らかく潰れた。
 胸底からゾクゾクとした興奮が込み上がり、もうどうにでもなれという気持ちに包まれた。
 私は女の赤黒い乳頭を見つめながら、男に向かって「それでは、遠慮なくそうさせてもらいます」と脱衣場へ向かおうとした。
 すると男が「但し……」と私の足を止めた。
 ゆっくりと振り返ると男は真剣な表情で私を見ていた。それは今にも嗚咽しながら泣き出しそうな、そんな弱々しい表情だ。

「絶対にセックスだけはヤらないで下さい……あくまでもしゃぶらせるだけという事でお願いします……」

 私は無言で頷いた。
 男のその支離滅裂な言動に、やっぱりこいつは寝取られ系の変態だと確信した。

 今にも泣き出しそうな男に見送られながら,私は恐る恐る脱衣場へと向かった。
 ぽたぽたと湯の雫を垂らしながら歩く私の後を、大きな胸をたぷたぷと揺らした女が、足裏をヒタヒタと音立てながら付いて来た。
 畳三帖ほどの薄暗い脱衣場には微かなカビの匂いが漂っていた。
 天井からぶら下がる裸電球の周りを、一匹の小さな蛾がぱたぱたと羽を鳴らしながら飛んでいた。
 私は、敢えて電球の当たらない隅を選んだ。
 ミシッと床板を鳴らしながら座り、「ここでいいですか?」などと、どうでもいい質問をしながら女に振り向いた。
 裸電球のぼんやりとした明かりに照らされた女の豊満な体が目に飛び込み、私は改めて生唾をごくりと飲み込んだのだった。

 女は音も立てずに私の横に腰を下ろした。
 真夜中の寂れた脱衣小屋で、全裸で床板に正座しながら項垂れている人妻。
 私はこのシチュエーションに身震いした。
 しかも電球の明かりに照らされた人妻は思ったよりも綺麗だった。
 丸っきりすっぴんではあったが、それでも切れ長の目は博多人形のように美しく、鼻筋がスッと通り、分厚い唇は日活ロマンポルノの女優のように色っぽかった。
 むっちりと白く輝くその大きな胸も、卑猥ながらも美しかった。
 尻と太ももは肉付きがよくムチムチしているのに、それでいて足首は細く、腰は少女のようにきゅっとくびれていた。
 そんな上玉の人妻に、私は今からペニスを舐めて貰おうとしていた。
 小屋の壁のすぐ向こう側にはこの女の夫がいるというのに、それでも私は、今からこの我慢汁の滴るペニスをしゃぶって貰おうとしているのだ。

 私は、この瞬間に奇妙な感激を覚えながらも、そそくさと床板に寝転んだ。
 黒ずんだ床板はひんやりと冷たく、板の継ぎ目の段差が背中をゴリゴリと刺激した。
 仰向けになった私の股間には、まるで赤松の根元からにょきっと伸びている松茸のように、黒光りした肉棒が反り起っていた。
 私はそれを右手でゆっくりと上下させながら、「本当にいいんですか?」と、わざとらしく女に尋ねた。
 女はそんな私のペニスから目を背けていた。
 しかし、上下されるペニスからは溢れた我慢汁がくちゅくちゅといやらしい音を奏で、否が応でも女の耳に届いているはずだった。

「もし嫌だったら、無理をしなくてもいいんですよ……」

 心にも無い事を優しく囁くと、いきなり女の手が私の太ももに触れた。

「いえ……やらせて下さい……」

 女は俯いたままそう呟いた。
 そして私の太ももを静かに擦り始め、その細く長い指を、じわりじわりとペニスの根元へと近づけてきた。
 陰毛を潜り抜けた女の指が、遂に私のペニスを捕らえた。
 太く硬い肉の棒を優しく握り締めた女が手首をゆっくり上下に動かし始めると、私の口からは荒い息が洩れ、自然に両足がスっと伸びた。
 女は項垂れたまま小刻みに手を上下させていた。
 時折、人差し指でカリ首の裏を擦り、親指で我慢汁の溢れる尿道をヌルヌルさせた。
 そんな女の指の動きに、こいつは変態夫に完全に調教されていると思った。
 そう思うとペニスを上下される快感と共に、ドロドロした興奮が胸に込み上げ、このままこの女の肛門を舐め回したい衝動に駆られた。
 女はペニスをシゴキながら正座している体をゆっくりと屈めると、床に両肘を付きながらペニスを間近に覗き込んだ。
 垂れた大きな乳が正座する膝の上でムニュッと潰れるのが見えた。
 女は乾いた唇を官能的に湿らせながら、握った拳から顔を出している亀頭にそっと顔を近づけた。
 女の舌がヌッと伸びた。
 敏感な亀頭に女の生温かい息を感じた。
 もう堪らない……と思ったその瞬間、私の亀頭に女の熱い舌が絡み付いたのだった。

(五話に続く)


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